株式会社ギルド・デザイン

五重の塔や京都御所に代表される日本建築は、均整の取れた美しさや無駄のないスマートな構造が魅力的です。

ギルド・デザインの代表である磯村さんは、そんな日本建築に惹かれ、自身の住宅設計でも「バランスの良いデザイン」を指針としています。

見た目の美しさやバランスはもちろん、どうしたらより住みやすいかといった生活のバランスまで大切にされている建築家さんです。

本記事では、そんな磯村さんの日本建築への愛情や、バランスの良いデザイン性へのこだわりをご紹介していきます。

建築家としての道を照らした、日本建築と師の存在

スタッフ

磯村さんは、学生時代から建築に興味があったのですか?

磯村さん

高校生の時に進路を決める段階では、建築にあまり興味が無かったんですよ。
建築は将来性がありそうなイメージがあって、学部としての偏差値も高かったから挑戦してみようかな、くらいの認識でした。

スタッフ

それは意外ですね。大学に入られてからは、どんなことがありましたか?

磯村さん

進学してからは、周囲の生徒との建築愛の差に焦りました。周りはみんな建築が大好きで、知識も豊富で話に付いていけなかったんです。このままでは良くないと思い、建築サークルに入って実際に建物を見て周りました。

磯村さん

その中で私は、日本建築に興味を持つことができました。
昔ながらの日本家屋や数寄屋造り(すきやづくり)の建物などの美しさに惹かれたのが、本当の意味で建築の道に進んだ一歩目かもしれません。
数寄屋造りとは
日本の建築様式の一つ。決まった形式がなく、自然との調和とシンプルさが特徴。
歴史的な建造物では、京都の桂離宮や、修学院離宮などがある。
元々は小さな茶室のことを「数寄屋」と呼んだことから、和歌や茶道、生け花などの風流を楽しむ精神が受け継がれている。
桂離宮

数寄屋造りの代表作である桂離宮。

引用:京都市 桂離宮の美(その1_建造物等)| 美しい日本、この一枚。

スタッフ

日本建築ですか。では、歴史的な建造物の多い京都にも行かれたり?

磯村さん

そうですね。他大学の勉強会に参加して、京都御所の離宮や茶道の家元の茶室などを見に行きました。
実際に建物を見て中に入って、自分の肌で感じてこそわかるものが確かにあり、良い経験でした。

それからは年に2,3回は京都に訪れましたが、何度も繰り返し入ることで色々な感覚やセンスが身についたのだと思います。

スタッフ

そうなんですね。大学卒業後はどうされましたか?

磯村さん

学校を卒業した後は、数寄屋造りの建物を手掛けている工務店に入社しました。
やはり、自分でも数寄屋造りに携わりたいという想いが強かったので。

磯村さん

その工務店では、大工さんたちの仕事への姿勢に衝撃を受けました。
大工さんたちは、どんなに細かい作業でもひとつひとつ自分が納得するまで丁寧に仕上げていたんです。
そういう仕事への取り組み方はとても勉強になりましたし、今でも私が大切にしている意識です。

スタッフ

やはり実際に現場を見ると、色々なことが分かるのですね。工務店ではどのくらい働かれたのですか?

磯村さん

3年くらい現場監督として働きました。ちなみにその後は、遠藤泰人先生の設計事務所へ入所しました。
やっぱり、自分でも設計がしたくなったので。

スタッフ

そうなんですね。設計事務所ではどんな学びがありましたか?

磯村さん

遠藤先生からは色んなことを学びましたが、中でも感銘を受けたのは「デザインに対する考え方」です。
それまで私は、大学などで見や目の美しさや格好良いデザインを学んできました。

しかし、遠藤先生は「どうしたら生活がより良くなるか」を常に考えてデザインを工夫していました。

磯村さん

私が学んできたデザインとは全く異なる感覚を持つ遠藤先生の考え方に、目から鱗でした。
それからは自分も、見た目とか恰好だけじゃなくて、そこで人がどう生活するかを考えないといけないんだなと思うようになりました。
今では、生活のしやすさを考えたうえでデザインを盛り込んでいます。

スタッフ

見た目だけでなく、実際に住まわれる人を中心に考えていくのですね。素晴らしい意識だと思います。

日本建築愛から得た、絶妙なバランス感覚

模型

スタッフ

磯村さんならではの住宅設計のこだわりはありますか?

