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古都鎌倉には、住宅から寺社仏閣まで、数多くの木造建築があります。
それらの木造建築は、地元の職人さんによって造られ、また守られてきました。
そのため、同地に新築を建てるのなら、地元に根ざす工務店さんが最も頼りになるのではないでしょうか。
新築が終わったあとも気軽に相談でき、ずっと安心して住みつづけられるからです。
神奈川県鎌倉市に事務所がある有限会社安齊工務店さんは、長年住宅や寺社仏閣などの木造建築を新築・リフォームしてきた会社です。
同社に脈々と受け継がれる伝統技術に最新技術を組み合わせ、長く快適に住みつづけられる家を造っていらっしゃいます。
今回は、安齊工務店の社長を務める井上さんにお話をうかがいました。
この記事では、お客様のために力を尽くし、人付き合いを大切にする、安齊工務店さんの想いについて紹介いたします。
鎌倉の地に根ざした歴史ある工務店
スタッフ
最初に、安齊工務店さんがどのような会社なのか、教えてください。
井上さん
伝統的な木造建築の技術を用いて、個人住宅をはじめ、寺社仏閣、マンション・店舗の内装工事などを手がける会社です。
妻の実家である「安齊」は代々大工を営む家系で、私の義父である先代も一流の大工なんですよ。
スタッフ
井上さんは、どういった経緯で安齊工務店さんに入り、社長になったのでしょうか?
井上さん
先代に誘われて仕事を手伝ったのが、工務店に入るきっかけでしたね。
時代が令和に移り変わったことを受け、自然な流れで私が工務店を継ぐことになりました。
安齊工務店さんに代々受け継がれている大工道具。
箱の裏には、創業者「安齊惣八」の名が見えます。
安齊工務店さんが手がけた、銭洗弁財天の休憩室。
寺社仏閣の建物も、数多く手がけていらっしゃいます。
スタッフ
井上さんも安齊工務店さんに入る前から大工だったのですか?
井上さん
いえ、県がやっている職業技術校を卒業したあと、ゼネコンに勤めて現場監督をしていました。
ただ、井上の方にも大工をやっている親族がいましたし、小さいころから父親が趣味でやっていた日曜大工の手伝いをしていた経験もあったので、監督業よりも「ものづくり」そのものに興味を抱いていましたね。
ですから、現場監督を務めながら各業種の職人さんから技術的な知識を学びましたし、職業技術校の卒業後には夜間学校へ通って勉強を続けました。
スタッフ
井上さんは、自分の手で直接つくる方がお好きなのですね。
しかし、働きながら夜間学校に通うのは、相当大変だったのではないでしょうか?
井上さん
たしかに寝る暇もないほど忙しかったですね。でも、夜間学校では一流の職人を目指している仲間たちに恵まれたので、とても刺激になりました。
授業後には、その仲間たちと一緒に、よくご飯を兼ねて飲みに行ったものです。今振り返ると、仲間たちとの交流を通して人付き合いを学べたことも、工務店の仕事をするうえで大きなプラスになりましたね。
スタッフ
井上さんにとって、夜間学校は貴重な経験になったのですね。
建築において、やはり人付き合いは欠かせませんか?
井上さん
もちろん欠かせませんよ。
特に安齊工務店は、代々地元の方々に支えられ、地元の方々のために仕事をしてきた会社です。だから、私自身もお客さんや職人さん、設計士さんなど、あらゆる方々との信頼関係を大切にしていきたいと考えています。
伝統技術に最新技術を織り交ぜる
スタッフ
安齊工務店さんの強みを一つだけ挙げるとしたら、何でしょうか?
井上さん
伝統技術を軸に据えながら、最新技術も柔軟に取り入れているところです。
スタッフ
歴史ある御社なので、代々継承されてきた伝統技術は貴重な財産でしょうね。
伝統技術だけでも十分な強みになるとは思うのですが、どうして最新技術も取り入れているのですか?
