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前田敦計画工房の前田社長は、「動物と人間が快適に暮らせること」を目標に、数多くのペットと共生できる住宅を手掛けている建築家さんです。
中でも人気のある「スロープの家」では、動物の腰に負担を掛ける階段を排除したり、犬がお留守番の時も外で遊べる中庭を造ったりと、様々な工夫が施されています。
本記事では、「ペットは大切な家族の一員である」と語る前田社長のインタビューを基に、住宅に施されたペットと暮らすための工夫や、動物に対する熱い想いをご紹介します。
大切なペットと一緒に快適に暮らしていきたい方は、ぜひともご覧ください。
ペットは個性的な家族の一員。人も動物も快適に過ごせる住宅を
スタッフ
前田社長
高校2年生の春に、「北九州市立美術館」や「北九州市立図書館」などの建造物に感銘を受けたのがきっかけです。
進路としては、憧れの建築である国立代々木競技場のプロジェクトを取りまとめられていた、神谷宏治先生がいる日本大学に進学しました。
スタッフ
感銘を受けた建造物を手掛けた建築家さんに、アプローチをしていったのですね。在学中はどのような経験を積まれましたか?
前田社長
在学中は、神谷先生のお弟子さんの事務所を始めに、複数の設計事務所でアルバイトをしていました。
そのため、学校の座学だけでなく、設計の現場で実践経験も積むことができました。
スタッフ
在学中から、実際の設計現場にいらっしゃったんですね。
設計事務所のアルバイトで、思い出に残っているエピソードなどはありますか?
前田社長
建築界の巨匠である黒川紀章さんの事務所で働いていたころに、黒川さんから教えて頂いた言葉が印象深く残っています。
「深く考え込んでいる時に良いアイデアが思いつくことは少ない」「本当に突き抜けるアイデアは、少し力が抜けた時や問題と距離を置いた時に思い付く」と教えて頂きました。
前田社長
それからは、考えが煮詰まった時に、あえて物事から一歩距離を置くようにしています。
また、いつアイデアが思いついても良いように、メモを身に付ける習慣も出来ました。
そのおかげで、大学の卒業制作や、現在メインで手掛けている「ペットと共生できる家」のアイデアも思いついたんです。
スタッフ
前田さんの設計では、今仰った「ペットと共生できる家」が人気だと伺いました。
なぜ、ペットとの共生に重点を置いているのですか?
前田社長
人だけでなく、ペットにも配慮した住宅を造りたいと思ったからです。
自分も動物、とくに犬が大好きなので、「ペットは家族の一員」という飼い主さんの気持ちは良く理解しています。
犬や猫も同じ家族なのですから、人と同じように「どうすれば快適に過ごせるか?」という視点を持つべきだと思います。
前田社長
ペットは、人の言葉を話せない4本脚の個性的な家族です。
動物には、人の感覚と違った過ごしやすさがあります。また、言葉を話せない分、私たちが「どうしたらペットが快適に過ごせるか?」と考えてあげないといけません。
しかし現在は、人が暮らしやすい住宅を造り、そこにペットが合わせるという考え方が一般的です。
私は、ペットも人も一緒に暮らしやすい環境を造っていくのが大切だと考えています。
スタッフ
犬や猫も大切な家族の一員として、お互いが暮らしやすい住宅を造りたいという思いから、「ペットと共生できる家」を設計されているのですね。
ペットたちの性格や特徴に合わせた、それぞれの「快適さ」を追求
スタッフ
では、実際の「ペットと共生できる家」には、どんな特徴があるのか教えてください。
前田社長
特に反響が大きかったのは、家の階段を全てスロープにしたお家です。
多くの犬や猫は、段差の高い人間用の階段を昇り降りしていると、腰に負担がかかるので、ヘルニアを発症する危険性が高まります。
そこで、階段をスロープにして斜面を緩やかにすることで、動物への腰の負担を軽くしています。
前田さんが設計された「スロープの家」。
階段をスロープにすることで、ペットの負担を減らしています。
スタッフ
確かにスロープなら、室内の移動がスムーズですね!ところで、「スロープの家」には中央に空洞があるように見えるのですが、このスペースは何ですか?
