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ご夫婦でご活躍されているエー・エム・エーデザイン建築設計事務所さんは、住む人が住む人らしく、お家での生活を楽しんでもらいたいという想いで設計をされている建築家さんです。「施主の個性を最大限生かすためには、施主との会話が肝」。代表の朝倉元さんはそう語ります。
この記事では、エー・エム・エーデザイン建築設計事務所さんご夫婦が建築士を目指すきっかけと、住宅設計をする上で大切にしていることをお伺いしました。
設計事務所に対して、「設計事務所の家づくりはハードルが高そう」「建築に詳しくない人の依頼は断られそう」、このようなイメージを持つ方は、設計事務所のイメージが180度変わるはずです。
家づくりに生かされている過去の経験
スタッフ
お二人とも建築士として住宅の設計をされてると思うのですが、大学で建築学科に進んだ時点で、将来は建築士になると決めていたのですか?
朝倉 美穂さん
はい。私は中学生の頃には、建築士になることを決めていました。中学2年生の時に、なんとなくですが、将来は会社にお勤めするのではなく、手に職をつけて独立できるような仕事がしたいなと思っていたんです。
スタッフ
朝倉 美穂さん
そうですね。子どもの頃から、家の間取りを考えたり、部屋の模様替えをしたりするのが好きだったので、それが生かせて、かつ独立できる仕事ってなんだろうと、いろいろ調べてみたら建築士という仕事があることを知ったんです。
当時得意だった科目も建築に生かせそうだったので、私にとって建築士は天職かもしれないと感じました。
スタッフ
美穂さんにとって、好きなことや得意なことが生かせるお仕事は建築士だったのですね。
スタッフ
朝倉 元さん
私は、大学受験でどの学科に進もうか悩んでいた時に、建築学科に進むきっかけとなる出来事がありました。
あるとき、たまたまテレビをつけたら、車や鉄道などをデザインする工業デザイナー、ジウジアーロのドキュメンタリー番組が放送されていたんです。
その番組を見て「世の中にはこんな仕事もあるのか、私もやりたい!」とビビッと来たんです。
補足
ジョルジェット・ジウジアーロは、
イタリアを代表する工業デザイナー。
数々の名車やオートバイを生み出してきました。いすゞ・ピアッツァなど、日本で乗られていた車も手掛けています。
また工業デザイナーといえば、機能性や実用性に特化した家具や室内設備のデザインをするのが主な仕事でした。しかし近頃では、工業製品をデザインするのではなく、
無骨でヴィンテージ感のあるインテリアを手掛ける
インダストリアルデザイナーの人気も高まっています。
参照元:インダストリアルデザインとは?|ホームズ
スタッフ
たまたま観たドキュメンタリー番組は、運命的な出会いだったのですね。ですが、工業デザイナーですと、建物を設計するお仕事ではないですよね?
朝倉 元さん
そうなんです。当時、工業製品のデザインを学べる大学があまり無かったので、工業デザイナーになる一歩目のハードルがとても高く感じてしまったんですよ。
建築学科の存在は、将来、工業デザイナーに似た仕事ができる学科はなかろうかと色々調べてみた時に知りました。
スタッフ
では、建築学科を選ぶ決め手はなんだったのでしょうか。
朝倉 元さん
私は、絵描きの祖父に影響されて、絵を描くのが好きでした。簡単な理由ですが、絵を描くことも好きだから、建築学科に進んでみようと思ったんです。なので、最初から建築に興味があったわけではないのですよ。
スタッフ
ご祖父様の影響が建築学科へ進む決め手だったのですね。
建築学科で建築を学んでいく中で、将来こんなことを手掛けたいというビジョンは出来ましたか?
朝倉 元さん
私は音楽が好きだったので、コンサートホールの設計や音の響きを設計する音響設計をいつか仕事にしたいなと思っていました。
スタッフ
音響設計、ですか。初めて聞きました。いろいろな設計のお仕事があるのですね。
音響設計は具体的にどんなお仕事なのですか?
