新築を建てる!20年先まで後悔しない間取りや設備の注意点を解説

多くの人にとって、マイホームの購入は一生に一度のビッグイベント。
間取りや設備についてあれこれ悩む時間も、新築を建てる楽しみの一つですよね。

本記事では、新築の間取りや設備を決める際に、後悔しないための注意点を解説していきます

また、新築の住宅は、その後20年、30年と住み続けるものですから、ライフタイルの変化を想定することも大切です。
どのようなことに配慮すれば良いのか、ぜひご参考になさってください。

新築の間取りや設備を決める際の注意点

新築の間取りや設備は、暮らしやすさに直結する重要なものです

限られた土地の中で、部屋数は何部屋にするか、コンセントはどこに配置するかなど、暮らしに最もフィットする間取りや設備にする必要があります

しかし、多くの方にとって新築を建てることは初めての経験でもあり、
あの時、こうしておけば良かった
といった後悔の声が、建てた後で挙がることも度々あります。

そこで、新築を建てる際の注意点として代表的なものを、いくつかご紹介していきます
間取りや設備を決める際の、ご参考になさってください。

寝室とトイレの距離は遠すぎず近すぎずがベスト

就寝時にトイレに行きたくなった場合は、寝室とトイレが近い位置にあった方が便利です。

とは言え、寝室との距離が近すぎると、家族がトイレに行った際の流水音などで目が覚めてしまうこともあるかもしれません。

寝室とトイレは、近すぎず遠すぎずの距離にするのがベストです

玄関からキッチンまでの距離が遠すぎないこと

玄関からキッチンの距離が離れすぎていると、スーパーで購入した食料品を運ぶのに苦労をします

とくに、玄関とキッチンを別々の階にしようと考えている人は注意が必要です。

洗濯機と物干しの場所を離し過ぎない

洗濯機と物干しの距離感も、キッチンと同様に近い距離間で作ることをお勧めします

重たい洗濯物を持って家の端から端まで歩いたり、階段の上り下りをすることがない方が、毎日の家事が楽になりますよ。

玄関のすぐ近くに寝室を作らない

玄関のすぐ近くには、寝室をつくらないことをお勧めします

寝室が玄関の近くにあると、帰宅が遅い時に、ドアの開閉音で寝ている家族を起こしてしまう可能性があり、お互いにストレスになります

【部屋の位置関係に関する注意点】
・寝室とトイレは遠すぎず近すぎずの距離にする。
・玄関からキッチンまでの距離を離しすぎない。
・洗濯機と物干しの場所を離しすぎない。
・玄関のすぐ近くに寝室をつくらない。

洗面所は2名以上が同時に使える広さにする

洗面所は、通学や通勤をする家族同士で使用するタイミングが重なりがちです。
とくに、朝は家族全員が急いでることもあり、1名しか使えないスペースだと不便ですし、小さな揉め事にもなります。

洗面ブースを2台設置するのは現実的ではありませんが、1人が洗顔をしている間に、もう1人が鏡を覗いて髪を整えることが出来る程度の広さはあったほうが無難です

キッチンの広さは料理をする人数で判断する

リビングとキッチンは同じフロアで繋がっていることが一般的です。
リビングとキッチン、どちらを広くするかは、キッチンを同時に2名以上で利用するかどうかで判断しましょう

ご夫婦で料理を楽しんだり、お子様に料理を教える機会が頻繁にあるご家族の場合は、キッチンを広めにした方が使い勝手が良くなります。

プライベートの時間を持てる空間をつくる

最近は、家族のコミュニケーションの取りやすさや、広々とした空間を叶えるために、一部屋を大きくするぶん部屋数を減らす傾向にあります。
しかし、時には一人で考え事や趣味に没頭したい時もあるものです。

小さな書斎をつくったり、スキップフロアやロフトをつくるなどして、プライベートの時間を持てる空間もつくることをお勧めします。

収納は多めにつくる

収納の量は、多いに越したことはありません
つくり付けの収納が多めにあれば、家族の荷物が増えていっても、収納家具を後から買う必要がなくなります。

子供の部活の道具、釣り・ゴルフなど趣味の道具、アウトドア用品など、大きな荷物が入るスペースがあると良いでしょう。
また、水回りも掃除道具を収納するスペースがあるほうが便利です。

