新築を建てるならベランダも素敵な空間にしたいですよね。「でも実際のところ、ベランダの費用ってどれくらいなんだろう」と予算が気になっている方も多いでしょう。 そこで、この記事ではベランダの種類と費用の目安についてご紹介していこうと思います。ぜひ新築のベランダを検討する際の参考にしてみてください。
スタイルに合わせてベランダを選ぼう
「天気が良い日はベランダで洗濯物を干したい」「休日はベランダでゆっくり過ごしたい」など、利用する目的やシーンによって理想のベランダは違いますよね。そこで、まずはベランダの種類と特徴について見ていきたいと思います。
「ベランダ」と「バルコニー」の違いは何?
「ベランダ」はしばしば「バルコニー」とも呼ばれる事がありますよね。どちらも間違いではありませんが、厳密には屋根があるかどうかで区別されています。ちなみに、屋根に覆われていて雨風をしのげるのが「ベランダ」、屋根のない方が「バルコニー」です。 なお、この記事では「バルコニー」もベランダの一種として合わせてご紹介していきます。
ベランダの構造は、ほぼ設計の段階で決まる
もちろん、後でベランダを設置したいと思っても、容易に屋根の長さを変えることはできません。そのため、「既に作りたいベランダのイメージがある」という方は、建物の設計の段階で事前に相談する必要があります。
とはいえ、「正直、今の段階ではベランダが必要かどうかも分からない」「少しでもベランダの費用は抑えたい」という方は、後からでも設置ができる簡易的なバルコニータイプのベランダも視野に入れて検討してみるのが良いかもしれません。
広い空間が魅力の「ルーフバルコニー」
また、「ベランダはなるべく広くて、自由に使える空間にしたい」という方は、下階層の屋上がまるまるバルコニーになっている「ルーフバルコニー」もおすすめです。 ちなみに、「ルーフ(roof)」には屋根という意味があります。屋根そのものがバルコニーになっているのでルーフバルコニーと呼ばれているわけですね。
家からせり出したように設置するベランダに比べて、ルーフバルコニーは下の階層の延床面積に比例して広くなります。そのため、娯楽やスポーツなど、目的に合わせてプライベートな外の空間として利用することができそうです。
ベランダを新設する費用の目安
それでは続いて、ベランダの費用相場を見ていきたいと思います。なお、ベランダの費用は設置するタイミングや、施工を頼む業者によっても大きく変わります。というのも、ベランダの種類は既製のキットを組み立てるだけで出来てしまうものから、設計が関わるものまで多岐に渡るからです。いくつか状況ごとに詳しく見ていきましょう。
注文住宅は坪単価が目安
ハウスメーカーや工務店などを利用して、注文住宅を建てる場合はベランダの費用も坪単価に含まれているケースが多いです。 この場合、仮に坪単価60万円のお家で、奥行き130cm、幅3mのベランダを設置した場合、72万円(約1.2坪)が費用の目安になります。 とはいえ、ベランダは広さや使う材料、施工する業者さんによっても費用が異なります。そのため、費用の相場は50~100万円前後と幅を持って考えておくのが良いでしょう。
参考 注文住宅のバルコニー費用の相場とは?注文住宅の最強大百科 参考 新築でバルコニーを検討しているけど費用はいくら必要なの??家づくり情報ブログベランダのみ増築した場合の費用は?
