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近いうちに家を建てたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかしなかには、「こんな暮らしがしたい」「こんな人生が送りたい」という理想をうまく言葉にして伝えられないという方も少なくはないと思います。
鎌倉市にある一級建築士事務所波多周建築設計は、そんな住まいの理想を叶えることを大切にしている設計事務所です。
今回は一級建築士の波多周様に、建築家を目指した経緯や家づくりへのこだわりについてお話を伺ってきました。
子どものころの夢は自転車屋さん
スタッフ
波多様
中学の頃、自転車屋さんになりたいと思っていました。
廃品や廃車になる自転車を近所の自転車屋さんから譲ってもらって分解してフレームを塗り直して使える部品を組み合わせて1台の自転車にしていました。
台数が増えてきても大切で雨ざらしに出来なくて、父から裏庭に小屋を作ることを提案されて自ら小屋を作ることになりました。それが建築の入り口です。
スタッフ
自転車を作るよりも楽しかったということでしょうか。
波多様
そうですね、屋根材を張る時に登った目線が、普段見えている景色と全く違ったのがすごく楽しかったのを覚えています。
全く覚えがないのですが小学生の卒業文集で建築家になりたいって書いてあって。もしかしたら母方の祖父が建築家をしていたので、影響を受けていたのかもしれません。
スタッフ
子どものころから建築家という職業を意識していたんですね。
波多様
そのころは建築家というよりは職人さんや大工さんになりたいと思っていたんです。ちょうど建築を意識した時に、自宅の増築工事をしていたのですが、大工さんや鳶さんの仕事を間近で見て感銘を受けまして。学校から帰ってきたら追っかけのように大工さんや鳶さんの作業の様子を見学していました。
スタッフ
そうなんですか!では進路も職人さんの方へ進まれたんですか?
波多様
はい。文化学院で建築を学んだ後は、その大工さんや鳶さんがいた地元の工務店に就職しました。その後は大手建設会社の方に声を掛けていただき、ビルの新築現場事務所で施工図を描いたり現場監督をしたりしました。
スタッフ
波多様
そうですね。でもビルよりもやっぱり人の顔が見える住宅の設計がやりたいと強く思うようになって、在学中にお世話になった先生の設計事務所に入れていただき設計を学びました。そして独立して、今年はちょうど25年になります。
暮らしに適した木材で、寛げる家づくりを提案
スタッフ
波多様が建築・設計するうえで大切にしていることはありますか?
波多様
建て主さんにも一番最初に伝えていることなのですが、私が作るのは「家」だけど、大切にしているのは「家族」だということです。家族と、もちろんおひとり様もそうですが、「こんな風に暮らしたい」「こういう人生を送りたい」という思いがあるから、家が欲しくなるんですよね。そういう理想の暮らしを叶えることを大切にしていきたいと思っています。
スタッフ
具体的に素材などでこだわっているポイントはありますか?
波多様
例えば新建材だらけの家のような、完成した時が頂点の家はオススメしていませんね。ビニールクロスや塩ビのシートはその時が一番良い状態なので、暮らしていくうちに色褪せたり剥がれたりと汚くなる一方です。
スタッフ
波多様
それに対して木材や漆喰などは、暮らしていくうちにどんどん落ち着いた色になっていきます。最初は白木の状態に違和感を覚える方がいらっしゃるかもしれませんが、木材は年月とともに焼けて落ち着いてきます。そんな風に、家族が住み込んでいくことで味になるような素材を使いたいと日ごろから思っています。
スタッフ
なるほど、実際に木材は年月が経てば経つほど味が出てきますよね。
波多様
私自身、木材はとても好きですし、特に小さいお子さんがいるご家庭には、ぜひ本物に触れていただきたいですね。天然木はその性質から節があったり割れたりいますがその特徴を活かした素材選びが大切です。また、一概に木と言ってもそれぞれ特性もあるので、どれが一番良いとは言い切れません。
スタッフ
波多様
例えば床材なら、杉は裸足で歩くと気持ちが良いけれど、傷つきやすいという特徴があります。また、収縮性が高いので、床暖房を入れるなら不向きなんです。
逆に床暖房を入れるなら、床材はチークなど堅めな木が向いています。
一方で無垢の床材は環境に伴って収縮するので隙間が出来ることもあります。そこに入る埃が気になる方にはむしろ合板の床材の方がいいかもしれません。
スタッフ