【空間の取り方に関する注意点】
・洗面所は同時に2名以上が入れる広さにする。
・キッチンの広さは料理をする人数を判断基準にする。
・プライベートの時間を持てる空間をつくる。
・収納は多めにつくっておく。

吹き抜けと冷暖房効率はセットで考える

吹き抜けは、空間が大きい分、冷暖房が効きにくいデメリットがあります

いくら見栄えが良くても、室内の気温が快適に保たれなくては、暮らしやすい家とは言えません。
吹き抜けをつくる際は、冷暖房効率までセットで考え、断熱をしっかりするなど対策をしましょう

外からの視線を遮る生垣やフェンスを設置する

リビングが道路に面している場合、大きな窓からの視線は意外と気になるものです。
しかし、せっかく明かりが入ってくる大きな窓をカーテンで閉め切ってしまったら、家の中が暗くなったり解放感が薄れてしまいます。

家を暗くせずに外からの視線を遮るためには、家と道路の境目に生垣やフェンスを設置することをお勧めします

コンセントは多めに設置する

家族全員が持っているスマホの充電や、生活家電など、家の中では多くのコンセントを必要とします
賃貸住宅ではコンセントの数が足りずに、タコ足配線を使用していた方も多いのではないでしょうか。

新築を建てる際は、コンセントの位置や数を調整することが出来ます。
ご自身やご家族がどれくらいのコンセントを使用しているか今一度振り返り、後でタコ足配線を使わなくても足りるようにしましょう。

【設備に関する注意点】
・吹き抜けと冷暖房効率はセットで考える。
・外からの視線を遮るために生垣やフェンスを設置する。
・コンセントは多めに設置する。

将来を見据えた注意点

新築を一度購入したら、その後20年、30年と暮らすことは、ごく一般的なことです。

間取りや性能を決める際は、今現在の暮らしを思い返して、参考にすることもあると思います。
しかし、目先のことだけを考えて家づくりをすると、20年、30年後に後悔することがあります

家づくりでは、今現在のことだけでなく、将来を見据えた考えが必要です
どのようなことに配慮すれば良いのか、注意点をご紹介していきます。

可変性のある間取りにする

家族の人数や生活スタイルは、年々変化するものです
お子様がやがて成長し家を出ていけば、ご家族は一人、二人と減っていきます。
若かった夫婦も歳を重ね、体力の衰えに合わせて暮らしに簡易性を求めるようになるでしょう。

家の間取りや設備も、ライフタイルの変化が起きたときに、順応できることが大切です
例えば、子ども部屋同士の間仕切りに引き戸を利用して、お子様が出て行ってからはワンフロアにできるようにする、などの方法があります。

耐震性・耐久性が十分にある建物にする

日本は、災害大国とも言われるほど自然災害が多い国です。

せっかく建てた家を自然災害から守るためには、耐震性・耐久性を十分に備える必要があります
しかし、目に見えない部分だからと言って、耐震性・耐久性お金をかけない人も珍しくありません。

新築を建てる際は、長く住むことを想定し、耐震性・耐久性が十分にある家を建てましょう

飽きの来ないデザインにする

長く暮らす家においては、奇抜なデザインを避け、飽きの来ないデザインにした方が無難です

凝ったデザインは歳を重ねるにつれて飽きが生じたり、好みが変わる可能性もあります。

デザインなどの表層的な部分へのこだわりは、将来好みが変わっても気軽に買い替えることが可能な家具やカーテンなどで補うことをお勧めします。

家そのものは、飽きの来ないデザインにしましょう。

【将来を見据えた注意点】
・可変性のある間取りにする。
・耐震性・耐久性が十分にある建物にする。
・飽きの来ないデザインにする。

新築の依頼先はどこにするべきか?

