株式会社アキ設計

池上さん

単身世帯や核家族化の増加により、地域や家族間のつながりが希薄になりつつある現代社会。
それがゆえに、「自分に何かあった時、近くに頼れる人がいない」と答える方は過半数を占めるそうです。

株式会社アキ設計池上(いけのうえ)さんは、家族の介護の負担が大きくて悩んでいる方や、仕事と育児の両立が難しくて悩んでいる方たちを少しでも楽な気持ちにさせたいとの想いから、「人を呼びたくなるような住宅設計」を手掛けられている設計事務所さんです。

この記事では、池上さんが建築家になるきっかけや住宅設計を手掛ける上で大切にされている想いをお伺いしました。

幼い頃の貴重な出会いと体験

スタッフ

まず、池上さんが、建築家のお仕事に興味を持ったのはいつごろだったのですか?

池上さん

小学生のときです。
そのときには、建築家の仕事に興味を持ったとともに、将来は建築家になると決めていました。

スタッフ

ずいぶん早い段階で将来のお仕事を決めていたのですね。一体どんなきっかけがあって建築家になりたいと思われたのですか?

池上さん

私が建築家になろうと思ったのは、建築家と出会ったことがきっかけです。
私が小学5年生のころに、私の親は家づくりを建築家に依頼したのですが、親と建築家がこれから建てる家について色々な話し合いをしていました。それを近くで見ていて、家づくりに興味が湧いたんです。

スタッフ

小学生だった池上さんにとって、家づくりに関する内容は難しく感じたのではないのですか?

池上さん

それが全く逆で、すごく楽しかったんです。
そして、その建築家は家を設計する際に、私のアイディアを取り込んでくれたんですよ。

スタッフ

池上さんは優秀な小学生だったのですね。
ちなみに当時、どんなアイディアを出したか覚えていますか?

池上さん

はい。たしか、「動線はこうして、ここにこんな部屋をつくれば、家族がこんな暮らし方をできるんじゃないか?」と私なりに案を出したことを覚えています。

スタッフ

小学生の割には、とても具体的ですね。

池上さん

親が家を建てると決めた時から、建築の雑誌を見たり、空想で間取りをつくったりして遊んでいたんですよ。
そんなことをしていたから具体的な案を出せたのかもしれませんね。

スタッフ

いやぁしかし、小学生のころに家づくりに携わることが出来るなんて、かなり貴重な体験ですよね。

池上さん

子どものころに建築家と出会い、家づくりに触れさせてもらったからこそ、私はいま建築家としてお仕事ができています。
子どものころに、誰と出会い、何を体験するか。
私は、子どもの頃に体験したことが、自分の将来に大きく影響したからこそ、子供の頃の環境はとても大事だと考えています。

共働きでも子どもを教育できる家づくり

スタッフ

池上さんは、女性が働きやすい環境をつくりたいという想いから、株式会社アキ設計さんを設立されたそうですね。
会社を設立されてから、住宅設計をされる上で大事にされている想いはありますか?

池上さん

共に働きながら子育てをしている夫婦にとって、子どもを家でしっかり教育できるような環境をつくることを大事にしています。

スタッフ

てっきり女性の要望を生かした設計をされているのかと思っていましたが、違うのですね。

池上さん

私は、子供の教育は環境習慣でできるものだと思っています。
子どもが朝起きて、まず何をするのか。
親がつくった朝食を食べるだけなのか、親とともに朝食の支度をするのか。
親しか家事ができないような環境ではなく、子どもがお手伝いのしやすい環境をつくることで、子どもは自然とお手伝いをするようになるんです。
そのため、奥様だけが家事を捗るような設計にするのではなく、家族が協力しあえるような設計をしてあげたいと思っています。

スタッフ

女性が働きやすい環境というのは、共働きで忙しいご夫婦でも子どもの教育をしやすい環境をつくってあげることだったのですね。
たしかに、大人でも子どもでも家事のしやすい間取りや家具の配置であれば、家族みんなが率先して家事をするようになるかもしれませんね。

池上さん

昔は専業主婦だけが家事をする家庭が多かったから、奥様目線で暮らしやすい家をつくっていました。しかし、今の時代は共働きが多い。家庭のあり方は時代や状況によって様々だと思うので、時代や家族に合わせて提案してあげたいと思っています。

スタッフ

奥様が家事をするもの、という考え方にとらわれている方は多いかもしれませんね。
また、忙しい生活を送りながらも子どもにいろんな体験をさせたり、自立した生活習慣を身につけさせたりしたい想いは、どのご夫婦にもあるでしょうからね。

池上さん

私は今まで様々な新築やリフォームを手掛けてきましたが、家を新しくしたことで、「親子の接し方が変わった」、「子どもの新たな一面に気付けるようになった」というお声がとても多いんです。
子どもが友達を家に呼ぶようになったり、子どもの友達がどんな子なのか知れたり。
家族が協力しあえるような環境を家につくることで、子どもの教育がしやすい環境になるだけでなく、家を通じて親子の関係性も大きく変えることができるのだと私は考えています。

家族の暮らしにフォーカスして家づくりを取り組んでほしい

スタッフ

では、お客様とのやり取りの中で、大切にしていることは何でしょうか?

