M.A.O. – 1級建築士事務所

町田さん

お金さえ払えば高価なものは買えますが、イメージした通りの物は簡単には買えません。
M.A.O. – 1級建築士事務所の町田さんは、お客さんとの対話から生まれるイメージやアイディアを大切にしており、これまでにない斬新でユニークな発想を取り入れたお家をいくつも手掛けてこられました。
この記事では、そんな町田さんのインタビューをもとに町田さんの建築に対する想いやこだわりを会話形式で詳しくご紹介していきます。

家づくりではコミュニケーションが欠かせない

スタッフ

早速ですが、町田さんは設計をされる際、どのような点を意識されていますか?

町田さん

建物は出来た時がキレイなのは当たり前なので、30年後40年後にどう評価されるかを意識しています。
特に住宅に関しては、実際の住み心地が重要ですね。

スタッフ

実際に住まれている方から感想を聞く機会はありますか?

町田さん

ありがたいことに僕の場合は、お施主さん同士が声をかけあって、定期的に集まりの場をひらいてくれます。
この事務所で飲み会を開く時もあって、その時は皆さん手料理を持ってきて振る舞ってくれるんですよ。

スタッフ

お家を引き渡した後もお付き合いが続いているのですね。

町田さん

もちろんです。
お家は建てて終わりではありませんよ。建てた後でも気軽に何でも相談してほしいですね。

スタッフ

お施主さん同士でも繋がりがあるって素敵ですね。
数ある設計の中で町田さんが住宅の設計を手掛けるようになったきっかけはありますか?

町田さん

たまたま、最初に頂いたご依頼が住宅の設計だったんですよ。
僕は設計に携わる以上、お施主さんにとって居心地が良い空間を作ってあげたい、という想いがあるので住宅づくりにはとてもやりがいを感じています。
とはいえ、この事務所も僕が設計していますし、お家に限らず色んな建物の相談をしてほしいですね。

スタッフ

こちらの事務所も先生がご自身で設計されたのですね。落ち着いていて過ごしやすそうです。
照明の具合がちょうど良いからでしょうか?

町田さん

照明には結構こだわりましたよ。
特に、照明を使う時間が多い夜になるにつれて、だんだんと落ち着く空間になるよう設計しました。昼間と違って夜は考え事も多くなりますからね。
夜が更けるとバーを連想させるようなライティングになります。
実際に、外国の方が間違えて入って来られたこともあるくらいです。

スタッフ

たしかに、私もこちらの事務所にお邪魔する時、落ち着いた良い雰囲気の入り口だなと感じました。
ちなみに、お施主さんによって、居心地が良い空間は違うと思うのですが、お施主さんに合わせて空間をデザインするために何か必要なことはありますか?

町田さん

僕はとことんお施主さんと会話をするしかないと思っています。
なので、たとえ時間が掛かっても会話のキャッチボールは欠かせません。

スタッフ

とはいえ、建築に関して素人の方たちから要望を引き出すのは簡単ではないと思います。
お施主さんから好みや要望を引き出すために何か工夫していることはありますか?

町田さん

たとえば、こちらの事務所にお越しいただいてお話をする時なら、まず僕の方からこだわりを話してみますね。この事務所は、僕にとって居心地が良い空間になるよう設計していますから。
具体的に何処にどんなこだわりを持って造ったのかをお話すると、自然とお施主さんも「自分だったらどんな物が好きなんだろう」と話を置き換えて考えてくれるようになります。
レコードが好きな人なら音楽の話になりますし、お料理が好きな人ならキッチンの話になります。映画が好きな方でしたら、実際にプロジェクターで流してみてイメージを掴んでもらうこともありますよ。

自由な発想で素材が持つ本来の魅力を引き出す

スタッフ

お施主さんの要望を引き出すためにさまざまな工夫をされるのですね。
他にも町田さんが家づくりで大事にしていることはありますか?

