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「当社の住宅は高気密・高断熱です」
「天然素材を使った健康住宅を建てています」
これらは、住宅業界において、しばしば耳にするセールストークです。
しかし、本当に住み心地は良いのでしょうか?
高気密・高断熱の湿気が逃げない状態にして、カビが生える心配はないのでしょうか?
住宅に最も求められるのは、住み手がずっと健康に暮らせる環境を提供することです。
どれほど住み手のことを大切に想いながら造った家なのか。それが家の良さとして表れてくるのです。
有限会社三陽工務店さんは、神奈川県相模原市に本社を置く、総合建設業を営む会社です。
住宅性能の指標を極限まで高めながらも、数字で表せない体感的な心地良さを追求していらっしゃいます。
そこで、三陽工務店さんの本社を訪ねてインタビューを行いました。
この記事では、三陽工務店さんが手がける家づくりについてご紹介いたします。
数字で明確に示すことのできる高気密・高断熱
スタッフ
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
まず、御社はどのような点において他社と異なるのか、教えていただけますか?
代表取締役
最も分かりやすいのは、住宅性能を数値で明示している点ですね。
たとえば、気密性能を表すC値※については、弊社は実測値0.6cm2/㎡と公表しています。
※C値は「建物全体の合計隙間面積(cm2)÷延床面積(㎡)」で算出します。
スタッフ
C値が0.6cm2/㎡というと、どのくらい性能が高いのでしょうか?
代表取締役
家全体の隙間を合わせても、ハガキ1枚程度の大きさにしかならない、ということです。
スタッフ
代表取締役
はい。また、断熱性能を示すUA値にも注目していただきたいと思います。
UA値とは屋外に逃げる熱の量を示す指標で、数値が小さいほど断熱性能が高いと判断できます。
スタッフ
御社の住宅は、どれほどの数値を誇っているのですか?
代表取締役
0.5~0.25W/㎡K(ワット・パー・平方メートル・ケルビン)です。
国が推奨する「断熱等性能等級4」の基準は0.87W/㎡Kですし、住宅展示場に建っているようなハイスペックのZEH(ゼッチ)住宅でも0.6W/㎡Kくらいなので、弊社の住宅はそれらを大幅に上回る断熱性能を示しているのです。
|
UA値(単位:W/㎡K) |
断熱等性能等級4※ |
0.87 |
ZEH住宅 |
0.6 |
三陽工務店の水準 |
0.5~0.25 |
※「断熱等性能等級4」は、国が推奨する「長期優良住宅」の認定基準の1つになっています。
代表取締役
ちなみに、
法律の改正※で「断熱等性能等級4」は告知が義務化され、事実上日本の新築住宅の最低基準となります。今まで黙認されてきた「ハイグレードの断熱性能」といった表示だけでPRする方法は、今後採れなくなるのです。
※令和3年(2021年)4月1日に施行予定の、改正建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)のこと。
スタッフ
もともと住宅性能を数値で示している御社の優位性が、どなたにもはっきりと分かるようになるのですね。
代表取締役
間違いなく、そうなるでしょうね。
しかし、指標の優劣は単なる結果に過ぎません。弊社の目標は、もっと先にあるのです。
スタッフ
代表取締役
世界基準の快適性を実現し、それに伴い資産性をも高められる住宅を造ることです。
実は、日本の住宅性能は世界と比べるとあまりに低いのです。そのため、弊社は手がけるすべての住宅をHEAT20の家にしています。
※住宅性能が高いと家が長持ちするため、経年劣化による資産価値の低下が抑えられます。そのため、一般的には「住宅性能が高い家=資産価値が高い家」と考えられています。
HEAT20(ヒート20)とは?
2009年に発足した「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称です。
地球温暖化とエネルギー問題に対応するため、住宅の省エネルギー化を推進する活動を行っています。
参考
HEAT20の家有限会社三陽工務店
代表取締役
HEAT20には低い方からG1・G2・G3のレベルがあり、それぞれUA値の基準は0.56・0.46・0.26W/㎡Kとなっています。
先ほど申し上げた通り、弊社の水準は0.50~0.25W/㎡Kですから、全棟がHEAT20の基準を満たしているのです。
三陽工務店の住宅 |
UA値(単位:W/㎡K) |
HEAT20の家 |
|
0.56 |
←G1レベル |
全棟の最低基準→ |
0.50 |
|
|
0.46 |
←G2レベル |
|
0.26 |
←G3レベル |
ハイグレードモデル→ |
0.25 |
|
スタッフ
ハイグレードモデルに至っては、G3レベルの基準を満たすのですね。
代表取締役
その通りです。弊社はHEAT20の正規加盟店ですから、「住宅から排出される炭素量を減らす」という目標を掲げ、G3レベルの住宅実現に向けて、いち早く取り組んでまいりました。
代表取締役
ちなみに、HEAT20の家にすると、住宅の快適性とともに資産性まで高まるというメリットがあります。
ですから、ぜひ多くのお客様にHEAT20の家を提供したいですね。
インタビューの一場面。
資料を使いながら、詳しく説明してくださいました。
スタッフ
ところで、御社はどのようにして高気密・高断熱を実現していらっしゃるのでしょうか?
