鈴木工務店

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鈴木工務店の鈴木亨社長は、太陽の熱と光をデザインする「OMソーラー」の技術を取り入れ、冬は暖かく、夏は涼しい家を実現されています。

また、住宅は、住まう人たちの「心の故郷」であってほしいとの想いから、新しい技術を取り入れるだけでなく、家族との日々や風景を呼び起こすような、見た目にもあたたかな住まいを手掛けられています。

この記事では、鈴木社長へのインタビューをもとに、社長の家づくりへの想いについてご紹介します。

家業を継ぐために、ゼロから身につけた設計という仕事

家の展示館内観2

スタッフ

鈴木工務店さんは、鈴木社長で3代目だそうですね。創業からこれまでのお話を聞かせてください。

鈴木社長

創業は明治20年です。祖父が小田急線の鶴川駅近くに「香山園(かごやまえん)」という建物を建てたのがはじまりですね。

スタッフ

明治20年ですか!歴史ある会社さんですね。

鈴木社長

2代目の父は建築を学んだ後、戦時中は朝鮮に渡り、高等学校で教師を勤めていました。
その後、満州で軍に関わる材木関連の仕事をして、敗戦直前に日本へ帰国する船に乗ったそうです。その船上で日本の敗戦が決まったのですよ。

スタッフ

満州には戦後、取り残されてしまった日本の方も多くいた中で、お父様は本当に運良く、敗戦直後の日本に帰って来られたのですね。

鈴木社長

そうなんです。私は戦後生まれで、やんちゃ坊主というか、好き勝手にやらせてもらいましたね。
大学で建築を学んだ後、ヨーロッパへ渡り、イギリスでは2つの設計事務所に勤めていました。

スタッフ

日本の建築だけでなく、ヨーロッパ、特にイギリスの建築にも触れられたのですね。
イギリスから帰国後はすぐに家業を継がれたのでしょうか?

鈴木社長

それがね、家業を継ごうにも、5年間も海外へ行っていると仕事内容がまったくわからなくなっていて。
イギリスで設計をしてきたのだから、設計の仕事がしたかったのだけれど、木造がわからなくてね。ほとんどゼロからこの仕事を始めたようなものでした
父は、古建築にも明るく、住宅も手掛けていましたが、そんな私に一切口出しをしなかった。でも、そのおかげでここまで来れたと思いますね。
古建築とは
古建築とは、神社や仏閣、古民家など、日本の伝統的な手法で建てられた木造建築のことです。
日本の古建築は、釘や接着剤などはほとんど使わず、木と木を組み合わせることで建てられています。

スタッフ

すごい。お父様は鈴木社長に、自らで実力を身につけてもらいたかったのですね。

鈴木社長

父は、私がどんな人間かよくわかっていますからね。
帰国から10年ほど経った頃、あるお客様から本格的なお茶室の設計を頼まれました。
知識のある人に協力してもらいながら、ゼロから図面を描いて、ほぼ原寸図に近い納まり図を、軒先から、足元から、建具まで、すべて描きました。
そのとき「木造住宅って、こういうことか!」とはじめてわかったんです。
納まり図とは
納まり図とは、扉や窓、家具など、細部の寸法や取り付け方法など、図面に描ききれない情報を別紙で記載したものです。
納まり図で詳細に組み立て方が描かれていれば、現場の職人さんは迷わず作業できます。

スタッフ

日本の伝統的な建物の設計を細部まで手掛けることで、木造の何たるかを知る、貴重な経験をされたのですね。

家族との日々と風景を思い出させてくれる「心の故郷」

鈴木工務店看板

スタッフ

鈴木工務店さんの経営理念を教えてください。

鈴木社長

私たちがつくりたい住まいとして掲げている言葉は、「心の故郷(ふるさと)」そして「普通の家」です。

スタッフ

どちらの言葉も興味深いですね。
まずは「心の故郷」について聞かせてください。

鈴木社長

「心の故郷」という言葉には、「この家に育って、親と家族と一緒に暮らして、良かったな」と思える場所にしたいという想いが込められています。
また、それは建物だけでなく、まわりの風景とも一体のものだと考えています。

スタッフ

なんとも素敵な言葉ですね。「風景とも一体」とは、どのようなことでしょうか。

鈴木社長

そこに茅葺き屋根の家があるでしょう?その家が私にとっての心の故郷なんですよ。
可喜庵

鈴木社長の生家「可喜庵(かきあん)」。幕末に建てられた建物で、改修を重ねながら、代々住宅として住み継がれてきたそうです。現在では、鈴木工務店に3つあるモデルハウスの一つとして活躍しています。

鈴木社長

ここから50メートルほど行った先には、小田急線が走っています。昔はそこを、1両か2両ほどの焦げ茶色をした国鉄車両が走っていました。
印象に残っているのは、真っ暗闇の中を電車が走っていく風景です。
一方は電球の明かりで車内が暗く、もう一方は蛍光灯で明るかった。蛍光灯で走る明るい電車は、厚木へ向かうアメリカの進駐軍が乗った電車でした。

スタッフ

当時の風景が目に浮かぶようですね。

鈴木社長

電車が暗闇の中、水を張った田んぼを照らしながら走っていく。まるでジブリ映画の一場面のようでした。
その風景が、蛍光灯の明るさへの憧れと同時に、今でも心に残っているんですよ。まだ、私が小学校にあがる前の話です。

スタッフ

素敵ですね。「可喜庵」は鈴木社長にとって、ご家族との日々の記憶とともに、幼い頃に見た風景をも思い出させてくれる「心の故郷」なのですね。

鈴木社長

その通りです。私たちが手掛ける住まいも、それぞれのお客様にとっての「心の故郷」にしていけたらと考えているんですよ。

「無くてはならないもの」を備えた、「普通」だけれどどこか存在感のある家

鈴木工務店さんからいただいた事例写真

鈴木工務店で建てられたお家。木の使い方も美しいです。

スタッフ

もう一つの言葉、「普通の家」とは、どのようなお家のことでしょうか?

