栗原正明建築設計室一級建築士事務所

インタビュー風景

予算の問題もあるけど、妥協はしたくない
派手すぎない個性的なデザインにしたい
建築家の先生に設計を依頼するのは敷居が高い
など、新築を建てるにあたって悩みが尽きない、という方は多いと思います。
そこでご紹介したいのが、栗原正明建築設計室さんです。

代表の栗原さんはモダニズム建築の考え方を土台に、住む人のライフスタイルに合わせた素敵なお家をいくつも手掛けていらっしゃいます。

この記事では栗原さんのインタビューをもとに、栗原さんの建築に対する想いやこれから新築を建てる方へのアドバイスなどを紹介しています。
新築を建てるにあたって、信頼できる建築家さんをお探しの方はぜひ参考になさってください。

偉大な建築家の作品に魅せられ建築の世界へ

インタビュー風景

スタッフ

栗原さんが建築に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

栗原さん

昔から建物や道路、鉄道など人の手で出来上がったモノに興味があったんです。子供の頃から建物を見るのが好きで、色々な建物を見て回りました。

スタッフ

当時、特に影響を受けた建物を教えてください。

栗原さん

今はもうなくなってしまったのですが、丹下健三(たんげけんぞう)さんが設計した、日本オリベッティ社の倉庫は強く印象に残っています。当時、コンクリート造であれほど大きな建物はなかなかありませんでしたから。近くのサイクリングロードを通る度、見惚れるように眺めていました。
日本オリベッティ社の倉庫

栗原さんに強い印象を残した日本オリベッティ社の倉庫

引用:日本オリベッティ社総合計画|丹下都市建築設計ウェブサイト

栗原さん

あとは坂倉準三さんが手掛けた神奈川県立近代美術館前川國男さんの神奈川県立音楽堂も印象に残っています。
当時はまだ建築の知識もなく、偉大な建築家の作品だというのは建築の勉強を始めてから知ったのですが、あの時はただ素朴に「格好良いな」という気持ちで建築を見ていました。

スタッフ

では、子供の頃から建築に憧れ、建築の道に進まれたわけですね。

栗原さん

ただ、僕が見て育った作品たちは「モダニズム」と呼ばれる建築で、ちょうど僕が大学で建築の勉強をしていた1980年代の後半には「違う建物を考えていこう」という意見が強く、否定されるべき対象でした。
モダニズム建築とは?
シンプルなデザインと鉄やガラス、コンクリートなどの工業製品を使って建てられるのが特徴。1920年頃から、有名な建築家たちによって広まった建築の思想。

栗原さん

それでも、当時から自分の中では「やっぱりモダニズムの建物は良いな」と、直感的に思うところがありました。今でも僕が設計する建物はモダニズムからそれほど離れていないと思います。

スタッフ

モダニズム建築は今も批判される対象なのでしょうか?

栗原さん

今は多様化が進んでいるので、モダニズムを否定する見方も少なくなっていると思います。むしろ、「古い建物も大事にしよう」という対象の一つにモダニズムも入ってきていますね。
とはいえ、今の時代にそのまま反映させるのではなく、良いところを今の建築にも活かしていきたいです。

作品ではなく、調和のとれた家づくりを目指す

栗原さん

スタッフ

住宅建築のやりがいはどんなところにありますか?

栗原さん

自分ひとりではできないところだと思います。
建築は、たとえ自分が良いと思って提案しても、お施主さんが「ダメだ」と言ったら先には進めません。
それだけでなく、敷地の条件や法規、予算など、家を建てるためには色々な条件をクリアする必要があります。

栗原さん

なので、実際は建築家が決められる部分というのはそれほど多くないんですよ。それを不自由だという人もいますが、僕はそれこそ社会と密接に繋がっている証拠だと思うんです。

スタッフ

人や地域との繋がりを大事にされている、栗原さんの人柄が伝わってくるコメントですね。

栗原さん

建築の設計は、何かの問題を解決する事を目指す仕事ではありません。
例えば、警察や消防などは、何か問題があった時に解決をしてくれる仕事じゃないですか。一方で画家や彫刻家は、自分の世界を芸術的に表現する仕事ですよね。
2つの見方でいうと、建築家は中間くらいにあると思うんです。
自分の考えもあるけれど、社会やお施主さんの考えもある。その中で一番良いものを探っていく、というのは建築の魅力であり、やりがいでもあります。
内観

スタッフ

考えを押し付けるのではなく、調和を取りながらお家を設計していくわけですね。

栗原さん

最近では、「建築家は自分の作品を創るべきではない。むしろ、周りの話を聞いて、一番良いものを形として出す『調整役』に近い存在であるべきだ」。という考え方が主流になってきているように感じます。

