株式会社深建工房

株式会社深建工房の深沢様は、シックハウスや化学物質過敏症を起こさない、自然素材の家造りにこだわりをお持ちです。
ご自身の建てた家によって、大切なご家族をシックハウスにさせてしまった辛い経験を糧に、徹底的に化学物質を排除した家造りを行っています。
そんな深沢様の家造りへの想いをお伺いしました。

小学生の頃に実家の増築をしてくれた大工さんに憧れを抱いた

スタッフ

深沢様が建築士を志したのは、いつ頃でしょうか?

深沢様

かなり幼い頃からですが、小学生の時から、大工さんに憧れていました。

スタッフ

何かきっかけがあったのですか?

深沢様

子供の頃、4畳半2つ程の小さな家に両親と妹と暮らしていたんですけど、妹が小学校に上がる時に家が手狭になったので、父親が知り合いの大工さんに増築を頼んでくれたんです。
庭は広かったので、そこに子供部屋を造って貰いました。
当時は、基礎屋さんとか外壁屋さんとか、仕事が分かれてなくて、その大工さんが一人で全部やってくれたです。
それを見て「凄いなぁ」と感動して、大工仕事を見るのが毎日の楽しみでした。

スタッフ

子供部屋の増築をしてくれた大工さんのお仕事に感銘を受けたことが、建築士を志すきっかけとなったんですね。

深沢様

そのことがずっと忘れられなくて、中学校の進路選択で、大工さんになりたいと先生に相談したんです。
先生は「それだったら、中卒で職人さんの弟子になって手に職をつけろ」と勧めてくれたんですけど、自分は高校に行きたかったんです。

スタッフ

なぜ、すぐに大工さんにならなかったのでしょうか?

深沢様

最終的には、大工さんに留まらず、建築士を目指したかったんです。
将来、自分で設計もしたかったし、工務店の開業もしたいと考えていたので、そのための資格を取りたかったんです。
なので、工業高校に進学しました。

スタッフ

憧れの大工さんになるだけでなく、その先の将来のことまで、中学生の頃から考えていらっしゃったんですね。

深沢様

高校を卒業したら、大学には行かずに、設計事務所に就職したんです。
教わりながら、設計の業務をしていました。
現場監理の仕事も業務にあったので、現場の事も勉強できましたよ。
その時は、住宅だけじゃなくビルやマンションなども設計していました。

開業の夢を叶えるために働きながら一級建築士を取得

建築物

スタッフ

お勤め時代にビルやマンションも設計されてきた中で、とくに住宅に興味をもったのは何故でしょうか?

深沢様

独立して自分の会社を持ちたかったからです。
一人で開業するには大きなマンションやビルを造るのは無理ですが、住宅なら出来ると考えていました。
それも、個人のお客様と打合せして、設計から施工まで全てやりたかったんです。
下請けじゃなくて、自社設計の住宅を作りたかったんです。

スタッフ

独立を常に念頭に置かれていたわけですね。
そういえば、中学生の頃から将来必要になると考えていた建築士の資格は、どのようにして取得されたのですか?

深沢様

働きながら、まずは独学で二級建築士の勉強をして、取得しました。
親戚の叔父さんが経営する小さな住宅専門の設備会社で働いてた時があったんですけど、ちょうどバブル期が来て、東京都の公共事業の依頼が来たり、大きな仕事が舞い込んできたです。
私はその担当者として頑張っていて、会社が急成長して大きくなって、それはそれですごく充実していたんです。
けど、自分の将来の夢は捨てられないと思って、その頃に勉強を始めたんです。

スタッフ

そんな状況の中でも、ご自身の将来ときちんと向き合えたのは、凄いことだと思います。
お勤め人の時に大きなお仕事を任されたら、それなりに充実して、そのまま流されてしまう方がほとんどだと思います。

深沢様

二級が取れたので、その上の一級を目指すために専門学校に通いました。
30歳くらいの時ですが、4年くらいかかって一級建築士の資格を無事に取得できましたよ。
資格を取ったら叔父さんの会社は辞める約束だったので、そのタイミングで退職しました。

自分が造った家が原因で次男がシックハウスになってしまった

スタッフ

叔父様の会社を退職されて、すぐに独立されたんですか?

深沢様

はい。その後、いきなり独立しました(笑)
でも、すぐに仕事があるわけでもなく、貯金はどんどん無くなって、大変な思いをしましたよ。

スタッフ

確かに、独立後は軌道に乗るまで大変そうですよね。
最初の仕事では、どんな住宅を建てられたのでしょうか?

