設計工房アクトデザイン一級建築士事務所

設計工房アクトデザイン一級建築士事務所の矢野さんは、お客様がご自身の家に愛着を持てることに重きを置かれています。
お客様の意見を尊重する“押し付けない設計”に定評があり、同業者のファンも多い実力派です。
そんな矢野さんの家造りへの想いやこだわりをお伺いしました。

独立したのは、お客様を一番に考えた仕事がしたかったから

スタッフ

矢野さんは、独立なさる前にどのようなご経験をされて来たのでしょうか?

矢野さん

ハウスメーカーに勤めて、設計の仕事をしていました。
ですが、働いているうちに「今の環境では、お客様の理想の家は造れない」と考えるようになったんです。
家造りに対する自分のモチベーションと、実際のハウスメーカーの仕事に、ギャップを感じていたんですよ。
6年間勤めましたが、最終的にはハウスメーカーを辞めて独立することにしました。

スタッフ

具体的にどのような部分にギャップを感じて、ハウスメーカーをお辞めになったのでしょうか?

矢野さん

理由は二つありました。
一つは、ハウスメーカーでは家造りのパッケージが決まっていることです。
自由度の低さが、お客様のご希望を叶える上で避けようのない障害物となっていました。
自分としても、仕事をしていて面白くはなかったですね。

スタッフ

効率的であるが故に自由度が低いのは、ハウスメーカーの弱点ですよね。
もう一つの理由は何だったのでしょうか?

矢野さん

利益最優先の概念がつきまとうことです。
ハウスメーカーを否定するわけではありませんが、お客様のためを想うよりも利益を優先したり、会社や営業マンの都合で売るような傾向がありましたね。
けれど私は、お客様を一番に考えた仕事がしたかったんです。

建築士の独りよがりでなく、お客様が家に愛着を持てる家造り

数多くの家

スタッフ

独立後のお仕事で、日頃から心がけていることはありますか?

矢野さん

お客様が、ご自身の家に愛着を持てることを大切に考えてます。
そのために、意見のキャッチボールを十分に行い、様々な可能性やプランを提案しています。
お客様は、家造りに関してプロのように知識はありません。
ですから、造り手が一方的にプランを提示してしまうと「こんなものか」と思って、気に入ってなくても契約してしまうものです。
気に入ってない家に、お客様は愛着を持てませんよね。

スタッフ

確かに、造り手の対応次第で、お客様の家に対する愛着は良くも悪くも変わりそうです。
何十年も暮らす家ですから、ただ建てるだけでなく、気持ちの面まで配慮して頂けるのは有り難いことですよね。
さすがです。

矢野さん

経験上、お客様が家に愛着を持てるようになるには、ご自身の意思で選んで決めて頂くことが重要だと思っています。
プロの目線から見てオススメの設計も、お客様が本心では納得をしていなければ、造り手の意見を押し通して造ったところでお客様が気に入ることはありません。
逆にプロから見たらちょっと物足りない設計でも、お客様の思いに添って造った方が愛着を持って頂けるんです。
もちろん「本当はもっとこうした方が良いのになぁ」とプロとしての歯痒さは残りますが(笑)
それでも、お客様が家に愛着を持ってくれた方が、結果的にお互い幸せだと思っています。

スタッフ

建築士の独りよがりではなく、お客様のお気持ちを一番に考えて設計してくださるんですね。
矢野さんに家造りを依頼されるお客様は、どのような方が多いのでしょうか?

矢野さん

勿論、一般の方もいらっしゃいますが、お客様の層として特徴的なことは、同業者が多いことです。
自分で事務所を持たない建築士の方や、施工の現場監督が、ホームページを見て相談に来てくれるんですよ。

スタッフ

同業者のお客様が多い建築士さんは初めてお会いしました。
珍しいですよね。
なぜ同業者のお客様は、矢野さんに家造りを依頼されるのでしょうか?

