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株式会社ミライノベーションズさんは、建設現場で余ってしまった材料の売買などが出来るフリマアプリの建築版『TEBU-KURO』を運営されています。
川本社長は、ご自身の携わる建築の仕事を通じて、地球の未来に貢献したいとお考えです。
いままで具体的な解決策の出てこなかった建築業界のあらゆる「勿体ない」を解決するために、このアプリを開発されました。
川本社長の熱い想いの裏側には、25歳という若さで生存率30%のガンを患われた過去があります。
31歳でガンを克服し、完治させたことを機に川本社長の人生は好転。
「これからの人生は、自分が本当にやりたい仕事をやろう」
と奮起され、現在のお仕事に繋がっています。
川本社長が描く建築業界の未来を、神奈川県・湘南にある事務所にてお伺いしてきました。
建築版フリマアプリ『TEBU-KURO』は人と環境に優しいアプリ
スタッフ
株式会社ミライノベーションズさんが手掛けるTEBU-KUROとは、どのようなアプリなのでしょうか?
川本社長
一言でいうと、建築業界のあらゆる「勿体ない」を解決出来るアプリです。
いわゆる“フリマアプリの建築版”と考えて頂くと、イメージしやすいと思います。
メインの機能は、建設現場などで余った材料の売買機能です。
『TEBU-KURO』の実際の操作画面をお見せ頂きました。
スタッフ
なるほど、何となくイメージが湧きました。
素朴な疑問なのですが、建設現場で余った材料って、今までは廃棄されていたのでしょうか?
川本社長
そうなんです。
建設現場で余った材料は、たとえ新品であっても廃棄するのが建築現場の現状です。
廃棄するにも処分費がかかりますし、何より「勿体ない」ですよね。
TEBU-KUROを利用して余った材料を売買できれば、買い手にも売り手にもメリットがあると同時に、地球に優しいんです。
スタッフ
素晴らしいシステムですね。
通常のフリマアプリのように、ユーザーが自由に商品の値段を決めて売買するのでしょうか?
川本社長
はい。
値段の付け方はお客様の自由ですから、私の個人的な意見としては0円での出品も良いと思っています。
たとえ0円でも、売り手は誰かに譲ることで処分費をかけずに済みますし、廃棄を出さずにエコが実現します。
もちろん、買い手にとっても必要な材料が無料で手に入るお得感があります。
それに、商品の値段が安いほど売買が活発に行われるので、より多くの人にTEBU-KUROのメリットを感じて頂けるようになると思います。
スタッフ
確かに、通常のフリマアプリでも、高額な値段を付けて買い手が見つからないことって、よくありますもんね。
買い手が見つからなければ商品を誰かに譲ることは出来ませんし、いっそのこと値段を下げて売買が活発に行われるようにした方が、売り手も買い手もメリットを感じる機会が増えますよね。
余っている材料の売買以外に、出来ることはありますか?
川本社長
建設現場などで利用されている機材や器具のレンタルも可能です。
現場の倉庫の中には、足場や仮設の照明、発電機など、年に数回だけ使用するために保管してある機材や器具がたくさんあります。
そのほとんどが、頻繁には使わないものなので、倉庫の中で持て余しているんですよね。
川本社長
余った材料と同じ様に、持て余している機材や器具も「借りたい人いる?」と手軽に募ることが出来れば、保管してあるだけの機材や器具から貸し手は利益を生むことが出来ます。
機材や器具を気軽にレンタル出来れば、借り手も年に数回だけ使用するためにわざわざ高額な費用を出して購入する必要がなくなります。
TEBU-KUROは、人と環境に優しいアプリを目指していますので、ぜひ多くの人に気軽に利用して頂きたいと思っています。
TEBU-KURO誕生のきっかけは、ご自身が感じた「勿体ない」
スタッフ
川本社長がTEBU-KUROをつくろうとお考えになったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?
