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有限会社平野智司計画工房の代表・平野さんは、お客様との信頼関係の構築を大切に家づくりをされています。
お客様と価値観の共有がしやすいよう難しい言葉は使わずに、お客様目線に立った分かりやすい説明を心掛けているそうです。
そんな平野さんの家づくりのこだわりや想いを、東京都世田谷区にある事務所にてお伺いしてきました。
お客様との価値観の共有を一番大切にしている
スタッフ
平野さんが家づくりをする際に、最も大切にしていることは何ですか?
平野さん
お客様と価値観の共有をしっかりとすることです。
価値観の共有は、お客様と私達が信頼関係を構築することに繋がります。
信頼関係の構築ができた段階で、そのプロジェクトは9割型完成しているんですよ。
スタッフ
お客様との家づくりにおいて、それくらい信頼関係の構築が大切であるということですね。
平野さん
ハウスメーカーで家を買う場合は、モデルルームで完成後の実物を見てから買うので、安心感があります。
しかし、建築家に家づくりを依頼されるお客様は「どんな家が建つのだろう」と、目に見えない不安をたくさん抱えています。
ですから、お客様と信頼関係を構築し、不安を払拭して差し上げることがとても大切なんです。
スタッフ
確かに、注文住宅の場合はカタチのないものをつくっていくわけですから、依頼に来られた時点では不安なことだらけかもしれませんよね。
平野さん
信頼関係の構築ができて不安がなくなれば、私達が提案したことをお客様も素直に受けとめてくださいます。
すごく純粋な提案のキャッチボールが出来るようになるので、家づくりもスムーズに進むんですよ。
完成後に「平野さんに頼んで良かったよ」「自分のイメージしていた家よりずっと良い家ができた」と、喜んで頂けた時に一番やりがいを感じますね。
スタッフ
お客様と信頼を構築するために、どんなことに気を付けていますか?
平野さん
横文字とかプロ用語のような、難しい言葉を使わないようにしています。
難しい言葉を使う建築家がとても多いのですが、お客様にとっては聞き馴染みがない言葉ですよね。
もしかしたら、あえて難しい言葉を使うというのは「建築家の考えてることって凄いんだよ」と、いかに自分たちの仕事が価値のあるものかを表明したい気持ちの表れなのかもしれません。
ですが、お客様の立場に立って言葉を選ぶならば、出来るだけ分かりやすい言葉に置き換えて説明するのが本当のプロだと思うんです。
スタッフ
おっしゃる通りだと思います。
専門的な知識をお客様に分かりやすく説明できるかどうかも、腕の見せ所ですもんね。
平野さん
そうですね。
弁護士さんやお医者さんなど、どんな職能でも難しい言葉を使ってお客様を煙に巻くような人は、あまり能力が高くないと思います。
建築家も同じで「何をしたら快適な空間ができるか」「何をしたら夢が叶うか」という話を、お客様目線で分かりやすく説明できた方がいいんです。
ですから、できるだけ分かりやすく説明できるよう、細心の注意をはらっています。
偶然がもたらした可能性を、いかに良い形で結晶化できるかが建築家の仕事
スタッフ
平野さんは建築家として相当長いキャリアをお持ちのベテランですよね。
家づくりにおいてフォーマット化されていることや、毎回決まったコンセプトのようなものはありますか?