矢野さん

ホームページをご覧頂くとお分かり頂けるのですが、私は自分のデザインを前面に出さず、様々なテイストの家造りを心掛けています。
同業者のお客様はプロですから、家造りに強いこだわりがある方がほとんどです。
なので、私に同業者のお客様が多い理由は、お客様の希望するデザインやこだわりを聞き入れているからだと思います。
私にとって、自分のデザインやこだわりを前面に出さないことは短所でもありますが、長所と言うか、特徴になっているのかもしれません。

危険が伴う設計に関しては、プロとして意見を述べる

模型

スタッフ

お客様のご意見を尊重される矢野さんですが、お客様に意見を通す場合はあるのでしょうか?

矢野さん

基本的にはお客様の意見を尊重した設計をします。
ですが、お客様が暮らすうえで危険が伴う設計に関しては、プロとして必ず伝えて考え直して頂きます。
お伝えする時も、一方的に論破して我慢させるのではなく、納得して頂けるように伝え方を考えます。

スタッフ

お客様はプロではないわけですから、どんな部分に危険が伴うのか分からないですもんね。
具体的には、暮らすうえで危険な部分とはどんな所が多いのでしょうか?

矢野さん

階段の問題が一番多いですね。
平面図で見ると階段は無駄なスペースに思われがちなので、特に狭小住宅の場合、階段を狭くすれば部屋を広く出来ると考えるお客様がいらっしゃいます。
でも、階段を狭くすることは、階段を急勾配にすることですから、とても危険なんですよ。

スタッフ

確かに素人の考えでは、階段のスペースは勿体ないと感じると思います。
それに、階段を狭くすることに危険が伴うなんて、考えもしないでしょうし。

矢野さん

家の中で亡くなる方ってとても多いのですが、階段とお風呂場の事故がほとんどなんですよ。
階段に対する建築基準法の規制はそんなに厳しくなくて、急勾配でも法律上は造れるんです。
でも、実際に暮らすには相当な危険が伴うので、通常は蹴上200以下、踏面225以上、最低でも勾配を45度以下で設計するようにしています。
安全に暮らせることは家造りにおいて大前提ですから、安全面だけは必ずお伝えしてます。

常に新しいことにチャレンジし続け、長期優良住宅やZEHを導入

仕事風景

スタッフ

素人には分からない設計上の危険はたくさんあるんですね。
お風呂場の問題に関しては、どのように対策すれば良いのでしょうか?

矢野さん

お風呂場は、暖かい場所から寒い場所に急に移動することで起こるヒートショックが原因です。
ヒートショックに関しては家中を統一的に暖かくすることで対策が出来ますから“長期優良住宅”や“ZEH(ゼッチ)”がオススメですよ。
長期優良住宅
長期優良住宅とは、長期にわたって良好な状態で使用するための様々な措置が講じられた優良な住宅のこと。長期優良住宅の基準に適合し、認定を受けることができると、住宅ローンの金利の優遇や減税などのメリットがあります。
ZEH(ゼッチ)
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、消費エネルギーを抑え、さらに太陽光発電などの自家発電を利用し、エネルギーの消費をプラスマイナス0にすることを目指した住宅です。

スタッフ

ここ最近、長期優良住宅やZEHは注目されていますよね。
ZEHを取り扱うには、プランナーやビルダーの資格が必要だと聞いたことがあります。
新しいことにも、どんどんチャレンジされているんですね。

矢野さん

長期優良住宅やZEHは得意ですよ。
ZEHはプランナーになったので、私に依頼して頂ければ申請することが出来ます。
国が勧めている制度ですから、家を建てる際に補助金が出るケースが多いんです。
これから家を建てる方にはぜひ検討して頂きたいですね。

スタッフ

矢野さんの設計事務所で長期優良住宅やZEHの家を建てる場合は、決まったプランや費用があるのでしょうか?

