「新築の暖房器具はペレットストーブにしたいんだけど、実際どうなんだろう?」
「ペレットストーブのメリット・デメリットを知りたい」
「おすすめのペレットストーブを教えて欲しい!」
自然な火の温もりを薪ストーブよりも気軽に楽しめるペレットストーブ。ヨーロッパの住宅では広く取り入れられている暖房器具で、近年日本でも人気が高まっています。
しかし、まだ馴染みの薄いストーブであることはたしか。「聞いたことはあるけど、新築住宅に取り入れるのは不安……」と悩まれている方も多いようです。
木質ペレットを燃料とするストーブのこと。木質ペレットとは、間伐材や木屑・廃材等を再利用して製造される木質バイオマス燃料(リサイクル燃料)を指します。
結論から言いますと、ペレットストーブは美しい炎の揺らめきと共に生活を送ることができる最高の暖房器具。
ペレットストーブには温熱効果がエアコンより高く、環境にも優しいという特徴もあります。
本記事では、そんな「ペレットストーブのメリット・デメリット」をしっかり解説した上で、「ペレットストーブの選び方」「おすすめペレットストーブ」もご紹介!
「ペレットストーブ 後悔」「ペレットストーブ 失敗」
と検索して悩まれている方も、この記事を読んで「ペレットストーブっていいじゃん!」と思っていただけたらうれしいです。
ペレットストーブの選び方
ペレットストーブの選び方で一番重要になるのが、ご家族みんなのライフスタイルです。
「共働きで日中よく家を空けている」「リモートワークがメインだから、夫婦のどちらかはいつも家にいる」
というのも、上記のように「日中家にいるかどうか」で選ぶペレットストーブが変わってくるからです。
ペレットストーブには大きく分けて2つの種類があります。それは、「輻射式」と「温風式」です。輻射式とはストーブ本体が熱を持ち、その熱で部屋全体が暖まるタイプの暖房方式のこと。温風式とはファンヒーターのように、温風で部屋全体を暖めるタイプを指します。
暖まるまで時間がかかるが、体の芯までじっくり暖める熱を放射するのが輻射式。部屋全体が早く暖まるのが温風式です。
そのため、ペレットストーブの選び方は下記のように言ってよいでしょう。
輻射式 | 日中、家族の誰かしらは家にいる |
---|---|
温風式 | 日中、誰も家にいない |
もちろん「時間がかかってもいいから自然な火本来の温もりを感じたい」という方は、輻射式を選ぶのがベスト。
選び方の目安はあくまでも目安です。しかし、「帰ってきてストーブを点けたはいいけど、家が全然暖まらない……」と言った事態は避けたいところ。
「日中家に家族がいるかどうか」を基準にペレットストーブを選ぶと、間違いはないでしょう。
また、ペレットストーブには3種類の「給排気方式」があります。下記サイトに詳しい説明が載っているため、ペレットストーブの導入を考えている方はぜひご参照ください。
参考 基礎知識 ペレットストーブ入門GREENHOOD グリーンフッド 薪ストーブ販売の事ならグリーンフッド
ペレットストーブのメリット・デメリット
それでは、ここからはメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
- エコ
- デザインがかっこいい
- 揺れる炎を気軽に楽しめる
まずは、メリットから。
1つ目のエコについてですが、ペレットストーブは「地球環境にやさしいストーブ」と言われています。というのも、燃料である木質ペレットは、間伐材や木屑・廃材等を再利用して製造される木質バイオマス燃料。
これまで廃棄するだけだった資源を燃料に有効活用しているというわけなんです。また、ペレットを成形する際にノリなどの不純物を使用していないため、燃焼時に空気を汚さないのも注目ポイントとなります。
2つ目はデザインがかっこいい点です。ペレットストーブはヨーロッパ圏で長い歴史を持つストーブであり、その洗練されたデザインはインテリアとしても機能してくれます。もし新築住宅にペレットストーブを設置した際は、お客様に「おしゃれな家だな〜」と思ってもらえること間違いないでしょう。
