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大切な家族と暮らすマイホーム。「建築家の方や設計事務所さんに設計をお願いしたいけれど、知識のない自分たちでも大丈夫だろうか?」と不安に思う方も多いでしょう。
東京都港区に事務所を構えるトレス建築事務所さんは、住宅をはじめ集合住宅やオフィスなど、さまざまな建物の設計を手掛けられている建築士事務所です。
代表は清水禎士(ただし)さん、清水梨保子(なおこ)さん。お客様の言葉にならない思いまで受け止め、その人にぴったりのお家をデザインされています。
この記事ではトレス建築事務所さんの設計に対する思いや考え方について、お二人へのインタビューをもとにご紹介します。
お客様の価値観や希望を受け止め、柔軟にデザインする
スタッフ
トレス建築事務所さんでは、禎士さん、梨保子さんお二人で設計を手掛けられているのでしょうか?
梨保子さん
昔は完全に二人でやっていたんですけど、出産や子育てを経ていろいろと変わってきて、今は二人でやるときと別々でやるときの3パターンになっています。基本的に大きな構造のデザインなど、建築のハード面は主人が中心で、キッチンまわりや収納など、細かなところやインテリアに近いところを私が中心にやることが多いですね。
禎士さん
このように僕ら二人の視点から設計できるのがうちの強みですね。特にキッチンまわりや収納は、奥さんが設計の段階から「あなたなら、こういう風にすればいいんじゃないか」「こう暮らすといいんじゃないか」と本当に細かく提案してくれるので心強いですよ。
「春日井の家(”場”のある家)」ダイニングキッチン。
キッチンカウンターおよびダイニングまで伸びる背面収納はすべて、収納物を想定した上で図面を作成されたそう。
「春日井の家(”場”のある家)」カウンター内収納。
家電もすべて収納できるため、テーブルやカウンター上に余分なものを置くことなく、常にスッキリさせておくことができます。
スタッフ
暮らし方のご提案までされているんですね。お客様とは具体的にどんなふうにお話しをされるのでしょうか?
梨保子さん
例えばお洋服にしても、ハンガーに掛けるものはどれくらいあるのか、靴下はいつもどこに仕舞うのか、衣替えはするのかしないのかなど、それくらい細かくお話を伺います。
トレス建築事務所さん設計のウォークインクローゼット。
パイプに掛ける服の量や種類を選別し、低いところはプラスチックケースで小物衣類を、高いところはバッグなどの大物を収納できます。
梨保子さん
そうすると、じゃあクローゼットのパイプの長さは最低これくらい必要だとか、この間取りにするならこういう所にこういう引き出しがあって、引き出しを入れ替えるだけで衣替えが済むようにできるといいとか、かなり細かいところまで詰めたご提案ができるんですよ。
スタッフ
そこまで詳細に聞いていただけると、実際の生活を思い描きやすいですね。
梨保子さん
そうですね。特に収納はこだわりたい方が多いので、それこそ棚の作り方一つ、引き出しの一つひとつまで、その方たちの暮らしにどう合わせていくか、将来の変化に追随できるかどうかを、じっくりとお話ししています。
インタビュー中のお二人。
スタッフ
設計をする上で特にこだわられていること、大切にされていることを教えてください。
禎士さん
僕らのデザインには多少の方向性はあったとしても、そんなに特徴があるわけではないんです。つまり、個性や決まったデザインはない。なぜなら、お客様の好みや価値観は、お話をじっくりと重ねることでだんだんと出てくるものだからです。僕らはそれを引き出して、ときに誘導して、お客様のニーズに近いものをデザインしていくんですよ。
禎士さん
「デザイン」とは、建築家の好きなものを表現することだけでなく、お客様のご要望そのものもデザインの一つだと考えていますからね。
梨保子さん
ただ、皆さんのご希望の先に、実はご自身がまだ気付いていない価値観や、大事にしていること・ものがあったりします。私たちはその言葉にならない部分をできるだけ感じたり汲み取ったりして、お客様のご希望が本当にお客様の求めるものに合っているか、もう一つ踏み越えたところに何かご提案できることはないかと探しながら設計をしています。
スタッフ
なるほど。お客様が求めているものを深くまで受け止めて形にする、それがトレス建築事務所さんの「デザイン」なのですね。
自然と人の「手」がつくり出した「人を優しく包んでくれる空間」に影響を受けた
スタッフ
これまでに手掛けられてきた建物で、特に印象に残っているものはありますか?
