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荻原雅史建築設計事務所さんは、温かみのある家の中で四季を楽しんでもらいたいという想いで住宅を手掛けている設計事務所さんです。
憧れのマイホームを建てるのならば、「機能やデザインにこだわりたい!」という想いは誰しもあると思います。
しかし、家は一生に一度買うか買わないかの大きいお買い物。
「あまりお金を掛けたくないから、建売を買おうかな…」「土地を買ったけど、狭いから満足のいく家は建てられないだろうな…」、こんな風に予算や土地の広さに制限があるせいで、注文住宅を諦めてしまったり、家づくりに妥協したりしてしまう人もいるのではないでしょうか。
「どんなに予算や土地に制限があっても、満足できる家は建てられます」。そう断言するのは荻原雅史建築設計事務所の代表、荻原さん。
そんな荻原さんに、住宅を手掛ける想いや家づくりを諦めてほしくない理由、手掛ける家の特徴についてお伺いしました。
人が憧れるような建物を手掛けたかった修行時代
スタッフ
まず、荻原さんが建築に興味を持ったきっかけを教えて下さい。
荻原さん
私は子どものころから、大工をしている祖父の友人に建築の話を聞いたり、実家の建て替えで家が建つ過程を見たりしていたので、幼いころから建築に触れる機会が多くありました。そのため、自然と建物をつくることに興味を持っていったのだと思います。
スタッフ
幼い頃から建築を勉強するのに恵まれた環境で育ったことが、建築の道へ進むきっかけだったのですね。
スタッフ
荻原さんは長野県出身ながら、京都の大学に通われていたそうですね。
長野から京都へ移られて、環境がガラッと変わったと思います。建築を学んでいく中で、影響された建物はありましたか?
荻原さん
はい。京都は歴史ある建物ばかりなので、どれも印象の強い建物でしたね。その中でも特に印象の強かった建物は、仏像の数が多いことで有名な三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)でした。
世界でも珍しい、南北に長い木造建築「三十三間堂」
三十三間堂は、京都で国宝指定されている建物。
地上16m、奥行き22m、南北に120mもあり、柱と柱の間の部分を数えると33室の部屋があります。この33という数字は、観音菩薩の変化身が33身あることが由来だといわれています。
参照元数多くの仏像を見られる!三十三間堂の見どころを紹介|トラベルコラム
スタッフ
ズラリと並んでいる何体もの仏像には、迫力があって圧倒されますよね。
荻原さん
そうですね。でも私はそれよりも、三十三間が連続して連なる空間による、建築自体の力強さを感じられて好きでした。駅から近い場所にあったので、何度も通ってしまいましたね。
そのくらい、私にとって三十三間堂は憧れの存在でした。
スタッフ
建築を学んでいるからこそ、建物のつくりや存在感に目を引かれたのでしょうね。
それでは、三十三間堂のような、人の目に留まる建物を将来手掛けたいと感じていたのですか?
荻原さん
そうですね。当時はまだ建築の知識が浅かったので、漠然とですが、印象に残るような大規模の建物を手掛けたい思いはありましたね。
スタッフ
大学院卒業後は建築家の高松伸先生のもとでお勤めされていたそうですね。
憧れていた大規模な建物を手掛けることは出来たのですか?
荻原さんの尊敬する建築家、高松伸先生
高松伸さんは、荻原さんが大学院のときにお世話になった
建築家の先生。
独自の建築論を展開し、著述家としてもご活躍されています。
参照元:高松伸|ウィキペディア
荻原さん
はい。高松伸先生は、主に公共事業など大きな案件を手掛けている方でした。そのため、保育園やオフィスビル、小学校など、中規模から大規模まで、あらゆる建物の設計や現場でのやり取りを経験することができました。
施工現場の様子です
スタッフ
憧れていた大規模物件を手掛けることができた上に、いろいろな構造建物の経験も積むことができたのですね。
住宅設計のやりがいはお客様と深い関わりを持てること
荻原さんとお客様の打ち合わせの様子です
スタッフ
独立された後、どのようなきっかけがあって住宅を手掛けるようになったのですか?
荻原さん
個人のお客様が家の設計を依頼してくれたことがきっかけでしたね。
スタッフ
初めて手掛けられた家のお施主さんに、どんなご要望をいただいたか覚えていますか?
荻原さん
はい。ご夫婦とお子さん1人の3人家族で、「お客さんを招きやすい玄関にして、1階にリビングを設けたい」。それがご家族のご要望でした。
スタッフ
お客さんを招きやすい玄関ですか。どんなつくりにされたのですか?
