プロジェクター設置は新築時がおすすめ!準備や費用、選び方は?

新築 プロジェクター

新築を建てるにあたり、「プロジェクターを導入して大画面で迫力のある映像を楽しみたい!」とお考えの方は多いでしょう。

そんな中、最近注目を集めているのが「リビングシアター」です。リビングにシアタールームのような環境をつくることで、リビングとしてもシアタールームとしても利用できるのでオススメです。

そこで本記事では、リビングシアターをつくるためのプロジェクターの設置手順や選び方、費用についてご紹介します。

この記事はこんな方にオススメです

  • リビングシアターを作るための手順を知りたい
  • リビングシアターに必要な費用を知りたい
  • プロジェクターの選び方を知りたい

プロジェクターの設置タイミングはなぜ新築時がおすすめなの?

プロジェクターを設置するなら、新築時に行いましょう。快適なリビングシアターをつくるためには、映像を映し出す「プロジェクター」のほかに、映像をきれいに表示するための「スクリーン」や音を出力するための「音響機器」が必要です。そして、それらの役割を存分に発揮するにはプロジェクターやスクリーンの位置、音響機器の配線の取り方などが重要になります。

新築が完成した後となると、出来上がった空間に合わせて機器を設置しなければならず、住み心地や使い勝手、見栄えに影響する可能性があるため、新築づくりの際に導入するのが最もおすすめのタイミングなのです。

快適なリビングシアターをつくるために確認すること

リビングシアター
「リビングシアター」リビング兼シアタールーム

画像引用:これからホームシアターを始めたい方は必見!ノウハウが詰まったリビングシアターの傑作集|ホームシアターCHANNEL

快適なリビングシアターができるのは「プロジェクター」「スクリーン」「音響機器」3つの役割を発揮するための場所と環境があってこそ。

機器の購入をする前に、まずはこれらを設置するための準備をしましょう。

着工前に、いかに環境を整えられるかによってホームシアターの楽しみ方が左右されます。家づくりと同様に、リビングシアターも設計段階から準備していきましょう。

間取り

家族で集まってゆったりとホームシアターを楽しむには、広さは10畳以上、天井の広さは2.4m以上が必要と考えられています。現在ではほとんどのハウスメーカーが天井高を2.4mと定めているため、高さの心配はあまりいらないかもしれません。

視聴する場所

視聴する場所によって、プロジェクターやスクリーン、音響機器の位置が決まります。ソファに座ってホームシアターだけに集中したいのか、キッチンで料理しながらでも視聴できるようにしたいのかなど、まずはリビングのどこでどのようにホームシアターを楽しみたいのかを考えてみましょう。

配線や電源のとり方

音は回線環境にとても敏感です。どんなにいい音響機器を使用したとしても、配線や電源のとり方によって音の出方や響き方に影響する可能性があります。

音響機器の専用回路を引く

他の家電と電源を一緒にしてしまうと、その家電を稼働する際に音響機器の音の出方に影響することがあります。たとえば、Blu-rayレコーダーなどの録画中に他の家電を稼働すると、スイッチを入れたときの音が入る、映像と音声が一瞬途切れる、といった現象が起きます。

音響機器の稼働を邪魔しないように、同じ回路で他の電化製品を使わないようにするか、音響機器専用の電源を取るようにしましょう。

ケーブルの種類にこだわる

CDやDVD、Blu-rayディスクなどのデータディスクには多くの情報が詰め込まれているのですが、ケーブルを経由することで情報が削られ、本来の音質を発揮できないことがあります。また、スピーカー自体がデータディスクの情報を出し切れていない場合もあるため、ケーブルの種類やスピーカーは慎重に選ぶ必要があります。

音響機器選びのポイントについては、記事の後半で解説しています。すぐチェックしたい方は【音響機器の選び方】をクリックしてご覧ください。

プロジェクターを天井に設置するならコンセントは近くに

プロジェクターを天井に設置する場合はコンセントを近くに設けましょう。配線がスッキリし、インテリアを邪魔せず空間を広く使えます。

プロジェクター コンセントの位置
画像引用:新築のリビングに100インチのスクリーン!|プロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」

