木の家設計室アトリエ椿

アトリエ椿 代表すわり姿

長い時間大切な家族と過ごす家だからこそ、安心できる場所であってほしいですよね。しかし住宅の中には、身体を害するような素材がたくさん使われているものも多く、シックハウス症候群などの体調不良に悩まされてしまう人も少なくはありません。

千葉県柏市に事務所を構える「木の家設計室アトリエ椿」さんは、身体や健康に良い素材にこだわり、暮らす人が快適に、生き生きと過ごせるような家づくりに取り組んでいる建築設計事務所です。今回は代表の笠原由希様に、建築家を目指した経緯や家づくりへの想い、こだわりなどを伺ってきました。

スイスで暮らした経験を機に、建築家を目指す

アトリエ椿 代表立ち姿

スタッフ

まずは笠原様が建築家になった経緯を教えてください。

笠原様

最初は自動車や機械の設計の仕事をしていたのですが、主人の仕事の関係でスイスに住む機会がありまして。それまでは建築のことは全く知らなかったのですが、スイスで暮らしていくなかで、魅力的な古い街並みや居心地の良い室内の灯りなどに、日本では建物に感じなかった安らぎを感じて、興味を抱くようになりました。

スタッフ

そうなんですね。ほかにスイスではどのような発見がありましたか?

笠原様

暮らしている人たち皆が家の中をとてもきれいにしていて、家を大事にしているのを見て、こういう暮らし方もあるんだなと気付きました。前職の影響もあり、図面を描いたり設計したりするのは好きだったので、何か建物に関することで人の役に立てたらなと思い、帰国後に設計事務所の方で建築の勉強を始めました。

スタッフ

帰国してすぐ建築事務所で働き始めたんですね。行動力がすごいですね!

笠原様

面白そうでしたし、やってみたいと思ったので飛び込んじゃいました。

スタッフ

前職との違いはどのようなところにありましたか?

笠原様

車や機械の設計では、何か新しいものを1から造っていくのが当たり前で、それが広義での設計というものだと思っていたのですが、建築の設計はまるで違っていたことにびっくりしました。建築の設計の場合、すでにある既製品を組み合わせるだけでも、1軒の家ができてしまうんです。当時は建築のことを全く知らなかったということもあるんですが、「カタログから選ぶだけで家って建ってしまうんだな」とすごく違和感を覚えましたね。

スタッフ

なるほど。たしかに建築の設計は他のものとは違うのかもしれませんね。

笠原様

そうですね。でもいろいろ勉強して経験していくうちに、理想の建物を目指して、しっかりとした理念のもと家づくりに携わっている人たちや、部品一つ一つを図面に描くような丁寧な仕事をする建築家がいるということを知ることができました。建築の道に進んで、いろいろな勉強をして世界が広がっていったと思います。

スタッフ

独立してから大変だったことなどありましたか?

笠原様

もともとこの仕事がとても好きですし、独立してからの方がなおさらやりがいを感じています。家づくりを通して地域に関わっていけるのはありがたいことですので、仕事は大変ですが充実しています。

身体に良い素材にこだわり、安心できる家づくりを心掛ける

アトリエ椿 模型

スタッフ

笠原様が家づくりで大切にしていることを教えてください。

笠原様

一番は「家の中で生き生きと健康的に暮らせるような家づくり」を目指していますね。例えば無垢材や塗り壁など、いわゆる「呼吸する素材」と呼ばれる素材を多く使うようにしています。こういった素材は有害物質を吸収してくれるだけでなく、家の中の湿度を調整してくれる性能もあるので、高温多湿の日本においては最適なんです。湿気による不快感や、冬の静電気によるイライラなどを取り除いて、快適な生活をサポートしてくれますよ。

スタッフ

素晴らしいですね!素材にこだわるようになったきっかけなどはあるのでしょうか?

笠原様

私自身が子供の時からアトピーに悩まされていて、すごく苦しんだ経験があったので、家の中でどうやったら快適に過ごせるのかはテーマとしてずっと持っています。

スタッフ

なるほど。ご自身の経験が基になっているのですね。ちなみに家の造りに関しては、設計の時に心がけていることなどありますか?

笠原様

なるべく風通しの良い広い空間を作ることと、あとは基本的に引き戸を採り入れるようにしています。

スタッフ

引き戸を積極的に取り入れているのはなぜでしょうか?

笠原様

個人的な意見ではあるのですが、ドアって室内で靴を履いている文化の人たちのものだなと思っていまして。そう考えると日本らしくはないですよね。引き戸は完全に閉めたり開けたりするだけではなくで、少し開けて風を通したり、空間同士を完全につなげたりと、フレキシブルに活用できる優れた建具だと思っています。もちろんお客様の要望によってはドアを採り入れることもありますが、なるべく引き戸のような日本らしい良いものを採用したいなと考えています。

スタッフ

日本らしいと言えば、笠原様は古民家のリノベーションのお仕事もされているんですよね。

笠原様

そうですね。リノベーションのお仕事は埼玉の設計事務所で修行していた時からずっと取り組んでいます。築30年程度の比較的新しい家から、築100年を超える古民家まで、いろいろな家の再生のお仕事をさせていただいています。

スタッフ

リノベーションのお仕事ならではの大変なことはありますか?