川本社長
電気工事の会社に勤めていた時に、私自身が「勿体ない」という思いを経験したことがきっかけです。
ある時、材料の発注ミスをしてしまったことがあって、返品も業者に断られてしまい、一度も使っていない新品の材料をやむを得ず廃棄したことがありました。
その時に、余った材料を廃棄するしか無い建築業界の現状を、どうにか改善する方法はないのだろうかと考えたんです。
川本社長
それに、材料の廃棄については、以前からずっと勿体ないとは感じていたんです。
建設現場で廃棄される材料は、ダンボールを開包しただけの新品の場合もあります。
使いきれずに余った材料であっても、別の品物を造るには十分な量の材料だったりもするんですよ。
スタッフ
新品の材料が廃棄されているとは知りませんでした。
まだまだ使い道がある材料なのに、本当に勿体ないですね。
フリマアプリのような仕組みで「勿体ない」を解決しようというTEBU-KUROのアイデアは、どのようにして浮かんだのでしょうか?
川本社長
新品の材料を廃棄する前に、念の為、知り合いの職人さん達に事情を説明して「買い取りませんか?」と聞いて回ったんです。
でも職人さん達からの返答は「勿体ないけど、いつ使うかわからない」「勿体ないけど、今は倉庫がいっぱい」という内容ばかりでした。
つまり「買い取りたいとは思っているけど、在庫は抱えられないから買い取れない」と皆が思っているということなんですよね。
それが分かった時に「必要なタイミングで、売り手と買い手がマッチング出来る仕組み」があれば便利だなと思ったんです。
TEBU-KUROは、DIYをなさる一般の方々にオススメ
スタッフ
フリマアプリの建築版であるTEBU-KUROですが、建築業界に属さない一般の方々にとっての使い道はあるのでしょうか?
川本社長
もちろん、ありますよ。
TEBU-KUROは、DIYをなさる一般の方々にとてもオススメなんですよ。
TEBU-KUROでは、プロが使う材料が手に入ります。
つまり、DIYの幅が広がるんです。
スタッフ
素晴らしいですね。
最近は家での過ごし方が見直されている時代なので、以前よりもDIY愛好家の方も増えていますよね。
そろそろ、ホームセンターの材料では物足りなくなってきた人もいると思います。
川本社長
市場規模の調査によると、日本のDIY人口は1,700万人とも言われています。
おっしゃる通り、最近はDIYの需要も高まっていますから、これから更に市場規模も拡大するかもしれませんね。
建築業界の方々だけでなく、一般の方々にもTEBU-KUROを積極的に利用して頂けるようになったら、嬉しいですね。
買い手の買いやすさに配慮した「使えるアプリ」
スタッフ
ひとつだけ心配なことがあるのですが、プロが使う材料は、一般の方々でも使いこなせるものなのでしょうか?
川本社長
一般の方々は施工に関する専門知識がありませんから、ほとんどの人がプロが使う材料の取り扱いに不安をお持ちだと思います。
取り扱いに不安があれば、プロの材料を使うこと自体を躊躇なさる人も、当然のように出てくると思っています。
それを解決してくれる機能として“リクエスト機能”を搭載しました。
スタッフ
川本社長
一言でいうと、買い手から欲しいものを発信するサービスです。
例えば「DIYの幅を広げるためにプロの材料を買ってみたけど、施工の仕方が分からない」という困りごとがあったら、リクエスト機能を使って「こんな材料が手元にあります。こんな物をつくりたいです。予算はま○○円です。誰かつくってくれませんか?」というリクエストを出すんです。
すると、リクエストを見た職人さんが「私がつくれますよ」と返答をしてくれて、施工に困っている一般の方とプロの職人さんとを繋ぐことが出来ます。
もちろん、リクエストの内容は、DIYに限らず建築に関することならば、何でも大丈夫ですよ。
スタッフ
従来のフリマアプリでは、売り手が売りたいものを発信して買い手を見つける方法が主流でしたよね。
買い手から欲しいものを発信出来るのは、画期的な方法だと思います。
川本社長
そうですね。
今までは、売り手にとっての売りやすさにばかりが見られて来ましたが、買い手にとっての買いやすさまで考えることが大切です。
せっかく「勿体ない」と思って材料を出品した人がいても、買う人がいなければTEBU-KUROがある意味がありません。
全てのユーザーにとっての利便性を考えた時に、初めて「使えるアプリ」になると思っています。
人生は一度きりであると語られる川本社長。31歳でガンを克服したことを機に湘南に移住され、忙しい合間をぬって大好きなサーフィンを楽しまれているそうです。カッコイイですね。
災害時専用アプリ『TEBU-KURO-S』で目指す早急な復興支援
スタッフ
今後、川本社長がさらに成し遂げたいことは何かありますか?
