サワアーキテクツの会社情報・口コミ

Rated 0.0 out of 5
0.0
0個の評価

口コミの詳細はこちら

サワアーキテクツの小澤さんは、26歳の若手建築家です

大学院をご卒業されてからすぐに独立され、設計の業務だけでなく専門学校での講師など、多岐にわたる活動をされています。

現在の建築業界においては、

建築家に家づくりを依頼することの敷居の高さ

多様化する人々の暮らしに相反する建築の単一化

など、様々な問題点が浮かび上がっています。

そんな建築業界に疑問を抱き解決しようと活動されている小澤さんは、建築業界の期待のホープと言えるでしょう。 小澤さんの家づくりへの思いや、建築業界の今後の展望をお伺いしてきました。

建築は、人の生活をデザインするから面白い

スタッフ

小澤さんが建築家という職業を志したきっかけは、何でしょうか?

小澤さん

祖父が建具屋で、物作りが出来る環境に囲まれて育ってきたことが建築家を志したきっかけです。 幼稚園の頃から伝統的な木の使い方に触れたり、ナイフ一本で竹から竹とんぼをつくって遊んだりしてました。 うちは江戸っ子の家系で祖父も職人肌でしたので、子供に対して過保護な時代にしては珍しく、危険な工具も平気で持たせていましたね(笑)

スタッフ

おじい様のお仕事に触れたご経験があって、身近だった物作りの道に進まれたのですね。 住まいに関わる物作りの中でも、家具ではなく「建築」を選ばれたのには、何か理由があるのでしょうか?

小澤さん

大学に進んだ時点では建築に対する想いは漠然としていて、住まいに関わる他の物作りも面白いと思っていました。 ですが建築を学んでいるうちに、ほかの物作りと比べて、建築は人に及ぼす影響の強さが圧倒的に強いと感じるようになったんです。 建築の使い勝手は、人の生活そのものや一日の動きをデザインすることに繋がりますから、とくに面白いと思いました。

スタッフ

建築をデザインすることが、人の生活をデザインすることであると着目されるようになったのは、なぜでしょうか?

小澤さん

建築を学んでいく中で、自分が今まで当たり前だと思っていた日本の間取りに対して疑問を抱くようになったことが発端です。 私は生まれたときからマンション暮らしで、4人家族で3LDKの家に住んでいましたが、間取り的に一人一部屋もないので、子供の頃は妹と同じ部屋を使っていました。 ですが、成長すると兄妹で同じ部屋は使えなくなりますから、今度は両親が同じ部屋を使うようになります。 このように間取りに合せて家族が動くことって、日本の家庭では当たり前に起こりうることだと思っていたのですが、人が間取りに合わせること自体が根本的におかしいと思うようになったんですよね。

スタッフ

たしかに、4人家族で3LDKの家に住むとか、間取りに人が合わせることって、日本の家族ではよくあることですよね。

小澤さん

「LDK」という言葉は賃貸や分譲の標準となっていますが、もともとは海外から輸入された言葉なんですよ。 海外の広い家で「5LDKに2人で住む」とか、空間的に余裕がある価値観の中で使われてきた言葉を小さな日本の家に当てはめて考えているので、規格が合っていないんですよね。 その結果、建築に人が合わせることがスタンダードになってしまったんです。 私はそうではなく、人に合う建築をデザインしたいと思っています

小澤さん

お客様との会話の中から「困ってることがある」「家にほとんど居ない」「歯磨きはリビングでする」などの、人や土地の特性を建築に反映させたいと思っているんです建築家は、人の秘めた欲求をずっと観察していく仕事です。 例えば無人のコンビニも、無人のコンビニが出来たから人々が使うようになったのではなく、需要があるから建築が追いついたんです。 そうやって、人の変化に、常に建築が追いつかなければいけないと思っています

人の多様化と建築の単一化の溝を埋める活動をしたい

スタッフ

自分の住んでいる家に対して「職場に近くて便利なんだけど、家そのものは気に入ってないんだよね」という悲しい感想を、当たり前のように口にする人がとても多いように感じます。 なぜ、多くの人々は自分に合った家に住むことよりも、立地などの条件を優先してしまうのでしょうか?

