ドラマや映画で見かける、柱に子どもが背を向けて頭を付け、成長にあわせて線を書き足していくワンシーンを思い浮かべてみてください。
居心地が良い家には、そこに暮らす人と一緒に歴史を重ねてきたからこその独特の持ち味があるものです。
良い家は初めから良い家ではなく、長い時間をかけてゆっくりと良い家になっていきます。
ですから、家づくりでは10年後、20年後にそこに暮らす未来の自分を想像しなければなりません。
本記事では、プラスエムアーキテクツの建築士、碧山美樹さんへのインタビューを通して、碧山さんの、古くなるほどに愛着が湧いてくる家づくりへの想いをお伝えしています。
もくじ
絵本を積み上げて基地をつくっていた子ども時代
スタッフ
碧山さん
ですが、建築士という仕事に出会ったのはもう少し大人になってからですね。
子どもの頃は福岡県の田舎町でのびのびと育ちました。
ですから、この頃はわたしの中の“わくわく”がいまの仕事に結びつくとは夢にも思っていませんでした。
スタッフ
碧山さん
小さな頃は両親が絵本を買ってきてくれても、それを読むのではなく、積み上げて基地をつくっていたほどです。
この頃の気持ちは大人になってからも変わらず、大学進学に伴って一人暮らしをしたときはわざわざリノベーションできる物件を探して、自分で壁に黄色のペンキを塗っていました。
スタッフ
碧山さんが建築士という仕事に出会ったのはいつ頃になるのですか。
碧山さん
そして夜間は建築の学校にも通うようになり、どんどん建築の世界に惹かれていきました。
スタッフ
碧山さん
ですから、わたしはお客様と一緒になって、新しいお住まいでの暮らしに想像を巡らせ語り合っている時間が大好きなのです。
家は歴史を刻みながら、やがて世界に一つしかない家になる
スタッフ
碧山さん
スタッフ
碧山さん
既存の図面や素材を使っている分、品質が保証されていますから、こちらを好むお客様もいらっしゃいます。
碧山さん
図面や素材もオーダーメイドに決められますから、ディテールにまでこだわりを反映でき、出来上がった家は唯一無二のオリジナルといえますね。
スタッフ
自由ということは、建築士さんによって出来上がった家にもおのずと個性が出てくるのでしょうか。
碧山さん
ご自身と価値観が合う建築士と出会えると、家づくりそのものも楽しくなると思います。
スタッフ
碧山さん
古くなるということはただ朽ちていくのではなく、歴史を刻みながら愛着が湧いてくるということです。
ですから、わたしは、良い家とは出来上がった当初から良い家ではなく、ゆっくりと時間をかけて良い家になっていくものであると思っています。
家づくりとは未来の自分を想像しながら、みんなで目一杯に楽しむ時間
スタッフ
碧山さん
そのためには新しいお住まいでの暮らしを具体的にイメージしてみることが大切ですから、お客様とはたっぷりと打ち合せの時間を設けるようにしています。
打ち合わせといっても堅苦しくてビジネスライクなものではなく、友だちと和気あいあいと雑談をするようなお茶会をイメージしてみてください。
スタッフ
お客様からしても、友だちと雑談をするようにリラックスできれば、安心して小さなお悩みでもご相談できそうですね。
雑談といっても建築に関係するお話ですよね。
碧山さん
お子様のことから、お好きな音楽や料理のことまで幅広くお話させていただいています。
ついつい話が盛り上がってしまい、打ち合わせの時間が伸びてしまうこともしばしばあります。
女性なら感覚的におわかりいただけるかもしれませんが、家づくりはファッションと似ているかもしれませんね。
スタッフ
碧山さん
どこで誰と会って、何をするのかといった未来の自分を想像しているのです。
実は家づくりも同じで、その家でご自身やご家族がどのように暮らしていきたいのかを想像してみると、次から次へとイメージが膨らんでいきますよ。
家づくりは設計図を描くところから始まるのではなく、その家に暮らす人の未来を想像するところから始まるのです。
スタッフ
碧山さん
わたしからもいろいろなアイデアをご提案させていただくのでご安心ください。
