カスヤアーキテクツオフィス

粕谷さんご夫妻

カスヤアーキテクツオフィスさんは、ご夫婦でご活躍されている建築家さんです。
「住宅は生活の美しい背景」であって欲しいという思いで、ディテールまでこだわり、住まう人の生活にまつわるもの全てを受け入れてくれるような家づくりをされています。

「カーテンを閉めないで生活したい」という要望には、周囲の環境を読み取り、視線と光をコントロールしながら内部と外部が一体に感じられるようなデザインを実現されています。
家全体につながりのあるような開放感のある生活をしたい方にはぴったりな建築家さんです。

この記事では、カスヤアーキテクツオフィスさんの設計へのこだわりをお伺いしました。

目で見てストーリーが感じられるのは建築

住宅外観

スタッフ

いつごろ建築に興味を持ち始めたのですか?

粕谷淳司さん

子どものころは文系と理系、両方に興味があったんです。父が電気メーカーのエンジニアで、よく家でラジオやテレビをつくっていたのをみて、「自分も理系なんだろうな」と感じながらも、絵を見たり本を読んだりするのが好きでした。

スタッフ

お父様の影響がありつつ、幅広く興味のあるお子さんだったのですね。

粕谷淳司さん

理系の中でも、目に見えない物理学などより目に見えてストーリーを感じらるものがいいなと考えたときに建築だと思いました。

スタッフ

奈緒子さんはどうだったのですか?

粕谷奈緒子さん

私は小さいころから絵を描いたり工作は好きだったんです。
建築への原点は大学の恩師で建築家でもあった先生の自邸「管の家」(くだのいえ)に出会ったことです。構造材のスチールパイプが壁にも天井にも見えていて、一方、いわゆる柱や壁の無い大きな空間でした。
今までに経験したことの無い空間に驚き、感動したことを今でも覚えています。

粕谷淳司さん

その管の家で開かれる管の会に僕も参加したことがあります。40人くらいの人達が家の中の様々な場所で建築の話をしているのですが、なぜか居心地が良かったんです。建築自体がおおらかな空間を作り出していることに気づきました。
奈緒子さんとの出会いもそこでした。
粕谷さん(奥様)

設計中の粕谷奈緒子さん

スタッフ

スチールパイプが構造の建築ですか!私も見てみたいです。しかもお二人が出会われた場所だったのですね!

スタッフ

住宅を手掛けるようになったのはなぜですか?

粕谷淳司さん

住宅は、住まう人と一緒にひとつのものをつくりあげることにやりがいを感じるんです。
設計事務所に勤めていた頃は、公共建築など大規模な設計にも携わって来ました。大きな仕事の醍醐味がある一方で、実際に使う人たちと直接話をすることはあまりありませんでした。住宅は、お施主さんととことんぶつかってつくりあげる過程が面白いです。

粕谷淳司さん

設計した家にお邪魔したとき、子ども達が楽しそうに家の中を走り回っていることや、お施主さんの家族が楽しそうに暮らしている様子を見られるのが何より嬉しいんです。

主役は住まう人だからこそ家はシンプルにする

模型

スタッフ

家づくりのこだわりを教えてください。

粕谷淳司さん

ただ部屋が集まったのではなく、いろんな場所へ自然につながっていくようなつながりのある空間を意識しています。
特に「開口部」「階段」の設計に力を入れていると思います。

スタッフ

開口部は窓やドアですよね。

粕谷淳司さん

そうですね。「開口部」も「階段」も場所と場所の間にあるものだから、つぎの場所へどう自然につなげられるかを意識しています。開口部の大きさやディテールにはとても気を遣っています。

スタッフ

1つの部屋ごとに閉ざすのではなく、一体感があるようなつくりにされているのですね。

粕谷淳司さん

階段は、つぎのフロアへどう気持ち良くつなげるかを、階段をのぼる動作を意識しながらデザインしています。上った先に明るい窓があるとか。

スタッフ

1階と2階を行き来するだけの手段だと思っていましたが、何気ない生活のなかで、ちょっとした楽しみがあると歩くたびに嬉しくなりますね。

スタッフ

自然につながっていくようなデザインにこだわる理由はなんでしょうか。

粕谷淳司さん

住まう人にとって肩の力が抜けるような心休まる空間であって欲しいんです。住宅は何十年も生活する場所なので、いかに自然体で生活できるかが大切だと思っています。

スタッフ

住まう人が住まう人らしくいられることはリラックスできている証拠ですからね。そのために、すべての部屋や窓から見える景色が自然であることが大切なのですね。

粕谷淳司さん

家そのものというより、そこで行われる生活が気持ち良くあって欲しいので、すーっと自然に住まう人の生活を受け入れてもらえるような場所にしたいと思っています。

粕谷奈緒子さん

私たちの住宅は「シンプル、きれい。」と言われることが多いです。
生活というのは、好きな服を着て好きな家具や絵などに囲まれて過ごすものです。
なので、いつも「美しい背景」となる空間を作りたいと思っています。

