アトリエイノウエ

インタビュー中

せっかくお家を建てるなら、注文住宅にしたいけれど、建築士さんに設計を依頼するのはちょっとハードルが高いと思ってしまいますよね。

アトリエイノウエの代表、井上明日香さんは、「まちの建築屋さん」として世田谷区経堂にアトリエを構え、地域の誰もが気軽に訪れ、相談できる建築士さんとして活躍されています。

この記事では、井上さんの住まいづくりに対するこだわりや想い、「経堂アトリエ」での活動についてご紹介します。

「まちの建築屋さん」になるために独立

井上さんとプラムカフェ

スタッフ

まずは、事務所を設立されたきっかけを教えてください。

井上さん

私は大学卒業後、組織設計事務所で共同住宅や福祉施設などの設計を手掛けてきました。
17年を経た2011年、東日本大震災が起きたのをきっかけに、常日頃から考えていた「地域や個人に寄り添った活動をしたい」という想いがより強くなってきたのです。

スタッフ

あのときは皆、無力感を感じましたよね

井上さん

その想いを早く実現したく、2011年12月に独立しました。

スタッフ

「地域や個人に寄り添った活動」とは、具体的にはどのような活動ですか?

井上さん

まちの大工さん」みたいな存在です。
例えば、「扉の立て付けが悪い」という人がいたら、お家に行ってちょこっと直してあげるみたいな。
幼少期より、育った家が、祖父母が地域の皆様と建てた家で、住まいながら、環境に合わせて育むことの心地よさを感じていたからかもしれません。

スタッフ

大工さんですか!それは意外ですね。

井上さん

昔はまちにそんな大工さんがいましたよね。それに住まいも、住む人と大工さんが一緒になってつくり上げていたというか。
そのような、まちの人たちの身近な存在として「まちの建築屋さん」になりたいと思ったのです。

スタッフ

なるほど。それで独立されたのですね。

お客様ごとに違う「住まいのスタイル」を形に

お仕事風景

緑に囲まれた、自然光の入るオフィス。

スタッフ

アトリエイノウエさんの「特徴」と言えば、どのようなところでしょうか?

井上さん

建築士の主張を一方的に押しつけるのではなく、お客様と一緒につくり、育てていくことを大切にしています。
お庭の梅

事務所のお庭には梅の木があります。

スタッフ

井上さんのところに来られるお客様はどのような方が多いのでしょうか?

井上さん

法人と個人のお客様が半々程度で、年齢層は幅広いです。

スタッフ

リフォームも手掛けられているのですね。

井上さん

はい。リフォームって面白いですね。
新築の分譲マンションでは、住まう人が決まっていない時に計画するため、多くの方に需要のある「◯LDK」を設計することが多いですが、リフォームや戸建てなどの個人のお客様の場合、各々の生活スタイルに合わせた間取りになるので、1つとして同じ間取りにはなりません
最近のリフォームでは、キッチンを主役にした広いリビングに、家族共用のクロゼットや机スペースを設け、寝室は最小限にという傾向が多いです。

スタッフ

そうなんですか!分譲マンションのチラシを見ると、「◯LDK」はごく一般的な間取りだと思っていました。

井上さん

住まいは、家族構成だけでなく、暮らし方・過ごし方で、間取りでさえも各々異なるものになるのが面白いですね。
お客様のご要望を引き出し、じっくり丁寧に、一緒に住まいづくりをしていきたいと考えています。

引き渡し後も、お客様の住まいづくりに寄り添う

経堂アトリエ1階

スタッフ

井上さんが住まいづくりをする上で、大切にされていることを教えてください。

井上さん

やはり、お客様にとって最適・最良なものをつくることが第一ですね。
そのために「余白」を感じられるような、住まいをつくりたいと考えています。

スタッフ

余白ですか?

