新築を建てるにあたって、まず最初にやるべきことは何といっても「資金計画」でしょう。 無理のない資金計画をもとに、何処に建てるのかといった「土地探し」、それから実際に家を建ててもらう「工務店選び」へと取り掛かっていくのが一般的です。
この記事では、家づくりの専門家の意見をもとに、新築を建てるにあたって最初に抑えておくべきポイントを分かりやすく解説していきます。
この記事は、神奈川県を中心に家づくりのトータルサポートをしている「すまいポート21あつぎ」の田羅間さんに伺ったお話をもとに作成しています。
すまいポート21あつぎ 田羅間さん
家づくりで最初に押えておくべき3つのポイント
では早速、家づくりに取り掛かるにあたって必要な工程を改めてみていきましょう。 実際に家を建て始めるまでに必要な工程は、大きく分けると「1.資金計画」「2.土地探し」「3.工務店探し」の3つです。
もちろん、それぞれ大事な工程ですが、特に重要なのは一つ目の「資金計画」といっても良いでしょう。ここが疎かになっていると、家を建てた後にローンの支払いで苦労することになり兼ねません。
「1.資金計画」が家づくりの最初の一歩
家づくりを考えた時に、「いくら借りられるかによって建てられる家が変わる」とお考えの方が多いようですが、無理なく返済するという点では、「返せる金額」を基準に予算を立てる必要があります。
目安は「借りられる額」ではなく「返せる額」
そのため、資金計画では、当然ながら長期的なライフプランをシミュレーションすることが重要です。 例えば、子供の学費や老後の備えといった基本的な部分はもちろん、「年に何回は家族で旅行に行きたい」といったイベントごと、またご家族の趣味など、可能な限り漏れなく必要なお金をイメージしてみてください。
すまいポート21あつぎ 田羅間さん
もし、ご自身で資金計画を立てるのが難しい、という方はお金の専門家に相談してみるのも良いでしょう。
「資金計画」が相談できる専門家 | ・ファイナンシャルプランナー ・住宅ローンアドバイザー |
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「2.土地探し」は不動産屋に任せすぎないのがコツ
資金計画で具体的な予算が決まったら、続いては「土地探し」について考えていきましょう。
土地探しでは、エリアや広さ、日当たりなど気になるポイントはいくつかあると思いますが、家づくりという点から見ると最も重要なのは「金額」です。
というのも、土地探しが先行する場合、「建築費」は全体の予算から土地代を除いた残りの金額になります。 中には、建てたい家が既に決まっていたり、土地と家を一緒に探したりするケースもあると思いますが、いずれにしても「家にどれくらいの費用を掛けられるか」といった配分を意識して土地を選ぶことが大切です。
土地代と建築費のバランスが大切
だからこそ、土地探しでは必ず「主導権を握っておく」ことを忘れないでください。 土地探しでお世話になる不動産屋さんは、「物件探しのプロ」であって「家づくりのプロ」ではありません。 なので、建築費用を加味していない土地や、予算を大幅に超えてしまうような物件を勧められた際は、安易な判断をしないように注意しましょう。
すまいポート21あつぎ 田羅間さん
さらに、土地ごとには法的な制限が設けられている場合があるので、物件ごとの細かい条件は事前にしっかり確認しておきましょう。
「3.工務店選び」は複数比較が当たり前
「資金計画」と「土地探し」の目処が立ったら、いよいよ「工務店選び」についても考えていきましょう。
ちなみに、工務店を選びを始める前に必ずやっておきたいのが、「家づくりのコンセプトを決めておく」ということです。
「こだわり」があると家づくりがスムーズ
家づくりでは必ず「予算」がついてまわります。そのため、「何にこだわって、何処を妥協するか」という基準がはっきりしていないと、すぐに予算をオーバーしてしまい、せっかく立てた資金計画が台無しになりかねません。
一番良くないのは、「なんでも良い」「こだわりがない」といった曖昧なまま工務店を探し始めるケースです。
実際、ご夫婦で話し合っていただくと、ご主人は「耐震性や構造を重視したい」だったり、奥さまは「水回りを充実させたい」だったり色々な意見が出てきます。 意外とご家族の中でも、違った考えを持っている場合があるので、「理想の家に対する方向性」は事前に決めておいた方がスムーズな家づくりができるといえるでしょう。
工務店によってもこだわりが違う
さらに、家づくりにおいては工務店ごとにこだわりや特徴が異なるので、必ず複数の業者さんから見積りを取って比較するのを忘れないでください。
また、特にこだわりが強い工務店さんになると、悪気がなくても「独自の建て方が正しくて、他の建て方は良くない」といった、いかにも洗脳に近いような営業トークをされているケースがあります。
専門知識がないとご自身で工務店さんを比較するのは難しいと思いますが、それぞれのやり方に良い点や悪い点があるので客観的な視点を忘れないでください。
すまいポート21あつぎ 田羅間さん
なお、見積書の書き方は工務店さんによって異なるので、比較する際は抜けや漏れがないか慎重にチェックするようにしたいですね。
「設計コンペ」なら一括比較ができる
なるべく複数の工務店から見積もりを出して比較したいけど、「なかなかスケジュールが合わない」「1件ずつ周っている時間がない」という方は多いでしょう。 そういった方は、設計の「コンペ」を利用して効率的に工務店を選ぶのが良いかもしれません。
ちなみに、「すまいポート21あつぎ」さんで家づくりの相談をすると、最大で一度に5社のお見積りを同時に出してもらえる「設計コンペ」を利用することができます。
実際に設計コンペで各社のプランを検討している様子。
専属の一級建築士さんが常駐しているので、家づくりが初めての方にも見積書の項目を分かりやすく解説してくれます。 「資金計画」から間取りの相談、コンペの費用など相談料は全て含めて12,000円(税別)。「なかなか家づくりが進められない」とお困りの方はぜひ相談してみてください。
まとめ
この記事では、家づくりで大事な3つの項目、「資金計画」「土地探し」「工務店選び」についてご紹介しました。
中でも、「資金計画」をもとにしっかりと予算を立ててから「土地探し」や「工務店選び」をするのがポイントでしたね。項目ごとに落ち着いて取り組めば、その時ごとにやるべき内容が見えてくるはずです。ぜひ、納得の家づくりができると良いですね。
今回ご協力いただいた「すまいポート21」さんでは、資金計画のシミュレーションから引き渡しまで、家づくりをゼロから一貫してサポートしています。 「資金計画」「土地探し」「工務店選び」、各分野のスペシャリストがそれぞれ個別に相談にのってくれるので、家づくりが不安な方はぜひ相談してみてください。
すまいポート21あつぎ 田羅間さん
東京・埼玉エリアで家さがしを検討されている方は「すまいポート21埼玉」さんの方もチェックしてみてください。