新築の購入は、家づくりをお願いする依頼先の選定から始まります。
また、新築の間取りや設備の自由度は、新築の依頼先によって大きく変わってきます

新築の戸建て住宅は、「建売住宅」と「注文住宅」の2種類に分類され、建売住宅を購入する場合はハウスメーカーに依頼、注文住宅を建てる場合は工務店または建築家・設計事務所に依頼をするのが一般的です。

どの依頼先に、どんな特徴があるのか、確認していきましょう。

建売住宅を買う場合

建売住宅とは、すでに完成している新築を土地とセットで購入するスタイルの住宅で、購入する際はハウスメーカーに依頼をします。

ハウスメーカーの特徴、メリット・デメリットをご紹介していきます。

ハウスメーカーに依頼する

建売住宅は、家づくりを規格化することで、家づくり自体のコストを抑えているのが特徴です。

しかし、建売住宅は販売促進のために多額の広告費をかけており、購入者が支払う新築の購入代金に広告費が上乗せされているので、購入代金は決して安くないのです。

また、家づくりが規格化されているが故に、設計の自由度が低いことが、ハウスメーカーで家づくりをする最大のデメリットでもあります

注文住宅を建てる場合

注文住宅とは、予め購入した土地に、自由に設計した新築を建てるスタイルの住宅で、工務店または建築家・設計事務所に依頼をします。

注文住宅の依頼先の特徴、メリット・デメリットをご紹介していきます。

工務店に依頼する

注文住宅の依頼先の一つとして、工務店が挙げられます。

工務店は、地域密着型の小規模な経営を行う企業のことで、施工を主業務としています。
使い慣れた建材や設備の仕入れ先に得意先があり、安く仕入れができる場合がほとんどなので、注文住宅を低価格で建てることができます

しかし、工務店の主業務は施工であるため、後にご説明する建築家・設計事務所ほどの優れた設計力はない場合があります。
また、得意先の建材や設備の範囲内での家づくりを勧められるケースも多いです。

建築設計事務所に依頼する

注文住宅の依頼先として最も代表的なのが、建築家・設計事務所です。

建築家・設計事務所は、一級建築士や二級建築士など、設計に関する専門的な知識を有するプロが設計を担当するため、工務店と比較してより自由な設計が叶います

設計料がかかるため工務店と比較すれば費用は高くなりますが、建築家・設計事務所に依頼する場合は、予算に合わせて費用をかける部分とコストを抑える部分のメリハリをつけて設計することも可能です
必要な部分にお金をかけつつも、トータルの費用はそこまでかからないケースも珍しくありません。

狭い土地や変形した土地を有効活用した設計を得意とする設計士もいるので、土地代を抑えることでコストダウンすることも可能です。

メリット デメリット
ハウスメーカー ・購入先が有名企業なので、安心感がある。
・完成している実物の住宅を見てから購入できる。
・多額の広告費が住宅の購入代金に上乗せされている。
・設計の自由度が低く、間取りや設備を妥協せざるを得ない。
工務店 ・仕入れコストが安く、注文住宅を安く建てることができる。
・注文住宅のため、建売住宅より自由度の高い設計ができる。
・工務店の得意先から仕入れた建材や設備での設計を勧められる。
・設計のプロではないので、高い設計力は期待できない。
建築家・
設計事務所
・設計のプロなので設計力が高く、間取りや設備にこだわることができる。
・土地代を抑えても、土地のデメリットを活かした設計ができる。
・設計料がかかるため、工務店と比較すると費用が高額。

まとめ

ここまで、新築の間取りや設備を決める際の注意点をご紹介してきました。

新築を建てる際は、当面の生活における快適性や利便性はもちろんのこと、将来のライフスタイルの変化まで配慮することが大切です

しかし、家での過ごし方や求める機能はご家族ごとに異なります。
本記事で挙げた注意点が必ずしも皆さんに当てはまるとは限りません。

また、新築の依頼先によって、設計の自由度も異なります

新築の購入を考え始めたら、どんなことにこだわって間取りや設備を決めたいか、注意点についてご家族と話し合ってみましょう。