3つ目のメリットは揺れる炎を気軽に楽しめるところです。自然な炎で部屋を暖める暖房器具はペレットストーブのほかに、薪ストーブがあるのですが、「薪の置き場に困る・炎のコントロールが難しい」というデメリットがあります。
その点、ペレットストーブは薪と比べて燃料がコンパクト。炎のコントロールも難しくなく、気軽に自然な炎を楽しむことが可能なんです。
デメリット
それでは、ここからはデメリットを見て行きましょう。
- 暖房能力が不安
- 毎日の掃除が手間
- ご近所に気を使う必要がある
1つ目のデメリット。それは、暖房能力が不安という点です。実際、下記のように暖房能力について頭を悩ませている方が多くいます。
暖房能力は、ストーブの大きさによって大きく変わってきます。まずは「どの部屋を暖めたいのか?」という観点を持ち、部屋の大きさに適正なサイズの暖房器具を選びましょう。そうすれば暖房能力が足りなくなるということは無くなります。
また、「速暖性を求めている」という方は、温風式のペレットストーブを選ぶのがおすすめ。「メインのペレットストーブが暖まるのを待つ間、エアコンをサブで使っている」というご家庭もあるようです。
2つ目のデメリットは毎日の掃除が手間になることです。ペレットストーブは木を燃料とするため、ストーブを使用した後は燃焼室や燃料タンクの底に灰が残り、毎日除去する必要があります。この手間を良しとするかどうかが、ペレットストーブを導入する大きな分かれ目。
下記サイトに詳しいメンテナンス方法が紹介されているため、「ペレットストーブを導入しようか悩んでいる」という方は、ぜひご参考ください。
参考 ペレットストーブのメンテナンス!【シーズン中のお掃除編】ペレットストーブ専門店|ペレットプラス(軽井沢・佐久・上田)
3つ目のデメリットは、設置前、設置後に近所に気を使う必要がある点です。ペレットストーブは、煙突から煙と煤が排出されます。そのため、煙突の位置や高さによっては、下記のようにご近所トラブルに発展してしまうことも。
このデメリットを防ぐためには、「煙突はまっすぐ高く施工する」「あらかじめご近所に説明し、ご理解をいただく」といった工夫が大切になります。「実際にペレットストーブの設置例が知りたい!」という方は下記のサイトを参考なさってください。
参考 ペレットストーブ設置例ペレットストーブ・薪ストーブ・煙突設計のペレットマン
補助金制度について
新エネルギー導入促進や環境保全を目的に、ペレットストーブの設置に対して補助金を交付する自治体が増えています。そのため、お住まいの地域に補助金交付があるかどうか確認をするのがおすすめです。
上記のワードでGoogle検索して、お住まいの地域の助成金制度の有無をぜひご確認ください。
人気おすすめペレットストーブ19選
ここからは、国内製品と欧米製品のおすすめペレットストーブをご紹介します。
自分の家のベストなストーブを選ぶためには、「実際にこんなペレットストーブがある家にしたい!」と具体的なイメージを持つことが大切です。
「こんなペレットストーブを家に設置したい!」
「ペレットストーブにはいろんな種類があるんだ」
下記のおすすめペレットストーブ紹介で、そんなイメージを掴めるきっかけにしていただけたら幸いです。
国内製ペレットストーブ
国内製ペレットストーブの何よりのメリットは、「日本の住宅事情を熟知したメーカー」が製造を手がけている点です。欧米メーカーのストーブも質が良く、デザインが良いものはたくさんあります。
しかし、欧米製のペレットストーブはあくまでも欧米の「気候・住宅事情」に合わせて作られているため、日本の住宅にぴったりと合うものが少ないのも事実。
また、ストーブに何か異常が起きた際に「すぐメンテナンスに駆けつけてくれる」というのも国内製ペレットストーブのいいところです。
