一級建築士事務所 及川敦子建築設計室

及川敦子様

家づくりに、なにを求めますか?

「家にいても落ち着かない」
「家にいるのに疲れやすい」
と感じる方は、自分の暮らしに家が合ってないのかもしれません。

及川さんは、単におしゃれなデザインをするのではなく、素材と美しい形、色、光を使って「新しい気持ちでがんばろう」と前向きな気持ちになるデザインをされている建築家さんです。

この記事では、居心地にこだわる想いや自然素材にも優しい家づくりをする理由と、今回のインタビュー場所でもある、デザインを手がけたお茶屋さんへの想いをお伺いしました。

デザインが人の気持ちを変える

施工事例

スタッフ

まず、及川さんの建築家へのキッカケを教えてください。

及川さん

子どもの頃、親が家を建てる前は、すべて木でつくられた古い平屋の社宅に住んでいたんですよ。漆喰壁が印象的でした。
漆喰とは
水酸化カルシウムを主原料とした塗り壁材で、漆喰を使った壁は「呼吸する」といわれ、気密性に優れています。
昔からある蔵の内壁にも漆喰が使われており、収蔵品を湿気や乾燥から守ってきたといわれています。
参考 漆喰とはなにか?漆喰の基礎知識をお教えします! | 漆喰うま~くヌレール 公式サイトうま~くヌレール 公式サイト

スタッフ

いまの時代、すべて木で建てているお家は、なかなか無いでしょうね。羨ましいです。

及川さん

だいぶ古かったので、虫がしょっちゅう出没してましたけどね。それでも居心地が良くて、だいすきな家でした。

スタッフ

そうだったのですね。でも、新しいお家のほうが嬉しいんじゃないですか?

及川さん

それが、全く逆で。
いざ子ども部屋で寝ようとしたとき、違和感があったんです。ハウスメーカーで建てたんですけど、リビングにあるテレビの音が不自然に響いてきたり、細かいところですが廻り縁が木ではなくプラスチック製になっていたのも不思議で。「家は、こういうものではない」と子どもながらに感じてしまいました。

スタッフ

古くなりつつも、温かみのあるお家に住んでいたからこそ感じてしまったのかもしれませんね。

及川さん

家は居心地がいいものであるべきなのに、違和感やストレスを感じるのって変ですよね。もともと人の暮らしに興味はあったのですけど、家をつくるなら「自然素材にこだわった建築家」になろうと、そのとき決めていたのだと思います。

スタッフ

誰もが、家ではリラックスモードになっていたいと思っているでしょうね。

スタッフ

独立する前は、建築家の下でお仕事されていたそうですね。
なぜその方の下で働こう思ったのですか?

及川さん

当時は地方在住で、本や雑誌をたくさん見て建築家を探したのですけれど、その方のページを見つけたとき、想いやメッセージに感銘を受けました。
「消費社会で購買意欲を刺激する」見た目ではなくて、「質が高くて静かなデザイン」に重きを置いている方なんです。

スタッフ

ただかっこいい、人にアピールするデザインではなく、住まう方の居心地を重視されているところが、及川さんの考えに似ていたのですね。

及川さん

「住まいと空間は人の精神に働きかける」というメッセージにも共感を覚えました。
わたし自身が経験したのもあって、デザインには住まう人の気持ちを変える力があると信じています。

人のきもちをほぐしてくれる家づくり

施工事例

無垢の木をふんだんに使っているため、木のいいかおりがしてきそうです

スタッフ

及川さんは、「住まう人の気持ち」をどんな風に変えたいと思っていますか?

及川さん

良い空間にいたほうが、良い決断ができると思うんです。
わかりやすい話でいうと、空間自体が明るいほうが気持ちがあがりませんか?

スタッフ

旅行先のホテルでいい部屋に泊まれたときは気持ちがあがりますね。

及川さん

景色も良かったりすると嬉しいですよね。
それも、ただ明るいではなく、室内のどこに光が差し込むと心地がいいかなと考えたとき、例えばですが、テレビに光が当たってしまうと画面が見えなくてストレスですよね。窓の外には光が満ちて、室内は木陰のような状態になっているとストレスが減り、居心地は良いと感じるはずなのです。

スタッフ

なるほど。居心地の良さを表現すること=デザインなのですね。

スタッフ

自然素材ならではのこだわりはありますか?

