村山隆司アトリエ

瀬野代表

村山隆司アトリエの村山代表は「お家を建てる時の打ち合わせでは、ご夫婦どちらかの主張が強くなってもいけない」といいます。最悪の場合、お家を建てた後に夫婦の間でもめる原因になってしまうそうです。
また、村山さんは家づくりにおいて最初から理想のお家を目指すのではなく、時間を掛けて少しずつ理想のお家に近づけることを推奨しています。
「お家を建ててから後悔をしてほしくない」と語る村山さんがどのようにして家づくりをしているのか、実際のインタビューをもとに詳しくご紹介します。

昔と現代を融合したデザイン、こだわりは自然素材

スタッフ

村山さんは住宅をメインで設計されていますが、理由はありますか?

村山社長

下積み時代にお世話になっていた事務所で、建築は「住宅にはじまり住宅に終わる」と教えられてきました。
基本的に建築とは人が住む、あるいは人が入る建物をつくります。
そう考えると、住宅は最も身近にある建築です。
成功も失敗も身近で感じることができます。だから、住宅は一番気を使って設計しなければならない、と先輩や師匠から教わりました。
住宅の仕事に魅力を感じるようになったのは、修業先での影響が強いと思います。

スタッフ

住む人が喜ぶ姿を近くで見られるのはやりがいに繋がりそうですね。
お家を建てるうえで他にもこだわりはありますか?

村山社長

必ず無垢材や漆喰といった自然素材を使うのが独立した当初からのこだわりです。ビニールクロスや集成材といった添加物が入っている素材は使いません。

スタッフ

最近でこそ自然素材を使ったお家は珍しくありませんが、独立したころからですと20年以上も前ですよね。
当時から自然素材にこだわっていたのは驚きです。
デザインにもこだわりや特徴はありますか?

村山社長

私が設計する建物は現代和風というかモダン和風に近いですね。
デザインに関しては、こだわりというより、そういうものしか作れなくなってきた感じです。
大学で建築を学んだ時はル・コルビュジエに憧れて純白の家や機能的な家など、シンプルにかっこいいデザインを熱心に勉強していたのですが…。
ル・コルビュジエ
フランスで主に活躍した建築家。モダニズム建築の巨匠といわれ「近代建築の三大巨匠」として位置づけられる
参考 ル・コルビュジエ - Wikipediaル・コルビュジエ - Wikipedia

スタッフ

目指していたのは今とは違ったデザインだったのですね。

村山社長

作りたいのはかっこいいデザインなのに、案を作れば作るほど泥臭いものになっていきました。
設計をしているうちに、縁がわや土間など、日本に古くからある建築の要素が出てきてしまい、自分でもなんでだろうと不思議でした。
それでも「最終的にはやっぱりこっちの方が気持ちいよな」と思って設計に取り入れるようになりました。

スタッフ

自分でも気づかないこだわりを既にお持ちだったのですね。

村山社長

ある時、テレビの取材を受ける機会があって。
その番組のタレントさんは私の建築を見て「現代の町家(まちや)だね」とコメントしていました。

スタッフ

単純に和風に偏ったデザインではなく、現代との調和が取れていたのですね。

村山社長

たて続けに、別の取材では雑誌の編集者さんに「モダン和風だね。このデザインを売りにすればいいじゃないの?」といってもらって。
そのとき気づいたのです。
京都生まれの私には、幼い頃に見た古い建物の街並みや、和のイメージが根底にあるのだと。

スタッフ

さらに、学生の時に熱心に勉強したモダニズムの建築が上手く調和されたのですね。

村山社長

結局、自分は泥臭いものしか作れない。だけど、これが自分のデザインなんだと納得ができました。
以来、悩んでいたスケッチの作業が驚くほど進むようになりましたよ。
筆箱とスケッチ

村山さんのスケッチと愛用している筆箱

完成するのは住み始めてから10年後

スタッフ

お家づくりを手掛けるうえでの理念はありますか?

村山社長

建築はクライアントがあってこそです。
なので、私は建築家に作品はいらないと思っています。
かつて日本では、コツコツお金を貯めて40代や50代でやっとお家を買うのが主流でした。
やっぱり、家を建てるのは一生に一度のこと。中には何かを乗り越えてやっとの思いでお家を建てられる方もいるわけです。
少なくとも私が関わるお客様には家づくりで後悔して欲しくないですね。

スタッフ

あくまでお客様が主体にあるわけですね。
住宅を主にてがけてこられた村山さんだからこそのご意見に感じます。

村山社長

作品として造ってしまうと、できたものは自己満足になってしまいます。
しかし、お家はクライアントのために建てるものです。
工務店やメーカー、建築家が一丸となってクライアントのために良いものを作る。つまり、われわれも数あるサービス業のうちのひとつなのです。
建築物のスケッチ

スタッフ

住む人にとって良い家をつくるためには、具体的にどのような提案をされていますか?