音漏れ対策

大音量で映像に集中するには、周囲への音漏れや外部音の侵入を抑える防音対策が必要です。壁材の内部に防音材を仕込み、建具には防音ドアを採用することでかなりの音漏れを防げます。

音の響き方によっては家具を振動させることもあるため、専用の吸音材をスピーカーの下に敷くなど音の響きにも配慮しましょう。

しかしリビングは家族が集まり、お客様を招く場所でもあります。防音対策に偏ると内装のインテリアに影響する可能性もあるため、バランスを考えながら建材や建具を決めるようにしましょう。

照明器具の設置箇所

天井に付けるシーリングライトが大きめだと、プロジェクターの光が電球に遮られてしまう可能性があります。シーリングの位置をプロジェクターを邪魔しない場所に変える、シーリングライトには厚みの薄い照明を採用するなど、「プロジェクターの投影範囲」を意識しながら照明器具の位置を決めるようにしましょう。

最近では、シーリングライトは付けずに天井に光源が埋め込まれている「ダウンライト」を採用するのが流行です。

ダウンライト
ダウンライト施工事例
照明器具が目立たず天井がフラットになるため、シンプルでスッキリとした印象になります

画像引用:ダウンライトとは?|おしゃれ照明器具ならMotoM

照明器具には調光機能付きを

ホームシアターといえば部屋を暗くするイメージがありますが、周囲にほのかな明かりがあるとリラックス効果が期待でき、高級感がありながらも落ち着いた雰囲気を演出してくれます。

リビングは、家族で食事をしたりキッチンで料理をしたりと、家の中で最も利用することが多い場所なため、照明器具本体は光の量をコントロールできる「調光機能付きタイプ」がおすすめです。シーンに合わせて適切な明るさに変更できて便利ですよ。間接照明やコーブ照明に導入するなど、自分好みの照明にしてみてください。

スクリーンの背面にエコカラットを貼っても

照明と合わせて、スクリーン後ろの壁面のデザインにこだわると、より一層高級感あふれるリビングシアターになります。中でもLIXILさんの「エコカラット」という壁材がおすすめです。デザイン性が高いうえに室内の空気を整えてくれる機能を持っています。

エコカラットとは、建材・設備機器メーカーのLIXILさんが独自に開発した壁材です。

エコカラット
調湿機能が珪藻土の5~6倍あり、ニオイ成分や有害物質の吸着・低減など、優れた空気洗浄力を持っています。

画像引用:エコカラット|LIXIL

エコカラット事例
エコカラットを壁面に貼ると、こんな感じ
凹凸のデザインがほのかな明るさと相まって、素敵な雰囲気ですね

画像引用:リビング エプソンのホームプロジェクター|ROOMCLIP

デザインの種類はレンガ調やストーン調など多種多様にありますので、気になる方はLIXIL エコカラット一覧から見てみてください。

座り心地のいいチェアをチョイスしよう

いい画質にいい音質、雰囲気の良い照明を揃えたとしても、ホームシアターを視聴している途中で座り心地が合わず疲れてしまっては元も子もありません。

ホームシアターを楽しむためには、長時間座っていても心地よいと感じるチェアやソファを選ぶことも大切です。

快適な座り方は人それぞれですが、選ぶポイントとしては、座ったときに頭が支えられ、スクリーンを見たときに視線が画面の真ん中くらいにくるようなものがおすすめです。

ほかにも、ソファの前にオットマンを置いて、のびのびと脚を伸ばしたり、脚を曲げたり。ソファの脇にサイドテーブルを設置して、飲み物やおつまみを置いたり。状況や気分に合わせて楽な姿勢を変えられるよう工夫してみるのもいいですね。