町田さん

僕はどんな物でも素材そのものが持つ魅力があると思うんです。
なので、素材感は大事にしていますね。

スタッフ

こちらの事務所でも、具体的に素材感にこだわった工夫をされているところはありますか?

町田さん

例えば、トイレの室内に鏡の代わりになるような光沢のあるステンレスを取り付けています。

鏡の代わりにステンレスをはめ込んだトイレ内

スタッフ

普通の鏡と比べて輝きを放っているように見えます。
素材の質感がより鮮明に伝わってきますね。

町田さん

他にも、普段あまり使わないドアには、本来さび止めの目的で使われる塗料を使っています。

通常は錆止めとして使われるフェロドールという塗料で塗られたドア

スタッフ

表面がテカテカしていないので、落ち着いた雰囲気になりますね。

町田さん

僕が素材を好きだからこそ、この事務所に詰め込んだこだわりの1つひとつが話のサンプルになるんですよ。

スタッフ

でも、たくさん工夫をすればするほど、費用も高くなってしまいそうで心配です。

町田さん

僕はもともと「質素な贅沢感」を大事にしています。
高級なものを使えば贅沢な空間ができるのは当たり前です。でも、質素な物でうまく置き換えて、よりカッコよく、より素敵に見せられたらもっと贅沢な気がするんですよ。なので、僕は費用面についてもこだわりを持って提案させてもらう事が多いですね。

スタッフ

常識や型にとらわれず、素材の本質を生かせる使い方を模索されている町田さんだからこそできる提案があるのですね。

町田さん

当たり前な使い方をしても面白くないですからね。

スタッフ

色んな提案をしてもらえると、お施主さんも喜ばれると思います。

町田さん

ただ僕は、自分から「これは面白いと思いますよ!」「これもやってみませんか?」といった提案の仕方はあまり好きではありません。むしろ、なるべくやらないように注意しています。

スタッフ

あくまでも、お施主さんを主体に提案する内容を考える必要があるのですね。

町田さん

そのとおりです。
しかも僕の場合、お客さんと一緒に話をしているうちに会話の中からアイディアが生み出されるケースがとても多いんですよ。

町田さん

例えば以前、レトロでクラシックな感じが好きだと言っていたお施主さんと話をしているうちに「小学校の水飲み場に使われているような人工大理石を使ってみよう」という話になって実際にキッチンの床材として使ったことがあります。

ダイニングキッチンの床に人工大理石を使用して、リビングには絨毯を敷くお家を提案されたそうです

スタッフ

話の中からアイディアを膨らませるのなら、変わった提案もたくさんできそうですね。遊び心といいますか、先入観にとらわれない考え方がよりお客様の想像をかきたててくれそうです。

町田さん

会話をしているうちに、次第に話が弾んで行くので楽しいですよ。
住宅、店舗に限らず遊び心は大切にしてますね。

お客さんのイメージを形に変える再現性の高さ

スタッフ

しかし、なぜ町田さんは常識にとらわれない自由な発想にこだわるのでしょうか?

町田さん

実は、初めて設計の依頼を受けたお施主さんと、キッチンの設備をどれにするか打ち合わせをしていた時に衝撃的な一言を言われたんですよ。
「なんでシステムキッチンから選ばなきゃいけないんですか?」と、それで僕も既製品から選ばなくても良いんじゃないかと思ってお施主さんと一緒に考えました。

結局、キッチンの設備は造作で一から作りあげました。幅を長くとったり、作業台が動くようにしたり、いろんな工夫を詰め込みましたよ。

スタッフ

お施主さんの一言が町田さんの建築に対する考え方を変えるきっかけになっていたのですね。
しかも、初めて手掛けたお家から、既に型にはまらない自由な発想が始まっていたとは驚きです。

町田さん

自分では特に意識をしているわけではないのですが、お施主さんと話し合って出たアイディアを一から作り上げていくのは好きですね。
もちろん、突拍子がない発想なら何でも良いわけではありません。
本当に大事なのは会話のキャッチボールから色んなアイディアが生まれてくるところにあります。

