新築をラクに綺麗に保つコーティングの効果・注意点・費用など解説

新築 コーティング

建てたばかりの新築を綺麗で清潔に保つには、こまめな掃除やメンテナンスが必要です。
しかし、家事や育児、仕事などに日々追われていると、そんなことをやる余裕は無いですよね。

そこでオススメしたいのがフロアコーティングです。特殊な塗料で床を保護し、新品の床の美しさや清潔さを長期間保ってくれる便利な方法です。

この記事では、フロアコーティングの効果や注意点、種類、費用相場などをご紹介します。
後半では、床以外のコーティング方法について解説しています。ぜひご覧になってください。

    この記事はこんな方にオススメです

  • どのフロアコーティングが一番良いの?
  • フロアコーティングをやるタイミングは?
  • コーティングする際の注意点って?
  • コーティングの費用はどれくらい?

フロアコーティングのメリット

まずは、フロアコーティングのメリットについてご紹介します。

  • 見栄えが良くなる
  • 滑り止めの効果がある
  • キズや汚れに強くなり、掃除がラクになる
  • 最高30年間メンテナンス不要
  • 安全性が高い
  • ワックスよりも耐久性が高い

見栄えが良くなる

フロアコーティングのビフォーアフター
引用:時間のかかる床掃除から卒業!水拭きだけでピカピカに?フロアコーティングで得られる効果|しあわせリノベ研究所

フロアコーティングをすると、床を普通に張るよりも光沢感のある綺麗な床を演出できます。
種類によって光沢度は異なり、ツヤ感が強ければ部屋を明るく広く感じられ、低光沢であれば上品で落ち着いた空間に仕上がります。

フロアコーティング

ツヤを抑えた仕上がりはこんな感じ

引用:フロアコーティングはつや消しが人気です|フロアコーティング生活

滑り止めの効果がある

フロアコーティングは滑りにくい特徴を持つタイプもあり、その期待の高さは幼稚園や介護施設などの床面に多く使用されるほど。

床が滑りやすい場合、転倒事故が発生しやすくなるため、足腰に負担のかかりやすいお年寄りやペットがいる家庭には嬉しいメリットです。

キズや汚れに強くなり、掃除がラクになる

床は家の中で最も多く触れる部分。
物を落とした時、イスやテーブルなどの家具を移動した時、歩いている時など、日々の生活動作で摩擦や衝撃が起こり、キズや汚れは蓄積していきます。それに加え、時間の経過によって本来の品質は低下していきます。

フロアコーティングを施した後であれば、塗料による膜が床面に張られるため、通常の床ではシミになってしまう油汚れや食べこぼし、痕になりやすい家具の引っ張りキズから守ることができます。
また、水に弱いと言われている木材フローリングでも水拭きができるなど、掃除やお手入れがグッとラクになります。

最高30年間メンテナンス不要

フロアコーティングをした後は、当面の間、ワックスがけなど定期的なメンテナンスが不要になります。
種類によっては最高30年間耐久できるものもあり、日々行っている掃除を行うだけで、新築当初の綺麗な状態の床を維持できます。

安全性が高い

フロアコーティングに使われる塗料は、薬品に対しての耐久性が高く、小さな子どもやペットが直接床を舐めても影響はありません。

また、1度硬化した塗膜は、物をよく溶かすアルコールなどで拭いても溶けることはないため、細菌や雑菌が床に入り込む心配もありません。

ワックスよりも耐久性が高い

ワックスもフロアコーティングも塗料が膜をつくり、床にツヤを出すとともに床を保護するという役目を果たします。
しかし塗料に使われている成分が違うため、皮膜の硬度がワックスは柔らかく、フロアコーティングは硬いという違いがあります。

皮膜が硬いほどキズや汚れから守る力も強くなるため、フロアコーティングの方がワックスよりも床材を傷つけにくいといえます。

また、ワックスはフロアコーティングと比べて耐久年数が短く耐水性も低いです。水で濡らしたぞうきんやモップをかけるとワックスは剥がれやすくなり、数ヶ月や半年に一度のペースでワックスをかけ直す必要があるため、メンテナンス性や掃除のしやすさを比較してもフロアコーティングのほうが優れているといえます。

