株式会社天然住宅

田中さん

お家を建てるからには、きっと皆さん一度は思いを馳せる“木で囲まれた自然素材のお家”。
自然素材ゆえの環境へのやさしさ、良い匂いと澄み切った空気、少し素朴で落ち着いた雰囲気……。
しかし、そんな憧れには「値段が高くなるんじゃないか?」「自分に経年変化の面倒を見切れるだろうか?」といったお悩みもつきものです。
ですが、自然素材のお家を価格を抑えて建てられるのだとしたら、ぜひそんなお家を建ててみたくなりますよね。

今回は「自然素材をつかったお家を当たり前の選択肢にしたい」と語る株式会社天然住宅の田中竜二さんからお話を伺いました。天然住宅さんは全国で住宅の設計、南関東で住宅の施工を手掛けられています。

当記事では、田中さんが住宅を手掛けるようになったきっかけや、建築に対する想いを紹介します。

環境と社会に貢献したい。父の意思を継ぎ建築業界へ

田中さん

スタッフ

はじめに、田中さんが建築のお仕事を選ばれたきっかけをお聞かせください。

田中さん

もともと私の出身は法学部で、大学の卒業後も求人広告の営業職に就いていたんです。
ですが、父が環境活動家なので、幼い頃からダム建設で沈むことになった山や、フロンガスの回収工場などの現地まで一緒に見に行っていました。

田中さん

その中で、いつか環境を良くしたり人を助けたりする職種に就きたいと感じ、そして建築が環境に与える影響が大きいということを知りました。

スタッフ

環境について考える機会は昔から身近にあったんですね。

田中さん

そうですね。営業職を3年間続けていたそんな折、以前から父の立ち上げていた天然住宅で“営業職が必要になっている”という話を聞き「知らない分野だけどやってみよう」と思い、入社しました。

スタッフ

なるほど。営業職から異業種に転職されたことでご苦労なさったことなどはありましたか?

田中さん

建築知識がなかったことはやはり苦労しました。
なので、会社でメンバーからわからないことを聞いたり、現場に出向いて経験を積んだり、あるいはお施主さんと直接お話したりする中で学んでいくことが多かったです。
他の工務店さんとご一緒する機会も多かったので、当社のやり方との“違い”から学び、それを活かすようにしていきました。

田中さん

その中でも、茨城で歴史的建築物に携わるような大工さんと一緒に建築をした時、その方が知識や経験が豊富で「家っていうのはな」というお話をたくさんしてもらったことには特に影響を受けました。
家づくりに対する知識や観点、楽しさを勉強させていただきましたね。

スタッフ

そういった経験を経て「家づくりっておもしろいな」と考えるようになったのですね。

環境にも健康にも、お客様にも山側にも。やさしいお家を

オフィス内

スタッフ

天然住宅さんのアピールポイントを教えてください。

田中さん

当社と山側が直接つながっていることで、なるべく価格を抑えて住宅を提供し、山側にもお金をより多く循環させられることだと思います。
現在、シックハウス症候群の人が増えてしまっています。
にも関わらず、自然素材を重視した健康的な家がなかなか広まらない理由は、ひとえに価格が高かったことにあります。
シックハウス症候群とは
家の建材に使われる接着剤や塗料から発せられる有害物質、また湿度の高さに起因するカビやダニの影響を受けることで、風邪や花粉症のような症状で体調を崩してしまう病気がシックハウス症候群です。

田中さん

なので、一般的には色々な業者さんが挟まる木の仕入れを、直接当社と山側でやりとりすることで中間マージンを省き、素材の価格を抑えています。
また、山側の方で製材などもしていただくことで木に付加価値をつけていただき、より多くの対価が山側に直接還元されるようなしくみにもなっています。

田中さん

これにより、通常の建売さんでは山側には80万~100万円程度しか還元されないのですが、当社で建てると400万~800万円ほど山側にお金が戻るようになっています。

スタッフ

最大10倍となると全然違いますね!