荻原さん
玄関から直接リビングに上がれるように、リビングの隣に細長い土間を設置しました。
玄関とリビングが一体化しているので、初めて訪ねてきた人でも落ち着けるような空間をつくることができました。
家の広さはロフトを含めて70㎡とあまり広くなかったのですが、ご家族にとって満足のいく家が建てられたかなと思います。
玄関とリビングを一体化したお家がこちらです
スタッフ
とても開放感のある空間で、まったく狭さを感じませんね。これなら、玄関先でも会話が生まれやすい環境ですね!
木本来の温かみが伝わってきます
スタッフ
荻原さんは最初、大規模の建物を手掛けたいとおっしゃっていましたが、初めて住宅を手掛けてみてどうでしたか?
荻原さん
お客様と密に関わって建物を建てるところが、大規模の建物とは違ったやりがいがあるなと感じましたね。
公共の建物やオフィスビルだと、建物を管理する方と打ち合わせをすることが多いので、実際に建物を利用する人とお話しができる機会は少ないんです。
荻原さん
それに比べて住宅は、1年中家に住む方とお話しさせて頂けるので、家の中での具体的な暮らし方やどんな生活を日々しているのかを深く聞くことができます。それが楽しいと感じる反面、手を抜くことは許されない責任感も感じますね。
スタッフ
住宅は、建物の種類がたくさんある中で、お客様と密にお話しができる唯一の建物かもしれませんね。
諸条件に制約があっても満足できる家は建てられる
スタッフ
お客様が満足できるお家を建てるために、荻原さんが設計をする上で大切にされていることはなんでしょうか。
荻原さん
事務所では、法規や周りの環境、お金のことなどを整理して、家をバランス良く建てることを意識しています。
なぜかというと、デザインに特化したり、ローコストだけを目指したりしても、ずっと満足する家でいられるとは限らないからです。
スタッフ
お家に求めるものはお客様それぞれですから、なにかに特化したいという方はいらっしゃるでしょうね。
荻原さん
なにかに特化してつくった家は、最初は満足するかもしれません。ですが、何十年も住むことを考えると、身体の変化や生活スタイルの変化を感じたときに「この家、住みにくいなぁ」と後悔してほしくはありません。
荻原さん
だからこそ、お客様と綿密にコミュニケーションを取り、どんな生活をしたいのか、予算はいくらなのかなど、お客様の気持ちや置かれている状況をきちんと把握するようにしています。もし諸条件に制約があったとしても、設計者としての力を発揮して、お客様が満足できる家を叶えてみせます。
スタッフ
では、どんなに予算が少なくても、どんなに敷地に制限があっても、お客様にとって満足するお家を建てられるということでしょうか?
荻原さん
はい。むしろ私は、「予算が潤沢にあるので、好きなようにつくって下さい」と言われるよりも、「これしか予算がないけれど、なんとかいい家をつくって下さい」と依頼されたほうが「絶対いい家をつくってやる!」とやる気がでます(笑)。
スタッフ
荻原さんは条件に制約されたほうが、設計者として血が騒ぐのですね。(笑)
荻原さん
ですので、家づくりをハウスメーカーに依頼してみたけど、「変形地だから断られた」、「狭小地すぎて3階や4階にしないと家はつくれない」という方は、ぜひご相談ください。
素材の良さを家の中で享受してもらいたい
スタッフ
荻原さん
素材の良さが伝わる仕上がりにしています。
例えば木材だったら、元の色が分からなくなるような色で塗りつぶすのではなく、透明のクリアー塗料を使って本来の木肌を生かしてあげるなど、自然の素材感は気にしていますね。
スタッフ
ホームページで御社の住宅事例を拝見致しましたが、シンプルながら、とても温かみのある空間だなぁと感じていました。それは、自然の素材感を生かしているからなのですね。
スタッフ
素材の魅力を生かす設計スタイルは、師匠である高松伸先生の影響から来ているのですか?
荻原さん
いいえ。むしろ、高松伸先生とはぜんぜん違う作風だねと言われます。
素材の良さを生かすようになったのは、今まで過ごしてきた中で、体験したことや見てきた建物の影響が大きいのだと思います。私が享受してきた素材の良さを、住む人にも味わっていただければ嬉しいです。
スタッフ
出身である長野県で幼い頃から大工さんと関わったり、京都の木材建築に触れてきたりした経験が、いま、家づくりに生かされているのですね。
スパイスを足して彩りのある生活へ
スタッフ
御社で建てたお家を引き渡した後、お客様にどんな生活を送ってほしいですか?