参考 床ワックスとフロアコーティングの違いについて教えてください。 | 美建社 | 岐阜 大垣にある清掃会社

シートフローリング(ワックスフリーの床材)でも施工はできる

住宅に使用される床材の主な種類は、シートフローリング、複合フローリング、無垢材フローリングの3つですが、どの床材にもフロアコーティングを施すことができます。

しかし、シートフローリングは表面のシートにフロアコーティングのような加工がされていることから、ワックス(メンテナンス)不要の「ワックスフリーフローリング」と言われているため、「シートフローリングにフロアコーティングをする必要はない」という意見も少なくありません。

床材にシートフローリングを使用している人

シートフローリングは、フロアコーティングをした床のようにキズや汚れに強いんだね。じゃあフロアコーティングはしなくていいや。

「コノイエ」スタッフ

確かに、シートフローリングはワックスがけなどのメンテナンスが必要ない床材なので、フロアコーティングをしなくても耐久性や耐水性は高いです。
しかし経年劣化は避けられないため、その本来の性能は時が経つにつれて落ちていきます。
新築同様の綺麗さ・清潔さを長期的に保つことを重視するのであれば、シートフローリングにフロアコーティングを施すのはアリだと思います。

フロアコーティングのデメリット・注意点

フロアコーティングは、床をキズや汚れから長期間守ってくれるだけでなく、見た目の美しさ、使用されている塗料の安全性も確保されているなど、様々なメリットがあります。

しかし、デメリットや注意点もあります。

  • フロアコーティングをするタイミング
  • 塗料が乾燥するまで物が置けない
  • 遮音性・クッション性が下がる
  • 業者によって効果や仕上がりが左右される
  • 引き渡し前の内覧確認は入念に
  • 床の張り替えも視野に入れる

フロアコーティングのベストタイミングは「引っ越し前」

フロアコーティングの様子

フロアコーティング施工の様子

引用:新築フローリングへのガラスコーティングは優等生タイプ!?|BELCASA

フロアコーティングをする際は、部屋の床一面にコーティング材を塗布するため、床面を何も無い状態にしなければなりません。
新築に引っ越した後に全部屋行うとなると、移動してきた家具の置き場がなくなってしまいます。

部分的に施工する場合は家具移動を行ってくれる業者もいますが、冷蔵庫や食器棚、ピアノなど重量のあるものは「床を傷つける恐れがあるため移動不可」なところがほとんどで、別途費用がかかる場合もあります。

また、コーティング材を塗布した後、乾燥するまで床に触れることはできません。コーティング材が乾燥するまで基本的には1日~3日かかるため、その間は部屋と部屋の移動が難しくなります。
そのため、新築が完成した直後の引っ越し前に行うのが一番良いタイミングなのです。

遮音性・クッション性が下がる

フロアコーティングは、床面をコーティングし硬化することで汚れやキズから守りますが、それによって本来フローリングが持つ「しなやかさ」を失います。

しなやかさが失くなると、下の階へ音が伝達されやすくなり、床材のきしむ音が増えることも。
また、衝撃をやわらげるクッション性も低くなるため、転倒した時はケガに繋がりやすくなる可能性があります。

業者によって効果や仕上がりが左右される

フロアコーティングは人の手で仕上げます。
品質の高い塗料でも、施工する人の技量で効果や見た目の仕上がりが左右されるため、「どこの業者に依頼するか」を慎重に考える必要があります。

フロアコーティング完全ガイドサイト・フロアコーティング大学さんでは、業者のホームページの確認方法や対応の見極め方など、業者選びでハズせないポイントが分かりやすく記載されています。参考にしてみてください。

新築引き渡し前の内覧確認は入念に

新築の施工会社にフロアコーティングの話をした際、「フロアコーティングをするとフローリングの保証ができなくなる」と言われる場合があります。
これは、「フロアコーティングをした後に『フローリングにキズやへこみ、汚れが見つかったから直してくれ』と言われても、フロアコーティングの業者が付けた可能性がある以上、保証できない」という意味です。

新築の引き渡し前に行う内覧(竣工検査)や引き渡し時には、フローリングに施工ミスや不備がないか入念にチェックする必要があります。

床の張り替えも視野に入れる

一般的に、フローリングの寿命は10~20年ほどと言われています。
フロアコーティングは長くて30年間、汚れや衝撃に耐久できますが、フローリング自体の寿命が先に尽きてしまうことがあります。

キズや汚れからフローリングを守れても、床全体を経年劣化から守ることはできないため、フロアコーティングをせずに、床の寿命に合わせて張り替えを行うことも床を綺麗な状態に保つひとつの手といえます。