代表取締役
いろいろとありますが、最大のポイントは
屋根断熱※と
基礎断熱ですね。
高気密についても、断熱材によって実現しています。
※トリプルエアサイクル工法を選択した場合。
スタッフ
代表取締役
はい。屋根断熱とは、断熱材を建物の上からすっぽり被せて、家全体を覆ってしまう方法です。冬の冷たい外気から家を守りつつ、窓から入る日差しにより室内が暖まる仕組みとなっています。
代表取締役
また、基礎断熱については、床断熱と併せてW(ダブル)断熱にしています。
加えて、基礎部分にはJAXA(ジャクサ、宇宙航空研究開発機構)の断熱技術を応用して造られた「断熱セラミック ガイナ」を採用し、夏・冬問わず高い断熱性能を実現しているのですよ。
スタッフ
優れた素材を使うことで外気を遮断し、室温の変化を緩やかにしているのですね。
代表取締役
そうです。そのため、弊社が造る高気密・高断熱の住宅なら、冬場に起こりやすいヒートショック※を防ぐことができます。また、電力を使わずに暖かくしているので、炭素もほとんど排出しません。
弊社の住宅は、人にも地球にも優しいのが特徴なのです。
※寒暖差が引き起こす、血圧の急激な変化のこと。心筋梗塞や浴槽内での昏睡・溺死の一因となっています。
壁体内を通気させ、健康に過ごせて長持ちする家を実現する
スタッフ
御社の住宅を一言でいうと、どのような家だと表現できるのでしょうか?
代表取締役
「特別な健康住宅」ですね。
耐震パネルと床材にホルムアルデヒド※が入っていない建材や天然素材を使っているほか、構造的な技術を駆使して通気も良くしています。
※人体に有害な化学物質の一種。合板に使われる接着剤などに含まれている場合があります。
スタッフ
代表取締役
はい。屋内に湿気が溜まらないようにしなければならないですからね。
代表取締役
実は、高気密・高断熱の技術は、もともと寒冷地で発展してきたものなのです。そのため、高温多湿・ヒートアイランドといった条件下にある神奈川県・東京都でその技術を再現した場合、ある問題が起こってしまいます。
スタッフ
代表取締役
お察しの通りです。高気密・高断熱とは、すなわち住宅を密閉状態にすることを意味します。つまり、熱だけでなく湿気(水分)も屋内に溜まってしまうのです。
屋内の空気に水分が多くなると結露が起こり、壁体内にはカビが発生します。カビは人体に害を及ぼすので、住み手にとっては一大事です。
スタッフ
代表取締役
はい。加えて、水分は家にとっても天敵です。シロアリなども発生しやすくなるので、木材はボロボロになってしまいます。何年か経ったときには、もう住みつづけられない状態になっているかもしれません。
スタッフ
屋内に水分が溜まってしまうと、人体に悪いばかりか、家も長持ちしなくなってしまうのですね。
代表取締役
その通りです。
高気密・高断熱と健康住宅の考え方は相反します。だからこそ、神奈川県・東京都で高気密・高断熱の住宅を建てるときは、通気の重要性が一層増すのです。
弊社は通気を良くし、屋内の空気を清潔に保つことで、人や家の健康を守りたいと考えているのですよ。
スタッフ
ちなみに、どのようにして通気を確保しているのでしょうか?
通気を良くすると、高気密・高断熱の家とはいえなくなってしまいそうですが。
代表取締役
弊社の開発したエアサイクル技術を用いて解決しています。
自然エネルギーを利用したエアサイクル技術を使えば、壁の中と住空間の空気をいつもクリーンな状態に保てる構造となるのです。
スタッフ
通気においても、地球環境を守ろうとするHEAT20の理念を堅持していらっしゃるのですね。
代表取締役
おっしゃる通りです。ちなみに、通気には夏の屋内を涼しくする目的もあります。高気密・高断熱の密閉状態にしたままでは、夏の暑さをしのげませんからね。
スタッフ
冬場の寒さは高気密・高断熱で防ぎ、夏場の暑さはエアサイクル技術による通気の良さで解消するのですね。
エアサイクル技術を用いた住宅は、具体的にどのような構造になっているのでしょうか?