矢野さん

長期優良住宅やZEHに関してもプランや仕様は決めず、お客様ごとにオーダーメイドで考えます。
ですから金額も内容によって異なります。
ご予算がないけど長期優良住宅やZEHを入れたいならば、他の部分でコストを下げて対応することも出来ますよ。
家造りは敷地の条件など様々な問題がありますから、相談しながら、ご予算の範囲で実現できるものと削っていく部分を決めるんです。

日常の中に非日常を取り入れて、楽しく暮らして頂きたい

スタッフ

矢野さんの家造りには、ホスピタリティの高さを感じます。
矢野さんは、ご自身の手掛けた家でお客様にどのような暮らしをして欲しいですか?

矢野さん

私の家造りは“住んで楽しく”がテーマです。
何の変哲もない家ではなく、日常の中に非日常を取り入れて、楽しく暮らして頂きたいですね。
例えば、以前「お風呂場からテラスに出れるようにしたい」とご希望されたお客様がいて、実際に設計したこともあります。
私の家にもテラスがあるんです。
外出できなくても、家でBBQをしたりビールを飲んだり、楽しんで暮らしていますよ。
工夫するのは空間ではなく壁でも良いですし、家の中に一つだけでもいいから、お客様が誰かに自慢したくなるお気に入りのポイントがあると良いと思います。
テラスの写真

スタッフ

これからの時代は、家の中で楽しく暮らせることがますます重要になって来そうですしね。
他には何か、設計上でのこだわりはありますか?

矢野さん

基本的には風通しと明るさを意識しています。
お客様から指定がない限り、私の設計では明るさや風の通り道を意識して、結果として窓が多い建物になっています。
ただ、例外もあってZEHの家では窓の断熱性能によっては、窓の多さが弱点になります。
あくまでもケースバイケースで、ZEHの家や、お客様の好みで窓を少なく設計する家もありますね。
窓の写真

スタッフ

明るくて風通しが良い家は気持ちが良いですよね。
最後に、これから家を建てたいお客様に矢野さんからアドバイスをお願い致します。

矢野さん

ご自身の理想の家を、恥ずかしがらずにお伝え頂ければと思います。
皆様はご自身の中に「こんな家だったら良いなぁ」と理想をお持ちだと思います。
それでも実際の打ち合わせでは「素人だから」とおっしゃって、伝えることを躊躇されるが多くいらっしゃるんですよね。
確かに、お客様が思い描いてるイメージの中で、実現できないことはたくさんあると思います。
ですが、そのまま叶えることは予算や構造上の問題で難しくても、どこかにその要素を入れたり、何か別の形で提案することもできるんですよ。

スタッフ

建てたい家のイメージがあったとしても、費用が心配だったり、どうせ無理だろうと諦める方は多いかもしれませんね。
でも矢野さんならば、大きな器でお客様のお気持ちを受け止めてくださいそうな気がします。

矢野さん

私の強みは、お客様の話をじっくり聞いて、それぞれに合ったものを提案できることです。
自分のデザインやこだわりがないことが。短所であり長所ですから(笑)
ぜひ、叶えたい家造りを相談にいらしてください。

まとめ

打合せ風景

設計工房アクトデザイン一級建築士事務所の矢野さんは、お客様がご自身の家に愛着を持てることに重きを置かれています。
お客様を尊重しつつも、お客様が暮らす上での安全性に関しては、プロとして意見を述べるというお話しも印象的でした。
矢野さんは“押し付けない設計”に定評があり、同業者のお客様も多い実力派です。
家造りをお願いしたい方は、設計工房アクトデザイン一級建築士事務所さんにお問い合わせください。

会社名 設計工房アクトデザイン一級建築士事務所
代表者名 矢野 博
住所 〒157-0062
東京都世田谷区南烏山2-23-6
電話番号 03-3309-1230
公式HP http://www.act-design.info/
営業時間 9:00~18:00
主な業務 建物企画・設計・監理
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