30平米の床をフロアコーティングする場合、費用相場は約5万円~25万円。
張り替えする場合、約35万円~42万円かかります。
引用:フローリングの張り替えリフォームにかかる費用相場はいくら?|リフォームガイド
※床の種類や広さ、施工する範囲によって具体的な費用は変動します。

見栄えよりも床としての性能を重視する場合は、張り替えも視野に入れて検討することをオススメします。

フロアコーティングの種類や費用相場

つぎに、フロアコーティングの種類や費用相場についてご紹介します。

フロアコーティングの種類は、主に以下の4つがあります。

種類 耐用年数 硬度 費用相場(30平米) こんな方におすすめ
ガラスコーティング 20年以上 8〜12H 約10〜25万円 ・無垢フローリングを使用している
・フローリング本来の風合いを残したい
UVコーティング 30年以上 5〜6H 約10〜20万円 ・光沢感のあるツヤが好み
・引っ越しまで時間がない
・ペットを飼っている
シリコンコーティング 20年以上 4〜5H 約8〜15万円 ・適度な光沢に仕上げたい
・予算を抑えたい
・ペットを飼っている
ウレタンコーディング 3年〜10年 1〜3H 約5〜15万円 ・安心して業者に任せたい
・費用を抑えたい

種類によって硬度や耐用年数、費用相場などは異なります。
それぞれの特徴を1つずつ見ていきましょう。

フロアコーティングの硬度は「鉛筆の芯の硬さ」で表す
フロアコーティングの塗膜の硬さは、JIS規定の引っかき硬度試験でフロアコーティングをした床を「鉛筆の芯で引っかいた時に、どの硬さまで耐えられるか」で決まります。

フロアコーティングの硬度
引用:よくフロアコーティングの性能の紹介で、○Hってあるけどどういうこと?|ウェイ・フォーメーション
フロアコーティングの硬度も「鉛筆の芯の硬さを表すH」単位で表されるため、Hの前につく数字が大きいほど硬度は高くなります。

ガラスコーティング

ガラスコーティング
引用:フロアコーティングの種類と特徴|株式会社カラー

種類 ガラスコーティング
耐用年数 20年以上
硬度 8〜12H
費用相場(30平米) 約10万〜25万円
こんな方におすすめ ・無垢フローリングを使用している
・フローリング本来の風合いを残したい

ガラスコーティング最も硬度が高いタイプです。
耐水性・耐擦傷性に優れているため、生活しているうちに付いてしまうキズや汚れはもちろん、経年劣化からもフローリングを守ります。
自然なツヤ感に仕上げることもできるため、「ピカピカのツヤが苦手」「床材本来の風合いを生かしたい」という方にオススメです。

UVコーティング

UVコーティング
引用:フロアコーティングの種類と特徴|株式会社カラー

種類 UVコーティング
耐用年数 30年以上
硬度 5〜6H
費用相場(30平米) 約10万〜20万円
こんな方におすすめ ・光沢感のあるツヤが好み
・引っ越しまで時間がない
・ペットを飼っている

UVコーティングは、床を光沢感のあるツヤで美しい表情にグレードアップしてくれます。
コーティング材を塗布した後は自然乾燥で2〜3日かけて硬化させることが一般的ですが、照射機をあてて短時間で硬化できるため、1日あれば施工は完了します。
「引越しまでに時間がない」「すでに入居している」方でも比較的行いやすいです。

また、耐用年数は30年以上と最長。各薬品に対しての耐久性も高く、アルコールや除光液でのお手入れも可能です。

シリコンコーティング

シリコンコーティング
引用:フロアコーティングの種類と特徴|株式会社カラー

種類 シリコンコーティング
耐用年数 20年以上
硬度 4〜5H
費用相場(30平米) 約8万〜15万円
こんな方におすすめ ・適度な光沢に仕上げたい
・予算を抑えたい
・ペットを飼っている

シリコンフローリング最も滑りにくい種類なので、お年寄りやペットがいる家庭に最適です。
また、耐用年数が同程度のガラスコーティングやUVコーティングよりも費用相場は低いため、「長期間耐久できるものがいいけど、予算は抑えたい」という方にオススメです。

ウレタンコーティング

ウレタンコーティング
引用:水性ウレタンコーティングならではのメリットを5つ
|BELCASA

種類 ウレタンコーディング
耐用年数 3年〜10年
硬度 1〜3H
費用相場(30平米) 約5万〜15万円
こんな方におすすめ ・安心して業者に任せたい
・費用を抑えたい

