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24時間ずっと騒音が絶えない悪条件な場所でも、安心して眠れるお家が建つといわれたら気になりませんか?
一級建築士の山本想太郎さんは徹底的に音を遮断するのに特化した超遮音住宅を設計して、とあるお家の騒音問題を解決しました。
手掛けたお家はなんと目の前に首都高速道路があり、終日を通して車がひっきりなしに通るような場所です。
「目で見て美しいものを設計するのは当然だけど、五感を大切にしなければ快適なお家は作れない」と山本さんは言います。
この記事では、とことんお客様目線でお家を設計してくれる建築家、一級建築士の山本さんのアトリエにお伺いして、実際にインタビューさせて頂いた内容をご紹介していきます。
交通量の多い道路に面したアトリエ
スタッフ
こちらが山本さんのアトリエですね。
しかし、窓が一つも見あたりませんが?
山本さん
通りは交通量も多いので、窓があるとどうしても騒音が入ってしまうんですよ。
なので、通りの面には窓を付けず、必要な光は他の面と吹き抜けから補う設計にしました。
スタッフ
山本さん
そうです。陽の光は横からだけでなく、上からも取れます。
窓は側面になきゃいけないとは限りませんからね。
しかし、こうした特殊な設計は建築家でなければできません。
山本さん
もし、土地選びで迷ったら建築家に相談してみるのも面白いですよ。
環境に応じて設計を考えるので、ハウスメーカーさんでは出来ないような提案もできます。
スタッフ
条件次第では相場よりも安くなっている掘り出し物の土地があるかもしれませんね。
見た目だけじゃないヒトの感覚を満たす住宅
スタッフ
山本さん
意識しなければならないことはたくさんありますが、一番大事にしているのは五感です。
きれいな家だとか目で見て分かる美しさだけでなく、実際に家の中に入ればさまざまなものを感じます。
例えば、皮膚で感じるあたたかさもそうです。
スタッフ
たしかに、家の中に居ても騒音が気になるお家もありますし、窓の大きさや光の入り方によっては部屋の明るさも違いますよね。
良い家を作るには五感それぞれを意識する必要があるんですね。
山本さん
さらに、お家を作るにあたっては色々な制約があります。
法律はもとより、予算などのお金の面、さらには環境や構造など物理的な側面も考える必要があります。
ただ作るだけでは、快適に住めるお家はできません。
あらゆる制約を調和させて、時には工夫をする必要があります。
スタッフ
交通量が多い通りを避けて、吹き抜けから光を入れたこちらのお家もそのひとつですね。
山本さん
そのとおりです。
さらに、いま居る部屋は上から取り入れた光を最大限活かすため、壁は光があたると通常よりも反射しやすい造りにしてあります。
蛍光灯の光は長時間当たるとどうしてもストレスになりますからね。
極力取り入れた光を活かして、照明に頼らない設計にしたかったのもあります。
スタッフ
十分に明るかったので照明が付いていなかったのに気づきませんでした。
照明を使う頻度が下がれば電気代の節約にも繋がりますね。
工夫ひとつでこれほど視覚や感覚に影響があるのは驚きです。
騒音対策にとことんこだわったお家
スタッフ
他にも住みやすさにこだわって設計されたお家はありますか?