スタッフ

さすが、形式にとらわれない町田さんならではのコメントですね。

町田さん

最近の家づくりでは既存のプランから何かと選んで決められる部分が多くなっています。でも、「もしかしたら、自分でイメージしている物を形にしてもらうことはできないだろうか?」と立ち止まって考えられると、お家づくりが全然変わってきます。
ご自身の好きなインテリアや家具などを起点にどんな空間にしたいか考えてみると面白いですよ。

スタッフ

やはり、自分の好きなことやこだわりを優先して決められた方が良いですもんね。

町田さん

そうですね。好きな事がはっきりしていた方がスムーズだと思います。逆に好きな事やこだわりが無ければ、嫌いな事に目を向けてみるのもひとつの方法です。
たとえはっきりとイメージができなくても、考えてもらうことが大事ですね。

もし、自信がない時は何でも相談してもらえれば大丈夫です。
僕の場合、「これはできますよ」とか「これはヤメたほうが良いですよ」とはっきり言わせてもらいますから。

何か1つ家づくりではこだわりを持ってほしい

スタッフ

要望が全て叶うお家は難しいのでしょうか?

町田さん

何でも好きな物を取り入れるのが良いとは限りませんよ。
全部にお金をかけられるわけではないですし、たとえ出来たとしても勿体ないです。
「こだわるところにはこだわる」というメリハリを付けるのも、僕がこだわっている質素で贅沢な空間に仕上げるためには重要な要素なんです。

スタッフ

たしかに、全部にお金がかかっている空間だと、逆に目移りしてあまり良くないかもしれませんね。
新築を検討する際には自分のこだわりを何かしら持つのが大事なんですね。

町田さん

こだわりはお家をつくる上で欠かせませんよ。料理が好きな人ならキッチンにこだわるでしょうし、お風呂が好きな方なら快適なお風呂にしたいと思うでしょう。車やバイクが好きな人だったらガレージにこだわるかもしれませんよね。
でも、何のこだわりもなければ、誰が見てもおかしくないようにするのが精一杯で均一的なお家になってしまいます。

スタッフ

自分でこだわりが見つけられないと家づくりでは苦労しそうですね。逆に好きなことが沢山ありすぎると予算の関係で妥協しなければならない部分も出てきそうです。

町田さん

安心してください。そういった要望を整理するのが僕らの仕事ですから。
こだわりがいっぱいあっても良いんです。
一緒にたくさん会話をして、整理をして、最終的に一番重要なものが何か見つけて行きましょう。
数ある中から何か1つ、自分が好きな事やゆずれないこだわりが叶えられていれば意外と全てが良く思えてくるものですよ。

値段感と坪単価

坪単価:100万円~

タイトル
M.A.O. – 1級建築士事務所さんの費用相場は施工費のみで坪単価100万円~とのことです。構造によっては金額が異なり、コンクリート造のお家なら坪単価130万からが目安になりそうです。

まとめ

町田さんは建築に対する豊富な知識を持っていても、あくまでお客さんのイメージを尊重して設計をされています。
「建築家さんにこんな事を言ったら失礼かな」と思ってしまうようなひらめきやアイディアも、町田さんなら遊び心を持って一緒に楽しんでくれそうです。
こだわりのある、あなただけのお家を建てたい方はぜひM.A.O. – 1級建築士事務所の町田さんに相談してみてください。

会社名 M.A.O. – 1級建築士事務所
代表者名 町田 桂吾
住所 〒153-0051
東京都目黒区上目黒5-6-29上目黒アパートメント 1F
電話番号 03-5721-6192
公式HP http://mao-archi.com
営業時間 10:00~19:00
主な業務 建築物の設計・施工監理 / インテリア・家具のデザイン
対応エリア 全国(海外も対応可)