東京都世田谷区にあるESPAD環境建築研究所さんのお家づくりは、お客様との人間関係を築くところから始まります。
なぜなら、お客様とそのご家族を知ることで、初めてお家のデザインが生まれると考えていらっしゃるからです。
住めば住むほど住みたくなる、そのうえ何代にもわたって受け継がれるお家づくりを目指すESPAD環境建築研究所さん。
この記事では、藤江代表とご子息の藤江取締役のお二人に、ESPAD環境建築研究所さんの目指すお家づくりについてインタビューした内容をご紹介いたします。
自分自身で住宅をつくりたくて独立する

特徴的なフォルムが目を引く、ESPAD環境建築研究所さんの事務所。
スタッフ
藤江代表
なお、藤江代表の大学時代の恩師である吉村順三先生もレーモンドの弟子にあたり、皇居新宮殿の設計にもかかわった著名な建築家です。
参考 株式会社レーモンド設計事務所創業者アントニン・レーモンド 参考 Wikipedia吉村順三
藤江代表
そこで1年留学し、さらに大学にお願いして現地の事務所に1年間、ロンドンに半年間滞在して建築を学びました。
スタッフ
藤江代表
スタッフ
藤江代表
そんななか、思い切って借金をして自分の家を建てました。20坪くらいの土地に27~28坪くらいのRC造の小さな家でしたが。
スタッフ
何か目的があったのですか?
藤江代表
スタッフ
建てたお家は、集客につながったのですか?
藤江代表
10組以上のご家族に見に来ていただき、全員から依頼を受けましたよ。
ただ、自宅にお客様を招くわけなので、妻にはいっぱい迷惑をかけましたけどね。
スタッフ
藤江代表
良いきっかけがいっぱいありましたし、本当にありがたいと思いますね。
住み始めてからも良さが見つかる家をつくりたい
スタッフ
藤江代表
そのためにも、とにかく話を聞くようにしています。家づくりは人が第一、デザインはその次。人間関係が構築されることで、その方の望むデザインが生まれるものだと思っています。
スタッフ
藤江代表
ですから、人間関係を一番大切しなければなりません。
スタッフ
藤江代表
私は、社会から自分の家に至るまでのアプローチを大事にする建築家だと自負しています。家から出ていくとき、家に帰ってきたときに、それぞれどこで気持ちをチェンジするかを考えなければなりません。
スタッフ
藤江代表
スタッフ
藤江代表
藤江代表
ですから、私が手掛けた家は1件も泥棒が入った事がないんですよ。
スタッフ

事務所の打ち合わせスペースからは、緑豊かな中庭が望めます。
スタッフ
藤江代表
スタッフ
具体的にはどんな工夫をされているのですか?
藤江代表
建てたときはお客様から理解されなかったんですけど、住み始めて1年くらい経ってから「気持ちいいな」とおっしゃっていただいたんです。
スタッフ
藤江代表
加えて、早朝にはビルの間から朝日が見られるようになっています。正月に朝日が見られたら「正月!!」という感じがしますからね。
そのおかげで、あとから「あの風呂すっごくいい!!風呂だけでも頼んだ価値がある」とおっしゃっていただきましたよ。
スタッフ
何回もお風呂に入ってみないと分からない仕掛けだったわけですね。
藤江代表
あと、書斎なんかもそう。書斎については旦那さんは欲しい、だけど奥さんはいらないとおっしゃるんです。「あなた、その書斎を年に何回使うの?」なんて言われてしまうんですよね。
スタッフ
藤江代表
小さくてもいいから、快適な書斎をつくるべきなんです。
スタッフ
住んでいるうちに、じわじわとありがたみが分かってきそうな気がします。
藤江代表
最初は気付かなくとも、必要な空間が先回りしてキチンとつくってある。あとから気付ける良さを備えておくのが、本当の設計だと私は思いますよ。
子や孫の代も見据えた家づくりをする

二代目として事務所を引き継ぐご予定の藤江取締役。
スタッフ
槇先生は「質の高いデザインと性能を持った建築の実現」を目指し、数々の建築物を手掛けていらっしゃいます。特に、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞に輝いた実績が、国際的な評価の高さを物語っています。
参考 MAKI AND ASSOCIATESBIOGRAPHY 参考 Wikipedia槇文彦
スタッフ
藤江取締役
家に求められる性能が上がっていますし、技術の向上にともなってデザインも進化していると感じます。
お客様の住まい方も変わってきているので、設計にも影響するでしょう。
スタッフ
藤江取締役
ですから、常に勉強していかないと世の中から取り残されてしまいます。お客様を第一に考えるという根本は変わりませんが、世の中の多様化には注意しなければなりません。
スタッフ
藤江取締役
ですから、私の事務所が2代続いていく意味を考えなければなりません。
スタッフ
藤江取締役
今までの枠を超えていかなければならないと思っています。
藤江代表
社名にあえて自分の名前を入れなかったのも、誰でも跡を継いでもらえるようにしておきたかったからなんです。
1代限りで終えたくなかったので、息子が継いでくれるのは本当にありがたいと思いますね。
スタッフ
藤江取締役
スタッフ
藤江取締役
それでこそ、2代続けて事務所を続ける意味があるのだと思います。
スタッフ
藤江代表
お子さんたちをどうやって育てていきたいのか、家族がどう接するようにしたいのかが大事です。
スタッフ
藤江代表
藤江代表
その理由は、家づくりがその人、その家族の生活・人生・歴史をつくると考えられているからです。その人、その家族の人生を変えてしまうほどインパクトの強いのが、家づくりなんですよ。
だから、ヨーロッパでは医者や弁護士と同じように、建築家は皆さんが困ったときに頼れる身近な存在として認識されているんです。
スタッフ
長く住み続けることを前提としているので、建築家さんにキチンとした家をつくっていただくのが当たり前なんですね。
藤江代表
スタッフ
藤江代表
だから、建築家はお客様にとって身近な存在でなければなりません。
スタッフ
藤江代表
それが建築家の仕事だと思っています。お客様には、一生に一回しかつくらない家づくりを大切にしていただきたいですね。
まとめ
ESPAD環境建築研究所さんの社名に入っている「環境」という言葉は、お家を取り巻くすべての環境を指しています。良いお家を1棟つくれば、依頼の輪が周囲へ、町全体へと広がる。やがて町そのものの価値が上がる、と考えていらっしゃるそうです。
だからこそ、1棟のお家がどれだけ高い価値を持つのか、ひいてはその1棟のお家の価値を決める、お客様の喜びをどれだけ得られるのかが大切になってくるのです。
インタビューを通して一番感じたのは、藤江様のお客様に対する優しさとお家づくりに懸ける情熱。言葉の端々からは「お客様に喜んでいただきたい」という建築家としての純粋な信念を感じ取れました。
お客様にとって身近な建築家でありたいと願う、藤江様。
何代にもわたって受け継がれるお家づくりをしたい方は、ぜひESPAD環境建築研究所さんにご相談ください。
会社名 | 株式会社 ESPAD環境建築研究所 |
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代表者名 | 藤江 通昌 |
住所 | 〒156-0043 東京都世田谷区松原1-2-5 |
電話番号 | 03-3323-9211 |
公式HP | http://www.espad.jp |
営業時間 | 9:30~18:30 |
主な業務 | 建物企画・設計 |
対応エリア | 全国 |