田中さん

そういった健全なお金の循環が生まれる中で、もっと林業がにぎわって「木こりになろう」という人が出てくるまで結びつけばいいなとも考えています。
現在厳しい立場にある山側が、自立しきっちりと経営できるようになればいいですね。
田中さん

スタッフ

先の話も踏まえ、天然住宅さんは山側への貢献や環境に優しいお家づくりへ意識を高く持っているかと思います。
お客様はそういった理念に共感していらっしゃる方が多いのでしょうか?

田中さん

意識を持っていらっしゃる方とそうでない方の比率は半分半分ですね。
森を守れるという部分に共感して来てくれる方もいますし、逆に最初は特に意識していなくても、家を建てているうちに共感してくださる方もいらっしゃいます。

スタッフ

交流するうちに「良い活動だね」と言ってもらえるのはうれしいことですよね。

田中さん

家づくりの際、季節が合えばお施主さんに山に行ってもらって自分の家に使う木を切ってもらうという体験を行っているんです。
そういった経験をしていただけると、山側の方々の顔も直接見れて自分たちで切った木ということで愛着も違ってくると思います。

田中さん

その体験のとき、山側の方がよく「子どもを是非連れてきてください」と言うんです。
お父さんが木を伐る場面に子どもが立ち会えば、少なくとも子どもは家を守ってくれるだろうと。
そして孫の世代くらいまでは「これはおじいちゃんが切った木なんだぞ」と住み継いでくれるんじゃないか、ということを言っていて(笑)。
伐採体験

(宮城県で行われている木の伐採体験。画像は木を伐る前に「命をいただきます」と手を合わせている様子です。)

スタッフ

すごく良い取り組みですね。小さいころの経験は大人になってからも残り続けるので、そういった経験で「森を大切にしよう」という意識が根付いてほしいですよね。
今はお野菜などでも生産した人の顔を見ないと安心しづらい、なんて時代ですが、直接会いにいったり自分たちで木を切ったりできれば安心感も違うと思います。
施工例

(切られた木がお家に利用されています。)

スタッフ

今まで手掛けられた中で、印象深かったお家やお客様のお話があればお聞かせください。

田中さん

ふたつあるのですが、まずひとつはアトピーを患ったお子さん方がいらっしゃるご家族からのご依頼でした。
薬や食生活の変化でも改善が見込めず、最後に“建物の空気を変えなければいけない”ということに行き着き、当社で家を建てようと決心されたお施主さんです。

田中さん

そちらのお施主さんの家も、このオフィスもそうですが、当社の手掛ける家の特徴として、合板ではなくすべて無垢材を使用しています。同時に、防カビ剤や木工用ボンド等の接着剤を使っていないんです。
そうすると、普通の家とは空気が違ってくるんですよね。
オフィス内

(天然住宅さんのオフィス。木の匂いが香り、無垢材ならではの空気がオフィス内を満たしています。)

田中さん

その空気のお陰で、以前のお家ではアトピーで夜も眠れないという状況だったお子さん方が、引っ越したその晩、はじめてぐっすり朝まで眠れたそうなんです。

田中さん

アレルギー症状を患っている方や小さいお子さんの方がより敏感に手触りや匂いを感じるんだな、ということはすごく感じましたね。
やっぱりこのつくり方でやっていてよかった、と思えるような話でした。

スタッフ

それはうれしい話ですね。天然素材を利用したお家だからこその利点が現れたんですね。

田中さん

もうひとつは、先ほどの伐採体験に参加して家を建てられたお施主さんが印象的でした。
お家を建てられたあと、伐採場のほど近くにある温泉に旅行に行かれて、木こりの皆さんと個人的に会ってきたそうで。
僕たちも知らないところで木こりの皆さんととても仲良くなっているんです。

田中さん

お施主さんが当時私鉄の運転手だったのですが、木こりさんは鉄道マニアだったので意気投合したらしくて。今でも毎年カレンダーを送ってくれているそうです(笑)。
本来、木こりさんは自分の切った木を使っている人に出会うことはあまりないので、当社だからこそ生まれたつながりだと思います。

