新築の内覧会でのチェック項目や持ち物|不具合があった場合の対処法

新築内覧会

新築の内覧会は、買い主がお家の仕上がりを入居前に確認できる最後のチャンスです。

しかし、
どこをチェックすれば良いのか分からない
不具合を見つけられる自信がない…
もし不具合が見つかったら、どうすればいいの?
といった不安や疑問の声もあるかと思います。

そこで本記事では、新築の内覧会で確認すべきポイント、チェック項目や持ち物、不具合があった場合の対処法について詳しく解説していきます。

新築の内覧会を控えている方は、ぜひ本記事をお役立てください。

新築の内覧会とは?

内覧会とは、完成した新築に不具合がないか引き渡し前に買い主が検査する機会のことです。

別名「施工審査」と呼ばれることもあります。

内覧会で確認すべきポイント

内覧会で買い主が確認すべきポイントは、主に下記の3つです。

  • 契約内容と相違がないか
  • 建物や設備に不具合がないか
  • 室内の寸法を測っておくこと

契約内容と相違がないか

確認すべきことの1つ目は「契約内容と相違がないか」です。

家全体の間取りはもちろん、コンセントの取り付け位置といった細かい部分も含め、当初の予定と異なる部分がないかチェックしましょう。

建物や設備に不具合がないか

2つ目は「建物や設備に不具合がないか」です。

外壁のヒビ割れや床の傾き、水道の流れなど、不具合のある箇所がないかをひとつひとつチェックしましょう。

室内の寸法を測っておくこと

3つ目は「室内の寸法を測っておくこと」です。

入居までに家具を準備しておく場合は、内覧会の際に室内の寸法を測っておくと、家具のサイズを決める際に役立ちます。

内覧会でよくある不具合

内覧会で見つかる不具合の中には、簡単に直せるものから大掛かりな修繕が必要なものまで、様々なケースがあります。

内覧会でよくある不具合には、下記のような事例があります。

  • ボールが転がるほど床が傾いている
  • 扉などに施工ミスによる不要なビス穴が空いている
  • 扉の取り付けが傾いており、開閉すると床とこすれる
  • 床下・屋根裏の断熱材がきちんと装着されていない
  • サッシと壁の接合部に隙間があり雨漏りの可能性がある

内覧会で不具合が見つかった場合

内覧会にて何らかの不具合が見つかった場合、買い主は売り主に該当箇所を指摘をすることができ、引き渡しまでに直してもらうことができます

出来上がっているお家の不具合を指摘するのは気が引けるかもしれませんが、これから何十年と住み続けるお家ですから、安全・安心な状態で引き渡しを受けることが何よりも大切です。遠慮せずに申し出ましょう。

なお、入居前に見つかった不具合は買い主に過失がないケースがほとんどで、その場合の修繕費用は売り主の負担になるケースが多いです。

また、指摘した箇所を直してもらった場合は、修繕後に再確認をしに行くことになります。その際、修繕前の状態と比較できたほうが良いので、内覧会で不具合のある箇所を写真に収めておくことをおすすめします。

