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お家の建築に使われる技術とノウハウは、長年の経験によって培われます。
ですから、安心安全なお家を建てるためにも、実績が豊富で信頼できる建設会社さんを探すことは大切です。
東京都大田区の株式会社望月工務店さんは、神社仏閣の修復などを手掛ける宮大工をなりわいとしている建設会社です。
伝統建築を手掛けてきた経験を住宅建築にも取り入れ、安心安全なお家をつくっていらっしゃいます。
この記事では、望月工務店さんがどのような思いをもってお客様のお家を建てていらっしゃるのか、望月社長へのインタビューを通してご紹介いたします。
大正時代から受け継がれる技術とノウハウを建築に活かす
望月工務店さんを創業した、望月社長のおじい様の写真。
スタッフ
望月社長
大正14年(1925年)創業です。私の祖父が始めました。
2020年で創業95年になりましたね。
スタッフ
大正時代から続いているとは驚きですね。
御社は、ずっと住宅を手掛けてきたのですか?
望月社長
はい、今まで何百棟と住宅を建ててまいりました。
ただ、弊社は住宅を手掛けるだけではありません。伝統的な社寺の修復や新築をなりわいとしてきた宮大工でもあるんですよ。
スタッフ
神社やお寺を手掛けるとなると、相当高い技術力が求められますよね。
御社は、創業当時から宮大工をされていたのでしょうか?
望月社長
そうですね、祖父も親父も宮大工をやっていました。
特に親父は、建物に使う彫刻もすべて自分で彫ってしまうほど器用な職人でした。よくお寺などの絵を描いたりもしていましたね。
先代が描いた社寺のイラスト。
細かいところまで丁寧に描き込まれ、まるで写真のようなクオリティーの高さを誇ります。
スタッフ
お父様は彫刻や絵も専門家と同じくらい巧みだったのですね。
望月社長もお父様と同じく、彫刻などを手掛けているのでしょうか?
望月社長
いえ、さすがに親父のマネはできないと思って、別の道を目指しました。大学を卒業して大手ゼネコンに入社して、大きい建物ばかりつくっていましたね。
でも、30歳になったときに、やっぱり家業を継ごうと決めたんです。
スタッフ
ゼネコンと工務店とでは建物の種類がまったく異なるので、家業を継ぐのは大変だったのではないでしょうか。
なぜ、それでも家業を継ごうと思ったのですか?
望月社長
祖父と親父がやってきた仕事に、私自身も誇りをもっていたからです。
長年続いてきた会社を私の代で潰したら、寺社や職人たちも困ってしまいますしね。
スタッフ
おじい様もお父様も、今の御社を見たらきっと誇らしいと思います。
お客様にとって本当に必要なものを見極める
スタッフ
望月社長が、お客様と新築の打ち合わせをするときに意識していることは何ですか?
望月社長
現実的な視点をもって、お客様の夢をほぐすことですね。
スタッフ
望月社長
夢と現実を両立させるという意味です。
お客様が抱いている夢をそのまま実現しようとすると、多額の資金が必要になる場合がほとんどです。
見積書に想像をはるかに超える金額が書いてあったら、お客様はガッカリしてしまうでしょう。
スタッフ
とても払いきれない額を見せられたら、すっかり夢からさめてしまいそうですね。
望月社長
広告や住宅展示場でお客様によい夢ばかりを見せて、いざ依頼を受けたら平凡な家をつくって売りつける。そんな仕事する会社は、建築のプロとして失格です。
ですから、予算の制約があるなかで、どうやってお客様の要望に沿ったプランを立てていくか冷静に判断しなければならないのです。
スタッフ
では、どうやって予算内でお客様の要望を反映していくのですか?
望月社長
1つめは、住宅性能をオーバースペックにしないことです。
サッシの断熱性を例に挙げますが、北海道やスウェーデンで使うような高額な断熱材は、はたして東京の住宅でも必要でしょうか?
スタッフ
真冬の東京でも北国ほど気温は下がりませんから、高額な断熱材は必要ないかもしれませんね。
望月社長
そうなんです。今は技術が進歩しているので、最高級の断熱材を使わずとも十分快適に暮らせる住宅が実現できるんですよ。
住宅街を走るためだけなら、普通はフェラーリなんて買いませんよね? フェラーリを買う余裕があるなら、子どもの教育費などに資金を回した方がよいはずです。
スタッフ
たしかに、フェラーリの優れたスピードもデザインも、日常の暮らしには何の役にも立ちませんからね。
望月社長
そうなんです。今は住宅性能にこだわるべきだという風潮が強いですが、断熱材など一部のものだけに過剰なお金をかけても意味がありません。
お金を家全体にバランスよく分散させてこそ、お客様が豊かな生活を送れるのです。
整然と並べられた宮大工で使う道具の一部。
職人の魂がこもっています。
望月社長
2つめは、お客様の要望に優先順位をつけることです。
そのためにも、まずは徹底的にお客様と打ち合わせを行います。可能な限りお客様の要望をくみ取れたら、要望を整理して優先順位をつけていくのです。
スタッフ
お客様の意見を踏まえて、優先するべき要望を決めていくのですね。
望月社長
はい。ちなみに、お客様の要望に優先順位をつける理由は、住宅性能をオーバースペックしない理由とほとんど同じです。家全体にバランスよく資金を回すためですね。
スタッフ
新築においては、資金の配分がとても大事になるのですね。
望月社長
そうです。お客様に喜んでいただく家を完成させることこそ、プロとして果たすべき役割なんです。
せっかくご依頼をいただいたからには、お客様が満足できる新築に仕上げたいと考えています。
地震が起きたときに安心安全な家をつくりたい
望月工務店さんは、建物の調査でドローンも使います。
ドローンを使えば、屋根の状態までくまなく調べられます。
スタッフ
望月社長は、どのようなお家をつくりたいと考えていますか?
