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石井設計事務所の石井さんは、自然の力で居心地の良い家をつくることに重きを置いている建築家さんです。そのため、昔から好きなものづくりの経験を生かしたり、古い建物を参考に自然素材を取り入れた家づくりをされています。
また、建築の中でも住宅づくりは特に楽しいのだそうです。
そんな石井代表が建築の中でも住宅づくりにこだわる理由と、居心地の良さを重きに置いている理由をお伺いしました。
ものづくりの知恵を生かし、工夫を凝らした家づくり
スタッフ
建築家として設計をされていると思いますが、もともと何かをつくることが好きだったのですか?
石井代表
小さいころからものづくりが好きで、今でも模型やDIYをしたりしています。
このウッドデッキの庭も、すべて自分で作ったものなんです。
イスやテーブル、ブランコも手づくりされています
スタッフ
石井代表
最初に作った塀は安価にしたかったので、屋外に向かない木材を塗装して使ってみたのですが、それでも10数年持たせることができました。
最近新しく作り直していますが、今度は試しに屋外に強い木材を無塗装のまま使っています。このベンチは作ってから15年、テーブルは20年経っているため表面は古びていますが、耐久性のある木材で作っているため今でも使えています。
スタッフ
普段から創意工夫されながらものづくりをされているのですね。
スタッフ
住宅をつくるうえでも、今までとは違う要素を盛り込むことはあるのですか?
石井代表
そうですね。例えばベランダは床から防水層を立ち上げる工法が一般的ですが、その面積を広げると下の部屋は日当たりが悪くなってしまいます。そこで、ベランダの床を塞がずに風や光が通り抜ける素材を敷くことで、全体が明るく開放的な空間となるように工夫しています。
日差しがよく入る為の工夫
石井設計事務所さんでは、歩行用の繊維強化プラスチック素材であるグレーチングをベランダの床部分として使い、日の光だけでなく風通しも良く圧迫感のない空間をつくっています。
インテリア参考例:グレーチングってなに?|SUVACO
建築の中でも住宅づくりにこだわる理由
スタッフ
石井代表
子供の頃に実家が建て替えられ、建築現場を身近に見る機会がありました。
それから建築設計に興味を持ちはじめ、有名な建築家の作品から住宅が建築の基本であることを学びました。
スタッフ
実際に建築の仕事をしてみて、石井代表が思い描いていた家づくりはできましたか?
石井代表
いいえ。初めは小さな設計事務所で働きましたが、住宅の案件が少なくてすぐに辞めてしまいました。そのあとは、修行のつもりでハウスメーカーや住宅に携わる設計事務所にも勤めましたが、なかなか理想的な家づくりはできませんでした。
スタッフ
やはりご自身で住宅をイチから手掛けたい気持ちが強かったのですね。
独立はいつ頃されたのですか?
石井代表
住宅の設計で10年ほど経験を積んだ頃、世の中が不景気になったのをきっかけに独立することにしました。先行きに不安が大きかったのですが、自分の設計事務所を構えることが夢であり目標でした。
スタッフ
住宅が好きな気持ちが強いからこそ、今まで苦労してきた修業時代を乗り越えられたのですね。
スタッフ
ちなみに、独立後初めて建てたお家は覚えていますか?
石井代表
もちろん覚えています。独身の男性と母、親子二人家族の住宅でした。
その家はお寿司屋さんの店舗を兼ねていましたが、数年前からお店は閉められている状態でした。建物は老朽化していて生活し難い間取りのため、建て替えをすることになりましたが、ご家族にとって愛着ある家の雰囲気はできるだけ残したかったのです。
スタッフ
リフォームではなく、建て替えで面影を残すのは難しそうですね。
石井代表
そうなんです。以前の家の雰囲気は残るように屋根や外壁の色を選び、窓には以前と同じような木製の面格子を付けたり、お寿司屋さんで使っていた良質な木材を再利用したりもしました。
スタッフ
前の家で使われていた材料は、最初から使う予定だったのですか?
