建築家の先生に家づくりをお願いする方の中には、これから住むお家に強いこだわりやちょっと変わった悩みをお持ちの方が多いようです。
ひょっとすると、あなたも特別な悩みをお持ちではないですか。
そこで、ご紹介したいのが埼玉県を中心に首都圏で住宅の設計を手掛けている株式会社リオタデザインさんです。
代表の関本さんは型にはまらない自由な発想で素敵なお家をつくり続けています。
この記事では、関本さんの建築スタイルのルーツと住宅設計で大切にしている想いについて詳しく紹介していきます。
頼れる建築家の先生をお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。
中学生で建築士に憧れ建築業界へ一直線
スタッフ
関本さん
当時は描いた絵を褒めてもらえるのが嬉しかったり、プラモデルを作るのが好きだったり、ものを作ることには興味があったと思います。
関本さん
大工はとても高度な職業ですし、今となってはならなくてよかったかもしれないですね(笑)
スタッフ
関本さん
スーツをバシっと着て、図面を入れる長い筒のケースを持って打ち合わせに来るのですが「いつも家に来るお客さんとは雰囲気が違うな」と子供ながらに感じていましたね。
スタッフ
関本さん
大きな用紙の中に、お絵描きとは違う洗練された緻密な線がいっぱい入っていて、興奮したのを覚えています。
家を建てるのに図面が必要な事は知っていましたが、自分が思っていたよりもはるかに高度な図面に、それまでにない魅力を感じましたね。
※青焼き図…CADが普及する前に主に使われていた手書きの図面。青焼機といわれる複写機で作成される
関本さん
それが建築家を志したきっかけですね。
スタッフ
関本さん
学生時代は安藤忠雄※さんの全盛期だったので、「安藤さんみたいになりたい」という憧れもありました。
当時から「自分もいつか独立して事務所を開くんだ」という意思は強かったですね。
※安藤忠雄(あんどうただお)…国内外に多くの作品がある。日本を代表する建築家のひとり
スタッフ
関本さん
しかし、卒業してからは大学の時にお世話になっていた先生の事務所で勉強をさせてもらっていたのですが、なかなか納得できる実力が付けられずもどかしかったですね。
所長はいつも自分よりも先の事まで考えてお仕事をされていて、「去年の自分と今年の自分は何も変わってないな」と未熟さを痛感する日々が続きました。30歳が近くなるにつれて焦りはどんどん強くなっていきましたね。
スタッフ
関本さん
スタッフ
関本さん
人生を変える建築と出会い、迷いを断ち切る
スタッフ
その後もずいぶん悩まれたのではないですか?
関本さん
それから、28歳の時に転機があって結婚をしたのですが、新婚旅行でフィンランドに行ったんですよ。おかげで、北欧近代建築の巨匠であるアルヴァ・アールトの作品に出会うことができました。
スタッフ
関本さん
スタッフ
関本さん
特に、首都のヘルシンキにあるアルヴァ・アールトの作品は晩年の傑作と言われていて、そうしたアールトの建築を多く見て歩きました。
でも、そのまま日本に帰っていたら今の自分はなかったと思います。
スタッフ
関本さん

関本さんが感銘を受けたのはユハ・レイヴィスカという建築家が設計された教会だそうです。
特に、照明が特徴的で関本さんも事務所の照明には同じ物を使われています。
関本さん
スタッフ
関本さん
それで、フィンランドでの衝撃を受け、日本に帰ってきてからも「またあの建築を見たい」「フィンランドの建築を学びたい」「フィンランドで暮らしたい」と考えるようになり、奥さんに相談して一緒にフィンランドに渡ったんですよ。
スタッフ
フィンランドでの暮らしはどうでしたか?
