Stoff 一級建築士事務所

松原修さん

自然がもたらしてくれる雄大さや癒し効果は、日々の忙しさの中にもホッとで落ち着く時間を与えてくれます。都会にいながらも、自然を近くに感じた生活を送りたいと思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。

川崎市にあるStoff一級建築士事務所さんは、自然との共生や素材の持つ温かさを活かした家づくりが特徴の設計事務所です。素材がもつ本来の豊かさや味わいを、生活に取り入れることを大切にされています。

今回は、代表の松原さんに家づくりのやりがい、設計事務所を選ぶポイント、これから家を建てる方へのアドバイスなどについてインタビューさせていただきました。自然を取り入れた家づくりをお考えの方は、ぜひご覧ください。

アントニオ・ガウディの建築との関わり方に感銘を受けて
建築家を志す

松原修さん

笑顔でインタビューに答えていただきました

スタッフ

まずはじめに、松原さんが建築家を志したきっかけを教えてください。

松原 修さん

中学生のころ、テレビでアントニオ・ガウディの特集をみたことがきっかけで、設計の道を志しました。
ガウディはお金や名誉や自分ためではなく、お施主さんや利用者のために建物をつくっていたんです。中には無償で引き受けた建物もあり、お施主さんのために仕事を全うする奉仕精神に感動しました。また、ガウディは自然を深く研究し、建物に自然界の形や色を取り入れていました。そういう探究心の高さにも惹きつけられましたね。

松原 修さん

もともと中世の建物が好きでしたし、元建築家の方と話す機会もあったので建築の世界に憧れはあったんです。ですが、最終的なきっかけは、ガウディの生き方そのものに感動したことでしたね。
アントニオ・ガウディ
19世紀から20世紀にかけて、スペイン・バルセロナを中心に活躍した建築家。代表作はサグラダ・ファミリア、グエル・公園、カサ・ミラなど。

スタッフ

ガウディの生き方そのものに感動したことが、建築を目指されたきっかけだったんですね。

松原 修さん

はい、それに模型など物を作ることが好きだったので、仕事に活かしたいとも考えていました。設計とは少し違いますけど、自分の手を使って物を作ることは今でも好きですね。

地域との共生も大切にしながら、一緒に最高の家を作る

松原さん作業写真

松原さんのお仕事風景。数多くの選択肢のなかから、たった一つの最高の家を作る。

スタッフ

松原さんは、初めから戸建て住宅の設計を手掛けられていたんですか?

松原 修さん

いえ、最初に戸建て住宅を設計したのは、働き出して3年後くらいです。
実は、大学生の頃にガウディや他の建築家がつくった建物を世界中見て回るうちに、英会話に興味が出てきまして。大学を卒業してからは、一旦は就職しないでニュージーランドへ1年間留学に行っていました。

松原 修さん

日本へ帰ってきてからは山梨県にあるログハウス(丸太小屋)の設計・施工をしている会社を経て、主に戸建て住宅を設計している事務所に就職しました。
本格的な戸建て住宅の設計は、その事務所に入ってからです。

スタッフ

留学や別の事務所で経験を積まれてから、戸建て住宅の設計を始めたんですね。ログハウスと戸建て住宅では、家づくりにおいてどんな違いがありましたか?

松原 修さん

そうですね、プランの計画から決定までにかかる時間が違っていたのかなと思います。ログハウスは切妻屋根で基本的な平面パターンがあり、内外装ともに仕上げは決まっていますので、それ以上の選択肢はないわけです。それに比べて、戸建て住宅はお施主さん一人ひとりの要望に沿った家を設計します。同じ家は二つとないので、家を設計することの難しさや面白さを日々味わっていましたね。

松原 修さん

それに、戸建て住宅の家づくりでは、いろんなことを経験しました。
お施主さんの要望を100%採用できなくて、心苦しく思ったこともあります。ですが、家づくりについてお施主さんと語り合うことが多かったので、関わりを深く持てたことは良い経験でした。

スタッフ

なるほど。ログハウスと戸建て住宅では、家づくりにおける選択肢の幅やお施主さんとの関わり方に違いがあったんですね。今は独立をされているので、他の事務所での経験は活かせることも多そうですね。
ちなみに、松原さんがお仕事をされる上でのやりがいは何ですか?