小澤さん

建築業界の力不足だと思います。 建築物を収益化していく中で「普通の4LDKをつくれば売れるのに、わざわざ特殊な間取りをつくることはない」という風潮が残念ながらあります。 間取りのバリエーションがあまりにも少なく同じものが量産された結果、家に人が合わせることがスタンダードになってしまうんです。 お客様は「気に入った家に住むこと」そのものに想像がつかないので、立地的な利便性を優先してしまうのも無理はありません。

スタッフ

確かにそうかもしれません。 理想的な暮らしのイメージすら湧かないのであれば、家に対する欲が湧くこともありませんもんね。

小澤さん

そうですね。 ですが、賃貸の物件でも変わった間取りの家が何個かあるだけで「こういう家に住んだら、こういう生活になるかな」と、お客様が想像するきっかけが出来ると思うんです。 そうすれば「自分はこういう生活スタイルだから、こういう家は嫌だ」とか、良い意味でのワガママが出てきます。 逆に言えば、家に対するお客様の要望が増えることで、家づくりの風潮も変わってくると思うんです

スタッフ

お客様はみんな「多少住みづらくても仕方がない」と思っていて、家に対して欲を出さないことが当たり前になっていますよね。

小澤さん

そうです。 しかし、今の日本と昔の日本では、あらゆる場面で状況が変わり、選択肢が増えたり多様化が進んでいます。 本来であれば、人々の多様化に合せて家の在り方も変わっていくべきですが、建築は工業化が進み、単一化していく一方です。 その溝をどう埋めるかが、今後とても重要になると思います。 私たちの世代が、溝を埋めていかなければと思っていますし、そろそろ変化の波が来てもいいのかなと思っています。

スタッフ

素晴らしいですね。 小澤さんの世代は、より一層、人々の暮らしと建築の在り方の乖離を感じてらっしゃると思います。

小澤さん

働き方の変化から建築を考えると、夫婦共働きが当たり前になっていたり、東京のサラリーマンは朝から晩まで働いていたり、家の滞在時間が短くなっている場合が多いですよね。 家の滞在時間が短いならば、部屋を細かく分けずに広い空間の中で暮らしたほうが、豊かな暮らしになるかもしれません。 今までパソコンデスクが置けないくらい狭い部屋で暮らしていた人が在宅の仕事をするようになって、もっと広い家に住みたいと思うようになるかもしれません。 家族構成に関しても、結婚はしてるけど子供は持たないと決めてる夫婦がいたり、シェアハウスが好きな人がいたり、生涯独身でいたいと思う人がいたり、多様化が進んでいます。

小澤さん

背広をオーダーメイドでつくるように、家もそれぞれに適した間取りをオーダーメイドでつくれば快適になります。 しかし、オーダーメイドにした際にどれだけ快適になるのかを想像がつかない人が多いため、建築家に家づくりを依頼する人は家づくりをする人のわずか数%と少ないのが現状です。 ですが、お客様のワガママが体現されたオーダーメイドの家が増えていくことで、それを実際に見た人が「これいいね!」と感じ、オーダーメイドの住宅の良さが広まっていくとも思っています。 そうやって、オーダーメイドの家づくりの良さを世の中に広め、選択肢を増やす活動をしなければいけないと思っています

家づくりは「ものを買う」という概念を捨てたほうが良い

事例写真

『来客を想定したリビングと寝室を分ける木の扉』

スタッフ

家を建てる時って、途中で面倒くさくなってしまい、サジを投げてしまうお客様もいると聞きます。 それくらい、素人のお客様にとってオーダーメイドの家づくりは根気のいる作業なのかもしれません。 途中で面倒くさくなってしまった場合、お客様はどうしたら良いのでしょうか?