一方、リフォーム業者さんの中には、新しくベランダを増設する工事を手掛けているところがあります。費用の目安は、屋根がない小規模なバルコニーなら30万円前後から。ウッドデッキのような素材にもこだわった大規模なベランダや、部分的な改修工事が必要なルーフバルコニーを設置する場合は100万円以上掛かる場合もあります。
参考 7種類のベランダ増築方法とその費用、注意点失敗しないリフォーム会社選びは【リフォームガイド】製品化されたバルコニーなら費用が抑えられる
「デザインも大事だけど、やっぱり機能性や価格を重視したい」という方は、「YKKap」や「LIXIL」など大手の建材メーカーさんが手掛けている製品化されたバルコニーを検討してみてはいかがでしょうか。
豊富なベランダが集う「エクスショップ」
様々な建材の販売を行っている、ショッピングサイトの「エクスショップ」では工事費込の価格で豊富な種類のバルコニーが掲載されています。価格は15万円前後から取り扱いがあり、サイズやデザイン、素材によって1万パターン以上の組み合わせからぴったりのバルコニーが選べるようになっています。施工例も豊富なので、気になる方はチェックしてみてください。
設置するタイミングも重要
さて、ここまでベランダを新設するにあたっての費用を確認しましたが、依頼する業者さんによって費用やデザイン、機能性が異なるのが分かりました。
「建物と一体感のあるデザインのベランダにしたい」、という方は新築の工事と合わせてハウスメーカーや工務店にお願いしても良いと思いますし、「なるべく費用を抑えたい」「ハウスメーカーでは欲しい機能がない」といった要望がある場合は、後でリフォーム業者さんを探したり、建材のショッピングサイトを利用したりするのも効果的です。
ご自身の状況に合わせて業者さんを使い分けて、なるべく費用面で無駄がないようにしたいですね。
一緒に抑えておきたい施工のポイント
せっかくベランダをつくるなら、「ひと手間加えてこだわりの空間にしたい」「メンテナンスのことも考えて長持ちするベランダにしたい」など、色々な要望があると思います。 そこで、ここからはベランダを作るにあたって人気の施工例をいくつかご紹介したいと思います。
木材を敷き詰めてウッドデッキ風に
ベランダでリラックスした時間を過ごすなら、木材を敷き詰めたウッドデッキ調のベランダにしてみるのはいかがでしょうか。眺めの良い場所なら、ベランダで過ごす時間がさらに贅沢なものになるかもしれません。
材料や施工の方法により費用幅がある
ベランダの広さや選ぶ木材によって異なりますが、費用は約20万円から。 木材には豊富な種類があるので、特徴や費用を比べてお気に入りの素材を選びたいですね。
なお、ご自身でウッドパネルを敷き詰めるなど、費用を抑えて施工する方法もあります。木材の種類や細かい費用については、下記の記事で詳しく紹介されているので気になる方はチェックしてみてください。
参考 マンションバルコニー(ベランダ)をウッドデッキにリフォーム!ウッドデッキの種類と費用リフォームのことなら家仲間コム防水加工でベランダの寿命を伸ばす
ベランダは雨風や日差しを直に受けるため、放っておくと水漏れなどの原因になる恐れがあります。そのため、ベランダの老朽化を抑えるために、予め防水加工を施すといった対策もおすすめです。
防水加工の耐用年数は10年~15年
なお、新築の場合は特に強度が強い「ポリエステル系」の塗料でベランダの防水加工をするのが一般的です。費用は大体5~10万円程度で、耐用年数は約10~15年ほどだと言われています。なお、リフォームの際は伸縮性がある「ウレタン系」の塗料で施工するのも覚えておきたいですね。
参考 ベランダ防水リフォームの種類と費用!FRP・ウレタン・シートの特徴と塗装時期を解説 | リフォーム費用の一括見積り -リショップナビベランダ防水リフォームの種類と費用!FRP・ウレタン・シートの特徴と塗装時期を解説 | リフォーム費用の一括見積り -リショップナビ実用性に特化したサンルーム
「雨の日に洗濯物が干せないのは不便」という理由から、既存のベランダにひと手間加えて、サンルームにするといった施工も人気があります。
サンルームの費用相場
既存のベランダに窓枠のサッシを取り付けるだけ、という手軽さが特徴のサンルームは、「YKKap」や「LIXIL」、「三共アルミ」などの大手の各サッシメーカーで商品の取り扱いがあります。価格は安いもので30万円前後から。
ただし、サンルームはメーカーの設置基準を満たしていないと取り付けができない場合があります。ベランダの構造が影響するケースもあるので、設置する際は事前に確認をするようにしましょう。
参考 2階ベランダ等サンルーム後付け!価格は約30万円台~!おしゃれ!イエシラベ新築のベランダの費用についてのまとめ
この記事では、新築にベランダを新設するにあたって、ベランダの種類や費用について詳しくご紹介しました。ベランダを設置する費用は、タイミングや依頼する業者さんで異なります。
ご自身の環境やご要望にあわせて、しっかり比較して決められると良いですね。ベランダの費用でお悩みになった時は、ぜひまたこの記事を参考にしてみてください。