スロープの家を上から見下ろした写真。中央にスペースがあるのが分かります。
前田社長
「スロープの家」の中心にあるスペースは、中庭です。
このお家にお住まいのご夫婦は共働きなので、日中に犬をお留守番させておく時間が長いんです。
そこで、お留守番の時も外で遊べるように、安全性と防犯性を確保した中庭を造りました。
道路に飛び出す危険がなく、外で自由に走り回れるスペースですね。
スタッフ
お留守番の時も開放的に遊べるのは良いですね。中庭は、多くのお家に取り入れているのですか?
前田社長
中庭は良い空間ですが、必ずしも取り入れるわけではありません。
例えば猫の場合は、外の空気に触れると病原菌に感染してしまう恐れがあるので、「完全屋内飼育」を前提に設計を考えます。
そして、猫は高い所から部屋を見渡すのが好きなので、キャットウォークと呼ばれる高さのあるスペースを設けるなどの工夫をしています。
スタッフ
犬と猫でも違う「快適さ」を追求されているのですね。
前田社長
もちろんです。また、犬や猫に関係なく大切にしているのは、コミュニケーションの基本である「目線」です。
人と動物の目線をしっかりと合わせることで、より心が通じ合うと考えています。
なので、様々な設備の高さを、人と目線が合うように設定しています。
スロープの手すり部分が、動物にとっては人と目線が合う場所。
このお家の猫は、ご主人と目が合う手すり部分がお気に入りとのこと。
一匹一匹、ひたむきに。本当の意味での共生を目指して
スタッフ
ペットと共生できる住宅を造っていくうえで、難しいと感じる点はありますか?
前田社長
ペットにもそれぞれ個性があるので、過去の事例や手法が必ずしも通用しない点ですね。
ですからお家を建てた後も、改善点や異常がないかをチェックする、アフターフォローは欠かせません。
前田社長
基本的な設備以外の細かい対応は、その都度発生した問題に対して「こういうやり方はどうだろう」と提案していく姿勢が大切だと考えています。
なので、問題が起きた時にちゃんと改善案が提示できるか、こちらに提案の引き出しがあるかが重要です。
スタッフ
ペットと暮らせる住宅を専門的に手掛けている前田さんなら、提案の引き出しも多そうですね。
前田社長
今はハウスメーカーでも、「ペットと暮らせる家」が販売されていますが、画一的な造りで対応できるほど、動物たちは単純ではありません。
一匹一匹の個性や家庭の環境などを踏まえた上で、臨機応変な対応や提案が必要なのです。
スタッフ
自分が飼っている犬や猫に、ちゃんと「個」として向き合って頂けるのは嬉しいですね。
前田社長
そしてもちろん、人への配慮も欠かしません。
ペットのお話が多くなりましたが、本当の意味で「共生」していくなら、人と動物がお互いに過ごしやすい空間を造る必要があります。
前田社長
例えば、ペットを洗う場所が極端に低かったら、人の腰に負担が掛かってしまいます。
なので小型犬なら洗面台ほどの高さにシャワーを造ったり、大型犬の場合はお風呂にすのこを敷いたり、双方が暮らしやすい工夫が必要ですね。
スタッフ
どちらか片方だけでなく、ちゃんと人と動物が過ごしやすいような設計をされているのですね。
ここまでペットと人に寄り添った住宅はなかなか無いと思います。
前田社長
私は、本当の意味でペットと快適に過ごせる住まいを、都市単位や社会単位で増やしていきたいんです。
現在は、集合住宅でもペットを許可している物件は多くありません。
たまに、入居者を集めるために「ペット可」にしている集合住宅もありますが、それはただ「ペット可」にしているだけで、建物自体に工夫を施している訳ではないんですね。
前田社長
なので私は今、ペットを飼われてる方向けの集合住宅も手掛けています。現在都内で建設しており、令和3年には完成予定ですので、興味がある方はそちらもチェックしていただければと思います。