参考 快適ホームシアターのつくり方 | 住まいづくりの疑問を解消 すむすむ | Panasonic

プロジェクターの選び方

これまで、リビングにプロジェクターを設置するための準備についてお話ししました。リビングシアターをつくるための環境が整ったら、いよいよプロジェクター選びです。

つぎに、プロジェクターの選び方をご紹介します。

プロジェクターの「画質」を見極めるポイント3つ

プロジェクターは、画像や映像をスクリーンなどに投影して表示する装置です。

プロジェクターの質を判断するには、機能の要である画質を見極めることが大切です。画質は「明るさ」「解像度」「コントラスト」の3つの数値に左右されます。

1「明るさ」

まず1つめが「明るさ」です。単位のルーメン(lm)の数値が大きいほど、明るい部屋でも見やすくなります。

明るさ
明るさの低いプロジェクター(左)と明るさの高いプロジェクター(右)を投影したときの比較イメージ図

画像引用:プロジェクター 小型 本体 家庭用 ビジネス モバイル 安い 高画質 100 ANSIルーメン 自動台形補正 スマホ iPhone PC HDMI FunLogy HOME|Yahoo!JAPANショッピング

明るい部屋でホームシアターを楽しみたい方は、ルーメン(lm)の数値が高いものを選びましょう。

【表示例】
3000LM(lm)

2「解像度」

2つめが「解像度」です。解像度とは、画像を表現する格子の細かさのことで、1インチあたりに含まれる画素(ピクセル)の数で表します。よく聞く「画質が粗い」というのは、解像度が低いため。逆に、「4Kの画質はきれい」と言われるのは解像度が高いためです。

解像度
画素(ピクセル)数が多いほど、画質もきめ細やかくきれいに映ります

画像引用:画像解像度の説明|ネット印刷のキングプリンターズ

【表示例】
480p=854×480
HD=1280×720
フルHD=1920×1080
4K=3840×2160

3「コントラスト」

3つめが「コントラスト」です。コントラストとは、映像の明るい部分と暗い部分の差のことで、強ければ強いほど、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く映し出されます。

コントラスト
画像引用:コントラストの意味とは|意味まとめ

比率に差があるほど鮮やかで見やすいですが、高すぎると目がチカチカして見づらくなる可能性もあるため、高ければ良いというわけではありません。

【表示例】
コントラスト比2000:1

プロジェクターの選ぶ基準は他にも

プロジェクターの機能は映像を映し出すだけでなく、Wi-Fiでスマホに接続してミラーリングできるものやシーリングライトとしても活躍できるものなど、ものによって機能は様々です。そこで、プロジェクターのオススメ機能をいくつか紹介していきます。

ぜひプロジェクター選びの参考になさってください。

音にこだわりたいなら「重低音スピーカー内蔵」を選ぶ

「音響機器を設置するのは面倒だけど、音質にはこだわりたい」。そんな方は重低音スピーカー内蔵のプロジェクターを選びましょう。重低音とは、通常耳にする20~30ヘルツの低音よりも低い音のことで、体感としては音というより振動として感じます。この重低音により、音が体に響くような感覚を味わえます。

明るい部屋で動画鑑賞を楽しみたいなら「明るさ3000lm以上」を選ぶ

最近では、プロジェクターをテレビ代わりに地デジを楽しむ方も増えてきています。「テレビの代わり」とするなら明るい部屋で視聴することが多いはず。そんなときは明るさ(ルーメン)の数値が高いものを選びましょう。基本的には3000lm以上あれば十分です。外光が直接差し込むなど、よっぽど明るさの強い部屋だと3000lmでは力足らずに感じることもあるため、4200lm以上を選ぶようにしましょう。

投射面の真正面に置き場所を確保できない場合は「台形補正機能」付きを選ぶ

プロジェクターはレンズの向きが固定されているため、投射面に適切に当てられるような場所に置くのがベストですが、間取りや空間によってはそのような場所が確保できないこともあります。投射面の真正面にプロジェクターの置き場所を確保できない場合は「台形補正機能」付きを選びましょう。

台形補正機能とは、投射時に台形にゆがんでしまった画面を正しい長方形になるよう補正する機能のこと。

台形補正機能
(上)縦方向に歪んだ画面を補正(下)縦方向に歪んだ画面を補正

画像引用:今さら聞けない「プロジェクター」選びのポイント(その2)|SOHO

台形補正機能には「縦方向の補正」と「横方向の補正」の2種類があり、プロジェクターの置く位置によって必要な補正方法が変わります。 下から投射先を見上げる形でプロジェクターを設置する場合は「縦方向の補正」付きを、投射先を斜め方向から投射する場合は「横方向の補正」付きを選びましょう。