ウレタンコーティングは、他のフロアコーティングよりも費用相場は低いですが、耐用年数は3年〜10年と短めです。

また、施工が容易で補修も比較的難易度が低いため、業者としては扱いやすいタイプです。腕の良い業者が施工すれば耐用年数を10年近く延ばすこともできます。

コーティングできるのは床だけじゃない

これまで、フロアコーティングのメリット・デメリット、種類についてご紹介しました。

コーティングといえば、床を保護するフロアコーティングのイメージが強いかもしれませんが、実は、床を保護する以外にも様々な種類があります。

つぎに、床以外のコーティングの種類について解説します。

  • 水廻りコーティング
  • 防カビコーティング
  • イオン触媒コーティング
  • 和室白木コーティング

水廻りコーティング

水廻り
引用:水廻りフッ素コーティング|ウェイ・フォーメーション

キッチンや浴室、洗面所やトイレなどの水廻りは、水気や湿気が常にあるため、カビや細菌、酵母などが発生しやすく、それがヌメリとなって生活排水に含まれている汚れを栄養にして増えていきます。

水廻りコーティングは、撥水効果に優れた細かいフッ素成分が、水廻りの壁や床の素材に浸透・定着することで、水廻りの汚れを付くにくく落としやすくしてくれます。
日常のお手入れもラクになるため、掃除をした時の拭きムラや拭き残しも軽減されます。

防カビコーティング

カビが繁殖しやすいところ
引用:水廻りフッ素コーティング|ウェイ・フォーメーション

清潔で衛生的な生活を保つには、カビを防ぐことも重要です。

カビをはじめとする微生物は、気温や湿度が高く、ホコリやカスなどの汚れが付着している場所に発生・繁殖します。
つまり、この条件を満たしやすい浴室や脱衣所、収納内部はカビにとって最高の環境といえます。

防カビコーティングは、有害な成分を含まないコーティング剤を使用してカビを遮断します。
アレルギーの原因となるカビや微生物の発生を抑えるほか、化学物質に敏感な方でも安心できるコーティングです。

なお、防カビ対策についてまとめた記事もございます。併せて参考になさってください。
新築で最も防カビ対策が必要なのは「浴室」と「壁」新築で最も防カビ対策が必要なのは「浴室」と「壁」

イオン触媒コーティング

イオン触媒コーティングとは、空気がイオン触媒を施工した面と触れることで、有害な物質を無害な物質に分解し、消臭や抗菌、防カビ、汚れ防止に効果を発揮します。

一度の施工で半永続的に効果を感じられるため、住宅の材料によるシックハウス、タバコや食べ物の匂いで発生する生活臭などを根本から防ぎたい方にオススメです。

有害物質
引用:イオン触媒コーティング|ウェイ・フォーメーション

和室の白木コーティング

白木は、木本来の質感を生かすために、表面塗装や保護処理がされておらず汚れがつきやすい部分。
白木とは、和室の建材や窓枠、柱などを指します。また、「塗料を塗られていない無垢の木材」のことも白木とよびます。

和室の白木コーティングは、浸透タイプの塗料を使うため塗膜を作りません。白木本来の風合いを失うことなく、日焼けによるシミや手垢による汚れ、水分の侵入などによる劣化を防ぎます。

和室白木
和室白木の経年劣化
引用:和室白木コーティング|ウェイ・フォーメーション

まとめ「家をきれいに保つには」

これまで、コーティングの特徴や種類についてご紹介しましたが、コーティングはあくまでも家をきれいに保つ方法のひとつです。

他にも「日々の習慣にちょっとした掃除タイムを取り入れる、家事代行サービスを利用する、家具のレイアウトから掃除のしやすさを考える」など色々な方法があります。

具体的な方法は、以下の3つの記事を参考にしてみてください。

色々な方法を見比べてみて、「自分が挑戦しやすい、取り入れやすい」と思うものを採用してみてくださいね。

コーティングをすると決まれば、様々な種類の特徴をよく把握し、要望やライフスタイルに合うものを選ぶと良いでしょう。
また、コーティングは人の手で仕上げます。効果や仕上がりは業者によって左右されるため、塗料の安全性や耐久保証年数を確認するなど、業者選びも慎重に行うことをオススメします。