小澤さん

面倒くさくなる原因として、何をどうしたら良いのか途中で分からなくなって、思考が停止してしまうことがあると思います。 よく分からなくなってしまった時は、その旨を建築家に素直に伝えた方がいいですね。 ですが、そもそもに家づくりの入門の考え方として、途中で面倒くさくならない建築家を探すことが大切だと思います。 家づくりにおいては、ご自分の考えや生活スタイルを全てさらけ出す必要がありますから、気を許せる相手に依頼をするのがベストです

小澤さん

たとえ過去の作風が好みだとしても、気持ちが通じ合わなかったり話してて疲れるような建築家の方の場合は、頼むのを辞めたほうがいいかもしれません。 ネット媒体や建築雑誌では、その建築家の一部しか切り取れません。 本当の空気感や、馬が合うかどうかを知るためには、お話をしてみる必要があると思います。

スタッフ

確かに、過去の建築事例を見て「この家カッコイイな」「素敵な家だな」と思っても、その建築家の人となりまでは判断できかねますもんね。 家づくりの入門である建築家選びにおいて、お客様はどのような心構えでいれば良いでしょうか?

小澤さん

「ものを買う」という概念を、全て捨てたほうが良いのかもしれないです。 家づくりは、ものを買うというよりも、存在しないものをつくる作業なので、カウンセリング的な要素が強いと思います。 会話が大切になりますから、極論を言えば「この人と飲みに行ったら楽しそう!」と思えるかどうかも、判断基準になります。 家づくりは費用も高く不安がつきまとうものですから「この人に任せておけば大丈夫!」「完成が楽しみだな!」というポジティブな時間を過ごせる相手であることも重要なんですよ。

建築家を選ぶことは、結婚相手を探すことと同じ

スタッフ

これから建築家を選ぼうとしているコノイエの読者の方々に、アドバイスをお願いします。

小澤さん

あまり考えすぎないことが大切かもしれません。 というのも、建築家を選ぶことは、結婚相手を探すことと同じだと思うんです。 すごく重要な決断であるが故に気構える気持ちも分かるのですが、相手を知らないことには決めようがないことなんです

小澤さん

婚活で知り合った異性には、自分と合う人もいれば、合わない人もいます。 一目惚れして付き合ってみたけど「合わなかった」「失敗した」と思うことも、よくある話ですよね。 なので、先入観で決め打ちをしたり、最初の思い入れを強くしすぎずにいることが大切です。 気になる人がいれば、とりあえず電話してみて「家づくり考えてるんですけど、どうですかね?」と、ラフな感じでお話してみるくらいのスタンスを持っているほうが、上手くいくと思います。

スタッフ

確かにそうですね。 お話をする前から「この人よさそう!」と決めつけてしまって、後から悪い意味でのギャップを感じることって、人間関係では往々にしてあることですもんね。 広い視野をもって気構えずにいたほうが、良さそうですね。

小澤さん

気構えないことは、家づくりを成功させるためにとても大切です。 私は、建築家が「先生」って呼ばれるのも個人的にあまり好きではありません。 建築家はお客様にとっての「先生」ではなく、一緒につくっていく「パートナー」だと思っているからです

スタッフ

あくまでも、建築家とお客様は同じ立場であるということでしょうか?

小澤さん

建築家が家づくりの専門家であり、お客様は家づくりの素人、という関係性は確かにあります。 ですが、良い家づくりはお互いのことを知って、初めて実現します。 建築家とお客様はお互いがお互いの初心者なので「先生」「依頼主」という関係性でなく「パートナー」として一緒に家づくりを進めていきたいと思うんです。

スタッフ

小澤さんは、お若いのに素晴らしい人格者ですね。 若き建築家としてのバイタリティを感じる一方で、お客様に寄り添う温かみも感じます。 その素晴らしいホスピタリティは、どこから出てきているのでしょうか?