荻原さん
日本には四季がありますので、季節それぞれに合った生活をしてほしいなと思います。
スタッフ
自然の四季がお家でも感じられると、より一層楽しい生活を送れそうですよね。
荻原さん
そうなんです。家の周りに公園や隣家の樹木があったときは、アクセントとして窓から見えるように設計しています。
スタッフ
素敵ですね。しかし、周りに季節を感じられるものがない場合は、どんな工夫をされていますか?
荻原さん
その場合は、季節を感じられる植栽や、生け花を置けるスペースを確保しています。ちょっとした工夫で季節を楽しむことはできるので、どんな家でも彩りのある生活を送ってほしいなと思います。
住む人にとって最適な住み心地を提案したい
スタッフ
ハウスメーカーのつくるお家を見て、設計事務所の設計士としてなにか感じることはありますか?
荻原さん
ハウスメーカーの家づくりに関しては、アフターフォローや従業員の多さなどの体制面は完璧だと思います。
しかしその一方で、家を売るときのアピールをする際に、そのときそのときに話題性のあるスペックを推していることに違和感があります。
スタッフ
最新の高機能な設備があれば、お客様は安心するのではないですか?
荻原さん
なんでもかんでも機能を積み上げるからといって、最適な家になるとは限りません。住む人の住み心地は、性能以外にも家の雰囲気や間取りなどによって大きく異なります。流行っているからおすすめするのではなく、お客様それぞれに合った機能を組み込んであげたいです。
荻原さん
また、キッチンを決めるにしても、その家に合うキッチンは無限にあるわけです。ハウスメーカーの場合は限られた数から選択することになりますが、設計事務所の場合は選べる範囲は無限な上に、もし家に合うものが無ければ特注でつくることもできます。そういうところが設計事務所の良いところかなと感じますね。
スタッフ
スタッフ
最後に、新築を建てる方へアドバイスをお願いします。
荻原さん
家は一生に一度、建てるか建てないかの高いお買い物だからこそ、夢を持って計画してほしいと思います。
土地が広いから、お金が潤沢にあるからといっていいものができるわけでは決してありません。理想の生活やこだわりたいことがあるならば、徹底的にこだわって、納得できる家をつくっていただきたいです。
スタッフ
こだわりがあっても「きっと実現できないだろうな」と、自分の中で制限を掛けてしまうこともあるでしょうしね。
まずは夢を持ったまま、設計者にご相談してみることをおすすめします。
値段感と坪単価
坪単価:80万円~
建て替えの必要がない家を建てられると考えればコスパの良い価格
荻原建築設計事務所さんでは、建てた家で末永く暮らしてほしいとの想いから、お客様に無理をさせない程度に
「高気密、高耐震、高断熱」を提案しています。素材や仕様によっても異なりますが、坪単価は80万円~110万円です。
一級建築士事務所荻原雅史建築設計事務所のインタビューまとめ
地域のこども向けワークショップ風景
代表の荻原さんは、物腰柔らかでお話しのしやすい雰囲気をお持ちの方だったので、終始和やかなインタビューをすることが出来ました。
この雰囲気をお持ちだからこそ、お客様とのコミュニケーションを上手に重ね、お客様にとって満足のいくお家ができるのだと感じました。
「予算は少ないけど、こだわりのある家を建てたい」、「周りの家に囲まれた立地だけど、開放感のある家にしたい」など、制限はあるけど満足のいく家を建てたい方は、荻原建築設計事務所さんにご相談してみてください。
また、荻原雅史建築設計事務所さんのホームページでは、過去に建てた住宅事例の写真が掲載されています。家具や小物が置いていたり住む人が写っていたりと、生活感のある温かい写真ばかりなので、ぜひこちらから覗いてみてくださいね。
一級建築士事務所 荻原雅史建築設計事務所の詳細情報
会社名 |
一級建築士事務所 荻原雅史建築設計事務所 |
所在地 |
〒164-0012 東京都中野区本町6-44-3-101 |
代表者名 |
荻原雅史 |
電話番号 |
03-6454-1427 |
営業時間 |
9:00~21:00 定休日:土曜日、日曜日、祝日 |
公式HP |
http://www.masashiogihara.com |
対応する工事 |
住宅の設計、監理 |
対応エリア |
全国 |
その他 |
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