良質な国内製ペレットストーブである株式会社さいかい産業の『SAIKAIペレットストーブ』は、株式会社新越ワークスの新ブランド『warmArts -ウォームアーツ-』に事業の効率化で引き継がれました。
国内製ペレットストーブをお探しの方は、下記リンクをぜひ参照ください。
1.【輻射式】 RS-4(warmArts)
warmArtsで一番人気を誇るペレットストーブです。大きな窓が特徴で、そこから見える炎は心まで暖めます。感震自動消火装置も搭載されているため、安全面もバッチリです。
2.【輻射式】RS-mini(warmArts)
高性能住宅で能力を発揮する、コンパクトサイズのペレットストーブです。特に住宅性能の高い北国で大活躍。暖房目安を超えるという声もあるストーブで、「高性能住宅に住んでいる」という方にチェックいただきたい製品となっています。
3.【輻射式】DK-15(warmArts)
「ペレットストーブにしたいけど、家が広いから暖房能力に不安……」 そうお悩みの方にぴったりなのがこちら。広いスペースでもラクラクと暖められる暖房能力を有している輻射式の大型ストーブです。家が広い方は、その広さに対応できる暖房能力のあるペレットストーブを選択しましょう。
4.【温風式】SS-5 Plus(warmArts)
温風と輻射式の放射により、温度ムラが少ない空間を作り出すストーブです。熱を無駄なく前面から放出するため、ストーブの上部や側面を熱くさせないのが特徴。また、ガラスが曇りにくいエアカーテン機能が付いているため、揺れる炎をいつまでも楽しむことができます。
5.【輻射式】ゆらぎ YFE-78(ホンマ製作所)
丸い可愛らしい窓ガラスとハンドメイドの柔らかい質感が特徴のストーブです。電気を使わないので、災害時も安心。ストーブの天板は煮炊き可能なため、「料理が趣味」という方におすすめです。
6.【温風式】concord EMERSON(シモタニ)
暖炉の温もりをスタイリッシュなデザインで包んだ美しいストーブです。「日本の家、日本人の生活スタイルを考えた」がコンセプトのストーブなため、日本の家に合うコンパクトな大きさながら、炎からの放射熱と上下から送風される温風により、効率的に部屋を暖めることができます。
7.【温風式】concord ALCOTT(シモタニ)
2011年度グッドデザイン賞を受賞した製品です。薪ストーブを思わせるスタイリッシュな形が特徴。自動供給・自動着火機能が付いているため、手動で火つける煩わしさがないところがうれしいポイントです。
8.【温風式】ほのか(山本製作所)
「何気ない日々の暮らしを、より豊かで温かいものにしたい」という想いから作られたストーブです。FF式の施工方式のため、高機密住宅に対応。足元温風吹き出し機能があるため、「足元が冷えやすい」といった方におすすめできるペレットストーブです。
9.【温風式】OU(山本製作所)
山本製作所創立100周年記念モデルのペレットストーブです。2019年度にはグッドデザイン賞・山形エクセレントデザイン大賞を受賞。職人の手仕事による特注製品のため、インテリアとしても最適なストーブです。
10.【輻射式】日陽(山本製作所)
「窓から差し込む陽の光のように空間を暖めたい」そんな想いから「日陽(ひなた)」と名付けられたストーブ。最大暖房能力が50畳あるため、「家が広い」という方におすすめです。
11.【輻射式】禅(山本製作所)
世界的工業デザイナーである奥山清行氏によるデザインのストーブです。900年の歴史を持つ山形鋳物で作られました。「新築住宅には優れたデザインのペレットストーブを設置したい」という方におすすめです。
12.【温風式】PelleStar HPS-200SFront arch Enamel(豊実精工)
ホーローが表面にコーティングされており、見る角度によってさまざまな表情が見られ高級感が漂うストーブです。さまざまなカラーバリエーションがあり、お部屋に合わせたコーディネートが楽しめるのが魅力的。「部屋のインテリアにこだわりがある」といった方にぴったりのストーブです。
