車いすに乗ると、高い位置にある照明スイッチや、段差と傾斜などに苦労させられます。後ろから押してもらうと、人が歩く程度のスピードでも速く感じ、地面から伝わる振動の大きさに恐怖を覚えることすらあります。
普通の設計士さんだと、バリアフリーを必要とする方の感覚を理解してお家をつくるのは困難です。そのため、バリアフリーの家を建てるのなら、バリアフリーに精通した設計士さんにお願いするのがオススメです。
千葉県千葉市の株式会社ゆま空間設計さんは、バリアフリーの設計を得意とする設計事務所です。代表の加瀬澤様は長年バリアフリーの建築に携わり、車いすでの生活、老後の生活などを快適に送れるお家をつくってきました。
そこで、今回はゆま空間設計さんの事務所に伺い、加瀬澤代表にインタビューしました。加瀬澤様がバリアフリーの家を手掛けるようになった経緯や、設計の仕事において気を付けている点などについてご紹介いたします。
バリアフリー住宅の奥深さに触れ、設計を生涯の仕事と決める
スタッフ
加瀬澤代表
私の実家は大正5年からやっている老舗の土木会社ですが、若いころの私は建設業に興味がなかったので、大学卒業後は千葉県庁へ入りました。
スタッフ
今の加瀬澤様からは想像できませんね。
加瀬澤代表
加瀬澤代表
そして、養護学校の設計に携わるようになって、私の考え方は完全に変わったんです。
現在は、視力・聴力・その他といった障害の区別をやめて、特別支援学校として統合されています。
参考 養護学校コトバンク
加瀬澤代表
スタッフ
加瀬澤代表
スタッフ
加瀬澤代表
加瀬澤代表
それまでの建築とはまったく異なる面白さに、すっかりはまってしまいましたね。
スタッフ

バリアフリー住宅に関する加瀬澤代表のインタビューが載った雑誌。
加瀬澤代表のバリアフリー住宅に対する考え方が詳しく載っています。
加瀬澤代表
スタッフ
加瀬澤代表
そこで、一緒にバリアフリーについて勉強していた先輩の事務所に35歳で転職し、40歳で自分の事務所を立ち上げたんです。
スタッフ
加瀬澤代表
ですが、創業当時はやっぱり大変でした。知り合いから仕事を紹介してもらわなければ生活できないほど苦しかったです。
スタッフ
それでも、ずっと設計をやろうと思われたのはなぜですか?
加瀬澤代表
特にバリアフリーの設計は一棟ごとにまったく異なるので、依頼を受けるたびに一から考える必要あります。大変な仕事だけに、家が完成してお客様に喜んでいただけたときは本当に嬉しいんですよ。
スタッフ
そう考える加瀬澤様だからこそ、手間を惜しまない丁寧な仕事で、お客様にご満足いただけるのだと思います。
お客様の希望をもっとも大事にし、自分の設計にこだわらない
スタッフ
加瀬澤代表
ただ、最近はバリアフリーを重視する若い方も増えています。新築にバリアフリーを取り入れて、長く住める家にしたいと考えるお客様は少なくありません。
スタッフ
ちなみに、加瀬澤様がバリアフリーの家をつくるときに意識していることは何ですか?
加瀬澤代表
バリアフリーにおいては、万人に共通して最適だといえる設計なんてありませんからね。
スタッフ
加瀬澤代表
たとえば、車いすにとっては少しの段差でも障害になるので、どうしても段差が生じるなら緩い傾斜のスロープを設けます。
また、車いすは直角に曲がるのが苦手ですから、廊下の横幅は車いすの幅より広めに確保する必要があります。
そういった基本については、いつも意識しながら設計していますね。
スタッフ
加瀬澤代表
また、リフォームで廊下の幅を十分に確保できなければ、建物全体の間取りを見直さなければなりません。
予算にも限りがあるので、工事に優先順位をつけながら、お客様にとって一番快適に過ごせる設計を練っていく必要があるんですよ。
スタッフ
加瀬澤代表
スタッフ
加瀬澤代表
ちなみに、私の事務所もバリアフリーです。車いすの方が事務所に入りやすいように、地盤を道路の高さまで下げてから建てました。
スタッフ

リフォームした古民家の内装。ゆま空間設計さんは、古民家再生も手掛けていらっしゃいます。
スタッフ
加瀬澤代表
スタッフ
でも、なぜバリアフリー以外にもいろんな依頼が舞い込むのでしょうか?
加瀬澤代表
「ハウスメーカーで無理と言われたから、ゆま空間設計さんにお願いしにきた」とおっしゃるお客様は多いです。
スタッフ
お願いされたときに、ちょっと無理そうだな、と感じる場合もあると思いますが。
加瀬澤代表
たとえば、お客様の希望通りに見積もると予算の倍の金額になる、といった一見ムチャなケースでも、なんとか調整しながら折り合いをつけて解決しています。
スタッフ
加瀬澤代表
契約後にもお客様の希望がいろいろと出てきて、大幅に工事金額が増えてしまい費用を抑えるのが大変でした。最終的にはお客様にとても喜んでいただけたので、一安心しましたけどね。
スタッフ
加瀬澤代表
スタッフ
加瀬澤代表
でも、そのリフォームでは、親御さん以上に娘さんが完成した家を気に入ってくれたんです。頑張って設計したので、娘さんにも喜んでいただけたのは嬉しかったですね。
スタッフ
上手くいった理由は何だったのでしょうか?
加瀬澤代表
加瀬澤代表
スタッフ
でも、自分らしさを完全に抑えて設計するのは難しくありませんか?
加瀬澤代表
スタッフ
加瀬澤代表
これからも、お客様の想いを形にしていき、お客様に満足していただける設計を考えていきたいですね。
値段感と坪単価
坪単価:75万円前後
自然素材は、化学物質などを使わない天然の素材です。風合いや香りなどに優れ、月日が経つほど味わいが増していくメリットがあります。
もし、予算の都合が合わないときは、ハウスメーカーさんが使っている価格を抑えた建材を取り入れることもできます。どうぞご相談ください。
まとめ
長い人生を送っていると、思いがけない出会いがあるものです。
ただし、その出会いは人とは限りません。天職というべき仕事との出会いもあります。
加瀬澤様はバリアフリーの設計を生涯の仕事とするべく、事務所を立ち上げました。
お客様の想いを形に変える、バリアフリーの設計にやりがいを見出したからです。
そんなゆま空間設計さんだからこそ、お客様がいつまでも快適に過ごせるバリアフリーのお家が建てられるのです。
バリアフリーで安心して暮らせるお家を建てたい方は、株式会社ゆま空間設計さんにぜひご相談ください。
会社名 | 株式会社 ゆま空間設計 |
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代表者名 | 加瀬澤 文芳 |
住所 | 〒264-0032 千葉県千葉市若葉区みつわ台5-4-14 |
電話番号 | 043-253-8801 |
公式HP | http://www.yumaku-kan.co.jp/ |
営業時間 | 9:00~18:00 |
主な業務 | 新築・増改築工事の設計監理 |
対応エリア | 全国 |