壁から離れた場所に設置できない場合は「短焦点タイプ」を選ぶ

短焦点プロジェクター
画像引用:HF85LS プロジェクター|LGエレクトロニクス・ジャパン

部屋が狭い、壁から離れた場所にプロジェクターを設置できないなどの場合は、投射面から短い距離でも映像を投影できる「短焦点タイプ」を選びましょう。

短焦点の定義は、投射面から1m~80cm離すと80インチの画面を投影できることです。さらに、30cm離すだけで80インチの投影が可能な「超単焦点タイプ」もあります。

細かな条件はプロジェクターによって異なるため、状況に合わせて最適なものを選びましょう。

配線コードを増やしたくないなら電源不要の「モバイルプロジェクター」を選ぶ

モバイルプロジェクターにはバッテリーが内蔵されており、電源が必要ないため「配線コードを増やしたくない」という方におすすめです。

バッテリーの容量は2~5時間のものが多く、中にはスマホの充電器として使用できる実用性の高いものもあります。電源プラグの抜き差し作業がいらないので、リビングだけでなく他の部屋で使用する際の持ち運びもスムーズです。

とりあえず試してみたいなら「1万円以下のプロジェクター」を選ぶ

プロジェクターには色々な機能がそれぞれに搭載されており、価格は画質や音質、機能やデザインによって1万円前後~60万円弱とバラバラです。

これといったこだわりや条件がないのなら、まずは手の出しやすい1万円以下のプロジェクターを試しに使ってみてはいかがでしょうか。

プロジェクター紹介
Amazonで1万円以下で売られている、とあるプロジェクター

画像引用:プロジェクター 小型 【Bluetooth5.0対応】ホームプロジェクター 5000LM 1080PフルHD【100''スクリーン付属】プロジェクター スクリーン ホームシアター 家庭用 天井 台形補正 内蔵スピーカー HDMI/USB/SD/AV/VGA対応 iOS/Android/ スマホ/パソコン/タブレット/PS3/PS4ゲーム機/DVDプレイヤー接続可 HDMIケーブル/AVケーブル/AVカーブル/リモコン付属 日本語説明書付き 3年保証|Amazon

1万円以下でも、台形補正機能やWi-Fiでインターネット接続可能など、バラエティに富んだ機能が搭載されているものは多く存在します。ぜひチェックしてみてください。

レンタルサービスで試してみても

レンタルサービス
EPSONの「dreamioホームプロジェクター」 レンタルサービス

画像引用:dreamioホームプロジェクター レンタルサービス|EPSON

EPSONさんでは、ホームプロジェクターのレンタルサービスを行っています。レンタル期間5日間で3,000円から利用できるため、「リビングに設置できるか試してみたい」「簡単に設置できるか試してみたい」とお考えの方はEPSONの「dreamioホームプロジェクター レンタルサービス」をぜひ利用してみてください。

スクリーンの選び方

壁などの面さえあれば、スクリーンが無くても映像は映ります。しかし部屋の明るさや壁の色・デザインによって画質が左右されてしまうため、映像本来が持つ画質感を味わうためには、プロジェクター専用のスクリーンが必要です。

つぎに、プロジェクターの映像をきれいに映し出すアイテム「スクリーン」の選び方をご紹介します。

操作方法

スクリーンの操作方法は、「電動」または「手動」でスクリーンを収納するタイプと、持ち運びが可能な「モバイル」タイプの3種類に分けられます。電動・手動タイプは、スクリーンを昇降させる部分を壁や天井に固定する工事が必要です。

操作タイプ 電源 手動 モバイル(操作なし)
特徴 ・リモコン1つでスクリーン昇降の操作ができる ・軽量で電源不要 ・天井や壁に固定せずにスクリーンを設置する ・固定しないため、壁に穴を開ける必要がない
費用 10万円前後 7万円弱 4万円弱

