N.A.O

加藤さんの正面写真

人が暮らすことによって、家の価値が高まっていく。
そのような住宅にできたら、理想的だと思いませんか?

長年生活していれば、床は傷つき、壁は汚れます。
しかし、それらの変化が味となる住宅にすることもできるのです。

神奈川県秦野市のN.A.O(ナオ)さんは、住宅をメインに建築を手がける建築設計事務所です。
年月を経るほど価値の高まっていく住宅をつくっていらっしゃいます。

そこで、N.A.Oの代表を務める加藤さんにお話をうかがいました。
この記事では、加藤さんの住宅に対する考え方や想いについて紹介いたします。

恵まれた人との縁を大事にする

加藤さんの横顔

スタッフ

最初に、加藤さんが建築を選んだ理由を教えてください。

加藤さん

自分の好きなことを仕事にしたかったのが、一番の理由ですね。高校3年になって進路を考えたときに、人生の8割を占める仕事を金もうけだけに費やすのは、非効率でもったいないと思いました。
そこで、「自分が楽しいと感じることは何だろうか?」と考えてみたところ、すぐに思い当たったのが製図の授業だったんです。過去を振り返ってみても、14歳で経験した実家の建て替えの際に、自分なりに間取りを描いて楽しんでいました。
なので、建築を仕事にしたら楽しいのではないかと思ったんです。

スタッフ

子どものころに間取りを描くなんて、よほど住宅に興味があったのですね。
学校を卒業したあとは、どうなさいましたか?

加藤さん

タイプの異なる2つの設計事務所で働きました。
最初の事務所では、建築設計に絡むあらゆる仕事を経験できましたし、次の事務所では、設計事務所の経営について学ぶ機会もいただきましたね。

スタッフ

一人でやっていくために、必要な知識を身につけ、経験を重ねていったのですね。

加藤さん

はい。それで、2つめの事務所にいたときに、絶好のチャンスが訪れたタイミングで独立しました。
それでも奥さんの後押しがなければ、独立を決心できなかったでしょうけどね。

スタッフ

ご家族の理解を得られないと、思い切った決断はできませんよね。
ちなみに、独立したあとは順調でしたか?

加藤さん

入念に準備をしていたので、独立後は比較的順調でした。ありがたいことに、知人から紹介していただくことも多かったですしね。
また、価値観の合致する工務店さんに出会えたことも大きかったです。普段から設計事務所の仕事を請け負っていらっしゃる素晴らしい工務店さんなので、安心して工事をお願いしています。監督さんも優秀な方なんですよ。

スタッフ

いくら良い設計をしても、工務店さんに恵まれなければ良い家は建てられませんからね。

加藤さん

はい。以前の事務所でお世話になった方々、工務店さん、僕の家族、そしてお客様と、僕は人に恵まれてきました。
それだけに、僕は人との縁を大事にしていきたいと考えているんです。

お客様の喜びこそが、やりがいとなる

建物の外観

スタッフ

加藤さんが建築設計にやりがいを感じるのは、主にどんなときですか?

加藤さん

タイミングは大きく分けて2度ありますね。
1度目は、やはり完成した建物を見て、お客様が喜んでくれたときです。

スタッフ

長い時間をかけて加藤さんと一緒に考えてきた計画がカタチになるわけですから、お客様は本当に嬉しいでしょうね。

加藤さん

そう思います。
この前完成したばかりの新築に至っては、想定外の事態が起こっただけあって、お客様はもちろん私自身も無事に完成したことに一安心しました。

スタッフ

想定外の事態ですか。
どのようなご依頼だったのですか?

加藤さん

あるご夫婦から受けたご依頼で、「ご主人の実家の敷地を分割し、もう一棟新築する」という内容でした。ところが、法律の影響により敷地を分割できなかったんです。
そのため、新築から増築に切り替えて計画を練り直したのですが、新しく増える面積が20坪に狭まってしまいました。

スタッフ

日本の一般的な新築が30坪以上ですから、20坪はちょっと狭いですね。

加藤さん

坪数が少なくなるほど空間を緻密に設計する必要が生じるため、完成まで2年ほどかかりました。
それだけに、無事に完成して引き渡しをするときに、お客様がすごく喜んでくれたんです。お祝いに、焼き肉まで振る舞っていただきました。

加藤さん

新築が完成したときの、お客様からかけていただく言葉や伝わってくる喜び。それらを味わうと、「やっぱりこの仕事は辞められないな」と思うんです。

目指すのは「器の大きな住宅」

建物の内観

スタッフ

大きなやりがいを感じる最初のタイミングは、新築ができたときなのですよね。
2度目のタイミングは、いつ訪れるのでしょうか?

加藤さん

新築後しばらくして、お客様が家を住みこなしていらっしゃると感じたときです。
「住みこなす」とは僕が独自につくった言葉なんですけど、意味はお分かりいただけるでしょうか?

スタッフ

おそらく「家のポテンシャルを存分に引き出して暮らす」といった意味ですよね?