→ペットと暮らせる集合住宅はこちらから
口コミ、評判
前田敦計画工房さんの口コミを見てみると、「ペットと快適に暮らしたい」という希望や夢を、飼い主さんの想像以上に叶えられていました。
人気の「スロープの家」は、動物達にとって本当に負担が掛からない仕掛けだそうです。
安全かつ健康に愛犬が生活できる環境が実現しました。
ペット仕様の賃貸マンションで2頭のトイ・プードルと住んでいましたが、広さが足りず窮屈に感じるようになり、家族みんなが快適に暮らせる家を建てようかと思ったことがスタートです。
正直、スロープに関しては完成するまではどんな感覚なのかわかりませんでしたが、住んでみると愛犬たちは難なくフロアを行き来するし、どこへでも一緒についてくる。安全かつ健康に愛犬が生活できる環境が実現しました。
また、周囲からの視線を遮った中庭を囲んだ空間構成、大きな開口部による空間の広がりはリラックスしながらみんなが過ごせる快適さをもたらしました。
コミュニケーションにとって大切な目線の配慮が随所に見られた計画案
愛犬たちと快適に暮らそうと思い立った時、さて、何から始めたらいいのだろう・・・そんな想いから家づくりを考え始めました。偶然ネットで見つけた「スロープの家」という愛犬に優しい家づくりのプランを見て、朧げだった愛犬たちとの快適な暮らしがイメージできました。
スロープの家や愛犬と暮らす家づくりの工夫等についてお話を聞いていると、憧れの「スロープの家」が実現するんだという確信が持てたので、即決でスロープの家が建築可能な土地探しのサポートと設計監理をお願いしました。
我が家では、愛犬との暮らし主体でしたが、友人から預かっていた猫も一緒に住んでいたので、愛犬・愛猫家住宅としての提案は犬と猫の動線が立体分離されたものでした。また、コミュニケーションにとって大切な目線の配慮が随所に見られた計画案が出来上がり、夢のスロープの家が完成しました。
足腰が弱った老犬は、引越し後にスロープを自力で歩き1階と2階の行き来ができました。
我が家にはラブラドールの大型犬が2匹おり、ワンズと生活しやすい家でもある事、も重要ポイントでした。ワンコ目線でも真剣に考えて下さり、コミュニケーションがしやすくて立派な設計の先生だと感じました。
建築中には何度も現場に足を運んで下さり、安心して出来上がりを待つことが出来ました。
2人掛かりで担いで階段を移動していた足腰が弱った老犬は、引越し後にスロープを自力で歩き1階と2階の行き来ができました。涙が出る程に感動したものでした。
先生に出逢えたお蔭で、全ての要望が満たされた大満足なスロープの家を手に入れることができました。
引用:ABOUT|前田敦計画工房
前田敦計画工房のインタビューまとめ
自身も大の動物好きである前田社長は、飼い主さんとペットがお互いに過ごしやすい住宅を設計されています。
ペット共生住宅が少ない現代社会において、ペットの個性や特徴を踏まえて、親身に設計をしてくれる建築家さんは貴重な存在です。
「愛犬や愛猫と一緒に快適な生活が送りたい!」とお考えの方は、ぜひ前田敦計画工房さんにご相談ください。
前田敦計画工房合同会社の詳細情報
会社名 |
前田敦計画工房合同会社 |
所在地 |
〒108-0072 東京都港区白金2-1-1-408 |
代表者名 |
前田敦 |
電話番号 |
03-6277-3581 |
営業時間 |
10:00~19:00 |
公式HP |
https://www.mac-atelier.com/ |
対応する工事 |
建築設計・監理 |
対応エリア |
全国 |
その他 |
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