平野さん
私達が目指そうとしているのは、いわゆる「一品生産」です。
つまり、ひとつひとつ違う家をつくっていくんです。
ですから、どれだけ経験があっても、全てのお客様に当てはまるノウハウはありません。
お客様それぞれに個性があり求めているものも異なるので、今まで成功した事例がそのまま次のお客様に適合することはまず有り得ないんです。
スタッフ
世の中に全く同じ人はひとりとして存在しませんもんね。
平野さん
お客様がいて敷地があって、その敷地には町並みや環境の条件、建築基準法の条件、予算の条件など様々な偶然の条件が重なっています。
お客様は他の建築家と出会っていたかもしれませんから、私達と出会ったことも偶然です。
そんな偶然がもたらした可能性を、いかに良い形で結晶化できるかが建築家の仕事だと思っています。
スタッフ
それぞれのお客様にとって理想の家づくりを叶えるためにも、先ほどお話ししてくださった信頼関係の構築がとても大切になりますよね。
平野さん
お客様と私達の目指している方向性が違っていることに後になって気づくと大変ですから、できるだけ早い段階で信頼関係の構築をするために努力します。
「プランを決めていく前にお話しする機会を設けようかな」「一緒にお酒飲んだほうが良いかな」と、お客様ごとに手立てを色々と考えますね。
たくさんお話しするので、お客様には「時間がかかりますよ」とお伝えするようにしています。
スタッフ
たとえ時間がかかってもハウスメーカーで家を買うより、建築家さんに家づくりをお願いした方が良いのでしょうか?
平野さん
その人の価値観によるので、どちらが正解とは言えません。
「普通の家でいいよ」という人の場合は、ハウスメーカーのプランの中から選んだほうが時間もかかりませんし、実物を見てから買えるので不安もありません。
それに、価値を見出してない人に建築家がどれだけ提案をしても、その人にとって余計なお世話でしかないんです。
スタッフ
すべての人に建築家との家づくりがオススメなわけではないんですね。
建築家との家づくりは、どのような人に向いているでしょうか?
平野さん
建築家との家づくりは時間的にも精神的にもエネルギーが必要なので、そこに充実感を見いだせる人には向いてます。
要は「どれくらいこだわりを持っているか」「どこまでの満足度を持ちたいか」の問題です。
提案のキャッチボールを繰り返すことを面倒くさがらずに「楽しんでやろう!」と思える人なら、自分だけの良い家づくりが出来ると思います。
お客様とたくさんの話し合いを重ね、4年がかりで完成した集合住宅
スタッフ
何か印象に残っているプロジェクトがございましたら、エピソードを聞かせてください。
平野さん
今まで設計してきた建築の中で一番規模の大きい集合住宅が印象に残っています。
着工まで2年半、工事が15ヶ月、途中で小休止が入ったこともありましたが、全部で4年かかりました。
依頼主であるお客様とはたくさん話し合いを重ねて、価値観の共有をしっかりとできたと思います。
神奈川県の橋本に建てられた集合住宅です。10年後も価値が下がらないよう、未来を見据えてデザインをされたそうです。
スタッフ
4年もかかった建築とは、初めて聞きました。
完成した時は、お客様の反応はどんな感じでしたか?
平野さん
パースを描いたり外観の説明はしていたので何となくのイメージは湧いていたと思いますが、それでも完成した実物をご覧頂いた時は感動されていましたね。
完成までかなりの期間を要しましたが、もともと空気感が合うお客様だったので、つくる過程も楽しんでくれていたと思います。
スタッフ
良い関係が築けていないと、4年間もお客様と向き合うのは大変なことですよね。
平野さん
実は明日その現場に行って、娘が描いた絵をロビーに取り付けに行くんです。
というのも、私の娘がフリーのイラストレーターで、お客様とお酒をご一緒している時に娘のことをお話ししたら興味を持ってくださったんです。
ロビーにはもっと凄いアメリカのアーティストの彫刻が飾ってあるのですが、その脇に飾ってもらうんです(笑)
フリーのイラストレーターをされている娘様がお描きになったイラストです。
橋本の集合住宅のロビーのお写真です。こちらのスペースに娘様のイラストが飾られたそうです。
スタッフ
単なる仕事上の淡白な関係ではなく、良い関係ですね。
まさに、信頼関係の構築ができている感じがします。
平野さん
私は、全て出会いだと思ってるんです。
お客様との出会いも、スタッフとの出会いも、全て大切にしています。
お客様の頭のイメージを言葉にしてあげてテーマとして示してあげる
スタッフ
平野さんが家づくりをする上での、こだわりはありますか?