望月社長
地震が起きたときに、安心安全な家です。具体的には、生存空間を確保できるように設計しています。
生存空間の確保とは、建物が倒れたときに人が下敷きにならずにすむスペースを保てるようにしておくことです。
スタッフ
生存空間を盛り込んで設計すれば、いざ地震で建物が崩れてもお客様の命は助かるわけですね。
望月社長が生存空間の確保を強く意識するきっかけは、何だったのでしょうか?
望月社長
何度も震災のニュースを目にしてきたことですね。
とりわけ、阪神淡路大震災は衝撃的でした。
阪神淡路大震災とは?
平成7年(1995年)1月17日、兵庫県の南部に位置する明石海峡を震源として起きた巨大地震です。
死者数6,400人以上、全壊した家屋10万棟以上という大きな被害をもたらしました。
参考
阪神・淡路大震災Wikipedia
スタッフ
今でも毎年1月17日になると、震災で亡くなった方のために追悼式が開かれていますよね。
望月社長
はい。阪神淡路大震災では、木造住宅で圧死した方が多数いらっしゃいました。それまで普通に暮らしていた方が、瞬時に亡くなってしまったのです。
また、窒息して亡くなった方も少なくありません。窒息した方は、建物の下敷きになって苦しみながら亡くなっていったんですよ。
スタッフ
望月社長
自分が苦労して建てた家が原因で自分が死んでしまうなんて、あまりに悲惨じゃないですか。私は、お客様に同じ思いをさせたくないんですよ。
ですから、一人の建築士として安心安全な家をつくるのが、私の使命だと思っているのです。
スタッフ
御社は、耐震診断や耐震補強も行っていらっしゃるそうですね。
望月社長
はい。とある知り合いから「耐震工事をやってほしい」とお願いされたのが始まりでしたね。当時は、私が親父とは違う自分だけの道を探っていたときだったので、それなら耐震工事をやってみようと思いました。
スタッフ
一人のお客様から受けた依頼がきっかけだったのですね。
お家の耐震工事はどのくらい手掛けているのですか?
望月社長
耐震診断については、ピーク時に1年間で100件ほどやっていましたね。図面の有無にもよりますが、1軒あたり2~3時間かかるので正直なところ大変な仕事です。
望月社長
親父が建てた建物について、耐震診断や耐震補強をしたこともありますよ。
築年数が経っているうえ、耐震基準が昔より大幅に厳しくなっているので仕方ないのですが、親父の建物に携わるときは少し複雑な気持ちになりますね。
スタッフ
お父様の建てたお家を「危険だ」と指摘するわけですからね。
でも、お客様から同じ工務店さんにお家をみてもらいたいと思ってもらえるのは、名誉なことだと思います。
望月工務店さんは、キリスト教の教会を修復したこともあります。
教会の方々から感謝の寄せ書きを戴いたとき、望月社長はとても嬉しかったそうです。
望月社長
ちなみに、一般のお客様から耐震診断の依頼を受けたときは無料でやっています。
耐震診断は本来15万円くらいかかりますけど、その15万円は耐震補強のために使ってください、とお願いしていますよ。
スタッフ
無料で耐震診断を行っているとは驚きですね。
でも、肝心の耐震補強まで行っていただかないと、お家の安全性は改善できませんからね。
望月社長
はい。ですが、なかには資金的に耐震補強を行うのが難しい方もいらっしゃいます。
そこで、耐震補強ができない方には、家の中でどこが安全なのかをレクチャーしています。
たとえば、安全性の高い2階を寝床にするように勧めたり、地震で避難すべき生存空間を確保できる位置を伝えたりしています。
スタッフ
住人の方の安全を何より優先していらっしゃるのですね。
なぜそこまで、お客様の手助けをしたいと思っているのでしょうか?
望月社長
建築士には、住宅の倒壊を防ぐ社会的責任があるからです。
会社の収益につながらなかったとしても、自分のアドバイスだけで救える命があるのなら救いたいんです。
スタッフ
人命を大切にしたいという建築士の誇りがあるのですね。
お客様や社会との関わりをずっと大切にしてきたからこそ、望月工務店さんは創業から100年近くも続いてきたのでしょうね。
株式会社望月工務店のインタビューまとめ
望月社長の趣味はバイクです。
先代も同じくバイクを趣味としていたそうです。
望月社長は冗談を交えながら、いろいろな体験談を語ってくださいました。
体験談では、お客様に喜んでいただいたのが嬉しかった、といった言葉がたくさんありました。
お家には、お客様の想いとともに、作り手の想いも込められます。
作り手がお客様の喜ぶお家を建てたいと思うからこそ、お客様が満足できるお家ができるのです。
歴史の重みを知る望月工務店さんは、1棟1棟のお家をつくることに妥協しません。
満足できるお家を建てたいのなら、ぜひ望月工務店さんにご相談ください。
株式会社望月工務店の詳細情報
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