参考: リビングホームシアタースクリーンの選び方|プロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」

画面比率は16:9(ワイド)がおすすめ

画面比率とは、画面の縦横比のことで、左の数字は横、右の数字は縦の比率になります。アスペクト比ともよばれています。ホームシアターでは16:9(ワイド)と2.35:1(シネマスコープ)の2つが主流となっています。

画面比率
画像引用:連載コラム9 アスペクト比 16:9や黄金比白銀比|ドルフィンスルー株式会社

しかしシネマスコープは一部の映画のみに設定されているくらいで、地デジやアニメ、YouTube、映画のほとんどが16:9(ワイド)となっているため、16:9(ワイド)がおすすめです。

ブラックマスクの有り無し

スクリーンには、映像が映る部分以外のスクリーンが黒色で囲われている「ブラックマスク」タイプと前面真っ白なスクリーンの「マスクフリー」タイプがあります。

マスクの有無
画像引用:ブラックマスク有り無しの違い|プロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」

黒いフチがあることで、映像が締まり没入感を味わいやすいため、「映画館にいるような感覚で映像を楽しみたい」とお考えの方におすすめです。

ブラックマスクありのスクリーン比較
ブラックマスク有りのほうが、映像が鮮やかに感じます

画像引用:ブラックマスク有り無しの違い|プロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」

スクリーン累計10万台の販売納入実績のあるプロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」さんでは、8割程度の方が「ブラックマスク」タイプを選ばれているそうです。

サイズは100インチがおすすめ

スクリーンのサイズは、「視聴距離」で最適なものを決めます。視聴距離とは、スクリーンから視聴場所までの距離のことです。インチサイズは80インチから140インチまであり、視聴距離によって最適なサイズが異なります。

スクリーン累計10万台の販売納入実績のあるプロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」さんでは、一般的なリビングの間取りや空間の関係上、100インチを選ばれる方が多いそうです。

インチサイズ 視聴距離
80インチ 200~240cm
90インチ 250~270cm
100インチ 280~300cm
110インチ 310~330cm
120インチ 340~360cm
130インチ 370~390cm
140インチ 400~420cm

引用: リビングホームシアタースクリーンの選び方|プロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」

近めがいい、遠めがいいなど好みの視聴距離は人ぞれぞれなので、あくまでも参考程度に留めてください。ちなみに、販売されているプロジェクター用スクリーンのサイズは100インチ前後が多いです。

100インチのスクリーン
100インチのサイズ感はこんな感じ。

画像引用:リビングに100インチの電動スクリーンを導入してホームシアターを楽しむ|プロジェクタースクリーンの専門店「シアターハウス」

スクリーンの設置方法は様々

スクリーンをどれにするか決まったら、設置方法を決めましょう。工事が必要な方法や簡単に固定できる方法など、様々です。

天井付け(天井吊り)
スクリーンの天井付け
天井に取り付ける一般的な方法壁と少し距離があります

画像引用:スクリーンの様々な設置方法 | プロジェクタースクリーン専門店《公式》シアターハウス

壁付け

壁付け
正面の壁面に取り付けるため、スクリーンと壁の距離はすれすれです

画像引用:スクリーンの様々な設置方法 | プロジェクタースクリーン専門店《公式》シアターハウス

天井埋込み

スクリーンの天井埋め込み
天井に掘り込みをつくり、使用しないときは埋め込んで収納できます

画像引用:スクリーンの様々な設置方法 | プロジェクタースクリーン専門店《公式》シアターハウス

垂れ壁に設置

スクリーンを垂れ壁に設置
スクリーンの手前に垂れ壁(隠し板)を天井に取り付け、そこにスクリーンを設置する方法です
スクリーンを使用しないときは垂れ壁により隠せます