深沢様

実は、勤め人の時に最初の住宅造りをやっているんです。
老朽化した実家の建て替えを、自分で設計して、自分で建てたんです。
私には息子が2人いるんですが、当時アパート暮らしで、長男がそろそろ小学校に入学する時に家が手狭になってきたんです。
それに加えて親が高齢だったので、実家を建て替えて2世帯住宅にすることにしたんです。

スタッフ

初めての家造りで、ご自身とご家族が住む家を造るなんて、凄いことですよね。

深沢様

独立していきなり、よそ様の家を造るより、自分の家なら失敗して壊れても怒られないし、と思ったんです(笑)
設計、現場監理、自分でできることは自分でやりましたよ。
大工仕事だけは知り合いの工務店に頼みましたけどね。
当時は、その住宅の一部を事務所として使っていました。

スタッフ

初めてご自身で造られた住宅の住み心地は、いかがでしたか?

深沢様

それが、最悪なものでした。
次男が産まれたばかりで、シックハウスになってしまったんです。
夜泣きが凄かったり、顔や体中に赤い湿疹が出たり、鼻血が止まらなかったり。
当時は“科学物質過敏症”とか“シックハウス”なんて言葉がない時代でしたから、病院に連れて行っても「アトピーだ」としか診断されませんでした。
でも、治らないどころか、ますます症状が悪化していったんです。

スタッフ

息子さんに、そんなことが起きてしまったんですね。

深沢様

僕自身もクシャミが出たり、目がチカチカしたりして「何か、この部屋おかしいかも」と思ったんです。
ネットが無い時代だったので、本で調べたり、有名な先生のところに足を運んで相談するしかありませんでした。
当時、化学物質を使わない家造りを専門でやってる設計事務所の社長さんに出会ってので、その人に相談したんです。
その方から「それは多分、お前が造った家が原因だ」と言われて、カルチャーショックを受けました。

次男の病気を治すために、自然素材の家造りを始めた

イベントに参加した子供

スタッフ

ご自身で建てた家がシックハウスだと分かって、どのように感じましたか?

深沢様

まだ会社も軌道に乗っていなかったこともあったので「35年ローンを組んだ家を一体どうするの?」「まだ収入も安定してないのに」と悩みましたよ。

スタッフ

そうですよね。
造ったばかりの家がそんなことになったら、誰だって途方に暮れると思います。

深沢様

なんとか悪いものを取り除いて、最小限の費用でリフォームしようと思ってたんです。
ところが、当時は今みたいに家造りに何の規制も無い時代でいたから、シロアリ駆除に農薬を撒いてたし、接着剤や塗料にはシンナーが入ってたり、何でもありでした。
よくよく家に使われているものを調べたら、そういうものだらけだったんです。
これでは、リフォームだけでは無理だと悟りました。

スタッフ

今でこそ色々な規制があって、最低限の健康は守られていると思いますが、そんな危険な化学物質が家家造りに使われてると考えると、とても怖いですね。

深沢様

子どもの症状がどんどん悪くなるんですよ。
このままでは、自分の建てた家のせいで子供が死んでしまうと思って、居ても立っても居られなくなりました。

スタッフ

一刻も早く子どもの健康を守らなくてはいけないと思いますよね。
それで、その家はどうされたんですか?

深沢様

不動産会社を通して、築年数が浅く2世帯のこの家を、気に入ってくれた方がいたんです。
その方が化学物質に過敏に反応しない方であることを切に願いつつ、お金がないのでその家を売却したんです。
売ったお金で更地を購入して、また一から自然素材を使った家を造りました。
それが今の家です。

スタッフ

そうですよね。
私が深沢様の立場だったとしても、そうしたと思います。
その家を売却するのが心苦しかったことは、お察しします。

深沢様

今住んでいる家が完成して、家族みんなで暮らし始めたら、次男のアトピーと化学物質過敏症が良くなったんです。
病院に通わず、ただこの空間に暮らすだけで、みるみるうちに治りました。
やっぱり家が原因だったことを、肌身で感じました。
そのことがきっかけで、絶対に化学物質を使っちゃいけないと思って、自然素材の家を造るようになったんです。

スタッフ

深沢様が、化学物質の排除にこだわっていらっしゃる理由が、とても良く分かりました。
シックハウスや化学物質過敏症は、どんな人がなりやすい病気なんですか?