石井代表
いいえ。お施主さんとお話していくうちに、家は古くなっても大切な場所であることが改めて感じられたので、お店のカウンターやまな板を使って、新しく玄関ホールの飾り棚やキッチン前のカウンターとして生かせるように設計しました。
スタッフ
建て替えとなると、前の家での思い出が無くなってしまいそうで寂しいです。でも、お施主さんに思い入れがあったものをたくさん残せて、嬉しかったでしょうね。
石井代表
お引渡しした時はとても喜んでもらえました。初めて手掛けた住宅だったこともあり、今でも忘れられない思い出です。
自然の力で居心地のいい空間をつくりたい
スタッフ
ホームページに載っている住宅のお写真を見て、木をふんだんに使っていて温かみがあるなと思いました。意識して木をたくさん使っているのですか?
石井代表
そうですね。本物の木は表面に木目をプリントした建材よりも柔らかいのでキズがつきやすいのですが、それでも年数が経つほど味わいとして残っていくと思います。
住む人と共に年を取り、古いキズを見たときに思い出を懐かしむことができる、そんな家であってほしいですね。
スタッフ
石井代表
また、木材はストレスの軽減や安眠の効果もあると思います。
落ち着きのある空間こそ、ヒトが本来求めているモノだと思うので、できるだけ自然素材を使っていきたいです。
スタッフ
落ち着く空間を念頭に置かれているのはなぜでしょうか。
石井代表
老子の思想が元になっている『建築の実在は屋根や壁になく、住むための内なる空間にある。』という言葉が好きで、ホームページにも載せているのですが、それは「室内をいかに良く仕上げても、良い空間になるわけではない。」というような意味です。
私も表面的な「デザイン」よりも、そこに住む人にとって心地よく落ち着いた空間となるような家づくりをしています。
住宅を手掛けられる際にヒントとなった本たち
スタッフ
考えてみると、古民家は本物の木で建てているからこそ、人が落ち着くような空間になっていますよね。
石井代表
そうですね。それだけでなく、自然と繋がる縁側など半屋外の空間も大切になります。
古い建物は長い年数のあいだを持続できたものだけが残っています。そういった昔からの知恵や工夫を学んで、できるだけ工業製品に頼らなくても寿命が長く、次の世代に渡せるような住宅をつくっていきたいです。
生活が変わってもお気に入りの家であってほしい
スタッフ
もう1つ、ホームページの載っている言葉がありましたよね。『美しいものは、シンプルにして有機的である。そしてそれは、すべて必要性から生まれる。』この言葉にはどんな思い入れがあるのですか?
石井代表
この言葉はフランスの建築家ジャン・プルーヴェの口癖だったそうですが、日本建築の成り立ちにも共通していると感じています。
建築家ジャン・プルーヴェとは
フランスの有名な建築家、デザイナー。
とくにオリジナルのヴィンテージ家具は、世界中のセレブからも愛されるほど人気があります。
参照元:ジャン・プルーヴェ|ウィキペディア
石井代表
街の中にエゴの強い家が増えると、そこは雑然とした街並みになってしまいます。
古く美しい街並みは、環境に合わせて建築された民家や町家によってつくられていました。そのような地域の気候や文化に根差して、新しい街並みが増えていってほしいと思っています。
スタッフ
新築をこれから建てようと考えている方へ何かアドバイスはありますか?
石井代表
長いスパンを想定して建築することで、現在の生活スタイルから変化していっても、それらに対応して住みやすい家がつくれるはずです。
スタッフ
家づくりは、普段あまり考えない将来をしっかり考えられるいい機会かもしれません。また、お金の心配をなくすためにも、建て替えが必要のない家を建てたほうが良さそうです。
値段感と坪単価
坪単価:60万円~70万円
設計監理料は平均よりも安い
設計料は別となります。建築家の先生に注文住宅の設計をお願いした場合、設計料は総工事費の10~15%が多いです。石井設計事務所さんは、総工事費の7%前後で設定されており、設計と監理双方を考えるとコスパの良い金額です。
石井設計事務所のインタビューまとめ
石井代表は「気持ちのいい空間で、心が豊かになってほしい」とおっしゃっていました。風通しのよさや眺めのよさで落ち着いた気持ちになるのは、本来みんなが感じることだと思います。
ぜひ、1つ1つのお家に愛情をかけてくれる石井代表に、家づくりをお任せしてみてはいかがでしょうか。
石井設計事務所の詳細情報
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