村山社長

最初から100%要望を反映したお家ではなく、絶対に外せないところだけ押さえてつくるように提案しています。

スタッフ

自分のライフスタイルに合わせてカスタマイズしていくわけですね。

村山社長

クライアントさんにはよく「竣工祝いは10年後にしましょうよ」と言ったりもしますね。10年くらいかけて、少しずつ改装して自分たちのものにしていくイメージです。
それに、お家を建て始めた当初は基本的に予算が足りない方が多いですからね。
最初は60%くらいの完成度でも、後からいろいろと足して100%にできますよ。

スタッフ

幅をもたせられる40%はどのような要素がありますか?

村山社長

家族構成の変化が一番ですね。
例えば子供が大きくなれば、部屋が小さくなったり、部屋がいらなくなったりもします。逆に家族が増えて部屋を増やしたくなるかもしれません。

村山社長

時代の経過によってお住まいの状況も変化する方がほとんどです。
既にあるお家の間取りに合わせるのではなく、ライフスタイルに合わせてお家の形を模索していくわけですよ。
私が関わったお客様は建てたあとも、遠慮なくご要望を言いに来てくれます。

スタッフ

完成後もお客様と付き合いがあるのですね。

村山社長

改装、改築の話もまたしっかりしにきてくれるってのは嬉しいですね。
ご連絡をくれるお客様の中には「旅行に行く機会が減りましたよ。家がいちばん居心地がいいですね」といってくれます。
最初は信じられませんでしたが、大体7割くらいのお客様は同じようにおっしゃってくれますね。これは自分が長年やっていて一番の誉め言葉だと思っています。

スタッフ

やはり、最初に村山さんと一緒にお家を建てたときの信頼関係があるからこそ、何度でも連絡をくれるのでしょうね。
お客様とお家を建てるにあたって何か大切にしていることがあるのでしょうか?

村山社長

いつでも私は本気で家づくりに挑みます。
でも、それは施主さんにもお願いしていることです。

喧嘩するほど良い家になる?建てた後に後悔しないために

スタッフ

具体的に施主さんは何をやればいいのでしょうか?

村山社長

打ち合わせでは夫婦で喧嘩をしてくださいとお願いしています。

スタッフ

夫婦ゲンカですか?

村山社長

私はお家づくりで誰か一人だけの話を聞いて設計をするようなことはしません。
なので、打ち合わせには必ず夫婦で来てもらわないと困ります。そもそも、奥さんか旦那さんのどちらかに任せるといった方のご依頼は受けられません。

スタッフ

打ち合わせには徹底したこだわりがあるようですね。

村山社長

もし、打ち合わせの場で何もいわないと、お家を建てた後に喧嘩になるからです。でも、打ち合わせの時に包み隠さず話合えばお家ができた後にもめることはありません。やはり、お家を建てた後で後悔はしてほしくないですからね。

スタッフ

言いたいことを全部いって納得して建てたお家だから、つい帰りたくなる居心地の良いお家になるのですね。
でも、本当に打ち合わせの場で喧嘩をされるご夫婦は居ますか?

村山社長

たとえ20年連れ添ったご夫婦でも喧嘩しますよ。
でも、自分が必ず仲裁に入るので安心してください。
長い間いろんなご夫婦を見てきましたが、やっぱり考えていることは違います。
例えば、どんなお家にしたいか写真を持ってきてください、とお願いしても、お二人とも全然違う雰囲気の写真を持ってこられます。
とあるクライアントさんは自分の前でケンカをはじめました。でもそれを見て、夫婦でも喧嘩をするのだと気付かされましたし「この喧嘩は必要なものだ」と思ったのです。

スタッフ

言いたいことを言い合って良いものを作り上げる。
むしろ、喧嘩したほどいいものができそうですね。

スタッフ

では、最後にこれから新築を検討されている方たちにアドバイスをお願いします。

村山社長

設計士に依頼をするならとことん無理を言ってください。
とんでもないことをいってください。
基本設計の段階、打ち合わせの段階で思っていることを全部おっしゃってください。
建築家や設計士は必ずあなたの言ったことを全部整理してくれるので安心してください。そのうえで、どうすればできるのかについて親身に考えてくれるはずです。
むしろ、それができるような方とお家づくりをされるのがおすすめです。せっかく建てるお家ですから、妥協せず納得できるお家を建てて欲しいですね。

まとめ

螺旋階段

村山さんのお家づくりの根底には、せっかく建てた後に後悔をして欲しくないという強い想いがありました。
家族で住む家だから、家づくりは家族のうち誰かの主張が強くなってもいけない。時には夫婦ゲンカをしてでも思っていることを全て吐き出す必要があるのですね。

また、ライフスタイルの変化に合わせて、建ててくれた設計士さんに改築やリフォームの相談が気軽にできるのも頼もしいです。

家族が揃って納得できるお家づくりをしたいあなたは、ぜひ村山隆司アトリエ一級建築士事務所さんへ相談してみてください。

会社名 村山隆司アトリエ一級建築士事務所
代表者名 村山隆司
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東京都江東区佐賀2-1-12泊楓居2号室
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