朝倉 元さん
音響設計のお仕事は、簡単にいうと「音楽施設の設計」なので、ビルや商業施設を設計することと一緒だと思われるかも知れません。しかし音響設計は、楽器の音色や人の歌声を綺麗に響かせられるように音楽施設を設計するので、同じ建物でも設計の仕方は違います。
スタッフ
ホール会場に響く綺麗な歌声や楽器の音色は、歌手と演奏者、音響設計者の影の力で成り立っているのですね。
朝倉 元さん
今は住宅設計をしていますが、人がお家の中で感じる音の影響はとても大きいと感じています。例えば、鉄道や大きい車道から近い立地だと騒音が気になってしまいますよね。もっと言えば、お家の中にいても、外のちょっとした雑音や上下階の音の響きに敏感な方もいらっしゃると思うんです。
そのような方たちに対しても、音響や音から生まれる振動の低減について細かく提案できるので、結果的に音響設計を学んでいて良かったなと思っています。
スタッフ
音響設計での学びが住宅づくりに生かされているのですね。小さい音にも敏感な方や音楽を高音質で楽しみたい方には、きっとぴったりな住環境を提案してくれることでしょう。
反対に、家を建てる際、間取りや性能に意識が行きがちな方は、家で生活する中で音に敏感なのかどうかを考えてみるといいかもしれません。
スタッフ
朝倉 美穂さん
私は素材や色など、細部までデザインを生かせる建物を手掛けたいなと思っていました。ビルや公共建物よりも、植栽やインテリア、住宅に特化した建築士を目指していました。
スタッフ
美穂さんはデザインにこだわれるものを手掛けたいという思いがあったのですね。
御社のホームページで住宅事例を拝見させていただきましたが、お二人の経験や得意なことが合わさってきたからこそ、あんな素敵なお家が生まれるわけなのですね。
会話から住まい手の個性を引き出し、心の底から満足できる家づくり
スタッフ
お二人が、設計をする上で大切にされていることは何ですか?
朝倉 元さん
住む人が住む人らしくいられるお家をつくってあげたいので、施主がどんな家でどんな暮らしをしたいのかを、私たちとの会話の中で一緒に見つけてあげることですね。
スタッフ
要望を聞き出すのでは無く、お二人との会話の中からお施主さんの要望を引き出す感じでしょうか。
朝倉 元さん
要望はもちろん伺います。しかし、「こだわりのある家を建てたいけど、どういうものがこだわりなのか分からない」という方が非常に多いんです。
現にお客様から「何かこだわりを持っていないと、お家の設計を依頼しちゃダメですか?」というお問い合わせを多くいただきます。
スタッフ
こんな家にしたいという漠然とした理想はあっても、それをうまく言葉にして伝えることは難しく感じますからね。
そのうえ設計事務所はハウスメーカーや工務店と比べて、ハードルが高いと感じる方が多いのだと思います。
朝倉 元さん
でもご安心ください。
うちでは、お客様との会話をヒントに、打ち合わせの段階でいろいろな提案をさせていただきます。その中で、これは好き、これは嫌いを繰り返していくうちに、自分のこだわりは何なのかを明確にすることができます。それによって最終的には、施主の個性を生かしたこだわりのあるお家が完成するので、お家に対するこだわりが一切無くても、家づくりは十分楽しめますよ。
スタッフ
自分のこだわりを一緒に見つけてくれるなら、安心して家づくりをお任せすることができそうです。
「自分はこんなこだわりがあったんだ」と新たな発見もできますよね。
朝倉 元さん
まさにその通りなんです。
例えば、最初は「デザインに特化したお家にしたい」と思ってても、途中で、「やっぱり長く住むためには、住みやすさを重視したい」など、考えが変わることがあるんです。
要望を聞くことは大事なのですが、会話の中から施主の素直な気持ちを引き出してあげた方が、心の底から満足するお家になるのだと確信しています。
スタッフ
どんどん自分をさらけ出した方が、お家に求める本当の要望が見つけられるのですね。
やはり、お施主さんとの会話にはたくさん時間を掛けているのですか?
朝倉 元さん
そうですね。そのため、大手のハウスメーカーや施工会社よりも家づくりの期間は長いです。でも、一生住むお家ですから、後悔のしないお家をつくるためには、会話の時間は十二分に設けたいです。
朝倉 元さん
また、うちでは3Dの映像で設計した建物を歩き回れるシステムを導入しています。壁や天井の距離感、建具や床の色味などを正確に見られるので、想像していた仕上がりになるべく近づけます。そのため、お家を建てた後に後悔されることはほとんどありません。
スタッフ
お家の出来上がりを、図面だけで想像するのはなかなか難しいですからね。立体的に見れるシステムがあるとイメージが湧きやすくていいですね!