松原 修さん

お施主さんの細かい要望に応えながら、理想の家づくりをしていくことですね。戸建て住宅は、マンション等と比べると自由度が高いので、何十通りも何百通りも設計の選択肢があります。
例えば、間取りや接合部に関してもお施主さんが希望すれば特殊なデザインを用いることもできるし、コンクリート・鉄骨・木造と、構造も自由です。家の形もお施主さんの状況によっては平屋、2階建て、3階建て、二世帯住宅と様々な可能性が考えられます。

松原 修さん

その数多くの選択肢の中から、「これが最高の家です」と言える、たったひとつの家を一緒につくり上げていくことに、やりがいを感じています。

スタッフ

そう言っていただけると、お施主さんも嬉しいのではないでしょうか。要望に応えてもらいながら、一緒に夢を実現してくれようとする姿勢は、お施主さんにとって心強いパートナーだと思います。
打ち合わせなど、お施主さんと話す機会も多いと思いますが、話す時に意識されていることは何かありますか?

松原 修さん

実際に生活していく時のことも考慮しながら、本当にお施主さんのためなることを提案するようにしています。
例えば、極端な話ではありますが『真っ赤な外壁がいい』という要望をいただいたとします。住宅は個人のものですが、家を建てた後は地域の一員としての生活が始まりますよね。
景観法も関わってきますが、街の雰囲気から外れてしまうデザインの家で、お施主さんがずっと暮らしていけるのか。
景観法
街並みを保全することを目的として、建築物や植栽に制限を設けている法律。京都や奈良などの観光地だけでなく、地方自治体が制定している規制もあります。

松原 修さん

生活をしていくうえで、地域とのつながりはとても重要です。お施主さんには、家が建ってからの暮らしを踏まえた提案をするようにしています

素材がもつ豊かさや温かさを活かしたい

松原さんインタビュー中

松原さんが手がける住宅の特徴やポイントをお聞きしました

スタッフ

お施主さんと真摯に向き合っている様子が伝わってきます。
松原さんの手がける住宅の特徴や、セールスポイントも教えていただけますか?

松原 修さん

内装や仕上げには、素材そのものがもつ豊かさや味わいをできるだけ活かすようにしています。床にしても壁にしても、クロスだとお手入れは簡単なのかもしれないけど、味気ないと感じることがありまして。人が生活をする空間なので、素材の選定には特に気を付けるようにしています。自然のものは、長年使っていると色が変化して味わい深くなりますよね。日々の生活の中で、素材の持つ色や温かさを感じてもらえたらいいなと思っています。
クロス
壁や天井などに張る内装材のこと。
布やビニール製のものが多く使われています。

松原 修さん

そして、家の外にある自然を身近に感じられるようにしています。緑が感じられる環境は、生活をするうえで非常に大事だと思っています。窓からの風景や外構には、できるだけ自然環境を取り入れたいですね。

スタッフ

都会では、日々の暮らしの中で自然を身近に感じることはなかなか難しいですもんね。
素材が変化する様子を見れるのは、長く住む家だからこそ味わえる楽しみでもありますね。

松原 修さん

そうですね。ただ、長く住むためにはメンテナンスも重要です。マンションはメンテナンスをやってくれるけど、戸建て住宅の場合は自分でやらなければいけないんですよね。
物ってなんでもそうだけど手入れをしないと使えなくなってしまうじゃないですか。お施主さんにはメンテナンスを楽しむ心持ちを持ってほしいと思っています。

スタッフ

何年か経つと住宅も傷んできますから、きちんと管理をしていく必要があるということですね。
家を建てた後の、修繕や改修の相談もお願いできるんでしょうか?

松原 修さん

もちろんです。実際に直すのは工務店さんですが、「こうした方がもっと良くなるんじゃない?」と設計者の視点でアドバイスをすることはできます。要は、家を直したり維持をすることにも正しいやり方があって、きちんと修繕をすることで家は長持ちします。
メンテナンスをすることで家に対する愛着も大きくなりますし、修繕後は別の家に住んでいるような「新鮮な気持ち」が味わえますよね。
そういう家の変化を味わうことも、戸建て住宅ならではの楽しみ方だと思っています。

スタッフ

なるほど、家が建ってからも楽しみが増えるんですね。
技術的なことは、工務店さんなど専門家の方にお任せするのが一番だと思っていました。設計者の方の意見も交えた方がいいとのことですが、それは何故でしょうか。

松原 修さん

おっしゃる通り、実際に家を建てたり直したりするのは、大工さんや職人さんなどプロの方たちの仕事ですし、設計者が技術を習得しているわけではないです。ですが、プロの方たちが持っている技術を最大限引き出して、家づくりに活かしていくことは設計者の仕事だと考えています。一般の方は、家づくりが初めての方も多いですし、職人さんたちにお願いしたいことを上手く伝えられないこともあると思うんです。それに、プロの技を引き出すことは、家づくりの知識や経験がないと難しい。