関本さん
今思うとフィンランドという国が持つ文化や特徴、良いところも悪いところも含めて自分に合っていたんだと思います。
フィンランドの社会に対しても共感しかなかったですね。
スタッフ
関本さん
びっくりするかもしれないですが、駅には改札すらないんですよ。
でも、みんなちゃんと切符は買うし、悪い事をする人なんていないという前提がある国民性にも共感できました。
スタッフ
関本さん
独立するも理想とかけ離れた厳しい日々
スタッフ
関本さん
独立の背中を押してくれたのは、とあるカフェのリフォームのご依頼でした。その方もフィンランドが好きで、僕のブログを読んでくれている方でした。「仕事を辞めてカフェをやりたいので、関本さんが帰国する時はぜひ設計をお願いします」といってもらえて。それで、その依頼をきっかけに独立しました。
関本さん
「帰国したら自分には仕事があるんだ」「自分が設計したカフェに色々な人が来てくれてるようになる」そう考えてワクワクしたのを覚えています。
スタッフ
関本さん
その後もフィンランド大使館のイベントのお手伝いをしたり、空いている時間でフィンランドの記事の原稿を書いたり建築以外のこともやっていましたね。
スタッフ
関本さん
でも、リフォームの設計料は新築に比べると微々たるもので、家賃などの支払いですぐにお金が尽きていましたね。「来月の家賃の支払いがやばい」という、まさに自転車操業の状態が続いていましたよ。なけなしの開業資金もみるみる減っていくし、独立した当初は本当に辛かったです。
スタッフ
関本さん
本当はかっこ悪いし、やりたくはなかったですが「北欧建築のことは任せてください」といって声を掛けてまわりました。むしろ、北欧で暮らしていたことしか自分には売りがなかったので、ちょっとでも北欧というキーワードに興味を持ってもらえないかと必死でした。
スタッフ
関本さん
ハウスメーカーさんもその波に乗りたいところがあって、「『北欧帰りの気鋭建築家』として関本さんも売り出しましょう」と誘ってくれたところもありました。
スタッフ
関本さん
結局、その会社さんとは喧嘩別れみたいになってしまいましたけどね。
どん底からの大逆転、遂に建築家としてデビュー

事務所内の様子
スタッフ
関本さん
大学の友人で、最初は中古マンションのリフォームをしたいという依頼だったのですが、トータルコストを考えると小さい土地を買ってローコスト住宅を建てたほうが良いだろうという話になって。わずか8坪の狭小地に超ローコストで鉄骨造の家を設計しました。

実際に手掛けた8坪の敷地で建てたお家の模型
「初めての依頼だったので模型もだいぶ古くなってしまって、見せるのは恥ずかしい」とおっしゃっていましたが、模型も心を込めてしっかりとつくられていたのが伝わってきました。
関本さん
スタッフ
関本さん
でも、1,700万円の家を建てて、設計料で300万円なんて請求できないじゃないですか。結局100万円しか頂きませんでした。大赤字です。
スタッフ
関本さん
事務所の家賃もだんだん払えなくなっていたので、そのお家の設計をしながら「夜は事務所の下のコンビニでバイトしようか」なんて考えたこともありましたね。
関本さん
ところが、それからしばらくして「雑誌を見たのですが、設計をお願いできませんか?」と急に何件も依頼が入ってきたんですよ。
スタッフ
関本さん
スタッフ
関本さん
関わってくれたすべての人たちには、本当に感謝の気持ちでいっぱいですよ。
「なぜだめなの?」肯定から生まれる柔軟な発想で建てる家

初めて手掛けたお家が掲載された雑誌がこちらです。
スタッフ
関本さん
英語だと「why not?(ホワイ ノット)」と良く言うじゃないですか。
「なんでだめなの?」「どうしていけないの?」という意味です。
それと同じ意味で、フィンランド語では「Miksi ei(ミクシエイ)」という言葉があるんです。僕の場合、フィンランドで学んだこの言葉の存在はかなり大きいですね。
関本さん
スタッフ
関本さん
最近では考え方が少しずつ変わってきている部分もありますが、「家で仕事をすれば良いじゃない」とも考えられますよね。会社に行くことに全く意味がないとは思いませんが、違った見方もできるわけですよ。
スタッフ
関本さん
もちろん、意味があることなので踏襲はしますけど、「なくてはならない」と考えてしまっているのであればそれは違うと思うわけです。
スタッフ
関本さん
関本さん
場合によっては、無理に箱に入れなくても風呂敷で包むだけで良い物もあるじゃないですか。
スタッフ
関本さん
同じ敷地なんてないですし、家族によって求める物は違います。予算も違えば、構造も違うわけです。
そういった、ありとあらゆる変数で囲まれた中で、状況を捉えて提案が出来なければいけないと思っています。
スタッフ
関本さん
例えば、「うちは5人家族なんですけど大丈夫ですか?」と申し訳なさそうにおっしゃる方もいますが、僕らからすれば何の問題もないわけです。
関本さん
「南側にマンションがあって日が差さないんですよね」と悩んでいる方がいれば、「いや、北側があるじゃないですか。なぜ南側じゃなきゃだめなんですか?」と提案するわけです。
スタッフ
関本さん
特に、フィンランドでは今いったような凝り固まった考え方がないんですよ。非常に自由といいますか。
肩の力が抜けていて、何を言っても肯定で返ってくる感覚がありましたね。
スタッフ
関本さん
むしろ、ダメ出しをして頂いた方が楽ですよ。「言われたとおりにやりました」と引き渡せば良いのですから。
スタッフ
もし、「なぜそんな仕様にしたのか?」と聞かれたとしても、「あなたがそう言ったからですよ」と言い返せますもんね。
関本さん
建築家はサービス業。一流ホテルに負けない感動を届けたい
スタッフ
ちなみに、事務所のみなさんも含めて全体で意識されている事もあるのでしょうか?
