MORIYA AND PARTNERS

森屋さんと住宅の模型2

新築を考え始めたときに、あなたが思い描くものは何でしょうか?
建物のほかに、想像できたものはありますか?

実は、建物のことだけを考えても、なかなか良い家はつくれません。
なぜなら、周囲の環境を考慮することも、家づくりにおいては欠かせないためです。

東京都世田谷区のMORIYA AND PARTNERS(モリヤ・アンド・パートナーズ)さんは、住宅や商業建築などを手がける一級建築士事務所です。
「クライアント」と「場所」をもとにして、建築デザインを導き出していらっしゃいます。

そこで、MORIYA AND PARTNERSの代表である森屋さんにお話をうかがいました。
この記事では、森屋さんが建築を手がける際に、大切にしている想いについて紹介いたします。

「場所」に人格を見出す

説明中の森屋さん1

スタッフ

一口に建築といっても、住宅や商業建築などいろいろあります。
森屋さんがメインにしていらっしゃる建築は何ですか?

森屋さん

特にメインは決めていませんね。住宅でも商業建築でも、ご依頼があれば何でも積極的に引き受けています。
こちらから仕事を選ぶのではなく、いただいた仕事に対してしっかりと向き合うというスタンスです。
一つだけ言えるのは、都心からは商業建築のご依頼が多く、郊外や地方からは住宅のご依頼が多いということでしょうか。

スタッフ

住宅のご依頼が郊外や地方から多いというのは、何か理由があるのでしょうか?

森屋さん

周囲の環境を意識した私の建築が、郊外や地方と特に相性が良いのかもしれません。
実際に、過去に私が手がけた建築が、郊外や地方からのご依頼につながったケースは多いです。

スタッフ

森屋さんの公式サイトには、建築の実例が数多く載っていますよね。
郊外や地方で新築したいというお客様は、どちらの実例に注目なさるケースが多いのでしょうか?

森屋さん

私の地元でもある、神奈川県伊勢原市で手がけた平屋の住宅が挙げられます。
同じ敷地内に市指定文化財の古民家があり、その貴重な建物を壊さないように注意を払いながら新築しました。
SANNOMIYA1

焼き杉を用いて建てた伊勢原市の新築住宅。
周囲に違和感なく溶け込むデザインで、あたかも昔からこの場所にあったかのようです。

SANNOMIYA2

周りの景色を切り取る、シルバーの壁。
建物と自然が相乗効果をもたらし、昇華された「美」を創り出しています。

スタッフ

建物の壁などが黒く、心が落ち着きますね。
いったい何の素材を使っているのでしょうか?

森屋さん

伝統的な焼き杉です。焼き杉は耐久性が高いうえ、時間が経っても美しさが失われません。
しかし、よそから調達するのが難しかったので、私たち自身で一本ずつ杉を焼いて作りました。

スタッフ

こちらの建物に使われている杉、すべてを一から作ったのですか?
相当な時間がかかったのではありませんか?

森屋さん

さすがに時間はかかりました。
設計してから完成するまで、3年を要しましたからね。

スタッフ

普通の住宅なら、1~2年ほどで完成しますよね。
なぜ、手間をかけてまで、わざわざ焼き杉を用いたのでしょうか?

森屋さん

周囲の環境を壊さないようにしたかったからです。
隣に建つ古民家のように、新築した建物もやがてその場所の一部になりますからね。

スタッフ

もっとも周囲の環境になじむ素材として、伝統的な焼き杉を用いたのですね。
たしかに写真を拝見すると、新築が周囲の環境と一体となって見えます。

森屋さん

「場所」を意識したからこそ、良い住宅になったのだと思います。
私は、「場所」にも人格のようなものがあると考えているんですよ。
クライアントと場所、二人のお客さんと対話しながら設計しているような感覚なのです。

スタッフ

「場所」にも人格がある、とは面白い表現ですね。
森屋さんが「場所」の個性を活かせる建築士さんだからこそ、郊外や地方といった強い個性を持つ地域からご依頼が多いのかもしれませんね。

森屋さん

そうかもしれませんね。
伊勢原市の住宅において、「場所」と真剣に向き合った経験が、私にとって大きな財産となりました。
その後も、「場所」の価値を尊重していきたいと思いながら、設計に取り組んでいます。

その方ならではの空間をつくっていただく

SETOYAMA2

スタッフ

森屋さんが、お客様との打ち合わせにおいて心がけていることを教えてください。

森屋さん

お客さんが気になることは、何でも全部言っていただくように心がけています。
もし私の提案を気に入っていただけなかった場合は、あらためてお客さんと会話を重ねて、どのように変えるべきかを粘り強く考えます。
住宅は、お客さんと私がコラボレーションしてつくるものですからね。

スタッフ

当然と言われてしまうかもしれませんが、「場所」と同じように「クライアント」も大切になさっているのですね。
お客様にとって理想の家を、森屋さんが実現していくわけですね。

森屋さん

はい。
ところが、お客さんの意見を反映して理想の家をつくったとしても、お客さんが私の想定した通りの使い方をするとは限りません。それがまた、建築の面白いところなんです。

スタッフ

住んでいるうちに、新たな使い方を発見することもあるでしょうからね。

森屋さん

そうですね。
家は、その方ならではの空間にどんどん変わっていくものです。
新築後にお客さんが家をどのように使っていらっしゃるのか、拝見するのも楽しみの一つになっています。

スタッフ

新築が完成したあとも、お客様との交流が続いているのですね。
ちなみに、森屋さんには「このように家を使っていただきたい」といった願望はないのでしょうか?