深沢様

比較的、ご主人は家に居る時間が少ないので、あまり反応しない傾向にあります。
まだ身体の抵抗力がお子様や、家に居る時間が長い奥様が、反応が出やすいんです。

スタッフ

そういう方を見てきて、家造りに対する意識が180°変わったわけですね。

深沢様

自然素材が主流ではない時代だったので、当時は合板のフローリングしか売っていなかったり、自然素材の建材が入手困難だったんです。
でも「無いから仕方ない」じゃなくて、妥協してはダメだと決意は固かったです。

スタッフ

確かに、肝心の建材が手に入らなかったら、造りたくても出来ないですもんね。
材料の手配は、どうされたんですか?

深沢様

自然素材の家造りを始めたのは20年以上前ですが、その当時は、一部にしかやってる人が居なかったんです。
材木屋さん経由とか、林業やってる人を紹介してもらったり、同じ志の方を紹介してもらうところから始めましたよ。
そういう話を小耳に挟めば、すぐに連絡してアポ取って、直接会いに行って取引しました。

自然素材の家造りは試行錯誤の連続だった

モデルルームの外観

スタッフ

自然素材に家造りを始めて、最初の注文はどんなものでしたか?

深沢様

相談に行った設計事務所に代表の方から「そういう志があるならやってみるか」と、ご紹介で仕事を頂いたんです。
その設計事務所の仕事は、お客様の顔が見える直接契約でした。
それまでは、知り合い筋の工務店からの下請けの仕事ばかりだったので、お客様の顔が見えなかったんです。

スタッフ

同じ家造りのお仕事でも、お客様の顔が見えるか見えないかで、何か違いますか?

深沢様

直接契約の場合、現場を見に来たお客様が「だんだん出来上がってきましたね」と反応してくださったり、最後にはすごく喜んでくれて「木の香りがして良い家だ」と言ってくれるんです。
それが嬉しくて、下請けを辞めようと思いました。
それまで下請けがメインだったので、収入面で勇気のいることでしたが、志を強く持って、妥協しないでやっていこうと決めたんです。
その物件にたまたま雑誌の取材が入って、私の造る家に興味がある人から連絡が来て、次の仕事に繋がって行きました。

スタッフ

当時まだ珍しかった自然素材の家造りをするにあたって、最初のうちは大変でしたか?

深沢様

最初は失敗だらけでしたよ。
新築の家で漆喰が全部剥がれちゃったり。接着剤や化学物質が一切入ってないので「本当にくっついてるのか?」と自分でも思いながらやっていたら、本当に剥がれちゃったんです。
何が原因か模索してました。
かと言って、安易に接着剤を使えば良いわけじゃないですし。

スタッフ

あまり前例のない工法で家を造るのは、想像以上に大変そうですね。

深沢様

接着材ひとつにしても、当時の職人さんはよかれと思って使っちゃうんですね。
それを見つけるたびにダメだと指導していました。
職人さんに私の方針を理解して貰うのが一番大変で、理解できずに怒って帰っちゃう人もいましたよ(笑)

スタッフ

確かに、今までの仕事のやり方が通用しなくなったり、新しい挑戦をすることに抵抗がある人は多いですもんね。

深沢様

当時は、職人さんが専属じゃなかったんです。
他の工務店さんではボンドを使えと言われてるので、うちの現場ではその考えを一切捨ててくれと伝えました。
私だけ自然素材の家造りで設計を頑張っても、職人さんがボンドを使ってては意味がありませんからね。

スタッフ

確かにそうですよね。
職人さんの仕事に対する意識も今とはだいぶ違う時代でしたか?

深沢様

現場の建物の中でタバコを吸う人もいたくらいの時代でしたね。
今は当たり前ですが、私は当時から、現場内禁煙にして自分の車で吸うように指導してました。
それで今は、うちの職人には、煙草を吸う人自体がほどんど居なくなりました。
現場って、自分一人ではできないんです。みんなの協力が必要ですね。

スタッフ

もともとは一人での開業だったわけですが、社員を増やすことへの不安はありましたか?

深沢様

実は、一般公募で求人したことは過去に一度もないんですよ。
職人さんも紹介などが多いです。
学歴は関係なくて、私の想いを知っていて興味がある人、その志を現場に出て受け入れられる方なら、続けて欲しいという感じです。

重症の方でも健康に暮らせる家を造る

施工した家

スタッフ

深沢様に家造りをお願いするお客様は、どのような方ですか?