磯村さん

私が設計でこだわるのは、「デザインのバランスの良さ」です。
例えば大きな壁に対して窓を取るにしても、どの位置にどんな大きさの窓を取るかによって、印象は大きく異なります。
そういう細かいデザインのバランスを、ひとつひとつこだわりたいです。

磯村さん

というのも、私が日本建築に惹かれた理由のひとつが、デザインや構造のバランスの良さなんです。
ひとつひとつに手が込んでいるデザインが好きなので、住宅でもバランスの良さは欠かしたくありませんね。

スタッフ

日本建築への愛が、磯村さんの設計にも活かされているんですね。

磯村さん

また、使いやすさや落ち着ける空間を造ろうと心がけています。
ぱっと華やかなデザインよりは、バランスが良くて落ち着いているデザインが好きです。

スタッフ

バランスの良さには、相当こだわりがあるんですね。他にも大事な考え方などはありますか?

磯村さん

限られた予算の中で、どう工夫していくかという考え方は大事ですね。
遠藤先生の設計は、素材や構造をちょっと細工するだけで、予算は変わらないのに見た目が全然違うなんてことが良くありました。
だから私も、予算の壁にぶつかった時は、色々な方向から設計を工夫することで、もう1ランク上の建築を施主さんに提供したいと思っています。

「どう暮らしたら楽しいか」を一緒に考える家づくり

本

スタッフ

磯村さんが考える、「良い家」とは何ですか?

磯村さん

住む人にとって本当に住みやすい家が、良い家だと思います。
なので、良い家かどうかは施主さんが決めることです。

たとえ建築家に依頼しなくても、その人が気に入るお家ができれば、それは良い家ですよね。

磯村さん

ただ、あえて建築家の立場から言わせてもらうとすれば、やはり構造が練られていて造り手の独自性が出ている家が「良い家」だと思います。

普通の家も綺麗な形をしていますが、もう一歩踏み込んで設計をすれば面白い建物もできるし、お互いのやりたいことを実現できます。
構造と意匠が絶妙に組み合わさった建物も世の中には沢山ありますし、それは本当に素晴らしいと思いますね。

スタッフ

やはり、デザイン性やバランスへのこだわりは強いのですね。では、これから家を建てる方へのアドバイスなどはありますか?

磯村さん

時代的には、ハウスメーカーさんも高気密高断熱の家が増えてきて、そこまで住宅性能の差が無くなってきているかもしれません。
だからこそ、施主さんには住宅のデザインを考えてほしいと思います。

スタッフ

デザインを考えるとはどういうことですか?

磯村さん

自分はどうやって住んだら一番楽しいのか」を考える、ということです。
家族と一緒にいるのが楽しいのか、リビングでくつろぐのが良いのが、一人のリラックスタイムが大事なのか。
こういう風に「こんな瞬間が好きなんです」というのを沢山投げかけてもらえれば、建築家はその中で何を活かそうか考えられます。

スタッフ

自分の希望を、遠慮せずに投げかけていいんですね。

磯村さん

もちろんです。やはり、設計事務所に依頼をする人は、住宅や暮らしに対して何かしらのこだわりがあると思います。
こだわりを持って来てくださっているわけなので、しっかりとコミュニケーションをとって、双方にとって少しでも良いものを提供したいですね。

まとめ

磯村さん 仕事

家の性能が向上され続けている現代だからこそ、住宅のデザインについて考えてみてほしいとお話しくださった磯村さん。

家を建てる際には、一度自分がどんな生活をしたいかを家族で話し合ってみるのも良いかもしれません。

デザインと生活のバランスが取れた、住みやすい家を一緒に設計したい方は、ぜひギルド・デザインさんへご相談ください。

会社名 株式会社ギルド・デザイン
代表者名 磯村 一司
住所 〒151-0053
東京都渋谷区代々木2-26-1桑野ビル1-B
電話番号 03-3375-3745
公式HP https://www.guild-design.com/
営業時間 10:00~18:00
主な業務 建物企画・設計・監理
対応エリア 全国(交通費別途)