むしろ雑談の中にこそ、本当に必要なご希望が隠されているときもあるのですよ。
たとえば、小さなお子様にお稽古を習わせているお客様でしたら、将来は小中学校のお受験があり、お子様がもう少し成長したときはお勉強を見守れるスペースが必要になるかもしれませんね。
スタッフ
もしかしたら、ご自身では気づかなかったアイデアが出てくるかもしれませんね。
碧山さん
お客様にはご自身では気づかなかった”わくわく”に出会って、「こんなこともできるのですか」と驚いてもらえたら嬉しいですね。
スタッフ
碧山さん
“子育て住宅”はお子様の個性や成長にあわせて、”開けた空間”と”プライバシーを確保する空間”のバランスが刻々と変わっていくところに独特の難しさがあります。
たとえば、一人っ子で外で友だちとよく遊ぶようなお子様でしたら、子ども部屋を独立してつくっても荷物置きになってしまい、むしろ子ども部屋をリビングに対して”開けた空間”にした方が良いかもしれませんね。
スタッフ
未来の自分を想像し始めると、家づくりもどんどん楽しくなっていきますね。
碧山さん
最近ですと、鉄骨住宅のリノベーションをしたときに三角屋根を解体してみると、鉄の梁が出てきたのですがそれがとても美しかったのです。
お客様やわたしは、その梁を活かして2階を小屋裏まで見せる空間にしようと考えましたが、予算が足りず工務店さんに依頼できなくなってしまいました。
しかし諦めきれなかったわたしたちは大工さんを探して、わたしたちも一緒になってペンキを塗ったことがありました。
あのときは大学進学に伴って一人暮らしをすることになった頃を思い出してとても”わくわく”しましたね。
スタッフ
それでは、最後にお客様にお伝えしたいメッセージはありますか。
碧山さん
口コミ、評判
プラスエムアーキテクツさんへの口コミを見ると、碧山さんの設計プランはお客様の想像を超えた“わくわく”する驚きにあふれていました。
また、女性の建築士さんならではの実用的でありながら、柔らかくて明るい空間づくりにも定評があります。
工務店の紹介で設計を依頼させていただきました。
最初の打ち合わせでこちらのとりとめもない要望などをお話ししてプランを出していただいたのですが、それがこちらの想像を超えてとてもワクワクする、新しい生活に対して夢が持てる、そんなプランだったのを今でも鮮明に覚えています。私たちはほぼ即決で設計依頼を決めました。素材やデザインもそうなんですが、奇をてらったものではなく住宅も長く使えるという意味での機能を持つべきだという思いが強くあり、その感性を理解してくださって、設計の随所に取り込んでいただきました。感謝してもしきれません。
中古マンションのリノベーションをお願いしました。
厳しい予算でしたが、コストコントロールの指南や工夫により希望は全て叶えて頂き、女性目線の生活動線、光や風通しなどを考慮したご提案のおかげで快適な毎日です。
ありがとうございました。
まとめ
どのようなものであってもいずれは朽ちていき、家もまた例外ではありません。
しかし、時間を重ねて古くなどほどに、味が出てきて愛着が湧いてくる家があるとすれば、その家はきっとお子様やお孫様も住み続けたいと感じてもらえる居場所になるでしょう。
会社名 | プラスエムアーキテクツ |
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代表者名 | 碧山美樹 |
住所 | 〒171-0031 東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F |
電話番号 | 03-6673-4802 |
公式HP | https://plus-m.net/ |
営業時間 | 10:00~18:00 | 主な業務 | 建物企画、設計、リノベーション、監理 |
対応エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県 ※茨城県、栃木県、群馬県についても、まずは、お気軽にご相談ください。 |