平野さん
私はいつも、プロジェクトごとにテーマを決めるようにしています。
お客様とテーマを決めると、価値観の共有がしやすくなるんです。
例えば「シンプルで研ぎ澄まされた空間」というテーマにしたり、お客様の頭の中にあるイメージを言葉にしてあげてテーマとして示してあげると、思い描いている家をつくりやすくなるんです。
スタッフ
確かに、漠然と頭の中にあるイメージを言語化してもらうことで、目指す方向性がハッキリとしますよね。
完成した家で、お客様にどのような生活をして欲しいですか?
平野さん
暮らしを楽しんで欲しいです。
「家を建てたら、家に帰るのが早くなった」というお客様がとても多くて、私としてはそれがとても嬉しいですね。
家に帰った時に快適だと感じたり気持ち良かったり、ここが自分の居場所だと思える空間をつくることこそが、家を建てることだと思います。
スタッフ
自分がこだわって建てた家に帰った時は、さぞかしホッとした気持ちになるでしょうね。
そのためには、こだわって家づくりをするに越したことはないですよね。
平野さん
ハウスメーカーの悪口を言ってるわけではありませんが、全く環境が異なる北海道から沖縄まで同じ仕組みで家をつくること自体に無理があると思うんです。
例えば、沖縄県民ならではの心意気や生き方、生活信条があります。
ですが、北海道民は求めてるものが全く違うはずなんです。
沖縄の人が快適なものを、気温や習性が異なる北海道の人が快適に思うかどうかは分かりませんよね。
当たり前の話になってしまいますが、もっと踏み込んでいくと、同じ沖縄県民の中にもそれぞれの個性があります。
だから、家づくりは個人単位で考えた方が良いと思います。
スタッフ
おっしゃる通りです。
コノイエの読者の方々の中には、今まさに新築を建てようか検討中の方もいらっしゃると思います。
その方々にアドバイスがあったら是非お聞かせください。
平野さん
自分たちが新築を建てる目的を持つことが大切です。
全くビジョンがない状態で家をつくろうとすると、何をしたいのか分からなくなってしまいます。
そうならないためにハウスメーカーでプランの中から選ぶのがラクだという気持ちも分かるのですが、せっかく新しく家を持つのに勿体ないと思うんです。
スタッフ
そうですよね。
多くの方にとって家は一生モノですから、本当に気に入った家を建てた方が良いですよね。
平野さん
大切にしているものの優先順位や家を建てる目的を、ご家族で話し合うと良いと思います。
ハッキリと明確化させようとすると苦しくなってしまいますから、その時に出てくる答えはおぼろげで大丈夫です。
そうならないために、私達がいますから。
一緒に、楽しみながら家づくりをしましょう。
値段感と坪単価
坪単価:木造100万円~
坪単価:RC造150万円~
丁寧なヒアリングで叶うこだわりの家づくり
有限会社平野智司計画工房さんに家づくりをお願いする際の坪単価は、木造で100万円~、RC造で150万円~となっています。
有限会社平野智司計画工房のインタビューまとめ
お客様との価値観の共有を大切に家づくりをされている平野さんは「信頼関係の構築ができた段階でそのプロジェクトは9割型完成している」と語られました。
また、それぞれのお客様や土地の偶然がもたらした可能性を良い形で結晶化させることが建築家の仕事であるというお話は、平野さんの一品生産へのこだわりとプロ意識を感じるものでした。
平野さんに家づくりをお願いしたい方は、有限会社平野智司計画工房にお問い合わせください。
有限会社平野智司計画工房の詳細情報
会社名 |
有限会社平野智司計画工房 |
所在地 |
〒154-0011 東京都世田谷区上馬1-32-3 COMBOX6F |
代表者名 |
平野智司 |
電話番号 |
03-6277-4175 |
営業時間 |
9:30~18:30 |
公式HP |
https://www.sh-studio.co.jp/ |
対応する工事 |
住宅、集合住宅の設計・監理 |
対応エリア |
全国 |
その他 |
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