山本さん
ここよりもさらに、可能な限り騒音をカットできる工夫をしたお家があります。
目の前に首都高速道路が走っていてるのでひどい騒音だったのを覚えています。
スタッフ
山本さん
あらゆる可能性を見直して、確実に騒音からお家を守れる設計にしました。遮音性を高めるには外壁の重さが必要になるので、まず構造から見直しました。
さらに、騒音が入って来やすい換気口をなくしたり、遮音サッシを使ったりして徹底的に遮音性に特化させました。
スタッフ
パッケージ化された木造のお家ではパネル工法が主流のため、どうしても遮音性がおざなりになってしまうと聞きます。
特に騒音が激しい環境では、構造や工法など根本的な部分から検討する必要があるんですね。
山本さん
でも、当初はお客様から騒音についての要望や提案は全くありませんでした。
もともとその土地に代々お住まいの方でしたので騒音は仕方ないと無意識に諦めていらっしゃったのかもしれません。
なので、騒音の対策をするというお考えが最初からなかったんですね。
でも私は、プライバシーを確保して安心して過ごせる環境を提供したいと思ったんです。
なので騒音対策についてはこちらから提案させて頂きました。
スタッフ
お客様ご本人でさえ気づかれなかったニーズを提案して解決されたんですね。
山本さん
結果的に大変喜んでもらえたので提案できて本当に良かったと思います。
施主も参加型の建物設計
スタッフ
山本さん
お客様にとって思い通りの家が必ずしも快適で住みやすいお家とは限らない点です。
スタッフ
先程の騒音を解決された件のように、お客様それぞれに隠れたニーズがあるという意味ですね。
山本さん
建築家は設計をしながら、頭の中でどんな家が出来るのかを鮮明にイメージができます。
でも、お客様はそうはいきません。
さらに言えば、3Dを駆使して実際にどんなお家になるのかお見せできたとしても、10年や20年後どうなるのかといったイメージをするのは難しいでしょう。
それだけお客様にとって快適なお家を設計するのは難しいわけです。
なので、依頼しに来ていただいたお客様が本当に幸せになる家がどんな家なのかを突きとめるにはお客様の要望をじっくり聞き出す必要があるんですよ。
スタッフ
施主さんにも一緒になって参加して考えてもらうんですね。
山本さん
もちろんです。
お客様も一緒になって汗をかいてお家を造る感覚です。
なので、私の設計する家は打ち合わせにもたっぷり時間をかけています。
平均すると20回は絶対にやりますね。
ものによっては40回、50回打ち合わせをするのも珍しくありません。
スタッフ
なるべく、細かいところも共有して認識のズレをなくすんですね。
山本さん
おかげで、10年以上経ってからも喜んでもらえている方はたくさんいらっしゃいますよ。
お客様と深く繋がるチャンスは建材の話
スタッフ
お客様とのやりとりで大事にしていることはありますか?
山本さん
建材についての話は積極的にやるようにしていますね。
スタッフ
山本さん
ドアノブの形やキッチンの素材、壁紙などもそうですね。
建材についての対話は消費者のニーズを発掘する貴重な機会なんです。
山本さん
例えば、ある建物の外観の曲線美を説明しても共感してもらうのは難しいです。
でも、子供からご老人まで一般の消費者さんが直接触れる建材の話題では共感が生まれやすいんですよ。
なので、ドアの色や形はどっちの方が好みだとか、キッチンにあんな性能が欲しいよね、といった具合にお客様から積極的にアイディアを提案してもらえるんです。
スタッフ
何気ない会話の中にも建築に関する消費者のニーズやヒントを逃さないんですね。
山本さん
でも、残念ながら建築家の多くは消費者の建材に対する本当のニーズを忘れてしまいます。
次第に、専門家の専門家による建築をやりがちです。
でも結局、専門家同士で話をして出来た建材はあまり世間で共有されません。
MEMO
山本さんは建築士の傍ら、東洋大学、工学院大学、芝浦工大でも講師をされています。
ところが、学校教育では建材について学習するカリキュラムが組まれていないことに疑問を持ち、ご自身が担当する講義の中には建材をテーマにした授業も取り入れられているそうです。
値段感と坪単価
坪単価:70万円~150万円
住宅なら坪単価は70万円~150万円ほど
お伺いした自宅兼アトリエはだいたい坪単価70万円で建てられたそうです。
仮に住宅用の鉄筋コンクリート造で4階建てなら坪単価は150万円くらいになるだろうとのこと。
構造や階数によって変わりますが、個人の住宅であれば坪単価の費用幅は70万円から150万円のようです。
山本想太郎設計アトリエのインタビューまとめ
最後に、山本さんは「その人の思い通りに建てるのではなく、思いの背景にあるところ。
さらには、その人の幸せっていうのがどこにあるのかを読み解く必要があるんですよ。」
と話してくれました。
山本さんはお客様にとっての正解も、実は正解ではない時がある。
だからこそ、自身がお客様を導いてあげなければならないといいます。
しかも真の正解はお客様から直接もらえるわけではなく、お客様との会話の中から見つけなければならないわけです。
山本さんが手掛けるオンリーワンのお家は、見えない糸をたぐり寄せるような繊細な工程の先にありました。
山本さんがこれまでに関わった作品が気になる方はぜひ、山本想太郎設計アトリエからご覧ください。
一級建築士事務所 山本想太郎設計アトリエの詳細情報
会社名 |
一級建築士事務所 山本想太郎設計アトリエ |
所在地 |
〒185-0022 東京都国分寺市東元町2-13-13 |
代表者名 |
山本想太郎(やまもと そうたろう) |
電話番号 |
042-325-4721 |
営業時間 |
10:00~18:00 |
公式HP |
http://www.atyam.net/ |
対応する工事 |
建築設計・監理、デザイン、アート関係 |
対応エリア |
全国 |
その他 |
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