代表取締役
断熱材と部屋の壁との間に、空気を通す通気層を設けた構造です。
夏は床下から冷たい空気を取り込み、上昇気流によって壁や小屋裏にこもった熱を排出するのです。
また、冬は通気口を閉じることで、太陽光や生活エネルギーで温められた空気が、通気層を伝って建物全体に行き渡るように工夫しています。
高気密・高断熱にすると、湿気や熱が溜まりやすくなるといったデメリットも生じます。
三陽工務店さんは、換気口を設けて通気を良くすることで、その問題を解決しています。
床下に取り付ける、サーモセンサー付き自動開閉式換気口。
モーター不使用の形状記憶合金なので、エコで故障が起きにくいのが特徴です。
スタッフ
高気密・高断熱にしただけで快適な家になると、今までは思い込んでいましたが、それは間違いなのですね。
代表取締役
そのことにお気付きいただき、嬉しい限りです。
つまり、「UA値さえ小さければ快適な家になる」という説は、すべての条件に当てはまる訳ではないのですよ。UA値は、家の快適性を直接示す数値ではないのです。体感温度なども考慮しなければ、本当に快適な家は造れません。
スタッフ
御社は、日本屈指のUA値を誇る住宅を手がけていらっしゃいますよね。
その御社がおっしゃるからこそ、説得力があります。
代表取締役
「全ての人にずっと健康な暮らしをして欲しい」という想いが、弊社の根底にあります。UA値などの数値に優れているのは、良い家をひたむきに追求してきた結果に過ぎません。
快適で住み心地の良い、しかも長持ちする三陽工務店の「特別な健康住宅」で、お客様に安心して健やかな生活をお送りいただく。それこそが弊社の掲げる目標なのです。
「特別な健康住宅」を多くの方にお届けしたい
スタッフ
ところで、御社にはモデルハウスやショールームはないのでしょうか?
代表取締役
そうですね。どうしても一定の維持コストがかかるので、あえて減らしています。
弊社は効率的な組織体制を構築することで、住宅価格を安く抑えたいと考えているのです。
スタッフ
そうなのですね。
ちなみに、今はどのような組織体制を敷いていらっしゃるのでしょうか?
代表取締役
工務店・設計事務所・材木屋の機能を有し、すべてを自社で担える体制をつくりあげています。また、営業マンもほぼいませんね。
スタッフ
安定的な注文がなければ成しえない組織体制ですね。
そこまで徹底して住宅価格を安く抑えようと努力なさっているのは、どうしてですか?
代表取締役
多くの方に、弊社の「特別な健康住宅」を提供したいからです。
高性能な健康住宅、つまり家から排出される炭素量が少なく、アレルゲンを作らないように考え抜かれた住宅を、より多くの方に体感していただきたいと考えています。
スタッフ
先ほどおっしゃられた、「全ての人にずっと健康な暮らしをして欲しい」という想いにつながりますね。
代表取締役
まさに、おっしゃる通りです。弊社はお客様に「高性能な健康住宅は買えないだろう」と諦めていただきたくないのです。
そのため、無駄なコストをカットして坪単価を36万円~と大幅に安く抑えました。そのうえ、60年の長期保証もご用意しております。
代表取締役
弊社は高気密・高断熱のほかにも、耐震・耐久性の向上、メンテナンスフリーの実現、優れたデザイン性や間取りなど、あらゆる点において優れた住宅を追求し続けています。
だからといって価格を上げてしまえば、弊社の住宅を多くのお客様に提供するという目標が達成できなくなると思うのです。
スタッフ
代表取締役
すべては、住む方に健康で快適な暮らしを送っていただくためです。
季節を問わず快適に過ごせて、健やかに暮らせる、日本で最高品質の住宅を多くの方に提供したい。それを実現させることこそ、弊社の使命だと考えているのです。
三陽工務店さんの手がける「特別な健康住宅」は、多くのお客様に提供されてきました。
高い顧客満足度と優れた専門性により、同業他社にも三陽工務店さんの取り組みが紹介されています。
値段感と坪単価
坪単価:36万円~
有限会社 三陽工務店のインタビューまとめ
親しくしている人がアトピーで苦しんでいた。
その原因は、住宅の建材から放出される化学物質だった――
「特別な健康住宅」の始まりは、実際に起こった健康被害の原因究明でした。
だからこそ、三陽工務店さんの造る住宅は、大きな反響を巻き起こします。
「ぜんそくの発作が、新居に引っ越してからウソのように減った」
「夏は木陰、冬は陽だまりのようで快適です」
シックハウス症候群が社会問題となって以来、住宅に求められるものは大きく変化しました。
そして、お客様が求め続けてきた要素が、「特別な健康住宅」にはあるのです。
三陽工務店さんが手がけてきた住宅の数は、今や累計8000棟以上にのぼります。
SUUMOカウンターの表彰式では、「神奈川エリアの契約棟数」ランキング1位に輝きました。
「全ての人にずっと健康な暮らしをして欲しい」というのが、三陽工務店さんの変わらぬ想い。
三陽工務店さんのゆるぎない信念は、これからも多くのお客様に感動を与えつづけることでしょう。
有限会社三陽工務店の詳細情報
会社名 |
有限会社三陽工務店 |
所在地 |
〒252-0304 神奈川県相模原市南区旭町11-8 |
代表者名 |
荻沼康之 |
電話番号 |
0120-18-5534 |
営業時間 |
8:30~18:00 ※火・水は定休日 |
公式HP |
https://www.sanyoukoumuten.co.jp/ |
対応する工事 |
総合建築業 |
対応エリア |
○神奈川県 横浜市、川崎市、相模原市(※)、 厚木市、海老名市、座間市、綾瀬市、 伊勢原市、秦野市、大和市、平塚市、 藤沢市、鎌倉市、茅ヶ崎市、愛川町、 清川村、寒川町 ○東京都 町田市、八王子市(※)、日野市、 多摩市、稲城市 ※印のエリアのお客様は別途応相談 |
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