株式会社 STUDIO COVOの会社情報・口コミ

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多くの人が経験したことのない家づくり。

普段慣れ親しんでいない分野なだけに、いざ家を建てようと思い立っても、自分のイメージや要望をうまく伝えきれるか不安になってしまうこともあるかと思います。

そんな時、自分の要望をうまく噛み砕いて理解してもらえる相手に出会えると心強いですよね。

今回は「依頼者のライフスタイルに寄り添った家をつくりたい」と語る株式会社 STUDIO COVOの山口健太郎さんからお話を伺いました。山口さんは全国で住宅の設計やリノベーション、賃貸事業等を手掛けられています。

当記事では、山口さんが住宅を手掛けるようになったきっかけや、建築に対する想いを紹介します。

憧れの街ヴェネツィアでの生活を経て日本へ。

スタッフ

はじめに、山口さんが建築のお仕事を選ばれたきっかけをお聞かせください。

山口さん

小さい頃から、映画を見るのがとても好きで、SFX技術(※)を利用したハリウッド映画などを見ていくうちに、自分もSFXや舞台装置づくりに関わりたいと思うようになりました。 (※)美術装置や撮影技術を利用することで非現実的な映像を撮影する方法。ミニチュア模型や特殊メイク、生き物を模したロボットを作るアニマトロニクスなどが一例です。

山口さん

もとはそういったものをつくる技術者になりたくて建築学科に入ったのですが、大学生活を送る中でいつの間にか建築を設計する魅力に引き込まれていました

スタッフ

元は映画的な空間に憧れていたんですね。 卒業後、山口さんはイタリアの建築事務所に渡ったと聞いていますが、なぜそちらに行かれたのでしょう?

山口さん

在学中のヨーロッパ研修旅行でヴェネツィアを訪れました。 自動車が存在しない、ヒューマンスケールで作られた美しい街並みに衝撃を受け「とにかくこの街で暮らしてみたい!」と思ったことと、ヴェネツィアからほど近いトレヴィーゾという街で活躍する建築家トーニ・フォリーナに師事したいと思ったことが理由でした。

山口さん

イタリア語もろくに喋れなかったのですが、飛び込みで建築家を訪ねたんです。そんな無鉄砲な若者を優しくも受け入れてくれました。本当に感謝しかないです。 どっしりとした包容力と繊細な感性を持った、そしてよく笑う素敵な人物でした。 今でも私にとって理想の建築家像なんです。
ヴェネツィアの街並み
湿地帯を埋め立てて建造されたヴェネツィアの街では、交通手段が基本的に徒歩か船であり、自動車が存在しないため歩行者に合わせたスケールで街が作られています。 肩幅ぐらいの細く曲がりくねった道も多く、迷宮都市とも呼ばれています。

スタッフ

なるほど。イタリアでは合計4年ほど事務所で勤められたと聞きます。 その後、日本に戻られたのでしょうか?

山口さん

はい。設計事務所での仕事は言うまでもないですが、通勤の移動や散歩をしているだけでも溢れるほどデザインの刺激を受けていましたので日々充実していました。 数年が経過してイタリア語もそれなりに上達したのですが、仕事でのポジションをあげるには建築法規などの難解なイタリア語を理解することが求められたので、言葉の壁に当たってしまって。

山口さん

一生イタリアで働くぐらいのつもりで来たのに、大学の同級生たちが日本で頑張っているという話を聞くうちに「自分はすごく遠回りしているのではないか?」という焦りの気持ちも生まれ、一度帰国することに。 帰国後は木造や鉄骨造、RC造とがむしゃらにチャレンジし、結果的に日本で独立する機会を得ました。

依頼者の真意を見定める。要望に寄り添える家を

スタッフ

山口さんは現在、住宅をメインに手掛けられていますよね。 もともと人が住まわれる場所に関心を持たれていたのでしょうか?

山口さん

スケールの大きなプロジェクトよりも、比較的小さめの建物に関わる方が好きでした。 ヴェネツィアにいた頃も州立図書館や市庁舎の設計にも参加していたんですが、住宅や小さいオフィスなど、住環境の新築や改修を行うことがすごく楽しかったんです。

スタッフ

スケールの大きさによって、設計に携わる上で違いなどはありましたか?

山口さん

プロジェクトに関わる人の数でしょうか。 住宅は依頼者やその家族と膝を突き合わせて進めていくんですが、規模が大きくなると依頼者だけでなく、建物を使う人、資金を出す人、許可を出す人など色々な立場からの要求に応えながら進めていくので、設計のプロセスも複雑になっていきます。

山口さん

多くの人が関わって作られるダイナミックな建築も設計の醍醐味ではあるのですが、住宅は設計者と依頼者のシンプルな関係なので、完成した時の喜びの気持ちがダイレクトに伝わるのが楽しいなと。 その分クレームもダイレクトなので、いつも緊張感がありますが。

スタッフ

山口さんが住宅を手掛ける上で大切にしていることはありますか?

