おじいちゃん、おばあちゃんが住んでいたお家に入ると、何か包み込んでくれるような感じがしますよね。
もし建て替えが必要だとしても、温もりや優しさの感じられるお家を全部壊してしまうのは忍びないものです。せめて、お家の一部だけでも残せたら嬉しいと思いませんか?
東京都八王子市にある戸田晃建築設計事務所さんに新築をお願いすると、建て替え前のお家で使われていた部材を新築に使ってもらえます。
「ご家族の思い出を次世代に引き継いでいただきたい」という想いがあるからです。
そこで、今回は戸田晃建築設計事務所さんを訪問して、代表の戸田様にインタビューしてみました。戸田晃建築設計事務所さんがどのような想いでお家をつくっていらっしゃるのか、ご紹介いたします。
庭を活かして、外にある自然と接点がもてる家をつくる
スタッフ
戸田様
スタッフ
何がきっかけで、建築を始めようと考えたのですか?
戸田様
若いころは絵を描いていましたが、それで食べていくのは難しいと感じたんです。それで、ヨーロッパでバックパッカーをして、商売のヒントを探しました。
戸田様
スタッフ
戸田様
絵は中心となるモチーフと周りにある余白が一緒になって生まれます。建築も同じで、中心となる家と周りにある庭が一つの空間なんですよ。
スタッフ
戸田様
絵にとって余白は重要です。モチーフだけあっても、絵は成り立ちません。
なので、余白である庭について、早い段階から注目するようになりました。余白の重要性を知っていたからこそ、家と庭を一体として考えられたんです。
戸田様
スタッフ
戸田様
庭を見ていると、春に花が咲き誇って、夏に草木が生い茂り、秋に紅葉に変わって、冬に枯れて雪が積もります。鳥や蝶もやってきて、私たちを楽しませてくれるんです。
スタッフ
できれば、自然に癒されながら日々を過ごしたいです。
戸田様
お客様にも、家にいながら自然を楽しんでいただきたいと思います。
古くても良い部材は、ご家族の思い出とともに新築に取り入れる
スタッフ
建築の勉強は、いつから始められたのですか?
戸田様
当時は何のツテもありませんでしたから、まず建築の学校に通い始めました。
スタッフ
戸田様
私はアンティークをはじめ、使い込んだものが大好きなんです。だから、古い部材を建築に活かせる方法を提案しつづけてきました。
それが、結果的にパワービルダーなど他社との差別化につながったんだと思います。
スタッフ
戸田様
一方で、昔の家は築100年といったように長持ちなのが面白いところですよね。
スタッフ
なぜ古い建物は長持ちなんでしょうか?
戸田様
強度が高く、吸湿効果や消臭効果など機能面に優れるほか、自然の香りを楽しめる、時間が経つほど風味が増していくといった特長があります。
参考 無垢材(むくざい)とはコトバンク
戸田様
しかも、古い部材にはご家族の思い出が詰まっているでしょうから、捨ててしまうのは本当にもったいないですよね。
スタッフ
戸田様
金額面を考えると全部残すのは難しいですが、何よりも気持ちが大事です。建て替えるのなら、古い建具は再利用できないか、壁材や床材は新築で張り直せないか、できる限り考えたいですね。
戸田様
スタッフ
戸田様
スタッフ
戸田様
また、無垢材は暴れ馬みたいに癖が強いんです。湿気や木目によって、いろんな収縮や膨脹を起こすので、特徴を熟知していないと建物全体に悪影響を及ぼしかねないんですよ。
スタッフ
戸田様
ですから、古い部材を使うには、プロの目線で選択して家に合うように調整する必要があります。
スタッフ
戸田様
スタッフ
戸田様
戸田様
どんな部材が出てくるのか、どうやって部材が使われてきたのかを想像するのは楽しいですし、お客様に喜んでいただけるとやりがいを感じますね。
愛着に応えられる、次世代に受け継がれるお家をつくる
スタッフ
戸田様
スタッフ
戸田様
外国では手を加えずに部屋全体をそのまま使ったり、家屋をキレイに保存してから再び流通させる仕組みがあったりします。何十年前の物件であっても、メンテナンスして使いつづけているんです。
戸田様
スタッフ
戸田様
スタッフ
戸田様
昔の車なんかは構造が分かりやすいうえ部品も用意しやすいから、自分で修理できるんです。だから、昔の車は今でも残っているんですよ。
家も車と同じです。シンプルな部材を使って建てればメンテナンスが簡単になるので、長持ちする家になるはずです。
スタッフ
戸田様
だから家についても、代々受け継ぐ日本の良さを思い出してもらえるようにつくりたい。建て替えた方が楽だとしても、お客様があえてそのまま残したいと思える家を私はつくりたいんです。
まとめ
戸田様の事務所兼ご自宅は、どこか秘密基地のような遊び心にあふれています。
デスクのかたわらにロードバイクを置き、休日はバイクに乗って八王子から奥多摩、相模湖、湘南、三浦半島へと出かけるそうです。
お家と趣味との間には、深い関係があります。
余暇の過ごし方や何を好むかといった感覚は、趣味によって変わり、お家のカタチを変えるからです。
ですから、戸田様は「ぜひ家づくりを楽しんでいただきたい」とおっしゃいます。
あなたが心のままに思い描いたお家こそ、あなた自身にぴったり合ったお家になるのです。
戸田様は、キャンバスに絵の具をのせて描くように、お家にお客様の想いを込めて設計します。
これからお家を建てようとお考えの方は、戸田晃建築設計事務所さんと一緒に理想のお家を描いてみませんか?
会社名 | 戸田晃建築設計事務所 |
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代表者名 | 戸田 晃 |
住所 | 〒192-0902 東京都八王子市上野町64番地 |
電話番号 | 042-626-7690 |
公式HP | http://www14.plala.or.jp/akiratoda/ |
営業時間 | 9:00~17:00 |
主な業務 | 建物企画・設計 |
対応エリア | 全国 |