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親の心子知らずとはよく言ったもので、実際にその立場になってみないと細かい意図や配慮には気付けないものです。
これは、建築における設計者と施工者の関係にも同じことが言えます。
施工者が設計者の意図を無視して工事をしたり、施工のことを考えずに無茶な設計をしたりすれば、致命的なトラブルが発生してしまうのです。
今回ご紹介する株式会社奥脇建築設計事務所の奥脇多佳幸さんは、大工から設計業に転身された設計士さん。
どちらの立場も経験している奥脇さんは、家づくりの過程において滞りが非常に少ない、スムーズな家づくりを実現されています。
本記事では、そんな奥脇さんが設計士に転身されたきっかけや、家づくりのこだわりなどを伺いました。
大工さんから設計士への、華麗なる転身
スタッフ
奥脇さんが建築に携わるようになったのはいつごろですか?
奥脇さん
20代前半の頃に、先輩に「仕事を手伝ってほしい」と言われたのがきっかけで、大工さんを手伝うようになりました。その頃からですかね、建築に深く関わるようになっていくのは。
ただ、昔から漠然と大工さんに憧れはもっていたんですよね。
スタッフ
大工さんをやられていたんですか!なぜ、設計士の道に進まれたのですか?
奥脇さん
関わっていた家づくりの中で違和感を持つようになってきたのがきっかけですかね。
当時は、主にハウスメーカーの住宅を造っていたのですが、注文住宅で全く同じ家が2棟並んだ現場に遭遇したことがあるんです。
「あれ、注文住宅なのにこんなこともあるのか?」なんて当時は思ったりしました。今は、なんとなくその辺りのカラクリみたいなのも見えて来ましたけどね。
奥脇さん
それから、設計にも興味をもつようになり、勉強できる環境を探して大工のかたわら東京の学校に通うようになりました。
そして、30歳超えてから上京して設計事務所に入所したんです。その頃までなんで、7年くらい大工さんはやっていましたね。
スタッフ
ご自身が関わる住宅づくりに違和感を覚え、1から勉強をして設計士を目指されたのですね。
設計事務所ではどのようなお仕事をされたのですか?
奥脇さん
主に実施図の作成、実際に工事ができるようにする図面や確認申請といった実務的な部分を多く担当していました。
学校で実務に近い作業もあったので、割と早く対応できるようになっていきましたね。
スタッフ
大工さんから設計士に転身されて大変なことはありましたか?
奥脇さん
まず、経歴と年齢的に受け入れてくれる設計事務所を探すのが大変でしたね。当時は不況なこともあり、やっとの思いで転職に至りました。
奥脇さん
また、肉体的な疲れに加えて、精神的な疲れが溜まるようになりました。
大工の時は結構な肉体労働だったので、それはそれで大変だったのですが、設計事務所では夜の2時3時に仕事が終わるような日がざらでしたから、精神的にもくるものがありましたね。
そんな感じで家の布団と事務所デスクだけの往復みたいな生活をしてましたよ(涙)。帰れるだけましだ、との意見もありましたけどね(笑)。
スタッフ
昔は徹夜も当たり前だったという話は、良く聞きますね。ちなみに、奥脇さんはいつごろ独立されたのですか?
奥脇さん
今から7年くらい前です。
ちょっと仕事ができるような気になって、勘違いして直ぐに独立しちゃいましたね。
おかげで、独立してからしばらくは、仕事がなかったりで大変な日々でしたね。
スタッフ
本格的に設計士として独立された今、奥脇さんにとって設計のやりがいとは何ですか?
奥脇さん
やっぱり、絵に描いたものが、現実に形となって現れる時は、一番やりがいや達成感を覚えますね。
完成した時には毎回、「ここに住みたいなあ」って思っていますよ(笑)。
それくらいこだわった家づくりに携われるのは、設計士になったからこそですね。
施工と設計の経験が活きる、スムーズな家づくり
スタッフ
先ほど、以前は大工さんだったと仰っていましたよね。現在、大工さんの経歴が活きていると思う部分はありますか?