及川さん

木が持っているキャラクターを生かすようにしています。
ひのきってどんな印象がありますか?

スタッフ

重みがあって、しっかりしていて、和風なイメージです。

及川さん

木を見たり触れたときの印象ってありますよね。
家づくりでも、その木が幸せでいられるようなデザインをします。
以前、「けやきを1枚板でテーブルにしたい」要望の建て主がいらっしゃいました。
ダイニングがコンパクトだったため、丸テーブルをつくることになったのですが、けやきには丸型が合わないのです。
長方形がけやきの素性を生かすので、丸なら別の材種でつくるのが良いよね、ということになりました。
要望を聞いたうえで、その木が生かされるような提案をしています。

スタッフ

自然素材に対しても、居心地の良さを与えてあげるのですか。

及川さん

例えばこのお茶屋さんは、私がお手伝いしたこのインテリアで、また何十年も続くわけじゃないですか。
そのときにいる人たちが、笑っていられるようなエネルギーのある空間になっていてほしいのです。

スタッフ

素材こそが、その空間をつくりあげていくのですね。

”いま”の暮らしぶりから、見えてない要望を引き出す

施工事例

スタッフ

及川さんは、どのようにして住宅のデザインをされますか?

及川さん

まずは、お宅にお邪魔して、”いまの暮らし”を見るようにしています。

スタッフ

家族構成とか間取り、でしょうか。

及川さん

それもですが、「その人がなにを大事にしているか」を見ています。要望は、言葉として出るものがすべてじゃないんですよ。
生活しているうえで、無意識に当たり前となっていることがあります。
例えば、「ものを出しておく派、隠しておきたい派」とか。趣味で集めているものだったり、女性だったら着ているもののテイストからデザインの好みを掴んだりもします。
淡い色をよく着ている方が、コントラストが強いインテリアの家に住むはずないですよね。

スタッフ

柔らかい色味が好きなんだな、と思いますね。
言われてみると、自分は気づいていない、生活での重要なことって多いのかもしれません。

及川さん

また、要望をクリアしているからといって、満足できる家になるとは限らないんです。

スタッフ

要望なのにですか?

及川さん

打ち合わせをしていくうちに、最初の要望が絶対ではなかったと分かることがあります。
「広い庭が欲しかったけど、意外と広すぎて草刈ができないな」
「条件をすべて満たしたけど、意外とこの部分いらないかも」と気づくんです。
早い段階で、最初の要望を満たした案を見てもらいます。それからいまの暮らしぶりをヒントに、ベストな解を探っていくという進め方をするので、最終的にはみなさん「要望通りにできた」とおっしゃってくださるんですよ。

スタッフ

要望が叶っても、自分たちの暮らしに合っていないのは悲しいですからね。
要望がたくさんあって優先順位をつけられないという方は、一度見直してみるといいかもしれません。

スタッフ

今後お家を建てる人にアドバイスをお願いします。

及川さん

一人一人が、内側の感覚に意識を向けることが大事なんだと思います。
欲しいもののリストアップから一旦離れて、どういう時間が欲しくて、どんな状態になりたいのかを考えてみてください。本当に必要なことが見えてくるはずです。
また、気負わず力をぬいて、建築家に委ねてみるのも良いと思いますよ。言葉になっていない要望を引き出し、カタチにするのが私たちの仕事ですから。
自分に合った建築家を見つけられますように。

口コミ、評判

要望をすべてかなえてもらい、本当によかったと思っています。

小さな家の新築をお願いしましたのですが、丁寧に繰り返し打ち合わせをして、外観も室内も、理想の住まいができました。ドアが少ないので、夏は、風が自由に通り抜け、太陽は、いつもどこかの窓から入り、特に朝は、木漏れ日の中にいるようで、とても快適です。もう少し年を取って、若い人の手を借りる生活になったとしても、お互い動きやすく考えられています。要望をすべてかなえてもらい、本当によかったと思っています。

おかげで我々が考えていたもの以上の提案をしていただきました。

「うちが1番落ち着く…」
妻が良くつぶやく言葉です。
この一言から設計の素晴らしさがわかると思います。
我々のこだわりポイントや希望を詳細まで聴いていただき、更に建築家としての感性(まさにプロといった感性をお持ちと思います)を加えて設計を進めてくださいました。
おかげで我々が考えていたもの以上の提案をしていただきました。
特に、「生活の場」という視点でまとめていただいたことで、家にいるだけで落ち着く、あるいは癒されるといった感覚を加えていただけたのかなと思っています。

