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伝統的な日本家屋には、先人たちの知恵がたくさん詰め込まれています。
昔の大工さんは良質な木材をふんだんに使い、日本の気候になじむ設計でお家を建てていました。
神奈川県川崎市にある永井空間設計さんは、日本の建築文化を大切にしながらお家を建てている一級建築士事務所です。
国産の木材と伝統的な日本建築のノウハウを活かして、お客様のために快適なお家をつくっていらっしゃいます。
そこで、今回は代表である永井さんにインタビューしました。
永井空間設計さんの建築設計に対する考え方やこだわりについて、ご紹介いたします。
日本の森林を守るためにも、国産の良質な木材でお家を建てる
スタッフ
永井さんは、どんなところにこだわってお家を建てていらっしゃいますか?
永井さん
建材にこだわっています。仕上材、構造材にできる限り無垢材を使っているので、木のぬくもりが感じられると思います。
無垢材とは?
使うときの形状で、一本の丸太から切り出した木材です。集成材や貼物(はりもの)と異なり、接着剤を使いません。
天然の木そのままの風合いや香りに恵まれ、さらに室内の湿度を調整する働きもある優秀な建材です。ただし、品質が一定ではないので、扱う職人の経験や技量が問われます。
参考
無垢材コトバンク
永井さん
無垢材を使った家は、気持ちが良いですよ。夏は湿気を吸ってくれるので、風呂あがりに寝転がっても床がベタベタしません。また、冬は暖かくて過ごしやすいんです。
ちなみに、無垢材はできる限り国産のものを推奨しています。
スタッフ
永井さん
もちろん品質に優れているのも、国産にこだわる理由の一つです。
加えて、日本の山を守りたいからという理由もあります。
スタッフ
木を切るのが、日本の山を守ることにつながるのですか?
永井さん
そうなんです。山は放っておくと、雑草雑木がすき間なく生えます。密集したままだと、木はまっすぐ生育しません。
永井さん
だから、適度に木を切るのは、山にとって必要な手入れなんです。
手入れを怠って山全体の木がダメになると、土砂崩れなどの災害が起こりやすくなってしまいます。
スタッフ
そうなんですね、それは知りませんでした。
昔の人は山から木材を調達することで、結果的に山を手入れしていたんですね。
永井さん
その通りです。しかし、特に2000年以降は安価な木材を外国から輸入することが増えていて、国内の森林がどんどんダメになってきているのが現状です。
森林はCO2を吸収して地球温暖化の防止に役立っているので、見過ごせません。
ですから、私は国産の良質な木材を使って、お客様に過ごしやすい家を提供するとともに山と地域の環境を守りたいんです。
スタッフ
国内の木材を使うと、お客様のためにも環境のためにもなるんですね。
自然と調和した日本建築なら、心豊かな暮らしが送れる
スタッフ
永井さんが建築を手掛けようと考えたきっかけは何ですか?
永井さん
子どものころから絵や彫刻といった芸術に興味があったのがきっかけです。
加えて、物理、数学などの理系科目が得意だったので、芸術と理系を合わせた建築が向いているのではないかと考えて大学の建築学科に進みました。
大学では、日本と西洋の建築史の授業が好きでしたね。
スタッフ
永井さん
いったん設計事務所に就職しました。やはり実際の現場を学ばないと、一人で設計できませんからね。
在職中にバンクーバーに行って、現地の設計事務所での仕事も体験しました。
スタッフ
永井さん
はい。また、もとの事務所を退職したあと、青年海外協力隊に2年間参加してジンバブエで公共住宅の建設に携わりました。
永井さん
平成5年に帰国してから平成11年に独立するまでは、複数の事務所で修業しました。その間に、子どもができたんです。
子どもができた当時はJICA関連の設計事務所に勤めていましたが、仕事で行く予定だったフィリピン行きを断って退職し、日本に残りました。
スタッフ
子どもの成長は早いですし、ご家族と暮らすために日本に残ったのは最善の選択だったと思います。
ちなみに、海外での経験で得られたことは何でしょうか?
永井さん
あらためて日本の建築文化の素晴らしさに気付いたことですね。
ただし、外国の建築が劣っているというわけではありません。日本の建築は、日本の気候に上手く適応しているからすごいんですよ。
スタッフ
日本の建築文化のどういったところが、素晴らしいのでしょうか?