奥脇さん
やはり、現場での納まりをイメージできたり、図面を通しての伝え方だったりは、経験したからこその強みだと感じています。
奥脇さん
こちらの意図したことが現場に伝わっていなかったり、逆に施工の事を考えずに無理な設計をしたりすると、どうしてもトラブルが起きてしまいます。
そうなれば、1番にお客様に迷惑をかけてしまうことになってしまいますからね。
そんなところからも、私はお客さんと工務店の橋渡しのような役目を果たすのにこれまでの経験が役に立っていると感じています。
スタッフ
橋渡しですか。どちらの立場も経験している奥脇さんならではの強みですね。
ちなみに、お客様とはどのような打ち合わせをされるのですか?
奥脇さん
私とお客さんだけでなく、工務店さんも一緒に打ち合わせに入ってもらうようにしています。
そうすると、施工と設計の食い違いがより少なくなるんですよ。とにかく戻りが発生しないように、スムーズに家づくりが進められるように気を付けていますね。
スタッフ
とりあえず設計をした後で、工務店さんに相談したら「やっぱり駄目だった」というケースをよく耳にしますよ。お客様としては、戻りが少ないのは嬉しいですよね。
スムーズな建築を実現するために。お客さんへ徹底された配慮
スタッフ
奥脇さんが、設計をする上でのこだわりはありますか?
奥脇さん
強いこだわりや、建築家と呼ばれる方々のような思想みたいなものはないんですが、お客さんが理想とするイメージを図面化し、現場へしっかり伝えられるように設計しています。
僕はあくまで、お客様の理想をカタチにするお手伝いをしているに過ぎません。
スタッフ
では、理想をカタチにするために、どのようなことを行っていますか?
奥脇さん
例えば、イメージをより鮮明にしてもらうために、立体的な3D映像を使ってお話を進めていきます。
二次元だけの図面だと、イメージを共有するのはすごく難しいと思います。プロですら図面だけで伝わらないことがあるのに、普段図面などを見る環境にない人に完成をイメージしてもらうには。3次元で説明できるツールは必要不可欠です。
奥脇さん
建築模型でもいいんですが、3Dモデルだとその中に入って実際の状況と同じ視線で観ることができるので、よりイメージしやすいんですよ。
そのおかげで、打ち合わせもスムーズに進みますし、こうなるなんて解らなかった、みたいなこともなくなりますよね。
スタッフ
プロ同士でも図面に書いても伝わらないことってあるんですね。私たちは素人ですから、こういった配慮はとても嬉しいです。
奥脇さん
あとは、専門用語をなるべく使わないように心がけています。
つい慣れている言葉を使ってしまうので、意識しておかないといけない部分ですね。
お客さんが理解できないまま話を進めて、「え、思ってたのと違うんですけど」と言われて振り出しに戻るのは、お互いに避けたいところだと思います。
スタッフ
やはり、家づくりをスムーズに進められることが、奥脇さんの強みなのですね。
では最後に、これからお家を建てるお客様に向けて、家づくりのアドバイスをいただきたいです。
奥脇さん
いろんな会社さんとお会いするのがいいかもしれませんね。それぞれの会社に色がありますからね。
ハウスメーカーでも設計事務所でも、「自分と価値観が合う人」を探すことが大切だと思います。
奥脇さん
やっぱり造り手も人間ですから、気が合う人と造ったほうが良いアイデアが出たりします。普段よりも気合が入ったりね。
だから、建築は自分と気が合う人を探すのが一番だと思います。
スタッフ
よく、「建築は人探し」って言いますよね。会社のサービス内容や強みも大切ですけど、最終的には気の合う人と造るのが良いのかもしれませんね。
株式会社奥脇建築設計事務所のインタビューまとめ
奥脇さんは、自身の経験や工務店さんとの協力体制を活かし、お客様にとってスムーズな家づくりを実現されていました。
戻りを極力減らし、お客様への丁寧な対応にも抜かりが無いその体制は、どこの事務所でも真似できるものではありません。
新築を建てようとお考えの方は、家づくりの良きパートナーを見つけるために、ぜひ奥脇建築設計事務所さんへご相談ください。
株式会社奥脇建築設計事務所の詳細情報
会社名 |
株式会社奥脇建築設計事務所 |
所在地 |
〒150-0034 東京都渋谷区代官山町8-7 1F |
代表者名 |
奥脇多佳幸 |
電話番号 |
03-3410-4003 |
営業時間 |
10:00~19:00 水曜日、日曜日定休日 |
公式HP |
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対応する工事 |
建物企画・設計・監理 |
対応エリア |
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 茨城県・栃木県・群馬県 |
その他 |
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