リフォームより建て替えがお得?メリットとデメリットを比較しよう

建て替えとリフォーム、どちらを選ぶかについては慎重な検討が必要です。
建て替えにしてもリフォームにしても多額の資金がかかるので、判断を間違えると損失が大きくなってしまいます。

特に、築年数が経って老朽化が進んだお家や、間取りが家族の生活に合わないお家はリフォームでは対応しきれません。
リフォームしても建物の寿命はあまり延びないので、リフォーム資金がムダになってしまう可能性すらあります。

そこで、今回は建て替えとリフォームのメリット、デメリットを比較したうえで、主に資金面から建て替えを選択すべき理由について解説します。

お家の一部分だけ直したいならリフォームで対応できる

「トイレだけ新しくしたい」「壁のクロスを張り替えたい」など、お家に対する不満が少ないのならリフォームで対応しましょう。

建物の一部分だけに絞ってリフォームすれば、お金も時間も節約できるからです。

リフォームならリビング、キッチン、寝室など場所を限定してできますし、建物の構造によっては隣接した2部屋を1部屋にまとめられます。

特定の場所を直したいだけなら、リフォームで個別に対応するのがオススメです。

【リフォームのメリット】ちょっとした問題なら少額で手軽に直せる

建て替えと比較した場合のリフォームのメリットは、コストを安く抑えられる点にあります。

リフォームは建て替えに比べて費用が安く、工期が短いのが特長です。
さらに、仮住まいを用意する手間もないので、建て替えに比べて圧倒的に手軽に済ませられます。

なお、個別にリフォームする場合は、一か所につき10万~200万円程度でできます。
門の修繕程度なら10万~20万円程度で済みますし、洗面所なら20万~50万円、キッチンなら50万~150万円ほどが必要です。

そこで、いくつか具体的な事例を見てみましょう。

トイレ 22万円


画像引用元:リショップナビ|ポップで可愛い壁紙のトイレ

リフォーム費用 22万円
施工日数 1日
住宅の種類 一戸建て
築年数 30年

トイレ本体と内装を新しくした事例です。

トイレ本体と内装をまとめてリフォームすると、一般的に20万~50万円ほどかかります。
もし、トイレ本体だけリフォームするなら、10万~20万円で可能です。

本事例では、トイレ本体にTOTO「ピュアレストQR」(便座を除いて、税込約10.3万円~)をチョイス。
壁紙をカラフルなストライプ柄にしたため、明るい印象になっています。

参考 リショップナビポップで可愛い壁紙のトイレ 参考 TOTOトイレ一覧

浴室 92万円


画像引用元:リショップナビ|冬への備え【お風呂編】

リフォーム費用 92万円
施工日数 7日
住宅の種類 一戸建て
築年数 30年

ユニットバスで、浴室を丸ごと一新した事例です。

ユニットバスとは?
浴槽や天井、床、壁などが一体になっているバスルームです。
継ぎ目がないので水漏れの心配がほとんどありません。
なお、システムバスと呼ばれる場合もあります。

ユニットバスを交換リフォームする場合、一般的には50万~150万円程度かかります。
ただし、浴室を拡張しようとすると、200万円以上が必要になるケースもあるので注意しましょう。

本事例では、ユニットバスのTOTO「サザナ」(1坪サイズで税込約81万円~)を導入しています。
床は「ほっカラリ床」でひんやりせず、柔らかく水はけに優れます。

参考 リショップナビ冬への備え【お風呂編】 参考 TOTOサザナ(SAZANA)

リビング 177万円


画像引用元:リショップナビ|ホームシアターがあるご家族の癒しのリビング

リフォーム費用 177万円
施工日数 14日
住宅の種類 一戸建て
築年数 6年

和室を無くし、リビングとダイニングの間仕切りドアを撤去した事例です。

10帖のリビングなら、クロスは5万~10万円、フローリングは10万~20万円程度でリフォームできます。
しかし、間仕切り壁を撤去してリビングを拡張する場合、40~90万円ほどが必要になります。

本事例はまさにリビング拡張リフォームにあたり、併せてクロスやフローリングなども張り替えたので合計177万円がかかっています。

なお、21帖と広くて段差のないリビングダイニングキッチンは、バリアフリー対策にもなっています。

参考 リショップナビホームシアターがあるご家族の癒しのリビング

以上のように、リフォームは部分的に集中してお家の修繕ができます。
少ない費用で劇的な効果が見込めるのは、やはりリフォームの方でしょう。

とはいえ、リフォームにもデメリットがあるのは確かです。
続いては、リフォームを行ううえでのデメリットについて見ていきます。

【リフォームのデメリット】想定より大規模な工事になりやすい

リフォームは、部分的な修繕だけなら圧倒的にコストを抑えられますが、長期的な視点で考えると意外とコストがかさむ傾向があります。
お家の問題をすべてリフォームで対応しようとすると、追加工事や大規模な工事が発生してしまうからです。

例えば、リフォームには以下のようなデメリットがあります。

  • リフォームをしなかった部分の問題が際立ち、追加工事が発生しやすい
  • 築年数によっては耐震性が低いので、同時に補強工事も必要になる
  • 間取りの変更は大規模な工事になりやすい(工法によっては間取りの変更自体不可)