深沢様

家はシンプルに。丈夫で長持ちする家。自然素材で健康に暮らせる家。空気の美味しい家。そういった事を求めている方々です。
見た目重視や格好良いデザイナーズ住宅を造りたい方は、最近はまずうちに来ません(笑)

スタッフ

それだけ、深沢様の家が自然素材の家に特化していて、世間から認知もされているわけですね。

深沢様

そうではない家を一棟でも作っていると、会社にとって致命傷なんです。
昔はそういう依頼もあったので、自分から断ってましたよ。
そういう専門の設計事務所に行った方が良いと勧めたり、ハウスメーカーの方が早いし安いしと理由を付けて、やんわり断ってたんです。
それくらい、化学物質を排除した自然素材で家を造ることに特化して、こだわっているんです。

スタッフ

そこまでこだわりをお持ちの深沢様のことを、お客様はどのように知って依頼されるんでしょうか?

深沢様

シックハウスとか化学物質過敏症の方々は、同じ悩みを持つお客様同士のネットワークがあるんですけど、そこを通じて口コミで広まってます。
ずっと自然素材の家造りをしていると「うちは深沢さんの所で建てたよ」「深沢さんの所が良かったよ」と言って頂けたりして、相談に来られる方が多いです。

スタッフ

実際に建てられたお客様からの口コミほど、信ぴょう性の高い情報はありませんから、嬉しいですよね。
それでは最後に、深沢様ならではの、具体的なこだわりを教えてください。

深沢様

かなり重症の方は、本当に気を遣って頑張らないとダメなんです。
例えば、重症の方の場合は、よく使われるヒノキですら、独特な香りがダメな場合もあるんです。
じゃあ、杉はどうか?松はどうか?と提案します。
サンプルをお渡して、枕元に一晩おいて反応を見てもらって、その上で選びましょう、と提案します。
自然素材だからと言って、木の種類が何でも良いわけじゃないんですよね。
そこまで徹底的に気にして家造りをしています。

口コミ、評判

深建公房さんの口コミを拝見すると、新建材の住宅には住むことの出来ない方でも、安心して快適に暮らせる家造りをされていることが分かります。
また、どんな工程でどんな材料を使っているのかも、快くお見せいただけることで、工事中の対応にも安心感があるようです。

体調を崩す要因が家の素材にはないんです

ご主人:実は、以前新築の家に住んだら、奥さんが化学物質過敏症になってしまったんです。ハウスメーカーと相談したけれど、素材が合わなかった。ショールームに行くと30分で具合が悪くなるんですよ。そのあたりを工夫してくれる工務店を探していたんです。
奥さま:化学物質過敏症を発症してからいろいろと困ることが多くて。予防接種をしていいのかとか、歯の治療でも具合悪くなったり。香料入りの洗剤もダメなんです。でも、この家に住んで、ずいぶん落ち着きました。体調を崩す要因が家の素材にはないんです。電磁波、塗料、接着剤、そういうものを一切排除して、合板は一切使わず、体に影響のない素材で作っているメーカーを使用してくださったので。

工事中は、いつ見に行っても常にウエルカムな状態でした

工事中は、いつ見に行っても常にウエルカムな状態でした。いつでも、「今、こんな作業してますよ」とか「こういう素材を使うんですよ」と丁寧に説明してくださって。
工事が始まる前に、深建工房さんの作業場で「椅子作り」の木工イベントに参加したんですけど、ここできちんと加工されているものが、実際に家作りに使われているっていうことも知ることができてよかったです。工房の作業の様子を知っていたので、常に安心しながら、リフォームが終わるのを待っていることができました。

引用:深建工房|お客様の声

まとめ

イベントの様子

ご自身の建てた家によって、大切なご家族をシックハウスにさせてしまった辛い経験をされた深沢様は、シックハウスや化学物質過敏症を起こさないための家造りに、強い意志を持って取り組んでおられます。
単純に自然素材を使用するのではなく、その根底には健康に暮らせる家を造ることへの目的意識があり、重症のお客様には材料のサンプルをお渡しして反応を見てもらうお話しも印象的でした。
深沢様に家造りをお願いしたい方は、株式会社深建工房までお問い合わせください。

会社名 株式会社深建工房
代表者名 深沢 良仁
住所 〒241-0021
神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰本町3-3-13
電話番号 045-951-8080
公式HP http://www.shinkenkobo.co.jp/
営業時間 09:00~17:00
主な業務 戸建住宅の設計、施工
対応エリア 神奈川県、東京一部