スタッフ

話が合ったんですね(笑)。
木こりさんとしても、自分の切った木がどう活用されているかはわかっていても実際に使っている方に会う機会は少ないでしょうし、とてもうれしいことですよね。

家づくりを通して環境にも目を。天然住宅さんのお家がめざす自然との調和

施工例

スタッフ

田中さんがお仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。

田中さん

天然住宅として掲げている“森を守って 健康 長持ち”を実現する中で、できることをもっと増やしていくという志を大切にしたいですね。
ある種先駆者であるような気概を持って自然素材の活用という可能性を広げていきたいです。

田中さん

自然素材で家をつくるとなると「デザインってどうなるんだろう?」「メンテナンスってやっぱり手間なのかな?」と感じるところが多いと思うんですよ。
そんなイメージの中で、デザインも格好良くしていきたいですし、メンテナンス性を上げて手間を軽減していくことで、自然素材で住宅を建てるという選択肢がより多くの方に広がっていったらいいなと思います。

スタッフ

やはりイメージってありますもんね。ハードルが高いのではないか?といった部分もありますし。
そういった固定概念に対してチャレンジして良い意味で壊すための取り組み、ということですね。

スタッフ

ちなみに「こんなことが自然素材で実現できた」という例はありますか?

田中さん

以前「防音ルームを作ってほしい」というご依頼がありました。
しかし、一般的に防音ルームの壁は石膏ボードを何層も接着剤で貼り合わせて作るんです。
ですが、こちらのお宅ではそのような素材を極力使わず、デンプンのりなどで代用することで、防音ルームに求められる防音性と自然素材による空気とを両立することができました。
→「防音ルームのある家」の詳細はこちら

スタッフ

防音ルームって、個人的にはどうしてもスタジオチックで冷たいような印象があったんですが、こちらはあたたかみも感じられて良い雰囲気になっていますね。
田中さん

スタッフ

最後に、これから家を建てる方に向けたアドバイスやメッセージをお願いします。

田中さん

当社は“家づくりを通じて持続可能な社会を実現する”というミッションを掲げているんです。
それの目指すところである「家づくりは個人的な営みにとどまらず、社会にも、未来にも、色々なところに影響するものなんだ」という可能性を、家づくりをする中で感じていただければ良いなと思っています。
持続可能な社会とは
“地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会”が持続可能な社会の定義です。
→天然住宅さんの持続可能な社会・持続可能な開発目標への取り組みはこちら

田中さん

たとえば、当社の住宅のように家づくりの仕方を変えれば森を守ることができますし、建てた家が長持ちすれば社会的資産になり社会に良い影響を与えられます。
もちろん、家族が幸せに過ごせるお家ということが第一ですが、その中で家づくりがまわりに与える影響も意識していただければ、人生がより豊かになるんじゃないかと思いますね。

スタッフ

なるほど。その“家づくりが周囲に与える影響”を意識していただくためにも、天然住宅さんでは自然素材や伐採体験といった取り組みがなされているんですね。

田中さん

そうですね。実際に山に行っての体験や、出来上がったお家で無垢材が経年で変化したり、それをお世話してあげたり、といった暮らしを住まい手の方に楽しんでもらううちに、段々と環境についての意識が変化していけば、と思います。

値段感と坪単価

坪単価:75~120万円

まとめ

天然住宅

田中さんの自然素材をつかったお家へのこだわりや、自然環境への思いが伝わってきました。
自然素材を重視するということは、すなわち人と自然とが共存した生活を営むことになるのですね。
田中さんたちと一緒にお家をつくってみたい方は、ぜひ天然住宅さんにご相談ください。

会社名 株式会社天然住宅
代表者名 田中 竜二
住所 〒188-0001
東京都西東京市谷戸町3-26-6 加藤ビル5F
電話番号 042-439-6262
公式HP https://tennen.org/
営業時間 10時〜18時
定休日:土・日・祝(打ち合わせは可)
主な業務 住宅・一般建築の設計・施工監理
対応エリア 設計:全国
施工:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県