山口さん

依頼者の要望に寄り添うことですね。 最初にヒアリングでご要望をお聞かせいただくのですが、はじめての家づくりで自分の希望やイメージを設計者に伝えるのって案外難しいんです。 要望を整理できていない、大きさのイメージがつかなくて建物に収まりきらない、写真を持って「こういう家が良いです」と提示していただいても“その写真の何が良いと思ったか”が明確ではない、といったことはごく当たり前なんです。

山口さん

それらの要望を、そのまま受け売りで盛り込むことはしません。 バラバラに見える要望でも、シンプルに整理すると建物がきれいにまとまっていくんです。 そのために“なぜそれをほしいと思ったのか?”という依頼者の真意を徹底的に突き詰めていく。それが寄り添うということだと思っています。

スタッフ

お客様だけでは、漠然としたイメージの話はできても具体的にこういう一軒の家をつくろうと計画を練ることはできないですからね。 真意がどこにあるか洗い出していただけるのはありがたいことだと思います。

山口さん

要望を突き詰めてつくった結果、初期のイメージとはまったく違ったかたちになることもあります。 それでも「こういうのが欲しかったんです!」と言っていただけると嬉しくて、それまでの苦労が吹っ飛びます(笑)。

家族に寄り添い、変化し続ける家に

スタッフ

今まで手掛けられた中で思い入れの強いお家はありますか?

山口さん

とある築40年の家のリノベーションが印象深かったですね。 依頼者であるお母さんとその娘さんが、隣り合った別々の家に住まいながらも中庭を共有し、良い関係で暮らせるような家を計画したんです。

山口さん

当時娘さんは独身で、こちらもそれに合わせて設計をしていたのですが、後にご結婚されて赤ちゃんも生まれて。 ご夫婦は共働きなのですが、日中は中庭を介してお母さんが赤ちゃんの面倒を見ていたり、一緒に遊んであげていたりと、自分の思い描いていた以上に中庭という空間が良い距離感で活かされているんです。

山口さん

実はこの土地は住宅密集地で道路以外は建物にびっしり囲われていて、日差しがとっても悪い。 なんとかして日照と通風を確保したくて中庭を作りましょうと提案したのですが、今では私の想像を超えて家族を結びつける核のような空間になったことに驚いています。

スタッフ

生活の環境が変わっても、それに応じて生活をしていらっしゃるのはとても素敵ですね。

山口さん

建物は使われることで、人間と同じように成長していくんです。 愛情深く使われながら想像を超えて変化していく様をみていると、なんだか嬉しくなりますね。

(山口さんが設計に活用している「BIM」と呼ばれるCAD(コンピュータによる設計・製図)のソフト。お客様が図面だけでは理解しきれない部分を3DモデルやVRを利用して直感的に体験していただけます。リモートでの打ち合わせを行うのにも役立っているんだそう。)

スタッフ

最後に、これから新築を考えている方にアドバイスをお願いします。

山口さん

家をつくる場合、“どんな人と家をつくるか”ということが重要になります。ですが、設計士というのはたくさんいるので「どこに頼んだらいいんだろう?」と悩まれると思うんです。

山口さん

そんな気持ちを抱えて相談に行った時は、いろいろな要望をお話するのも重要ですが、何気ない雑談の中でも趣味や価値観の一致が見えてくると思います。 そういったフィーリングを大事にして、自分にとって話しやすい相手を探していただきたいですね。

スタッフ

会ってお話して「すごく話しやすいな」とか「この人にならなんでも話せる」と感じられるのは重要ですよね。

山口さん

そうですね。そして、相手を選び設計を始めてからは、臆さずに、包み隠さずにものを言っていくのが良いと思います。 「これはちょっと違うな」と感じた提案にはっきり嫌と言えて、今の私生活もさらけ出すことができる相手。そんな人にお願いするのが良いのではないでしょうか。

値段感と坪単価

坪単価:85~100万円程度

坪単価はつくりや設計によって変動します
木造住宅の場合の目安となります。

株式会社 STUDIO COVOのインタビューまとめ

山口さんの経験と志に基づく家づくりへのスタイルや、お客様の要望への真摯な取り組み方が伝わってきました。

本当に自分に必要なものをつくってもらえれば、日々の生活がより良く充実しますね。 山口さんと一緒に家をつくってみたい方は、ぜひSTUDIO COVOさんにご相談ください。

株式会社 STUDIO COVO[スタジオ・コヴォ]の詳細情報

会社名 株式会社 STUDIO COVO[スタジオ・コヴォ]
所在地 〒113-0033
東京都文京区本郷2-13-13-302
代表者名 山口健太郎
電話番号 03-6316-8575
営業時間 9時00分〜17時00分 定休日:日、祝日
公式HP https://studiocovo.com/
対応する工事 新築設計(個人住宅・賃貸併用住宅・賃貸マンション) 改築・リノベーション(戸建て住宅・マンション) 木造建物の耐震診断・耐震補強設計 福祉事業施設の設計(グループホーム・障がい者住宅等
対応エリア 全国
その他 -

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