松原 修さん

我々設計者は、お施主さんと職人さんそれぞれに近いところにいるんだから、家を建てる時だけではなく、もっと色んなことを相談して欲しいと思っています。

スタッフ

そういうことだったんですね。
設計事務所は、家づくりの総合窓口のような役割なんですね。

松原 修さん

注文住宅は、家が建つまでの手間や費用は多くかかってしまいますが、それに見合う成果や住んだ後の満足感はやっぱり違うと思うんです。
お施主さんにとって一番いい方法を、一緒に考えられることが設計事務所の強みなので、もっと活用してほしい気持ちはありますね。
松原さん施工イメージ写真

松原さんが手がけられた、緑を感じられる家

Stoff_9

松原さんが⼿がけられた、自然素材を活かした家

家づくりは関係性が一番大切

スタッフ

最後に、これから家を建てようと考えている方にアドバイスをお願いします。

松原 修さん

家を建てる時は、設計事務所や工務店を探すことになると思いますが、「ここだったら任せることができる」と自分たちが本当に納得のできる人を選んで欲しいと思っています。

スタッフ

松原さんは、どういうところが納得するうえで大切だと思われますか?

松原 修さん

「関係性が上手く築けること」だと思っています。
住宅を建てると、図面通りにつくっても想像と違ったり、いまいち納得ができない箇所があったり、想い描いたものとは違うと感じる「失敗」も残念ながらあります。そういう失敗を避けるために、少しでも疑問に思うことがでてきたら、遠慮して黙っておくのではなくて、お互いの考えを伝え合うことが必要だと思っています。
良い家をつくるためは、良いことも悪いことも言い合える関係性が一番大事ですね。

スタッフ

なるほど、言い合える関係性ですか。でも初めてお会いする方と、最初から関係性を築くことは難しいのではないでしょうか。

松原 修さん

そうですね、関係性は一緒に家づくりを進めながら深めていくものだと思います。ですが、設計事務所や工務店を何社かまわる時に、「話しててこの人合わないな」「ちょっと違うな」というような違和感を抱いたら、良い家づくりのための話し合いはおそらく難しい。
話してみて違和感を感じたら、自分に合う人を他で探した方がいいと思っています。

スタッフ

多くの人にとって、家は一生に一回の大きな買い物だから後悔したくないですもんね。
設計者さんや工務店さんとは長いお付き合いになりますから、自分たちに合うかどうかはきちんと見極めた方がいいということですね。

松原 修さん

そうですね。家づくりは決めなければいけないことも多いし、金額も大きいし、イライラすることも大変なこともたくさんあります。
一生に一回の大きな買い物ですから、建てた後に「ここが気に入らなかった」と後悔したくないでしょう。そのためにも、自分たちが納得できる仕上がりになるまで、家づくりに徹底的に向き合うことになります。すべてが真剣勝負ですよね。

松原 修さん

そういうたくさんの葛藤や困難を乗り越えて、家が完成したときに「いいものができた」と思えたなら、最高の設計者と最高の工務店に巡り合えたんだと思います。ぜひ、たくさんの事務所を回って、自分たちが本当に納得できる方を見つけて欲しいですね。

まとめ

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事務所の目の前の神社で笑顔を見せてくださった松原さん

最後まで笑顔でインタビューに答えてくださりました。
お施主さんと向き合う姿勢はもちろんですが、自然との共生や、地域の一員として暮らすこと、そして職人さんたちとのかかわりなど、家づくりのすべてにおいて関係性を大切にされている様子が伝わってきました。

実は、松原さんの事務所は神社の目の前に構えていて、部屋の中でも神社の木々を感じることができる環境なんです。「都市部でも緑を感じられる」ことが、この場所を選ばれた決め手だったと教えてくださりました。自然を身近に感じることを大切にされている、松原さんらしい事務所ですよね。
松原さんの家づくりに興味を持たれた方は、ぜひ問い合わせをしてみてくださいね。

会社名 Stoff 一級建築士事務所
代表者名 松原 修
住所 〒212-0025 神奈川県川崎市幸区古川町97-1-301
電話番号 044-571-3614
公式HP https://stoff-aa.jimdofree.com
営業時間 10時〜18時
定休日 日祝日
主な業務 建築の企画・設計・監理業務
対応エリア 全国エリア