井上さん
主に2つの理由があります。
1つめの理由は、伝統的なやり方が今の時代に合わなくなった場合に、解決手段として最新技術を取り入れる必要が生じるからです。
たとえば、弊社は古民家の改修も行っていますが、今では手に入らない素材も古民家には使われているのです。
その場合は、代わりとなる新しい素材を使いこなして、風合いなどの古民家の良さを失わないようにリノベーションしなければなりません。
スタッフ
昔はどこでも簡単に手に入ったのに、今では貴重になった素材もありますよね。
新しい素材を上手に使いこなせれば、コストにおいてもメリットがありそうです。
井上さん
そうですね。
また、素材だけはありません。跡継ぎ不在で継承されなかった技術が古民家に使われている場合も、最新技術で代替する必要があります。
壁や床を「こて」を用いて塗装する左官屋さんなどは、後継者不足が深刻な問題になっていますからね。
スタッフ
伝統的な造り方ができなくなったときにも、最新技術が役立つかもしれないのですね。
スタッフ
最新技術を大切にする、2つめの理由は何でしょうか?
井上さん
優れた性能をもつ新しい素材を積極的に取り入れて、快適な家をお客さんに提供したいからですね。
ご存知かもしれませんが、最新のビニールクロスやタイル、塗料などには、調湿効果がある物も多いんですよ。
スタッフ
いえ、初めて耳にしました。ビニールクロスなどを貼ると調湿効果が失われると思い込んでいましたが、技術は進歩しているのですね。
しかし、つねに新しい素材をチェックして取り入れていくのは、容易なことではなさそうですが。
井上さん
正直なところ、大変です。どんどん新しい素材が出てくるので、さすがに私もすべてを把握できるわけではありません。
主要メーカーならカタログをそろえて勉強しますが、最近は新しい会社による市場への参入も増えていて、お客さんから教えていただいて初めて知るケースもあります。
素材をはじめとした最新技術は目まぐるしく進化していますから、技術の進化に追いつくためにも努力しつづけなければなりません。
スタッフ
井上さん
だからこそ、建築はやればやるほど面白いのです。
何より技術が進化するほど、よりよい家をつくれるようになるので、ありがたいと感じますね。弊社は紹介や口コミによるお客さんが多いので、その期待を超える仕事をしたいと思っていますから。
これからも伝統技術に最新技術を組み合わせて、お客さんのために最善の仕事をしていきたいです。
積み重ねてきた信頼をさらに高める
スタッフ
井上さんにとって、特に思い入れのある建物はありますか?
井上さん
安齊工務店さんが施工した宿泊施設、岸家旅館の外観。
鉄骨の外階段が特徴的な、これまでにない木造建築です。
岸家旅館は、2019年のグッドデザイン賞に輝きました。
グッドデザイン賞は、毎年さまざまな優れた物・事に対して贈られています。
井上さん
岸家旅館は、良いロケーションに、鉄骨と木材を組み合わせて建てた宿泊施設です。
ただ、お客さんも設計士さんもこだわりが強く、造るのは難航しました。設計士さんの描いた図面を広げてみて、どうやって希望に沿った形にするのか、職人さんとともに悩みましたね。
最初に図面を見たときに覚悟しましたが、予想以上の苦労がありました。
スタッフ
趣のある佇まいでありながら、今までに見たことのない形状の建物ですからね。
造るときは、どのようなところに苦労しましたか?
井上さん
建物のバランスです。伝統的な木造建築の技術だけでは実現できないため、さまざまな方法を考えましたね。
難しい作業になるのは間違いなかったので、水道や電気などのライフラインについては、昔からお付き合いしている地元の業者さんを頼りました。
スタッフ
御社は古くからお付き合いしている業者さんが多いでしょうからね。
井上さん
はい。私は現場監督の経験を活かして、お客さん・建築士さん・職人さんの調整役を務めていますが、弊社は信頼されているので協力が得られやすいのです。そんなとき、安齊工務店が積み重ねてきたものの重みを感じますね。
私自身も付き合いの長い職人さんや設計士さんの考えていることは分かるようになりましたし、これからも地元の方々と仲良くして、お客さんに喜ばれる仕事をしたいですね。
住みつづけられる家を目指して最善を尽くす
スタッフ
井上さんが、仕事を進めるうえで大切にしていることは何ですか?
井上さん
いつもお客さんの身になって、何が最善かを考えるように心がけています。
そのため、打ち合わせは時間をかけてしっかりと行いますよ。お客さんに何でも言っていただき、お客さんの考えが分かったら、予算を踏まえて優先順位をつけていきます。
スタッフ
お客様の要望を通りにすると問題が起きそうな場合は、どうするのでしょうか?