スタッフ
お二人が手掛けたお家で、お施主さんにどんな暮らしをして欲しいですか?
朝倉 美穂さん
何十年経っても住む人が住む人らしく、お家に愛着を持って楽しく過ごしていただければ嬉しいです。
そういえば以前、お子さんのいるご家族のお家にメンテナンスでお邪魔したのですが、想像以上にお家での生活を楽しんでいたんですよ。
スタッフ
朝倉 美穂さん
リビングの真ん中に柱のあるお家だったのですが、その柱に大きなハンモックが吊ってあって、ツリーハウスみたいなインテリアをされていたんです。
子どもたちがとても楽しそうにしている姿をみて、私たちも楽しくなってしまったのを覚えています。
朝倉 美穂さん
また、子ども部屋は当初、施主の要望で壁を塗装しなかったのですが、きれいな色に変わっていました。どうしたのか聞いてみると、子どもたちが大きくなるのを待って、子どもたちだけで塗ったそうなんです。
生活の変化に合わせて、ご家族がご家族らしく楽しんでいたのでとても嬉しかったです。
お家で実現したいことを諦めないでほしい
スタッフ
ハウスメーカーが建てるお家を見て、設計事務所でつくるお家とは違うなと感じるところはありますか?
朝倉 元さん
ハウスメーカーとの一番の違いは、家をつくる過程だと思います。
ハウスメーカーは、室内の建材から外観までの材料をすべて決めてから着工するので、途中で変更がききません。
私たちもある程度の材料を決めてから着工しますが、進んでいくうちに改善した方がいいところがあれば柔軟に対応ができます。
朝倉 元さん
いざ現場で建て進めていくと、ここはこうしたほうがいいねとか、決めてた色よりもこっちの色のほうがいいよねなどの気付きが必ずあるんです。なので、施主には現場に何度も足を運んでもらいます。
設計した時点で家づくりを終わらせるのではなく、家づくりの過程を施主も参加するからこそ、満足のあるお家ができると思うんですよね。
スタッフ
生の現場を見てあれこれ決めるほうが、お家の完成をより一層楽しめそうですね。
朝倉 美穂さん
ハウスメーカーは、良くも悪くも構造に制約が出てしまうんです。
例えば、ここに窓があると景色が良くて気持ちよく過ごせるなあと思っていても、規格に沿って構造を組み立てているのでできませんと言われてしまうこともあるのです。
スタッフ
注文住宅のはずなのに、セミオーダーになってしまうのですね。
朝倉 美穂さん
私たちの場合は、決まった規格はないので、絶対にできないということはありません。もし出来ないことがあったとしても、代替案を提案させていただくので、実現したいことを諦めないで、まずは相談していただきたいです。
スタッフ
最後に、建築のプロとして、これから新築を建てる方へアドバイスをお願いします。
朝倉 元さん
ライフサイクルを見直してみることをおすすめします。
朝起きてから夜寝るまでの1日の流れを思い返してみると、お家に求めるものが見えてくると思いますよ。
朝倉 美穂さん
新しい家でどんなことをしたいかを、家族全員で考えてみてください。
「フィギュアを持っているから綺麗に見えるように飾りたい」「家具を買い替えたい」「将来この車に乗りたい」など暮らしにまつわることなら何でもいいです。
家族1人1人の意見を出していくことで、建てたいお家のイメージがスムーズに明確になると思います。
エー・エム・エーデザイン建築設計事務所のインタビューまとめ
住む人が住む人らしくいられる、それこそが住みやすいお家になる一番の条件ではないでしょうか。
お家に対するこだわりがどういうものか分からなくても、エー・エム・エーデザイン建築設計事務所のお二人が、あなたのこだわりをきっと見つけてくれます。
100%満足できるお家を建てたいのであれば、ぜひエー・エム・エーデザイン建築設計事務所さんと一緒に素敵な家づくりをしてみてはいかがでしょうか。
エー・エム・エーデザイン建築設計事務所の詳細情報
会社名 |
エー・エム・エーデザイン建築設計事務所 |
所在地 |
〒223-0062 神奈川県横浜市港北区日吉本町1-18-22 シャトー石森1F |
代表者名 |
朝倉元 |
電話番号 |
045-872-3090 |
営業時間 |
9:00~18:00 |
公式HP |
http://www.amadesign.jp/ |
対応する工事 |
建物企画・設計・監理 |
対応エリア |
全国(別途交通費) |
その他 |
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