画像引用:スクリーンの様々な設置方法 | プロジェクタースクリーン専門店《公式》シアターハウス

クイックポールに設置

クイックボールで設置
天井と床をスクリーン専用のポールで突っ張り、壁に穴を開けずに設置する方法です

画像引用:スクリーンの様々な設置方法 | プロジェクタースクリーン専門店《公式》シアターハウス

スクリーンの位置は視聴しやすい高さに

スクリーンの高さによって、視聴しやすさは左右されます。スクリーンを取り付ける前に自分のベストな視聴位置を把握しておきましょう。

スクリーンの高さ
画像引用:リビングホームシアタースクリーンの選び方 | プロジェクタースクリーン専門店「シアターハウス」

参考 リビングホームシアタースクリーンの選び方 プロジェクタースクリーン専門店《公式》シアターハウス

音響機器の選び方

映像を表示するプロジェクターの種類の中には、スピーカー内蔵タイプも存在します。ですがプロジェクターに内蔵されているスピーカーの音量には限界があり、広いリビングでは聞こえづらいことも。

臨場感のある音量や音質を出すためには、別途の音響機器が不可欠です。

つぎに、映像の音を出すためのアイテム「音響機器」の選び方をご紹介します。

形状

スピーカーの種類は主に、「マルチスピーカー」「サウンドバー」「セパレート」の3つのタイプがあります。

形状 サウンドバー セパレート マルチスピーカー
特徴
  • メインのスピーカーと低音の役割を持つウーファーが1台に納められている
  • 細長い形状をしたものが多いため、スペースを取らない
  • 接続が簡単
  • 全部で3台あり、2台のメインスピーカーと低音の役割を持つ1台のウーファーで構成されている
  • 1台タイプの音響機器よりも臨場感を感じられる
  • 種類によるが、最大で8台のスピーカーやウーファーで構成されている
  • 音響機器の中で最も高音質大音響で映画館にいるような臨場感を楽しめる
価格 約3千円~2万円前後 約3千円~3万円前後 約2万円~30万円前後

最も臨場感のある音響を味わえるのは「マルチスピーカー」タイプです。他のタイプと比べてスピーカーが複数台で構成されており、スピーカーの数が多いほど人の声(セリフ)専用や効果音専用などに細かく分けて音を出しているため、よりリアルで没入感のあるホームシアターを楽しめます。

スピーカーの数はch数で判断できます。部屋の広さに合わせて最適なスピーカーの数が決まっており、リビングが10畳以上と仮定すると5.1chまたは7.1chがおすすめです。0.1で数えられているのは低音の役割を持つウーファーのことです。5.1chだと計6台、7.1chだと計8台のスピーカーで構成されています

出力(ワット)数

出力(ワット)の数値は、音源からインプットできる電力の大きさの上限を表しています。つまり、スピーカーが出せる音量の上限値です。迫力のある音を楽しみたい方は最大出力(ワット)の数値が高いものを選びましょう。部屋が広いほど最適な出力数も大きくなりますが、6~12畳ほどなら40~100W以上あれば十分です。中には600Wのものもあるため、部屋の広さや好みで選んでみてください。

対応できる音声フォーマット

映像が持つ本来の音を最大限引き出すためには、音響機器が「どの音声フォーマットに対応しているか」を確認することも大切です。

音声フォーマットとは音を出すための形式のようなもので、そのフォーマットに対応していない音声は再生できません。分かりやすく言うと、iPhone用のアプリがAndroidで使えないようなものです。

引用:対応フォーマットとは?サラウンドで自宅の映画鑑賞を楽しもう|プロジェクター・スピーカー専門店FunLogy

色々な音声フォーマットが存在しますが、中でも最も普及している音声フォーマットが「DTS」です。最新のスピーカーであれば対応している可能性は高いですが、マイナーなメーカーのものや古いものなどを使用する場合にはDTSに対応しているか確認しておきましょう。

高音質高音響を楽しみたいなら最新の音声フォーマット対応したものを

音声フォーマットはほかにも、5.1chや6.1chに対応している「Dolby digital surround EX」や3次元的に音を表現することが可能な「Dolby Atmos」など新しいものが増えてきています。最新の音声フォーマットに対応できるほど、より臨場感のある音響を楽しめるため、「音の感じ方にも細かくこだわりたい」という方はぜひチェックしてみてください。