鈴木社長

「普通」とは何か、これまでずっと考え続けてきたのだけど、一つ思うのは、生活をしていく上で無くてはならないものではないかということです。

スタッフ

無くてはならないもの、ですか。

鈴木社長

そう。ただ、本当の意味での「普通」では、お客様は満足されませんよね。
例えば、あなたの服装も上から下まで綺麗にコーディネートされていますね。それが「普通」だと言えるとしましょう。しかし「普通」では、街の中で特別目を引くものではないですよね。

スタッフ

そうですね、みんなと同じに見えてしまいますからね。

鈴木社長

でも時に、街を歩いていると、最初はスッとすれ違ってしまうのだけれど、ふと振り返ってしまう人がいるでしょう?

スタッフ

たまにいますね、どこか気になってしまうというか。

鈴木社長

それって結局「派手だから」とかではなくて、「普通」のようだけれど、どこか素敵だから振り返ってしまうんですよね。
私たちがつくる家も、そうでありたいんです。「普通なんだけれど、どこか他の家と違ってカッコイイよね」「同じ木を使っていても、どこかグッとくるよね」という家です。
人が街を歩いている時に思わず振り返ってしまうような、存在感のある家を目指しています。

スタッフ

なるほど。鈴木社長が今も考え続けておられるように、一言で「普通の家」と言っても、奥が深いものなのですね。

OMソーラーのシステムを取り入れた、冬は暖かく夏は涼しい家

鈴木工務店OMソーラー屋根

鈴木工務店のモデルハウスの一つ「家の展示館」。屋根には、太陽光発電パネルと、その上には太陽熱を集めるガラスが乗っています。

スタッフ

他社とは異なる、鈴木工務店さんの特徴とはどんなところでしょう?

鈴木社長

私たちが一番力を入れているのは、一言で言えば「冬は暖かく、夏は涼しい家」です。鈴木工務店ではOMソーラーのシステムを学んできて、住宅に取り入れているんですよ。
OMソーラーとは
OMソーラーとは、ある建築家さんをはじめとするメンバーが、建物に当たる太陽の熱を建物内で有効に活用しようと、さまざまなシステムを開発するために発足させた団体です。
現在では一企業として、省エネルギーのための技術開発や、自然エネルギー・再生可能エネルギーを活用した建築技術の開発をしています。

OMソーラーの基本的なしくみは、屋根で太陽熱を集め、温められた空気を建物内に取り入れ、循環させることで、建物全体を温めるというものです。なお、太陽熱は給湯にも活用されます。
OMソーラーのしくみ図

鈴木社長

人間はあたたかいと活発になりますよね。最近の研究でもよく言われているのは、体を動かしている人ほど、病気も少なく、元気で長生きしているということです。
私たちは、OMソーラーの技術を取り入れた温熱環境の良い家、そして耐震・耐風レベルの高い家、なおかつ意匠的・デザイン的にも工夫を凝らした「普通の家」をつくっているんです。

スタッフ

鈴木工務店さんのつくられたお家は、見た目にも落ち着いていて、どこか雰囲気のあるお家だけれど、画期的なシステムを取り入れた、機能的な住宅でもあるのですね。
鈴木工務店内観

「家の展示館」の内観。

鈴木社長

これからの時代、建物のデザインや性能なんかも含めて、他社との違いをいかに打ち出していくかが大切になると考えています。
そこで、鈴木工務店ではより設計に力を入れていこうと、セミナーや勉強会、建物の見学会などには積極的に参加しています。

スタッフ

老舗の工務店でありながら、まだまだ成長し続けられているのですね!

鈴木社長

もちろんです。
また、より多くの方に鈴木工務店を知ってもらうために、情報発信にも力を入れているんですよ。
カキノタネ

年4回発行されているオリジナル冊子『かきのたね』。鈴木工務店で建てられたお家の外観やお部屋の写真、間取り図やお客様の声なども載せられています。

鈴木社長

さらに、もっと地域に近づくために、最近では地域のイベントにも参加しています。
この辺りには「可喜庵」を含めて、茅葺き屋根の古民家が3軒あるのだけれど、町田市のイベントでは、その3軒の古民家と、祖父が手掛けた「香山園」が散策ルートの一部として選ばれました。
(町田市の「まちだ◯ごと大作戦」のページはこちら

スタッフ

イベントなどで気軽に工務店さんに触れられるのは、地域の方々にとってもいい機会ですね。

鈴木社長

そうですね。より多くの方に、気軽に、家づくりについてご相談いただきたいです。

まとめ

鈴木工務店さんでは、新築はもちろん、長年住まわれてきた思い出の詰まったお家のリノベーションも数多く手掛けられています。事例などはこちらからご覧ください。

また、OMソーラーの技術を取り入れたモデルハウス「家の展示館」や、江戸末期から引き継がれる古民家「可喜庵」は常時、見学できます。

家族みんなの「心の故郷」となるような、あたたかなお家が建てられますように。ぜひ、鈴木工務店さんを訪ねてみてください。

会社名 鈴木工務店
代表者名 鈴木 亨
住所 〒195-0053
東京都町田市能ヶ谷3丁目6-22
電話番号 042-735-5771
公式HP https://www.suzuki-koumuten.co.jp/
営業時間 9:00~17:30(日曜・祝日は定休)
主な業務 建築設計・施工・監理
対応エリア 【東京】町田・世田谷・八王子など
【神奈川】川崎・横浜・相模原など
(車で50分圏内のエリアであれば対応可能)