お家を建てるからには、きっと皆さん一度は思いを馳せる“木で囲まれた自然素材のお家”。
自然素材ゆえの環境へのやさしさ、良い匂いと澄み切った空気、少し素朴で落ち着いた雰囲気……。
しかし、そんな憧れには「値段が高くなるんじゃないか?」「自分に経年変化の面倒を見切れるだろうか?」といったお悩みもつきものです。
ですが、自然素材のお家を価格を抑えて建てられるのだとしたら、ぜひそんなお家を建ててみたくなりますよね。
今回は「自然素材をつかったお家を当たり前の選択肢にしたい」と語る株式会社天然住宅の田中竜二さんからお話を伺いました。天然住宅さんは全国で住宅の設計、南関東で住宅の施工を手掛けられています。
当記事では、田中さんが住宅を手掛けるようになったきっかけや、建築に対する想いを紹介します。
環境と社会に貢献したい。父の意思を継ぎ建築業界へ
スタッフ
田中さん
ですが、父が環境活動家なので、幼い頃からダム建設で沈むことになった山や、フロンガスの回収工場などの現地まで一緒に見に行っていました。
田中さん
スタッフ
田中さん
スタッフ
田中さん
なので、会社でメンバーからわからないことを聞いたり、現場に出向いて経験を積んだり、あるいはお施主さんと直接お話したりする中で学んでいくことが多かったです。
他の工務店さんとご一緒する機会も多かったので、当社のやり方との“違い”から学び、それを活かすようにしていきました。
田中さん
家づくりに対する知識や観点、楽しさを勉強させていただきましたね。
スタッフ
環境にも健康にも、お客様にも山側にも。やさしいお家を
スタッフ
田中さん
現在、シックハウス症候群の人が増えてしまっています。
にも関わらず、自然素材を重視した健康的な家がなかなか広まらない理由は、ひとえに価格が高かったことにあります。
田中さん
また、山側の方で製材などもしていただくことで木に付加価値をつけていただき、より多くの対価が山側に直接還元されるようなしくみにもなっています。
田中さん
スタッフ
田中さん
現在厳しい立場にある山側が、自立しきっちりと経営できるようになればいいですね。

スタッフ
お客様はそういった理念に共感していらっしゃる方が多いのでしょうか?
田中さん
森を守れるという部分に共感して来てくれる方もいますし、逆に最初は特に意識していなくても、家を建てているうちに共感してくださる方もいらっしゃいます。
スタッフ
田中さん
そういった経験をしていただけると、山側の方々の顔も直接見れて自分たちで切った木ということで愛着も違ってくると思います。
田中さん
お父さんが木を伐る場面に子どもが立ち会えば、少なくとも子どもは家を守ってくれるだろうと。
そして孫の世代くらいまでは「これはおじいちゃんが切った木なんだぞ」と住み継いでくれるんじゃないか、ということを言っていて(笑)。

(宮城県で行われている木の伐採体験。画像は木を伐る前に「命をいただきます」と手を合わせている様子です。)
スタッフ
今はお野菜などでも生産した人の顔を見ないと安心しづらい、なんて時代ですが、直接会いにいったり自分たちで木を切ったりできれば安心感も違うと思います。

(切られた木がお家に利用されています。)
スタッフ
田中さん
薬や食生活の変化でも改善が見込めず、最後に“建物の空気を変えなければいけない”ということに行き着き、当社で家を建てようと決心されたお施主さんです。
田中さん
そうすると、普通の家とは空気が違ってくるんですよね。

(天然住宅さんのオフィス。木の匂いが香り、無垢材ならではの空気がオフィス内を満たしています。)
田中さん
田中さん
やっぱりこのつくり方でやっていてよかった、と思えるような話でした。
スタッフ
田中さん
お家を建てられたあと、伐採場のほど近くにある温泉に旅行に行かれて、木こりの皆さんと個人的に会ってきたそうで。
僕たちも知らないところで木こりの皆さんととても仲良くなっているんです。
田中さん
本来、木こりさんは自分の切った木を使っている人に出会うことはあまりないので、当社だからこそ生まれたつながりだと思います。
スタッフ
木こりさんとしても、自分の切った木がどう活用されているかはわかっていても実際に使っている方に会う機会は少ないでしょうし、とてもうれしいことですよね。
家づくりを通して環境にも目を。天然住宅さんのお家がめざす自然との調和
スタッフ
田中さん
ある種先駆者であるような気概を持って自然素材の活用という可能性を広げていきたいです。
田中さん
そんなイメージの中で、デザインも格好良くしていきたいですし、メンテナンス性を上げて手間を軽減していくことで、自然素材で住宅を建てるという選択肢がより多くの方に広がっていったらいいなと思います。
スタッフ
そういった固定概念に対してチャレンジして良い意味で壊すための取り組み、ということですね。
スタッフ
田中さん
しかし、一般的に防音ルームの壁は石膏ボードを何層も接着剤で貼り合わせて作るんです。
ですが、こちらのお宅ではそのような素材を極力使わず、デンプンのりなどで代用することで、防音ルームに求められる防音性と自然素材による空気とを両立することができました。
スタッフ

スタッフ
田中さん
それの目指すところである「家づくりは個人的な営みにとどまらず、社会にも、未来にも、色々なところに影響するものなんだ」という可能性を、家づくりをする中で感じていただければ良いなと思っています。
→天然住宅さんの持続可能な社会・持続可能な開発目標への取り組みはこちら
田中さん
もちろん、家族が幸せに過ごせるお家ということが第一ですが、その中で家づくりがまわりに与える影響も意識していただければ、人生がより豊かになるんじゃないかと思いますね。
スタッフ
田中さん
値段感と坪単価
坪単価:75~120万円
まとめ
田中さんの自然素材をつかったお家へのこだわりや、自然環境への思いが伝わってきました。
自然素材を重視するということは、すなわち人と自然とが共存した生活を営むことになるのですね。
田中さんたちと一緒にお家をつくってみたい方は、ぜひ天然住宅さんにご相談ください。
会社名 | 株式会社天然住宅 |
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代表者名 | 田中 竜二 |
住所 |
〒188-0001 東京都西東京市谷戸町3-26-6 加藤ビル5F |
電話番号 | 042-439-6262 |
公式HP | https://tennen.org/ |
営業時間 |
10時〜18時 定休日:土・日・祝(打ち合わせは可) |
主な業務 | 住宅・一般建築の設計・施工監理 |
対応エリア |
設計:全国 施工:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県 |