川本社長
TEBU-KURO-S(仮称)というTEBU-KUROの完全無料版のリリースを考えています。
災害時に特化したアプリで、災害がない時の取引は禁止にするんです。
スタッフ
川本社長
被災者の方々とボランティアの方々を繋げる“マッチングアプリの建築版”です。
取り扱うものを、日用品や医療品ではなく、建築に関わるものに限定して、より円滑なやり取りが出来るようにします。
スタッフ
斬新なアイデアですね。
具体的には、災害時のどのような状況下で役立つのでしょうか?
川本社長
例えば、地震で屋根が半壊してしまったり、豪雨で床が浸水したりして、早急に家の修理が必要な時に役立ちます。
災害時の保険に入っていたとしても、実際に保険金が下りるまでには数ヶ月かかるそうです。
数カ月後に保険金が下りてから修理に必要な物資を買いに行っても、同じ時期に被災した地域の方々が一斉に同じ様な物資を買いに行くので、品薄状態で物資が手に入らないとも聞きます。
物資の不足を解消するベストな方法は、早急に他の地域から物資を譲って頂くことだと考えています。
川本社長
あとは、ご年配の方々はご自身で家の修理が出来ないことも想定されます。
そんな時に「材料を手に入れましたが、施工は自分で出来ないので、ボランティアの方お願いできませんか?」というように、施工を依頼することも可能です。
スタッフ
確かに、災害で家が壊れてしまう人はたくさんいると思いますし、出来るだけ早急な対応が求められますよね。
川本社長
おっしゃる通りです。
早急な対応をするにおいて、料金の問題は大きな足かせとなり、復興を遅らせることになりますから、料金は完全に無料にします。
川本社長の手掛けた『TEBU-KURO』がタウン誌に掲載されたそうです。
スタッフ
素晴らしいです。
TEBU-KURO-Sをつくろうと思ったきっかけは、何でしょうか?
川本社長
TEBU-KURO-Sは、熊本の豪雨の時に思いついたんです。
被災地では、お金が集まっても肝心の物資が不足していて、うまく回らないことが多いそうなんです。
そんな時に、被災者ご自身や現地のボランティアの方々から、必要な物資やサービスをリクエストして頂ければ、被災者の役に立てると思ったんです。
スタッフ
日本では、今後も災害が増えていくと言われていますよね。
災害が来た時に対する対策をしなければいけませんから、TEBU-KURO-Sのようなアプリは画期的だと思います。
川本社長
そうですね。
それに、TEBU-KUROが災害を食い止める一つの機能になって欲しいとも思っています。
そもそも自然災害が多くなってる理由は、CO2の排出量が増えて地球温暖化が加速したことによるものが大きいんです。
「勿体ない」を解決することはゴミを減らすことなので、CO2の排出量を減らすことに繋がります。
スタッフ
災害が起こってからの対策も素晴らしいですが、根本的に災害を食い止めるためのアプローチまでお考えになるなんて、素晴らしいです。
ご自身のお仕事を通じて、人と地球の役に立ちたいという熱い想いが伝わってきました。
川本社長
建築が社会に対して貢献できることを、今後も考えていきたいと思っています。
TEBU-KUROはそのための橋渡しの道具ですから、建築業界に属する方はもちろん、一般の方々にも、ぜひ気軽に利用して頂きたいです。
株式会社ミライノベーションズのインタビューまとめ
川本社長は、ご自身の携わる建築業界を通じて、地球の未来に貢献したいとお考えです。
いままで具体的な解決策の出てこなかった建築業界のあらゆる「勿体ない」に一石を投じ、TEBU-KUROをつくられました。
また、建築に携わる人々だけでなく、DIYを楽しむ一般の方々や、災害に苦しむ被災地の方々のお役にも立ちたいというお話は、胸が熱くなるものでした。
株式会社ミライノベーションズさんの今後の展望、そして、川本社長のご活躍が楽しみです。
株式会社ミライノベーションズの詳細情報
会社名 |
株式会社ミライノベーションズ |
所在地 |
〒251-0032 神奈川県藤沢市片瀬1-6-26 |
代表者名 |
川本雅史 |
電話番号 |
0466-26-3737 |
営業時間 |
10:00~17:00 |
公式HP |
https://www.mirainno.com/ |
対応する工事 |
建築資材古物商 |
対応エリア |
全国 |
その他 |
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