スタッフ

お施主さんも、あまりに要望を聞いてもらえないと不安になってしまいますからね。

栗原さん

ただし、言いなりになってしまうのは良くありません。実際、お施主さんがご自分で気づいていない問題は沢山あります。なので、要望に沿って提案したからといって、その中から好きなものを選んでもらうというようなやり方は無責任だと思います。

スタッフ

住宅メーカーさんならお施主さんの要望を聞いて、なるべく余計な考えを入れないのが普通だと思います。その点、プロの目線から色々とアドバイスがもらえるのは建築家の先生にお家をお願いする魅力ですね。

栗原さん

僕は、総合的に考えて良いというだけでなく、そこに夢があるものを提案したいといつも思っています。
そのためには、偏って考えない事が大事だと思うんです。
自分の中だけで想像力を働かせても、わからないことや知らないことは沢山ありますし、お施主さんとの会話から思いつくアイディアだってあります。

栗原さん

お施主さんの方も最初は気づかなかったけど、話をしていく中で気付かれる事もありますから。
なので、ただバランスだけを見て良い塩梅を探すのではなく、色々な角度から幅広い可能性を考える事でより良い提案ができると思っています。

造り手との信頼関係を深めて理想の家にしてほしい


スタッフ

それでは続いての質問ですが、住宅の建築をされる中で大事にしていることはありますか?

栗原さん

お施主さんの要望にとどまらず、プラスアルファのものを提案させていただくことです。
そもそも、いただいた要望を全てを盛り込む事はできません。100あげてもらっても、叶えられるのは6割か7割程度です。でも、それだけになってしまってはいけないと思います。
当初の要望以外の部分で100以上の満足をしてもらえる提案をして、トータルで見た時に予想されていたものよりはるかに良いと思ってもらえるようなものを提供したいと思っています。

スタッフ

期待以上のお家を提案してもらえると、自然とお家にも愛着が湧いてきそうです。他にも意識している事はありますか?

栗原さん

あとはモダニズムの良さは取り入れていきたいですね。
「明るさ」や「分かりやすさ」といいますか。実際の照度が取れているかどうかといった機能的な面だけでなく、開放的で透明感が有る空間だったり、軽快さだったり、モダニズムの美学を活かした家づくりは意識していますね。

スタッフ

栗原さんの原点ともいえるモダニズム建築の要素は欠かせませんね。
では、これから新築に住まわれる方には、どんな生活を送っていってほしいと思いますか?

栗原さん

自由にのびのびと暮らしてもらうのが一番です。
逆に、無理やり建物に合わせて窮屈な暮らしはしてほしくありません。昔は多くの建築家が細かい仕様や使い方まで決めていたこともありましたが、実際に住まれるのはお施主さんなので。打ち合わせでは「こんな事を建築家に言ったら変に思われないだろうか」なんて遠慮せず、何でも事前に相談されるのが良いと思います。
施工事例

スタッフ

他にも気をつけておくべきことはありますか?

栗原さん

時間に余裕を持って計画を立ててほしいですね。
当然、予算の問題は出てくると思いますが、時間まで制限されてしまうと出来ることが限られてしまいます。できれば、ゆとりを持って、建築家とはなるべくコミュニケーションを取ってもらうのが良いですね。

栗原さん

例えば、旦那さんと奥さんで意見が割れてしまって、イメージが統一できていない時は「まだ意見が固まっていない」と伝えて、相談にのってもらうのがおすすめです。
目安としては、家を建てる期間と同じくらい、およそ半年くらいは打ち合わせに時間をかけて欲しいですね。

スタッフ

貴重なアドバイスありがとうございます。
栗原さん、今日はインタビューにご協力いただきありがとうございました。

値段感と坪単価

坪単価:90万円~

まとめ

栗原さん

インタビューの中では「建築は1人ではできない。だから面白い」と語ってくれた栗原さん。
建てる人の暮らしを一番に考えつつも、ご自身の意見や地域の事もしっかり考えて提案をされているからこそ、栗原さんならではの調和のとれた素敵なお家ができるのだと思いました。
これから、新築を建てるにあたって建築家の先生をお探しの方は、ぜひ栗原正明建築設計室さんに問い合わせてみてください。

会社名 栗原正明建築設計室一級建築士事務所
代表者名 栗原 正明
住所 〒226-0014
神奈川県横浜市緑区台村町317緑センタービル507
電話番号 045-931-5676
公式HP http://msak.asia
営業時間 10:00~18:00
定休日:土曜日、日曜日、祝日
主な業務 住宅、集合住宅、公共建築物の設計、監理
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