池上さん

私は、家族が家に対する想いを整理することから家づくりは始まるものだと考えています。
そのため、まず家族1人1人に家に対する想いを吐き出してもらうようにしています。
意外かもしれませんが、「どんな家にしたいか」「どんな生活を送りたいのか」といった住まいに対する考えは、家族同士でも知らないことが多いんです。

スタッフ

家族だからこそ、「お家に対する想いはみな同じだろう」と、どこかで思ってしまうのかもしれませんね。
きちんと口に出して話すことで、「こんなこと考えていたんだ」と、家族それぞれが気付けるきっかけにもなりますよね。

池上さん

また、いろんなお話しをしながら、家に対して本当に望むものが何なのかをお客さん自身に気付かせてあげるようにしています。
例えば、「リビングはこの広さにしてほしい」と要望を出したお客様がいたとしたら、それを実現したい理由を深く聞くようにしています。

スタッフ

なにを希望するかよりも、なぜそれを希望したのかを明確にするほうが大事ということですか。

池上さん

なぜかというと、実現したい理由を深堀りをしていくと、お客様自身が、最初言っていた要望に対して、「なぜこんな要望をしていたのだろうか」と、自分が希望していたことに疑問を抱くことがほとんどだからです。

池上さん

何LDKの家がほしいなど、物理的な要望を考えるのではなく、どんな暮らしをすれば家族の心が豊かになるか、ということにフォーカスすることで、本当に実現したい要望に気付けるのだと私は思います。

スタッフ

お家は人生の中で一番居ることが多い場所だからこそ、家族の暮らしにフォーカスして理想を考えることが大切なのですね。

池上さん

うちの会社では、『住まいは生き方』というテーマを掲げて設計を手掛けています。家族みんなの生き方を考えられるいい機会だと思って、家族が住んだ後の暮らしを真剣に考えてみてほしいなと思います。

いろんな人と触れ合い、人生を豊かにしてほしい想いから生まれた「家開き」

池上さん著書の家開きの本

株式会社アキ設計の代表、池上さん著書『暮らしとこころに風を入れる「家開き」術: 人がつながる人が集まる』

スタッフ

御社のホームページに載っている「家開き」という言葉には、「自分の家に人を受け入れ、他者との交流を図る暮らし方」という意味があるそうですが、「家開き」という言葉ができたきっかけは何だったのですか?

池上さん

交通事故が原因で四肢麻痺になってしまった保育園のママ友の新築を手掛けたことがきっかけです。
四肢麻痺とは
四肢に麻痺があらわれ、からだの胴体のコントロールも難しい状態のことをいいます。

参照元:四肢麻痺について|メディカルノート

池上さん

当時、家づくりをする際に彼女が出した要望は、「障がい者がいるようには見えない家にしてほしい」とのこと。
私はその彼女の想いから、健常な人でも身体の不自由な人でも過ごしやすい、かつ人が遊びに来やすい家にしようと心に決めました。

スタッフ

身体の不自由な方が過ごしやすい環境にするには、どうしても手すりが多くなってしまったり介護機器が多くなってしまったりと、介護施設のようなお家になってしまうイメージがあります。

池上さん

新築を建てる前までは、家の中にこもりっきりで家族以外の人とあまり関わらないような生活をしていた彼女でしたが、人が集まるような家を建てたことで、たくさんの人が彼女の家で彼女と交流するようになっていました。
そしてそれは、彼女自身が翻訳機能を使って韓国人と友だちになったり、合唱グループをつくって練習したりして、いろんな人と交流する機会を自らつくるようになったからなんです。

スタッフ

お家が違うだけで、こんなにも人との関わり方が変わるのですか。
お家の中でも、人の輪をたくさん広げることはできるのですね。

池上さん

そこから私は設計に対する考え方が変わり、人が集まる家を増やして、介護や育児で問題になっている事件や事故を、家を通じて防げないかなと考えて出来たのが「家開き」です。
人が集まる家での音楽会の様子

人が集まる家での音楽会の様子

池上さん

家族の問題は家族だけで解決したい人や、プライベートを他人に見せたくない人はいっぱいいるかと思います。
でも私は、家を通じて子育てや介護をしている方の負担を少しでも軽くしてあげたい。家族の問題を家族だけで背負うのではなく、他の人を頼ってみることを視野に入れてみてほしいなと思います。