また、施工監理の面でも大変心強かったです。
家を建てる側はほとんどが建築の素人であり、
キチンと建つのかなという漠然とした不安があると思います。
しかし、こまめに現場へ足を運んでいただき、図面通りに工事が進んでいるかの確認など丁寧に対応していただいたおかげで、安心して見守ることができました。
全身全霊で一生懸命やっていただいたことに本当に感謝しています。

元々は住宅メーカーに依頼して建築する予定でした。
しかし、設計の自由度が低いことなどの理由から方針を大転換。
考えてもいなかった個人の建築家にお願いすることとなりました。
個人事務所に設計するというのは、なんとなく抵抗があったのですが、
思った以上にメリットがありました。
自分の感覚にあった方を自分で選択できる点、
自分達が考えているプランが実現できる点
(設計の自由度)、
そのプランにプロとしての感性を追加してもらえる点、
第3者として監理業務を行ってもらえる点
(住宅メーカーであると設計士がメーカー所属で本当の意味で第3者ではない)、
などなど。
結果として、大変満足のいく家が出来上がったと実感しています。
そして、一生大事にしたいと真に思える家を手に入れることができました。

引用:及川敦子建築設計室|Houzz

見学レポート

今回インタビューでお伺いさせていただいた場所は、一般社団法人WHAISのプロデュースで及川さんがデザインされたお店です。
『さつき濃 神谷園』は東京都大田区東雪谷にあるお茶屋さんです。
東急池上線石川台駅から徒歩4分のところにあります。

【住所】〒145-0065 東京都大田区東雪谷2-12-3
【お問い合わせ】TEL 03-3729-1213
【営業時間】10:00〜19:00
【定休日】第三日曜日
【公式FB】https://www.facebook.com/さつき濃神谷園-101938461500338/
神谷園店内

カウンターに使われている木材は「トドマツ」です
他の木材に比べて白く、触り心地がサラッとしているのが特徴です

日本茶を使ったオリジナルドリンクのほか、スイーツを提供する厨房カウンター。ご両親と娘さんの3人で切り盛りされています。
神谷園店内
商品棚は及川さんがまとめたデザインを元に、DIY好きのお茶屋さんのご主人がつくられました。
ご家族のアイディアを取り入れたという、下の段ほど奥行きを大きくするデザインには、商品を手に取りやすく「並べられている面白い商品の探検ができるように」という想いが込められています。
神谷園店内
神谷園店内

店内で目線が迷わないように工夫されています

今までこだわってお茶を飲んだことのない方が、お会計を待っている間に興味を持ってもらえるよう、お茶の種類が見やすいL字の棚になっています。
神谷園店内
赤ちゃん連れのお客さんにも優しい、入りやすいスロープもあります。
神谷園入口
神谷園の冷茶

神谷園イチオシ冷茶です

全国の銘茶のほか、テイクアウトもできるドリンクやかき氷、お茶も使ったスイーツも提供。他に海苔、茶菓子、茶器道具の販売もしています。
ぜひ癒される空間で、ひと息ついてみてください。
暑い日の冷茶は格別ですよ。

値段感と坪単価

坪単価:90万円~

まとめ

及川さんは「家を建てること自体も幸せな状況ですが、ご依頼いただけるのはご縁のあった方ですから。建ててからの長い時間も、幸せでいて欲しい。できることは全てやり切るつもりで設計しています。」とおっしゃっていました。

「自然素材にこだわりたい」「要望をカタチにするプロセスも楽しみたい」方にはぴったりの建築家さんです。

居心地の良さを追求したデザインで家づくりをしたい方は、ぜひ及川敦子建築設計室さんにご相談ください。

会社名 一級建築士事務所 及川敦子建築設計室
代表者名 及川 敦子
住所 〒157-0066
東京都世田谷区成城2-18-10 #2C
電話番号 03-3749-8770
公式HP http://www.o-oik.com/
営業時間 9:00~18:00
主な業務 住宅・店舗の設計、施工監理、造作家具の設計
対応エリア 東京、神奈川、埼玉、茨城、群馬、栃木、千葉、山梨、長野及び北海道(札幌近郊)
他エリアもご相談ください。