13.【温風式】PE-6(TOYOTOMI)
モダンなデザインとレトロな炎が特徴のペレットストーブです。部屋に溶け込むような雰囲気を持ちながらも、部屋全体をしっかり暖められます。「生活を遮らない静かな燃焼音」なのもうれしいポイントです。
14.【温風式】PE-8(TOYOTOMI)
2015年度グッドデザインを受賞しているストーブです。従来のペレットストーブや薪ストーブのように装飾的ではなく、あくまでも生活にも取り入れやすいようなデザインになっているのが特徴。安心安全の日本製なため、「外国製はなんだか不安がある」とお悩みの方にぴったりなストーブとなっています。
欧米製ペレットストーブ
ここでは欧米製のおすすめペレットストーブをご紹介します。欧米製のペレットストーブの購入を考える上で抑えておきたい考えは、「ペレットストーブは欧米が先進国」ということ。欧米では、ペレットストーブを取り入れている家庭が多く、そのぶん頑丈で熱効率が良い製品が多い特徴があります。また、洗練されたデザインのペレットストーブがたくさんあり、新築住宅をおしゃれにできるメリットも見逃せません。
15.【温風式】Milly515LS(LINCAR)
機能性とデザイン性を併せ持つ、イタリアのメーカーのストーブです。「日本の住まいにぴったり」と商品説明に掲げられている通り、コンパクトでシンプルなタイプ。カラーも3つ用意されています。「新築住宅ではイタリアのかっこいいストーブを部屋に設置したい」とお考えの方におすすめです。
16.【輻射式】DAVE(wodtke)
住空間におけるペレット暖房技術のパイオニア、ヴォトケのストーブです。ヴォトケ社のペレットストーブには、独自の燃焼コントロールである「スタイルパケット」が搭載されているのが特徴。ストーブに組み込まれた給気量センサー、温度センサーのデータから、常に最適な燃焼状態を保つようにストーブ自身が必要な空気量などを自動制御してくれます。
17.【輻射式】FOXⅡ(RIKA)
ストーブ年間生産量3万台を超える、オーストリアの名門メーカーのストーブです。蓄熱効果が高く、効率よくお部屋を暖められるのが特徴。RIKA独自のエアーウォッシュシステムによりガラスが常にクリーンな状態に保たれるため、いかなる時でも豪快な炎を堪能できます。
18.【温風式】LINE(PIAZZETTA)
フレームのように配置されたマジョリカ焼きのパネルが特徴的なストーブです。ロースタイルのサイズは、どのような部屋に置いてもスッキリとした印象を与えます。ストーブ下方から温風が吹き出し、室内を足元から効率よく暖めるため「足が冷えやすい」という方におすすめです。
19.【温風式】P963(PIAZZETTA)
「ヨーロピアン・スタンダード・スタイル」と呼ばれる、ボディのパーティカルラインが印象的なストーブです。おしゃれなデザインのため、使用しない時期も部屋を彩ります。30kgのペレットが投入でき、最大37時間の連続燃焼が可能なため、「こまめにペレットを投入するのが面倒」という方におすすめです。
新築で取り入れたいペレットストーブについてのまとめ
本記事では、「ペレットストーブのメリット・デメリット」のほか、「ペレットストーブの選び方」「おすすめペレットストーブ19選」についてご紹介しました。
ペレットストーブは「美しい炎の揺らめきと共に生活を送ることができる」最高の暖房器具。メンテナンスの手間が少しかかるけれども、そのデメリットをかき消すくらいあなたの生活に豊かさをもたらしてくれます。
今回の記事で、そんなペレットストーブの魅力が少しでも伝わったらうれしいです。
また、本サイト『コノイエ』では、新しく家を建てる上で役立つ情報をたくさん掲載しています。
「他の暖房器具のことも知っておきたいな」
「新築を建てる予定があるから情報収集したい」
「新築住宅にはどんなトラブルがあるんだろう?」
そうお考えの方は、ぜひこちらの記事も参考になさってくださいね。