接続方法

多くの音響機器は、「HDMIケーブルでの接続に対応」していますが、機器によっては接続方法や必要なケーブルが異なるため、注意しましょう。

ほかにもBluetoothやWi-Fiなど、ワイヤレスで接続するタイプも増えています。「映画だけでなくテレビやスマホと繋げて多様に楽しみたい」「配線がごちゃつくのはイヤ」という方はチェックしてみてください。

音響にとことんこだわりたいならプロに任せるのも

音響の世界は知れば知るほど奥深いため、快適な音響環境を整えるには、それなりの知識と経験が必要です。音響のプロに任せて“音響環境をこだわり尽くす”のも良いかと思います。

そこで、家づくりをメインとしながらも、専門的な音響知識を持つ住宅会社さんをご紹介します。

「エー・エム・エーデザイン建築設計事務所」さん

エー・エム・エーデザイン建築設計事務所の説明エー・エム・エーデザイン建築設計事務所

建築のほかに音響設計を学んだ経験があり、音響や音から生まれる振動の低減について細かく提案してくれます。

「デザインハウス甲府株式会社」さん

デザインハウス甲府株式会社デザインハウス甲府株式会社

ホームシアターを導入した経験があり、予算とこだわりたい部分のバランスを考えながら希望に沿った提案をしてくれます。

新築にプロジェクターを取り入れる時のポイントのまとめ

プロジェクター1台でホームシアターを楽しむことは可能です。しかし映画館のような臨場感を味わいたいのであれば、空間の環境を整え、スクリーンや音響機器を使って画質や音質にもこだわることをおすすめします。

また、それぞれの価格は性能や製品によりけりなため、いくらかかるかは一概に言えません。 そのため、リビングシアターにかけられる予算をまず計算してみましょう。こだわりたいことや使い勝手などを踏まえ、どの部分にどのくらいお金をかけるかまで決めてみてください。

間取りや配線などの準備さえきちんと出来ていれば、どのプロジェクターやスクリーン、音響機器でもリビングでホームシアターを楽しめるため、まずは手頃な価格のものを試しに使ってみたり、レンタルサービスを利用したりして自分に合うものを見つけてみてくださいね。

著者情報

コノイエ編集部

コノイエは、東京都港区に本社を置く株式会社アールアンドエーブレインズが運営するオウンドメディアです。累計80,000人以上が利用する「解体無料見積ガイド」の姉妹サイトとして、住宅関連コンテンツを発信しています。人が生活する基本となる「衣・食・住」の中でも、コノイエでは「住」にフォーカスして独自の情報をお届けします。

監修

中野達也

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事
解体工事業登録技術管理者
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)研究会員
一般社団法人東京都建築士事務所協会 世田谷支部会員

静岡県出身。日本全国の業者1,000社超と提携し、約10年間で数多くの現場に関与。自身でも解体工事業登録技術管理者としての8年間の実務経歴を持つ。現在では専門家として、テレビ番組をはじめとする多数メディアに出演。これまでに一般家屋はもちろん、マンション、ビルなど様々な建物の取り壊しに従事し、工事を行いたい施主、工事を行う業者の双方に精通している。また、大手から中小まで様々な規模の住宅メーカーへの販促支援、コンサルティング事業に携わり、住宅購入者心理の理解を深める。家を「壊す」ことと「作る」ことの専門家として、全国の提携パートナーと共に家をとりまく様々な問題に取り組んでいる。

出演メディア
ひるおび!(TBS系列)、情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)、バイキングmore(フジテレビ系列)、他多数...

当協会の運営サイト「コノイエ」は、工務店・ハウスビルダー・建築家・建築設計事務所等の500以上のインタビュー記事を掲載。また、新築・建て替えを検討中のユーザーにとって有益となる情報を発信しています。
当協会は、建て替えに伴うお住まいの取り壊しのご相談を年間で2,500件ほど承っており、各地域の住宅関連会社の情報が集まります。今後も「コノイエ」では、新築ユーザー様の発注先や評価、住宅関連会社様への独自インタビューといった当協会ならではの独自のリアルな情報をお届けします。


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