関本さん
設計とは、すべからずそういう仕事だというのはみんな自覚していますよ。
特に、住宅の設計は極めてサービス業に近い仕事だと僕は思っています。
スタッフ
関本さん
スタッフ
関本さん
公共の建築だと特定の誰かというよりは、市民だったり利用者だったり大きなまとまりになっていきます。
でも、住宅の場合、使うのは目の前にいる建て主さんだけです。
だから、「この人にとって最高の状態とはどんな家だろう」「この人が求めている事はどんなことだろう」というのを実現してあげることに集中しなければいけません。
スタッフ
関本さん
スタッフ
関本さん
スタッフ
関本さん
相手に聞いて答えが返ってくるのは当たり前じゃないですか。結果として、好みの物ができるという点では良いでしょう。でも、さらに上の仕事となると、察することだと僕は思うんですよ。
やっぱり、先回りして自分の好みに合ったものを用意してもらえると嬉しくないですか。
スタッフ
関本さん
スタッフ
さぞ、建て主さんたちにも喜ばれるのでしょうね。
関本さん
スタッフ
関本さん
もちろん、ハウスメーカーさんで建てても良いと思います。
ただし、「CMで見たことがあるから」という理由で選んでほしくないですね。
企業さんでも働いているのは人ですから、人間的な相性で選ぶのが良いと思います。
例えば、「ショールームで担当してくださった方が誠実だったから」「この人だったら自分たちの家づくりを委ねても良いと思えたから」、そういった理由で選んでもらえれば家づくりも成功すると思いますよ。
スタッフ
関本さん
すると、多少は気になるところが出てきても「私はこういうところも味があって好きだな」「いっぱい考えてつくってくれたんだから全然いいよ」とポジティブに受け止められるわけです。
なので、この人はどんな考えで家をつくっているのかだったり、共感できる部分があるのかだったりを実際に会いに行って確かめてほしいですね。
スタッフ
関本さん、今日はインタビューにご協力いただきありがとうございました。
口コミ、評判
リオタデザインさんを実際に利用された建て主さんたちからは、沢山の喜びの声があがっています。
住み始めて一年になります。
こどもたちの第一声はリゾートホテルみたい、でした。
吹き抜けの大きな窓から朝日を浴び、月を愛でることができます。
四季を通じて美しい植栽を眺めながら、冬は暖かく夏は涼しく過ごすことができます。
日常がとても心地よい家です。
関本さんと出会えたのは、人生の中でも最大級の幸運でした。
住宅という、お金もかかれば、過ごす時間も長い大事なものを、関本さんにお願い出来たことは、本当に幸せなことだと思っています。
はじめてブログ読んで一目惚れ。
私の直感はずばり的中し、全てのプロセスを通して最高の家つくりを、関本さんは一緒に楽しませてくれました。
狭い土地を工夫とテクニックで無駄なく使いきりながら、ちゃんと余白のあるデザイン。
狭小住宅であることが楽しくなってしまう住み心地に、毎日幸せを感じています。
家をつくるにあたり、1年もの時間をかけて
最終的には夫婦間で自分が推す建築家を3名ずつピックアップしてのコンペをしたのですが夫婦共に3人目のトリ本命に推してきたのがリオタデザインさんで、お互い驚きました。
とある建築関連書籍の記事でリオタデザインさんを知りました
関本さんはとにかくクライアントに対して徹底的にヒアリングされます。ヒアリングとリサーチの先に存在する解決策を、ストイックに探究されるような姿勢です。クライアントの思いの先にあるもの、潜在的な要望、そして予算やスケジュールなど、それらをすべて引き出した上で、関本さんの考え方や信念をプラスして期待を超える、そういったイメージでしょうか。引き出してはくれますが、クライアント側も関本さんに対して遠慮なく、思いを伝える姿勢が求められるかもしれません。
値段感と坪単価
坪単価:95~100万円
「時間は掛かっても家づくりでは絶対に妥協はしたくない」という方におすすめです。
まとめ
大変に辛かった時期の事も笑いながら話してくれた関本さんには力強さと頼りがいを感じました。
プロの仕事にこだわり、建築家をサービス業と位置づけてお仕事をされている関本さん。リオタデザインさんなら、家づくりも優雅な船旅のように感じさせてくれそうです。
新築、戸建てを検討されている方は、ぜひ株式会社リオタデザインさんへお問い合わせください。
会社名 | 株式会社リオタデザイン |
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代表者名 | 関本 竜太 |
住所 | 〒353-0004 埼玉県志木市本町6-21-40-1F |
電話番号 | 048-471-0260 |
公式HP | https://www.riotadesign.com |
営業時間 | 9:00~18:30 定休日:土日祝 |
主な業務 | 住宅の設計監理 |
対応エリア | 埼玉県中心に首都圏エリア (他エリアは応相談) |