井上さん

はい。全てを決めてしまうのではなく、住まい手が暮らしながら育てていける「余白」です。

スタッフ

お家が出来上がったときが「完成」ではないということですね。

井上さん

はい。私は常々、住まいに「完成」はないのでは?と考えています。
暮らしてみると「こうしたい」ということは必ず出てきます。
その都度、「余白」を用いて住まう人が知恵を出しながら育てていく。その一端を私もお手伝いしていけたらと思います。

スタッフ

すごい!住まいは本当に「手づくり」なんですね。

井上さん

そうですね。暮らしながら自分たちで育てていくと、住まいに愛着もわき、暮らしに一層の潤いをもたらしてくれると思います。

「経堂アトリエ」は気軽に相談できる建築業界の窓口

経堂アトリエ

アトリエイノウエさんの事務所が入る、築45年の3階建民家を活用した「経堂アトリエ」。

スタッフ

アトリエイノウエさんの事務所も入っている、この「経堂アトリエ」は、1階はカフェ、ギャラリー、井戸のある庭、2階はレンタルスペースなどとして地域の方々に開放されているそうですね。
経堂アトリエはどのような目的で設立されたのでしょうか?

井上さん

アトリエイノウエの事務所は、地域の方々に気軽にお越しいただける場所にしたいという思いがあり、「事務所」として貸し出しているところではなく、住宅地にあり、キッチンのある「住宅」を探していました。
素敵なオーナーとの出あいにより、お借りすることができました。
アトリエ1階プラムカフェ

アトリエ1階の「plum café」は、お庭にある3本の梅の木にちなんで付けられた名前。可愛い形のテーブルは近くの家具屋さんに作ってもらったものだそうです。

スタッフ

確かにキッチンがあると、お客様の気持ちもほぐれますね。

井上さん

そうですね。「経堂アトリエ」では各種セミナーや、壁を塗ったり、家具やステンドグラスを作ったりといったワークショップ等を通し、住まいをつくる職人さんや、素材に触れる機会も設けています。

スタッフ

この壁には珪藻土が塗られているとおっしゃっていましたね。

井上さん

はい。私はアトピー性皮膚炎を持っていることもあり、化学物質が含まれているものは極力、身のまわりの素材に使わないようにしています。
「経堂アトリエ」では、珪藻土の壁や、ヒノキの床、無垢の木を使ったテーブルなど、もともと自然にあるものや、昔から使われてきたものの良さなどを伝える、ショールームの役割も果たせたらと思っています。
アトリエ1階ギャラリー

plum caféの隣にはギャラリーがあります。

スタッフ

なるほど。なかなか身近では体験できないことですね。

井上さん

そうですね。また、セミナーやワークショップは、その分野の専門家として、地域で活動されている方を講師にお願いしています

スタッフ

本格的ですね!それにも何かねらいがあるのでしょうか?

井上さん

地域の方々には、この「経堂アトリエ」を通じて、地域の様々な専門家とも気軽に繋がりを持っていただきたいです。「壁を塗りたいのだけれど、誰かいい職人さんいないかな?」みたいな。
先日お茶をしながらふと「そういえばあなた、建築士さんだったよね」と声を掛けてくださった方がいましたが、まさにそんな気軽さで相談していただきたいです。

スタッフ

井上さんが目指されている、「地域の建築業界の底上げ」にも繋がるお話ですね。

井上さん

そうですね。ぜひ、そのような役割を果たしていきたいと考えています。まずは皆さんに、「経堂アトリエに遊びに来てください」とお伝えしたいですね。

まとめ

アトリエイノウエの井上さんは、住まいづくりの専門家でありながら、地域の誰もが気軽に相談できる「まちの建築屋さん」を目指し、経堂の地で活躍されています。

お客様の目線に立ち、じっくりと、一緒に考えながら、お家をつくってくださる建築士さんは貴重ですよね。

住まいの新築や、リフォームをお考えであれば、まずは経堂アトリエを訪れ、井上さんにご相談されてみてはいかがでしょうか。

事務所名 アトリエイノウエ
代表者名 井上 明日香
住所 〒156-0052
東京都世田谷区経堂4-31-8 2F・3F
電話番号 03-4285-1073
公式HP http://www.atelier-inoue.jp/
営業時間 9:00~17:00(月~金曜日)
※事前にご連絡いただければ、営業時間外のお打ち合わせも可能
主な業務 住宅・建築の企画・計画・設計・監理業務
対応エリア 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県など
※ご依頼があれば全国対応可能