井上さん
私たちは建物に対する責任を負う立場ですから、構造的に無理なものは「お勧めできませんよ」と隠さずに伝えますね。
でも、お客さんが「どうしてもやりたい」とおっしゃる場合は、いったん話を持ち帰って実現できる方法を考えてみます。もしかすると、何か方法が見つかるかもしれませんから。
スタッフ
御社の技術なら、そこまでなさらずともお客さんを満足させられる家が建てられそうな気もします。
できる限りお客様の要望を実現しようとする裏には、どのような想いがあるのでしょうか?
井上さん
心から愛着の持てる家をつくり、お客さんに長く住みつづけていただきたいという想いに尽きますね。
そのためにも、「進化できる家」をつくりたいと考えています。
スタッフ
井上さん
ちょっとした工夫や工事をするだけで、お客さんの生活様式の変化に対応できる家です。
たとえば、家族の人数が変わると、必要となる部屋の数が変化しますよね?
ですから、吹き抜け部分に床を取り付けて一室設けられるようにしたり、2つの部屋の間にある間仕切りを取り払えるようにしたりしておくのです。
スタッフ
部屋の増減などが簡単にできれば、いつまでも住みつづけられる家になるわけですか。
そのために、間取りを縦に横に変えられるよう工夫しているのですね。
井上さん
そこが、在来工法と呼ばれる伝統的な木造建築ならではの強みですからね。在来工法で家を造っておくと、お客さんの暮らしに合わせた提案が自由にできます。
「進化する家」に愛着をもって住みつづけていただいて、数年後リフォームする際に弊社を頼っていただければ一番嬉しいですね。
左の方が、先代の安齊会長です。
社長を退いた今でも、たびたび現場へ足を運んでいらっしゃいます。
スタッフ
井上さん
何かしらの想いがあれば、すべておっしゃっていただきたいです。まずは実現できそうかどうかを考える必要はありません。どうしたらできるかを考えるのは、私たちの仕事ですから。
お客様の人生のうちで一回しかない家づくりですので、「安齊工務店に頼んでよかった」と思っていただけるよう力を尽くします。
スタッフ
頼っていただいたら責任をまっとうしたい、という井上さんの熱い想いを感じますね。
本日はお忙しいところ、誠にありがとうございました。
値段感と坪単価
坪単価:50万円~
木造住宅なら坪単価は50万円~ほど
木造住宅の場合、坪単価は50万円~が目安です。高級木材である無垢(むく)材を使った場合では、坪単価は65万~に上昇します。
坪単価には、標準的なキッチン・トイレ・ユニットバス・照明・カーテンレール等を含みます。ただし、設計費用・解体工事・外構工事・床暖房・エアコン等は含まれていません。
有限会社安齊工務店のインタビューまとめ
「井上さんが来ると安心する」
この言葉をいただいたとき、井上さんは心から嬉しかったそうです。
お客様からの指名に喜びとやりがいを感じ、誇りをもって責任を果たす。
井上さんは、自社の大工さんにもその喜びを知ってほしいとおっしゃいます。
お客様に喜んでいただき、「また頼む」と言っていただきたい。
そのためには、手すりを一本取り付けるだけの作業であっても最善を尽くす。
安齊工務店さんは、そうして建物とともに信頼を築き上げてきました。
いつでも人付き合いを大切にし、お客さんの身になって仕事に取り組む安齊工務店さん。
安齊工務店さんなら、新築もリフォームもすべて安心してお任せできることでしょう。
有限会社安齊工務店の詳細情報
会社名 |
有限会社安齊工務店 |
所在地 |
〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下2-19 |
代表者名 |
代表取締役会長 安齊輝信 代表取締役社長 井上博登 |
電話番号 |
0467-25-0422 |
営業時間 |
8:00~17:00 ※日・祝は定休日 |
公式HP |
https://kamakura-anzaikoumuten.com/ |
対応する工事 |
木造在来新築・増改築・リノベーション・寺社仏閣改修・介護保険住宅改修 ・店舗内装・内装工事・外装工事・小工事 |
対応エリア |
鎌倉・逗子・葉山・横須賀・藤沢 ・茅ケ崎・平塚・厚木・横浜 ※その他の地域はご相談ください |
その他 |
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