内覧会でのチェック項目一覧表

内覧会では、限られた時間でチェックをする効率の良さが求められます。また、不具合を見落とさないことも大切です。

そこで役立つのが、チェック項目一覧表です。

下記の一覧表は、一般的な住宅における人の動線に沿ってまとめたものなので、ぜひ内覧会当日にお役立てください。

エリア 箇所 チェックポイント
家の外 外壁 汚れ・亀裂がないか
屋根 瓦などの割れがないか
ポスト・インターホン 位置に問題はないか
動作は正常か
フェンス・門 設置にガタつきがないか
駐車場 問題なく駐車できそうか
境界線 隣家との境が曖昧になっていないか
玄関 ドア キズ・汚れはないか
開閉をしてみて違和感はないか
鍵の解錠・施錠に違和感がないか
すきま風は入ってこないか
収納 棚にガタつきはないか
扉にキズ・汚れはないか
扉の開閉に違和感はないか
床・天井・壁 キズ・汚れがないか
クロス・シート・タイル等が浮いたり剥がれていないか
目地・接合部にすき間がないか
トイレ ドア キズ・汚れがないか
開閉に違和感がないか
便器 取り付け位置の違和感や曲がりはないか
水の流れる量や勢いに異常はないか
ウォッシュレットは正常に動作するか
床・天井・壁 キズ・汚れがないか
クロス・シート・タイル等が浮いたり剥がれていないか
目地・接合部にすき間がないか
ペーパーホルダー・タオル掛け 曲がっていないか
しっかりと固定されているか
換気扇 正常に作動するか
洗面所 洗面台 水・お湯が出るか
水・お湯の出る量に異常がないか
貯めた水がスムーズに排水されるか
排水管から水漏れがないか
鏡にひび割れはないか・照明はつくか
引き出し・戸棚等に異常はないか
収納 棚のガタつきはないか
扉の開閉はスムーズか
ビスに欠陥はないか
タオル掛け 曲がってないか
しっかりと固定されているか
床・天井・壁 キズ・汚れがないか
クロス・シート・タイル等が浮いたり剥がれていないか
目地・接合部にすき間がないか
浴室 ドア キズ・汚れがないか
開閉に違和感がないか
曲がり・割れ等がないか
タオル掛け・手すり 曲がっていないか
しっかりと固定されているか
シャワー 水・お湯は出るか
水・お湯の出る量に異常はないか
水栓レバー等の動作に異常はないか
排水溝 ゴミ等が詰まっていないか
水は流れるか
水密処理 床・壁・天井・(ドア)にすき間がないか
換気扇・浴室乾燥機能 正常に作動するか
廊下 床・天井・壁 キズ・汚れがないか
クロス・シート・タイル等が浮いたり剥がれていないか
目地・接合部にすき間がないか
キッチン 水回り 水・お湯は出るか
水・お湯の出る量に異常はないか
水栓レバー等の動作に異常はないか
排水管に水漏れはないか
収納 棚にガタつきはないか
扉にキズ・汚れはないか
扉の開閉に違和感はないか
床・天井・壁 キズ・汚れがないか
クロス・シート・タイル等が浮いたり剥がれていないか
目地・接合部にすき間がないか
換気扇 正常に作動するか
居室 ドア 汚れ・キズはないか
開閉に違和感はないか
ガラスにヒビ・割れはないか
網戸に穴が空いていないか
窓・網戸・雨戸などすべて開閉してみて違和感はないか
すきま風が入ってこないか
床・天井・壁 キズ・汚れがないか
クロス・シート・タイル等が浮いたり剥がれていないか
目地・接合部にすき間がないか
コンセント・スイッチ 位置が図面と相違ないか
正常に作動するか
ベランダ 物干し 固定すべき箇所にガタつきはないか
物干し竿の取り付け動作などはスムーズに行えそうか
天井・床 キズ・汚れ・ヒビ割れ等はないか
排水溝 ゴミなどが詰まっていないか

チェックポイント:家の外

まずは、明るいうちに家の外をチェックしましょう。

外壁にヒビ割れや亀裂がないかポストやインターホンの使用感や位置に問題がないか、フェンスや門はしっかりと固定されているか駐車場は問題なく使用できそうか等をひとつひとつ確認します。
また、敷地の境界線が隣家と曖昧になっていないか確認することも大切です。

外壁のヒビ割れ

【 不具合の事例】壁にヒビ割れが入っています。

画像出典:さくら事務所|外壁ひび割れ2

チェックポイント:玄関

家の中で最初にチェックする場所は、玄関です。

玄関ドアの開閉や施錠・解錠に問題がないかドア・床・壁・天井などを目視してキズや汚れがないかチェックしましょう。

施錠できない玄関のドアガード

【不具合の事例】玄関のドアガードの凹凸がズレていて、閉めることができません。

画像出典:新築マンション・一戸建て内覧会.com|住まいの顔!新築一戸建て内覧会の玄関チェックポイント

チェックポイント:トイレ

トイレをチェックする際は、ドア・床・壁・天井のキズや汚れ便器の設置箇所や水洗に問題がないかタオル掛けやペーパーホルダーはしっかりと固定されているか曲がって設置されていないかをチェックしましょう。

トイレットペーパーが入らないペーパーホルダー

【不具合の事例】右側からトイレットペーパーを入れる仕様のペーパーホルダー。右側に壁があり、トイレットペーパーを入れることができません。

画像出典:さくら事務所|施工不良でこんなトラブルも!ホームインスペクターが見た”いい(加減)トイレ”ノミネート2019

チェックポイント:洗面所

洗面所をチェックする際は、水道から水やお湯が出るか排水管からの水漏れがないか洗面台の照明や棚などに不具合がないか床・壁・天井、タオル掛けの不具合がないかをチェックしましょう。

チェックポイント:浴室

浴室は、床・天井・壁、ドア、タオル掛け・手すりの不具合がないかシャワーから水やお湯が出るか水洗レバーの動作に異常がないか排水溝がしっかりと機能しているか水密処理の確認として各接合部位にすき間がないかをチェックしましょう。