加藤さん

はい。長く住みつづけていただける住宅を目標に僕は設計しているので、お客様が住宅を住みこなしていらっしゃるのを見ると、一安心するんですよ。

スタッフ

考え抜いた末につくった住宅でしょうから、お客様に心地良く住んでいただけているか気になるのは当然ですよね。
ちなみに、長く住みつづけられる住宅にするために、加藤さんはどのような工夫をしていますか?

加藤さん

人の目を引きつける「要素」を、できるだけ多めに取り入れるようにしています。

スタッフ

「要素」ですか?

加藤さん

ひとまず「人の目を引きつけるポイント」と思っていただければ問題ありません。
たとえば、ちょっとした傷や汚れであっても、真っ白な壁についていたら気になりますよね?

スタッフ

とても気になります。意外なほど、傷や汚れが目立ちますよね。

加藤さん

そうですよね。真っ白な壁だと、傷や汚れが唯一の要素となって目立ってしまうんです。
そこで、真っ白な壁を木目のある壁に変えてみると、傷や汚れの見え方が変化しませんか?

スタッフ

傷や汚れが不規則な木目の模様のなかに混じって、ひと目見ただけでは気にならなくなりますね。
傷や汚れ自体は変わらないので、よくよく考えてみれば不思議な現象です。

加藤さん

そのような現象が生じる理由は、要素が多く存在するほど、人は一つひとつの要素に注意が向かなくなるためです。

スタッフ

「木を隠すなら森の中」と、根本的な考え方は同じですね。
一つの要素を隠したいのなら、多くの要素で取り囲んでしまえばよいわけですか。

加藤さん

その通りです。なので、最初から要素を多く入れておくほど、気を使わなくてすむ住宅になります。そこで、壁には木目のある合板、フローリングには柄や節の多いものを用いる等、要素が多い素材の提案を心掛けています。
これこそが、「器の大きな住宅」をつくるためのポイントなんです。

スタッフ

「器の大きな住宅」とは何でしょうか?

加藤さん

人の生活に伴って生じる傷や汚れを、すべて受け入れてくれるような住宅です。
特にお子さんがいらっしゃるご家庭では、落書きや食べこぼしなども日常茶飯事ですからね。お子さんが物を落としたくらいで、「床が傷付いた!」と悲鳴を上げる住宅では、住むことが辛くなってしまうと思うんです。

スタッフ

たしかに、フローリングの傷を修復するにも、大変なお金がかかりますからね。
傷を気にしなくてすむのなら、気が楽になりそうです。

加藤さん

そうですよね。ですが、ただ気が楽になるだけでは、僕はまだ不十分だと思います。
そこで、素材選びなどに気を配り、傷や汚れはもちろん、極端なことをいえば落書きでさえプラスの要素に変えられる住宅を目指しているんです。

スタッフ

傷や汚れ、落書きなども味になる、ということでしょうか?

加藤さん

まさにその通りです。僕は今の住宅がキレイすぎると思うんですよ。100%の仕上がりで完成させることだけに、こだわりすぎています。それでは、生活感が出るほど、つまり要素が加わっていくほど汚く見えてしまいます。
だからこそ、新築時点を70~80%と仮定して、様々な要素が加わっていくことで、20年後30年後に100%となる「器の大きな住宅」を僕はつくりたいと思っているんですよ。
加藤さんの正面写真

住宅の中では、さまざまな出来事が起こります。
加藤さんは、そのすべてを「生活に彩りを与える要素」にしたいと考えていらっしゃいます。

スタッフ

これから新築を建てる人にアドバイスをお願いします。

加藤さん

ぜひ、後悔しない家づくりを目指してください。高額な住宅ローンを組むにもかかわらず、なんとなく決めてしまう方が多いように感じます。
そこで、可能な限り情報を仕入れてみることをお勧めします。僕に相談してもらえるのは嬉しいですが、ほかの事務所も知っておいた方がよいですよ。だいたい初回の相談は無料なので、いろいろな設計事務所を訪問してみてください。

スタッフ

後悔しないように、お客様ご自身でもしっかりと下調べしておくことが大切なのですね。
本日はお忙しいところ、誠にありがとうございました。

値段感と坪単価

坪単価:60万円~100万円

まとめ

日本では、住宅は「新築でなければ価値がない」と評価される傾向があります。
なぜなら、新築こそが最良の状態で、あとは劣化していくだけだと考えられているからです。

はたして、その考え方は正しいのでしょうか?
想いを込めてつくった家が、ただ消費されるだけの存在だとしたら、寂しいと感じませんか?

それだけに、加藤さんは住みつづけるほど価値の高まる「器の大きな住宅」をつくりたいと考えていらっしゃいます。
暮らしの記憶が積み重なるほど、家としての完成度が高まっていくとしたら、これほど嬉しいことはないでしょう。

思い出を大切な財産として受けとめられる家こそ、N.A.Oさんが目指す住宅です。
ぜひ、ご家族みんなの手で、家の価値を高めていってください。

会社名 N.A.O
代表者名 加藤 直樹
住所 〒257-0015
神奈川県秦野市平沢
※住宅併用のため詳細はお問い合わせ下さい
電話番号 0463-86-6940
公式HP http://www.n-archi-o.com/
営業時間 9:00~18:00
※不定休
主な業務 住宅をメインとした設計、監理
対応エリア 全国