笠原様

例えば古い民家を再生する時に、お客様の思い入れが強い場合はそういう思いをなるべく汲み取るようにしています。大きな柱とか、なるべく原型は留めるようにしながら、暮らしやすくリノベーションすることを心がけていますね。そのためには、古民家ならなおさら腕の良い大工さんじゃないと難しいところも多くて…。実際にそういう大工さんの作業を見ていると、あまりに素晴らしくて惚れ惚れしちゃいます。

家づくりは感動的なもの

アトリエ椿 模型と代表

スタッフ

建築家さんは屋号を自分の名前にする方も多いですが、なぜ「椿」という名前を屋号にされたのでしょうか?

笠原様

個人的にお茶室がとても好きなので、日本建築の中ではお茶室の勉強を継続しているのですが、椿はお茶の世界の茶花で代表的なものなんです。何か粋なものを作っていきたいなという気持ちで屋号に採り入れました。

スタッフ

素敵ですね!

笠原様

ありがとうございます。お茶室はもともと好きで、茶室を知るにはお茶の作法も知らないといけないなと思って、お茶も習うようになりました。習い始めて、所作を身に着けてはじめてわかるような部分も多くて、相乗効果で両方楽しんでいます。

スタッフ

茶道やお茶室って日本の伝統的なものでもありますし、とても奥が深そうですね。

笠原様

そうですね。勉強すればするほど奥が深いと言いますか、知らないと気づけない部分もあるんですが、勉強していくうちにまた違った見方もできるようになって。とても面白いですよ。仕事柄、いろいろな建物を見てまわる機会もありますが、お茶室を見学するのが一番至福の時間です。

スタッフ

いろいろなことを勉強されているんですね。最後に、笠原様にとって設計は楽しいですか?

笠原様

すごく楽しいです。考えたり経験したりすればそれだけ良いものができますし、お客様から頂いたアイデアや、職人さんや工務店さんからのアドバイスで自分が思いもよらなかった素晴らしいものができることもあるので、やりがいも感じています。いろいろな人の力を合わせて、一つのものを作っていくということ自体が、とても感動的ですし。そういうものに毎回携われて、とても幸せだと思っています。

値段感と坪単価

坪単価:70万円~

設計費を抜いた金額です。ガス、水道などの設備をはじめとする工事費はすべて込みとなっています。

見学レポート

無垢の材木など、使用する木材にもこだわっているという「木の家設計室アトリエ椿」さん。事務所がショールームとなっているということなので、見学させていただきました。「いろいろな木を使っているので実物を見てほしい」という笠原様の言葉の通り、ショールームにはいろいろな種類の木材が使われていて、実際のさわり心地や床材としての踏み心地を確認できました。

アトリエ椿 天井写真

事務所兼ショールーム。床から建具、天井まで至る所に木材が使われています。

フルオープンが可能な木製の建具。開けるとすごく開放感がありました。良い風が入ってきそうですね。
アトリエ椿 窓写真
戸を閉めた状態。桐の木材を使っている木製のブラインドが何ともオシャレです。
アトリエ椿 窓閉めている状態
杉の木材を使っている床。杉材は安価ですがとても柔らかいので、赤ちゃんやお子さんがいるご家庭にはオススメなのだそう。たしかに足触りがとても良くて、寝転んでも気持ち良いんだろうなと思いました。だけど傷はつくので、それを見てほしいということです。実際に小さな傷がついているのが見てわかるので、実際の使用感も確認できます。
アトリエ椿 床
木材をふんだんに使用したキッチン。戸棚カウンターもすべて木材を使っています。毎日料理するのが楽しくなりそうな、とても温かみのある空間でした。
アトリエ椿 キッチンアップ2
開放感のある空間を作っている高い天井。上にはロフトも設けられていて、荷物を収納するにも良さそうな空間です。急な来客が来たときにも便利そう。
アトリエ椿 天井スペース写真

まとめ

地元の工務店など、地元のつながりを大事にしているという笠原様。柏市で事務所を構え、実際に暮らし始めて6年目。最近は地元の仕事も増えてきているそうで、これから地域の仕事を頑張っていきたいとお話しされていました。「柏や松戸で一軒家を建てようと考えている」「体に良い素材で家を建てたい」という方は、ぜひ「木の家設計室アトリエ椿」さんへ相談してみてください。

会社名 木の家設計室アトリエ椿
代表者名 笠原由希
住所 〒277-0063
千葉県柏市西山2丁目21-9
電話番号 090-6046-4649
公式HP https://www.atsubaki.com/
営業時間 9:00~18:00
主な業務 新築設計、リフォーム・リノベーション、古民家再生、耐震診断、住宅性能評価
対応エリア 千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、東京など関東全域