スタッフ

家族内でなにか問題が起きた時に、「他人に迷惑をかけたくないから家族で解決しなければ」と、強く責任を感じてしまう方は多いと思います。
他の人と助け合える環境が増えていけば、他の人を頼りやすくなるのかもしれません。
株式会社アキ設計さんの事務所
株式会社アキ設計さんの事務所

株式会社アキ設計さんの事務所兼池上さんのご自宅
誰もが使いやすいように、グラスの位置をひと目で分かるように工夫しています

池上さん

しかしながら、誰にでも家開きをすすめるわけではありません。
暮らし方は人それぞれ違うので、お客様に合う暮らし方をお客様と一緒に考えていきたいと思っていますので、ご安心くださいね。

人に見せたくなるようなお家で、人生の最期まで暮らしてほしい

住宅事例

池上さんが手掛けた、一人暮らしの70代の男性のご自宅

スタッフ

どんな方に家開きをおすすめしたいですか?

池上さん

家族だけで子育ても介護も頑張ろうと思う人たちに勧めたいです。特に子育てが終わった世代ひとり暮らしのご年配の方におすすめしたいですね。
例えば、子どもが出ていったあと、子ども部屋を持て余してしまう方が多いかと思います。そんな方たちに対して、子ども部屋の空間を利用して人が集まる空間に変える設計を提案するとともに家開きをおすすめしたいです。

スタッフ

人が来やすいようなお家であれば、一人暮らしの方が孤立になることも防げますしね。

池上さん

私は、自分の家を気に入っていれば、人を自分の家に呼びたくなるものだと思っています。
家に人を呼びたくないと思っている方は、お気に入りの空間になるように家を変身させてみるといいかもしれません。

スタッフ

人を呼びたくなるお家にしたいけど、すぐにはできない方もいらっしゃるかと思います。今住んでいるお家でも、人を呼びたくなるようなお家に変える方法はありますか?

池上さん

はい。うちの会社では、リフォームをせずにインテリアのみを提案することもありますよ。
大きなお金を掛けなくても、インテリアを意識したり家具の配置を変えたりすれば、人を呼べるような家にすることはできます。
インテリアに悩んでいる方もぜひお気軽にご相談くださいね。

スタッフ

最後に、新築を建てる方へ家づくりのアドバイスをお願いいたします。

池上さん

家族みんなで、これから建てる家に対してどんな想いを持っているのかを共有することです。
新築を検討されている方の中には、家のイメージを掴むために、まず住宅展示場へ行かれる方がいらっしゃると思います。
しかし、住宅展示場のイメージが家づくりのベースになってしまわないように注意してほしいです。なぜならば、住宅展示場はその家族の暮らしに合った家ではないからです。

池上さん

住宅展示場にある家を1つの参考にするのはいいと思います。しかし、まずは家族が家に対して何を望んでいるのか。それを知ることから家づくりを始めてほしいと思います。

スタッフ

住宅展示場のモデルハウスは素敵なつくりになっていることが多いですよね。その素敵な間取りやデザインに憧れるがゆえに、「こんな暮らしをしたい」というよりも、「このお家にしたい」という気持ちが優先してしまわないように気を付けたいですね。

池上さん

家が人に影響する力は大きいので、住む人にとって心身ともに豊かになれるような環境を家でつくっていければなと思っています。

値段感と坪単価

坪単価:8090万円

まとめ

アキ設計さんの事務所

株式会社アキ設計さんの事務所兼池上さんのご自宅

様々な過去の経験をにし、住宅設計を手掛けるだけでなく、時代や家庭に合わせて「家開き」「暮らしのサポート」を手掛ける株式会社アキ設計の代表、池上さん。

「家を通じて、たくさんの人の心を豊かにしたい」という池上さんの想いが、終始伝わってくるインタビューでした。

「子どもの教育する環境をしっかり整えたい」「子育てが終わった今、これから第二の人生を考えてみたい」
そんな風に思っている方はぜひ株式会社アキ設計さんに相談してみてください。
あなたの想い、お家を通じてきっと叶えてくれることでしょう。

アキ設計のスタッフさんたちです

アキ設計のスタッフさんたち
「お待ちしております」

会社名 株式会社アキ設計
代表者名 池上 裕子
住所 〒211-0025
神奈川県川崎市中原区木月4-24-1
電話番号 044-982-0315
公式HP http://a-k-s.jp
営業時間 10:00~17:00
主な業務 住宅の設計、監理
対応エリア 横浜、川崎、東急線沿線