なるほど!同じ木材でも種類によって色々違いがあるんですね。
波多様
そうなんです。木材にはそれぞれメリットもデメリットも存在します。私の場合は建て主さんにその違いを知ってもらうために、実際に打ち合わせの時に木材を持って行って、見てもらっています。例えば杉は傷つきやすいというデメリットを知ってもらうために、目の前でひっかいて見せたりしますよ。
スタッフ
デメリットも知ることができるというのは嬉しいですね。
波多様
例えば無垢の柱や梁に割れが入っても基本的には構造上問題はありません。それに対して合板に突板のように新建材では表面に傷が付くと取り替えたり特殊加工したりしなければなりません。そういう手間も無く、暮らしていけばいくほど味が出てくるというところは木材ならではの大きなメリットだと思います。
住まいのホームドクターとして
スタッフ
波多様
建築家として、手掛けた家は作品だと思っています。でもそれは他の芸術作品とは違って、その場所と家族が居て初めて成り立つものです。だから私だけの作品ではなくて、あくまで主役は建て主さん。建て主さんが365日寛いで暮らせるよう心がけています。
スタッフ
波多様
そうですね。1年後に施工者と一緒にご自宅へ伺って、住み心地を聞いたり点検させていただいたりしています。その後もかかりつけのお医者様のように色々なことを相談できる、住まいのホームドクターのような存在でいたいですね。私の体が動く限りは、あらゆることに対応していきたいと思っています。
スタッフ
最後にこれから家を建てる施主様にアドバイスをお願いします。
波多様
いざ新築を建てようとなると、予算や時間がないという理由で妥協してしまう人も少なくはありません。でもせっかく大金を投じて家を作るのだから、ぜひ諦めずに大事につくってほしいですね。そのためにも気の合う建築家を見つけて、しっかりと話し合うことが大切だと思います。
値段感と坪単価
坪単価:80~90万円
最低80~90万円から
場所や工事費の関係で価格は変動しますが、最低80~90万円ということでした。理想を叶えるために色々提案していただけるので、ぜひ相談してみてください。
見学レポート
今回は波多様が設計・建築を手掛けられたご自宅兼事務所を見学させていただきました。
全体的に木の温もりが感じられる居心地の良さそうな雰囲気のお宅です。どこか懐かしい木ならではの香りが鼻孔をくすぐります。
波多様のご自宅兼事務所
階段の手すりは波多様のオリジナルデザインなのだとか。てのひらでグッとしっかり握れるような造りになっているので、階段を踏み外しそうになった時も安心。高齢の方にも良さそうです。階段自体も段ひとつひとつが登りやすい高さでした。
リビングは天井が高くて開放感抜群!薪ストーブも素敵です。大きく縁取られた窓からは、野生のリスの姿も。普段からよく見られるそうです。至る所に収納スペースも施されていて、お掃除も苦じゃなさそう。住み心地も良さそうでした。
リビングに接した引き戸の向こうは子供部屋。リビングを通らないと子供部屋に行けない造りになっているので、お子さんとのコミュニケーションも自然とはかどりそう。引き戸なのも良いですね。
建物の屋根に溜まった雨をタンクに貯める雨水貯留槽。花壇や庭への水やり、散水、洗車の他、災害時のトイレ洗浄水利用など防災的な面でも役に立つそう。省エネもしっかりと考えられていますね。
一級建築士事務所波多周建築設計のインタビューまとめ
設計中は寝る時もペンと紙をそばに置き、言葉通り四六時中家のことを考えているという波多様。旅行が趣味で週末は家にいないことが多かった建て主さんが「家が一番良い」と言って出かける回数が減ったり、帰り道を苦痛に感じていた建て主さんが「あの家に帰れると思うと気分が上がる」と仰っていたことがすごく嬉しかったと話してくださいました。
「木の温もりが感じられる家に住みたい」「長く暮らせて寛げる家を建てたい」という方は、ぜひ一級建築士事務所波多周建築設計さんに相談してみてください。
一級建築士事務所波多周建築設計の詳細情報
会社名 |
一級建築士事務所波多周建築設計 |
所在地 |
〒248-0004 神奈川県鎌倉市西御門2丁目15-6 |
代表者名 |
波多周 |
電話番号 |
0467-25-6176 |
営業時間 |
10:00~18:00 |
公式HP |
https://shuhata.com/ |
対応する工事 |
住宅の設計・管理、住まいのコンサルティング |
対応エリア |
全国(北海道、沖縄は非推奨) |
その他 |
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