あらかじめ予算を決めてリフォームするのは、案外難しいのです。

しかも、のちに建て替える必要が出てきたときに、リフォームにかけた費用がムダになる可能性があります。
そのため、リフォームの金額が高額になるほど、建て替えのタイミングも逃しやすくなるので要注意です。

建物に問題が多いほど建て替えのメリットが大きくなる

建て替えはリフォームに比べて得られる恩恵が多く、「大規模にリフォームするくらいなら建て替えたい」と前向きに検討する方がたくさんいらっしゃいます。

特に、老朽化が進んだお家を建て替える場合は、長い目で見ると圧倒的にお得です。
リフォームで発生するようなデメリットをほぼすべて解消できるうえ、建物の資産価値も高くなります。

そこで、建て替えのメリットとデメリットについて、一緒に確認してみましょう。

【建て替えのメリット】リフォームと異なり資産として残る

建て替えには、間取りが自由に決められる、耐震性が上がり災害に強くなる、建物の寿命が延びるといったメリットがあります。
つまり、リフォームだと対応しづらい問題であっても、建て替えならほぼすべて解決できるのです。

具体的に建て替えとリフォームを比較しながら、詳しく見ていきましょう。

間取りの改善

リフォームでは、間取りを自由に変更できない可能性があります。
建物の構造、工法によって、間取りを制限されるのが原因です。

例えば、壁自体が建物を支える役割を持っている場合、普通は壁を撤去できません。
なぜなら、柱を取り除くような行為なので、お家全体の耐震性が低下するからです。
木造住宅なら、パネル組み立て式の「ツーバイフォー」という工法が該当します。

しかし、建て替えなら一から設計し直せるので、間取りを自由に決められます。

耐震性の向上

リフォームだけ行っても、耐震性には問題が残ります。

築年数が経ったお家は、そもそも大地震に遭うのを想定して建てられていないのです。
特に、1981年5月31日以前は旧耐震基準が適用され、耐震性の低いお家は震度5強程度までしか耐えられません。

一方、今のお家なら最低震度6強、耐震性が高いものは震度7でも耐えられます。
ですから、建て替えると耐震性が一気に上がって災害に強くなるのです。

建物の寿命のリセット

お家の傷みが激しい場合は、リフォームしても建物の寿命を延ばせない場合がほとんどです。
結局は、細部にまで進行する建物の老朽化は、リフォームでは食い止められないからです。

一般的に、木造住宅の寿命は30年程度といわれます。
せっかくリフォームしても建物の寿命は延びないので、いずれ建て替えが必要になります。

もし、今建て替えれば建物の寿命はリセットされます。
しかも、最近の建築物は以前より丈夫に造られるケースがほとんどで、建物の寿命は年々延びています。

平均寿命の過去の調査結果との比較
用途 2011年調査 2006年調査 1997年調査
木造専用住宅 65.03年 54.00年 43.53年
参考 国土交通省<参考資料>

そのため、老朽化が進んだお家は、長期的に見て建て替えてしまう方がオススメです。

注意
建築基準法など法律の改正で、建て替えそのものができない場合(再建築不可物件)や新築の大きさが制限される場合があります。
その場合は、リフォームも検討してみてください。
リフォームなら、法律に影響されずにお家を直せます。

【建て替えのデメリット】高額の資金が必要、しかし資金調達は意外とラク

建て替えのデメリットは、高額な資金を用意しなければならない点です。
どうしても、建て替えはリフォームに比べると費用が高くなる傾向があります。

一般的に、一戸建ての建て替えには2,000万~4,000万円ほどかかります。

建て替え リフォーム
資金の目安 2,000万~4,000万円 10万~2,000万円

高額な資金を準備しなければならない点は、建て替えの唯一のデメリットです。

建て替えはローンが組みやすく資金調達が簡単

ただ、実は建て替えの資金は調達しやすいので、あまり問題になりません。
なぜなら、建て替えなら新築住宅を担保にして住宅ローンを組めるからです。

下表をご覧ください。

建て替え リフォーム
ローン 高額でも組みやすい 1,000万円以上は組みにくい

一般的には、リフォームで1,000万円以上のローンを組もうとすると、銀行から担保を求められます。
ですが、中古住宅は資産価値を低く評価される傾向があるので、リフォームでは高額のローンを組みにくいのが現実です。

一方、建て替えた新築住宅は担保としての資産価値が高いため、銀行は高額な住宅ローンでも融資してくれます。
つまり、建て替えはローンが組みやすく資金調達が簡単なので、資金の準備について心配がいらないのです。

なお、建て替えローンの審査については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。

建て替えローンの審査は通りやすい?3つの条件をチェックしてみよう

まとめ

建て替えとリフォームで迷った場合は、建て替えを中心に検討しましょう。
建て替えなら一度にお家の問題を解決でき、実は住宅ローンも組みやすいので資金の心配もいりません。

それでも資金面を気にされる方は、予算の立て方を紹介している記事があるので参考にしてみてください。

年収から計算してみよう!!現実的な建て替え予算の立て方を徹底解説

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