森屋さん

私から家の使い方を押し付けるつもりは、まったくありません。空間は、さまざまな考えが混ざりあってこそ、面白くなるからです。
それだけに、お客さんの自由な使い方を受け入れられる空間づくりを私は目指しています。

スタッフ

お客様に合わせて柔軟に変化できる空間、ということですね。
森屋さんがそのように考えるのは、どうしてですか?

森屋さん

それぞれのお客さんに、その方だけの唯一無二の空間を手に入れていただきたいからです。
現代は家づくりにも工業化の波が押し寄せ、空間の多様さがすっかり失われてしまいました。
画一的に造られた工業製品のような空間に、人が押し込められるさまは、見ていて不自然に感じませんか?

スタッフ

私も不自然に感じます。
すべての方が違う感性を持ち、異なった生活を送っているのですから、最適な空間は人それぞれだと思います。

森屋さん

その通りです。だからこそ、私はお客さんが自分の手で空間をつくり出していくのを手助けしたいのです。
お客さんには、私の設計した住宅に自由に住んでもらい、多様な空間を創り出していただきたいですね。

原動力は「建築が好き」という気持ち

森屋さんと住宅の模型3

スタッフ

ところで、森屋さんが建築を目指したきっかけは何ですか?

森屋さん

何か特定のきっかけがあったわけではなく、成長する過程で建築に興味を持っていきました。
子どものころは秘密基地をつくるのが好きでしたし、中学・高校時代は6畳くらいの自室の模様替えで、クシャクシャに丸めた紙を壁全体に貼ってみたりしたものです。

スタッフ

クシャクシャに丸めた紙を貼り付けるとは、ずいぶん独創的ですね。
インテリアデザインにも興味があったのでしょうか?

森屋さん

実はそうなんです。なので、インテリアデザインと建築とで、進路を迷っていた時期もありました。
建築を通して空間を考えるのが好きだったので、最終的には大学で建築を専攻しましたが。

スタッフ

学生時代から、空間を強く意識していらっしゃったのですね。
それにしても、建築が好きだという気持ちは昔から変わらないのですね。

森屋さん

変わりませんね。やはり建築が好きだという気持ちが、私の原動力になっています。
だからこそ、大きな壁が目の前にあっても、ずっと挑戦しつづけてこられたのだと思います。

スタッフ

「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますが、まさに森屋さんのために存在する言葉ですね。

森屋さん

そういっていただけると嬉しいですね。
私自身、好きで建築を行っているからこそ、単なる住まいを超えた、その人・その場所だけのオリジナルな空間を、提供できるのだと思っています。
建築では大変なこともたくさんありますが、これからもお客さんに喜んでいただける建物をつくっていきたいですね。

森屋さんと住宅の模型1

スタッフ

これから新築を建てようとしていらっしゃる方に、一言アドバイスをいただけますか?

森屋さん

ご近所や地域など、周りに対して貢献する気持ちを持つことが大切です。
ご近所との関係を大切にすれば気持ちよく暮らせますし、まちづくりに貢献すれば地域が活性化します。すると、10年後20年後の自分に対しても、何か良いことが返ってくるはずです。
ですから、まずは自分の側から周りに対して、どんな貢献ができるか考えてみることをお勧めします。

スタッフ

周りを大切にして建築を手がけていらっしゃる、森屋さんらしいアドバイスですね。
本日はお忙しいなか、誠にありがとうございました。

値段感と坪単価

坪単価:100万円~150万円

まとめ

SETOYAMA1

「クライアント」と、人格を持った一人の「場所」。
二人の想いをもとにして、一つの建築デザインが導き出されます。

しかし、建築デザインを導き出すことは容易ではないでしょう。
「クライアント」が、想いのすべてを言葉にできるとは限りません。
「場所」に至っては、想いを感じ取ってもらえることを、ひたすら待つのみです。

それでも、森屋さんは対話を続けることで最善を尽くします。
建築が好きだという気持ちをもって対話に取り組み、妥協しません。
だからこそ、誰にとっても理想の建築がつくれるのです。

周囲の環境を強く意識した建築を目指す森屋さん。
MORIYA AND PARTNERSさんは、いつまでも愛される建築をつくっていらっしゃいます。

会社名 MORIYA AND PARTNERS
代表者名 森屋 隆洋
住所 〒158-0095
東京都世田谷区瀬田2-14-8
電話番号 050-3697-1050
公式HP http://www.moriyaandpartners.jp/
営業時間 9:00~17:00
※土日祝は定休日
主な業務 住宅・店舗・オフィスの設計
対応エリア 全国