永井さん
建物が自然と調和しているところです。
たとえば、日本家屋は雨戸を開け閉めするだけで、通風をコントロールできるようになっています。
永井さん
また、建物の南側を大きく開けて庇(ひさし)を長く出すことで、自動的に日差しを調整しています。
太陽の位置が高い夏の時期は、日光が庇でさえぎられて涼しくなります。反対に、太陽の位置が低い冬の時期は、建物の奥まで日が差し込んで暖かくなるんです。
スタッフ
永井さん
そうです。江戸時代までの日本家屋は、自然と調和したつくりになっていたんです。
ただ、最近は日本人にとって当たり前だった暮らしが送れない、環境と暮らしに調和しない家が多くなってしまいました。
お客様にはぜひ、無垢材に触れられて縁側でくつろげるような、居心地よく心豊かな暮らしができる家に住んでいただきたいですね。
日本の原風景を大切に守り抜いていきたい
スタッフ
永井さん
地域の団体に積極的に参加して、まちや自然を守る活動を行っています。社会とのつながりという切り口で、建築を考える活動などですね。
たとえば、15年前から川崎市宮前区のまちづくり協議会に入っています。
永井さん
宮前区はベッドタウンで、若い方がたくさん転入してくるんですよ。駅前には商業施設とマンションだらけですが、ちょっと奥へ入れば田畑の広がる良い地域なんです。
スタッフ
ビルとか工場とかのイメージが強い川崎市にも、まだまだ田園が広がっている場所はあるのですね。
永井さん
そうなんです。ただ、残念ながら近年は残っていた田畑や緑地も次々とマンションに変わっていっています。
そこで、私たちはまちづくり協議会でフォトコンテストを始めました。
スタッフ
フォトコンテストですか?
なぜ、フォトコンテストを始めたのでしょう?
永井さん
写真の中だけでなく、現実にも昔ながらの原風景を残したかったからです。
あまりに急ピッチで世の中が変わっていくので、立ち止まって原風景を残すべきだと皆さんに訴えたかったんですよ。
スタッフ
なるほど。写真を通して、世間を動かしたいと考えたのですね。
永井さん
そうなんです。私は原風景の良さを皆さん、特にお子さんに知っていただきたいのです。将来は豊かな自然を守り、環境を重視するお子さんに育ってほしいんですよ。
スタッフ
環境問題を子どもたちに知ってもらうことも、私たち大人の使命なんですね。
永井さん
その通りです。私はさまざまな活動を通して子どもたちに自然の素晴らしさを知ってもらい、心豊かな暮らしを送っていただきたいと願っています。
スタッフ
永井さん
最近は、まちから大工さんの姿が消えて、建売の住宅ばかりが増えています。ところが、画一的な建売住宅では、本当にお客様が望む暮らしは実現できません。お客様の生活を、家に合わせなければならないからです。
私は、お客様が思い描く暮らしが送れる家をつくります。お客様にとって本当に暮らしやすい家を建てたいのです。ぜひ一緒に家をつくりましょう。
スタッフ
本日はお忙しいところ、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
永井さんが目指していらっしゃる、自然と調和した家づくりがよく分かりました。
永井空間設計のインタビューまとめ
日本では、今なお経済優先で住宅が増え続けています。
しかも、海外の安い木材や人工的な建材によって住宅が建てられているのが現状です。
山を守りながら良質で長持ちするお家を建てるのが、本来あるべき日本の建築文化です。
永井さんは国産の木材を使い、自然と調和するお家をお客様に提供したいと強く望んでいらっしゃいます。
自然が感じられる気持ち良いお家こそ、日本住宅の真骨頂です。
本物の日本住宅をつくりたい方は、どうぞ永井空間設計さんにご相談ください。
一級建築士事務所 永井空間設計の詳細情報
会社名 |
一級建築士事務所 永井空間設計 |
所在地 |
〒216-0014 神奈川県川崎市宮前区菅生ヶ丘6-25 |
代表者名 |
永井幸 |
電話番号 |
044-977-5722 |
営業時間 |
8:30~17:30(土日も電話対応可) |
公式HP |
https://nagai-spacedesign.com/ |
対応する工事 |
建物企画・設計・監理 |
対応エリア |
神奈川県・東京都 |
その他 |
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