手すりがとれている

【不具合の事例】浴室手すりがとれてしまっています。気づかず体重をかけてしまっては危険です。

画像出典:新築マンション・一戸建て内覧会.com|手すりが取れちゃう?内覧会 浴室の不具合事例

チェックポイント:廊下

各部屋に移動する際に、廊下の床・天井・壁に不具合がないかをチェックしましょう。

チェックポイント:キッチン

キッチンは、水回りや換気扇が問題なく作動するか床・天井・壁、収納のチェックも行います。

水圧が不均一な水道

【不具合の事例】キッチンの水道。シャワーの水圧が不均一です。

画像出典:新築マンション・一戸建て内覧会.com|新築一戸建て内覧会で見落とせない!キッチンの不具合

チェックポイント:居室

リビングや寝室などの居室は、コンセントやスイッチの位置が図面通りか窓からすきま風が入ってこないか床・壁・天井、収納に不具合がないかチェックをします。

チェックポイント:ベランダ

ベランダをチェックは、物干し竿を通すための装置がしっかり固定されているか物干し竿の設置がスムーズにできるか排水溝に詰まりがないかチェックしましょう。

内覧会当日の持ち物も確認

次は、内覧会当日の持ち物を確認していきます。

しっかりと準備を整え、内覧会に臨みましょう。

メジャー 室内の寸法を確認するために使用します。できるだけ長いものが良いでしょう。施工ミスがないか調べるほか、予め内装の寸法を控えておくことで家具の手配時に役立ちます。
水平器 建具の取り付けや階段などが傾いていないかを確認するために使用します。水平器はホームセンターなどで購入できますが、スマートフォンの水平器アプリを代用しても良いでしょう。
ビー玉・ゴルフボール 床の傾きを調べるのに便利なのが、ビー玉やゴルフボールです。床に置いた時にコロコロと転がってしまうようであれば、床が傾いている証拠です。
懐中電灯 内覧会では照明器具がまだ使用できない可能性があります。また、床下や天井裏など暗い場所までしっかりとチェックする必要があるので、懐中電灯など灯りを取れるものを持っていきましょう。
小さな手鏡 正面からは確認できない死角などをチェックする際に役立ちます。
デジカメ 不具合があった箇所を記録として残すために必要です。また、内装を写真に残しておくことで家具の選定時にも役立つでしょう。
筆記用具 不具合があった際の記録や、家具手配のための内装の寸法をメモしておくために必要です。
マスキングテープ・付箋 不具合のあった箇所に目印としてマスキングテープや付箋を張っておくと、業者とのやり取りもスムースでしょう。
防寒具(冬場) 内覧会では、エアコンが使用できない可能性があります。内覧会は数時間に及ぶため、冬場は防寒対策をしっかりと行いましょう。

内覧会で重要な心構え

内覧会で重要な心構えは、下記の通りです。

  • 見落としのないよう丁寧にチェックをする
  • 気になった箇所は遠慮せずに伝える
  • 内覧会には2名以上で参加する
  • 専門家に同行してもらうのもおすすめ

詳しい内容を、一つずつ確認していきましょう。

見落としのないよう丁寧にチェックをする

内覧会は、入居前に仕上がりを確認できる最後の機会です。そのため、不具合を見落とさないよう丁寧にチェックをすることが大切です。

なお、一部の売り主からは内見の所要時間を30分程度と伝えられることがあるようです。しかし、30分程度では一般的な大きさの新築を隅々までチェックして回るのは難しいでしょう。買い主の中には、内覧会に3~4時間かける人もいるほどです。

もしも売り主から時間制限を設けられた際は、納得のいくまでチェックさせてもらえるよう掛け合ってみることをおすすめします。

気になった箇所は遠慮せずに伝える

内覧会で不具合を見つけた際、内容によっては「今さら直してもらうのは申し訳ない」と感じることがあるかと思います。

しかし、小さな不具合を直さないまま数十年と暮らし続けることで、大きな不具合に発展する可能性もゼロではありません。

気になった箇所は、遠慮せずに指摘することをおすすめします

内覧会には2名以上で参加する

内覧会には、可能な限り2名以上で参加することをおすすめします。

人数が多いほうが、チェックを効率良く行うことができるためです。

専門家に同行してもらうのもおすすめ

ご自身でのチェックに不安のある方は、住宅診断の専門家であるホームインスペクター(住宅診断士)に同行してもらいましょう。依頼には数万円の費用がかかりますが、より確実に家の不具合を発見できます。ご自身では難しい床下や屋根裏までチェックすることができます。

人気のホームインスペクション業者のホームページを2社掲載いたしますので、よろしければご覧ください。

【さくら事務所】

ホームインスペクトで最も認知度の高い業者です。対応エリアは首都圏、北海道、東海、関西、九州。これまでに40,000件以上もの調査実績があります。

参考 ホームインスペクション(住宅診断)実績No.1 - さくら事務所さくら事務所
【アネスト】

さくら事務所に次いで認知度の高い業者です。対応エリアは一部地域を除き日本全国となっています。毎年2,000件以上の調査実績があります。

参考 住宅診断(ホームインスペクション)-アネスト住宅診断(ホームインスペクション)-アネスト

まとめ

本記事では、新築の内覧会で確認すべきポイント、チェック項目や持ち物、不具合があった場合の対処法について詳しく解説してきました。

内覧会は、買い主が新築の仕上がりを入居前に確認できる最後のチャンスです。

これから何十年と暮らしていくお家ですから、内覧会ではしっかりとチェックを行いましょう。