粕谷淳司さん

「美しい背景」になるためには「気になるところがない」ということでもあります。そのために、見えないところで構造の工夫、ディテールの工夫をたくさんしています。

スタッフ

住宅の主役は、家に住む人ですものね。建築は生活の背景にあるものだからこそ、自然でシンプルなつくりになるのですね。

風景として綺麗な住宅をつくっていきたい

事務所内

事務所内に家の模型がたくさんあります

スタッフ

住宅はどういうものであってほしいですか?

粕谷淳司さん

風景としてきれいな住宅であってほしいです。
伝統的な民家が好きで、旅行するたびに必ずその地域の伝統民家や集落を見に行くのですが、伝統民家のある風景はすごく綺麗なんです。

スタッフ

最近の住宅は風景として綺麗なところは少ないですよね。

粕谷淳司さん

家は住んでいる家族にとって特別なものだけど、他の人が見てもいいなと思えるような家をつくりたいなと思っています。
まわりの家に良い影響をあたえて「自分もこんな家を作ってみようかな」と思って欲しい気持ちもありますし、例えば、代替わりや引越しがあっても、違う人に住んでもらいたいと思っています。
個性だけでなく、普遍性のある住宅が伝統民家のように長く残るのだと思います。

スタッフ

お施主さんのためにつくった家でも、他の人が住みたいと言ってくれたら嬉しいですよね。個性と普遍性の両立で何十年も愛される家が増えていってほしいですね。

スタッフ

お二人でお仕事をされている良い点はどんなところですか?

粕谷奈緒子さん

せっかく二人でやっているので、案を考えるときにもお互いの意見を遠慮なく出し合っています。
あと、こちらが二人だと、打合せの雰囲気が和みやすいかなと思います。私も施主のような質問を淳司にしたりするので、なんでも話して大丈夫という空気感になります。それはすごく大事なことで、施主の本音が出てくる打合せが一番有意義だと思います。

スタッフ

ご夫婦でお仕事されているからこそですね。
要望を伝えるのが苦手な方にはありがたいと思います。

スタッフ

これから家を建てる人へのアドバイスをお願いします。

粕谷奈緒子さん

家は、春夏秋冬を家で過ごすものなので、時間をかけて設計することをおすすめします。夏に打ち合わせを始めると、涼しくすることに頭がいっぱいになってしまいます。
季節によって、暑さ寒さだけではなく生活リズムも変わってくるので、1年の生活スタイルを反映させるためにも長く時間をかけたほうがいいです。

スタッフ

時間をかければかけるほど、季節によってこだわりが出てくるのですね。でも長い時間をかけて設計するのって大変ではないですか?

粕谷淳司さん

うちは実際に半年から1年かけてやっていますが、長く時間をかけたいタイプなので苦には感じません。
むしろ時間をかけて設計したい方はウェルカムです。

スタッフ

家に住まう人が1年中自然に生活できるようにとの想いが、仕事ぶりでも伝わってきますね。

まとめ

粕谷さん(ご主人)

設計中の粕谷淳司さん

粕谷さんは「住宅は、お施主さんが毎回違うのでいろんな話が刺激となって楽しいんです。」とおっしゃっていました。お家がまわりに影響を与えているように、人としてもお互いに刺激しあい、つぎの家づくりの活力になっているのだと感じました。

ご夫婦おふたりとも柔らかいお人柄で話しやすい方たちなので相談もしやすいと思います。

カスヤアーキテクツオフィスさんでお家を建てられる方は、ホームページを見て共感された方が多いです。
ホームページにいままで建てた家の事例が載っているので、気になる方はぜひ見てみてくださいね。

会社名 カスヤアーキテクツオフィス
代表者名 粕谷 淳司
住所 〒153-0053
東京都目黒区五本木2-3-12-201
電話番号 03-6303-0397
公式HP https://www.k-a-o.com/
営業時間 9:00~18:00
主な業務 住宅の企画・設計・管理
対応エリア 全国(交通費別途)