小澤さん

祖父が職人肌だったこともあり、私自身も元々は職人肌だったんですよ。 下町で育つ中で、頑固な職人肌の人もたくさん見てきたけど、庶民的な人々の暮らしも肌身で感じながら育ちました。 ですから、庶民的な意見や感覚を大切に仕事をしていきたいと考えています。 家づくりは高額な買い物であるからこそ、お客様に対して「誠実でいたい」「不安を残したくない」という思いを強く抱いています。

スタッフ

素晴らしいです。 お客様に不安を残さないためには、どのような工夫をされていますか?

小澤さん

一つの具体例ですと、お客様へのプレゼンでは、一つの選択肢に対してのメリットとデメリットを両方必ず説明するようにしています。 「あなたには絶対にこれがいい」と言い切って納得させることを良しとしている建築家さんも中にはいますし、プロとして背中を押すことも必要なのかもしれません。 ですが、私はお客様と一緒に選んでいくことが設計の仕事だと思っていますし、それがパートナーだと思っているので、時間がかかっても不安が残らないようにお話をすることを徹底しています

スタッフ

コノイエの読者の中には、家づくりを検討中で、まだ思い悩んでいる方もいるかもしれません。 そんな方々に小澤さんからメッセージをお願い致します。

小澤さん

家づくりは「形あるものをつくるために、見えないものを一緒につくっていく」という作業です。 また、建築家とお客様が一緒に関係性を築いていく必要があり、建築家が一方的に押し付けるものでもありません。 建築家がお客様のパートナーとして「この人のために良い家をつくってあげたい」という熱量と、お客様ご自身の「新しい家でこういう理想の生活をしたい」という熱量が一致した時に、良い家が建つと思います。 ですから、お客様が本当に建てたいと思ったタイミングで家づくりを始めることをオススメします。 家づくりする際には、パートナーとして誠実な仕事をしたいと思っていますので、お気軽にご相談くださいね。

サワアーキテクツのインタビューまとめ

高齢化が進む建築業界においては、先人達が築き上げてきた功績の裏に、様々な問題点が浮き彫りになっています。

そんな建築業界に疑問を抱き、解決しようと活動されている小澤さんは、建築業界の期待のホープと言えるでしょう。

小澤さんに家づくりを依頼したい方は、サワアーキテクツさんまでお問い合わせください。

サワアーキテクツの詳細情報

会社名 サワアーキテクツ
所在地 〒134-0085
東京都江戸川区南葛西3-9-16
代表者名 小澤拓夢
電話番号 080-5023-2108
営業時間 9:00~20:00
公式HP https://oja19kr.wixsite.com/sawaarchitects
対応する工事 建物企画・設計・監理
対応エリア 東京都
その他 -

サワアーキテクツの口コミ

Rated 0.0 out of 5
0.0
星5つ中の0.0(0件の評価)
星5つ 0%
星4つ 0%
星3つ 0%
星2つ 0%
星1つ 0%

まだレビューがありません。

サワアーキテクツの口コミ・評価フォーム

当協会の運営サイト「コノイエ」は、工務店・ハウスビルダー・建築家・建築設計事務所等の500以上のインタビュー記事を掲載。また、新築・建て替えを検討中のユーザーにとって有益となる情報を発信しています。
当協会は、建て替えに伴うお住まいの取り壊しのご相談を年間で2,500件ほど承っており、各地域の住宅関連会社の情報が集まります。今後も「コノイエ」では、新築ユーザー様の発注先や評価、住宅関連会社様への独自インタビューといった当協会ならではの独自のリアルな情報をお届けします。


新築・建て替え時の
解体費用ぐっと安く
6社無料一括見積り

解体工事をぐっと安く無料で6社見積比較!

電話で無料相談(フリーダイヤル)

0120-978-124

お電話の受付時間 8~20時(土日祝も対応)