禎士さん
僕にとって印象的だったのは、ベルギー在住のデザイナー、アクセル・ヴェルヴォールトさんが日本で建てた建物ですね。
梨保子さん
その方は世界中のセレブの方々から依頼を受ける有名デザイナーさんなんです。
主人はアクセルさんのデザインを日本の法規に合わせて形にしていくとか、日本の施工会社との間に入って監理をするとか、日本での建築士の役割を引き受けたんですね。
スタッフ
世界的なデザイナーさんが手掛ける建物の建設に携わられたんですか!貴重なご経験ですね。
アクセル・ヴェルヴォールトが日本ではじめてデザインを手掛けた建築、Tokyo Town House。
禎士さん
この建物は、床材などの建材から家具まで、ほとんどが海外で準備されたものを輸入しながらつくっていきました。驚いたのは、持ち込まれるものすべてが規格外だったことです。
例えば床板一枚にしても、部屋の端から端まであるんですよ。板幅も60cmとか80cmとかあって、まるで床板がカウンターかのような大きさなんです。日本では板幅15cmや20cmが普通ですからね。
スタッフ
部屋の端から端まで一枚ですか!見たこともない大きさの床板ですね。
禎士さん
そう、ソファーもすごく長さがあって幅が広くて、ベッドみたいな大きさなんですよ。室内に設置する石も全部トリノから輸入していました。
それから、壁はすべて漆喰、左官で仕上げたんです。
Tokyo Town House内観。
梨保子さん
禎士さん
その空間に持ち込まれる木も、石も、家具も、壁材もすべて自然の素材と、人の「手」でこだわり抜いてつくったものでした。
その空間はどんなに大きくダイナミックで、人智を超えたものでも、やっぱりどこか人にぎゅっと優しく感じるものがあったんですよね。
スタッフ
すごい……、自然や人の「手」が育んだものに、いかに力があるかを感じさせられますね。
禎士さん
そうなんです。すごくあったかいし、人を優しく包んでくれる空間というか。これまでに自分がやってきたことを全て覆されるくらいの衝撃でした。そういう意味でこの仕事は僕の中で強く印象に残っていますね。
参考
Axel VervoordtAxel Vervoordt
年月をかけて大事にできる建物を、自分にぴったりの建築家と手掛けてほしい
スタッフ
最後に、これから新築を建てようとお考えの方に向けて、一言いただけますか?
禎士さん
建物は30年40年使うものだから、古くボロボロになっていく建物じゃなくて、年を経るごとに味が出てくる建物にしませんか、とお伝えしたいですね。
今は工業製品ばかりを使う住宅も多いですが、工業製品はどうしても古くなっていってしまいます。自然素材をなるべく多く使って建てれば、自然素材は味が出ますからね。
梨保子さん
主人の生家は築150年ほどの古い建物なんです。だから人よりも「壊して建てて、壊して建てて」という家づくりより、一度建てた建物を大事にしていく家づくりを重視しているんですね。
スタッフ
素敵なお考えですね。自然素材の味わい深さを感じてみたいです。
梨保子さん
また家づくりは、ハウスメーカーさんや大工さん、建築家など「誰に頼んで建てるか」を決めた時点で、お家の方向性が決まると思うんです。
ですから、たくさんある選択肢の中で、どこなら自分たちの価値観をしっかりと形にしてもらえるのか、希望を叶えてもらえるのか、少し客観的に見てから一歩を踏み出していただければと思います。
スタッフ
禎士さん
そうですね。ぜひ自分たちに合う建築家を選んでいただきたいです。
梨保子さん
私たちもいいなと思う建築家の方たちがたくさんいますのでね。まずはお会いしてお話ししてみて、誰に頼むかをじっくりと考えた上で、ご依頼されるといいと思います。
一級建築士事務所 トレス建築事務所のインタビューまとめ
住宅は家族が生活を営む場所。スタイリッシュな見た目でありながら、日々を快適に過ごすための細かな仕掛けがたくさん施されたお家にしたいですよね。
トレス建築事務所さんは、禎士さんと梨保子さんお二人の視点で繊細に、丁寧に一棟のお家をデザインされています。お家の新築をお考えであれば、まずは事務所を訪ね、お二人にご相談されてみてください。
一級建築士事務所 トレス建築事務所の詳細情報
会社名 |
一級建築士事務所 トレス建築事務所 |
所在地 |
〒106-0045 東京都港区麻布十番4-3-1-1090 |
代表者名 |
清水禎士 清水梨保子 |
電話番号 |
03-5443-6140 |
営業時間 |
9:00~19:00 |
公式HP |
http://www.tres-architects.com/ |
対応する工事 |
建築の設計、リフォーム設計、家具デザイン |
対応エリア |
全国・海外 |
その他 |
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