戸建てでも宅配ボックスは必要|新築におすすめな宅配ボックスを紹介

マンションや集合住宅では多く設置されている「宅配ボックス」。配達員の方と直接対面しなくても荷物を受け取れるため、双方にとってメリットの大きい設備です。

この「宅配ボックス」。集合住宅だけなく、戸建住宅にも設置できることをご存知ですか? 実は、再配達率を減らす救世主として、多くの一般家庭で活躍しているのです。

そこで本記事では、宅配ボックスを設置するメリット新築におすすめの宅配ボックスを紹介していきます。宅配ボックスの導入に興味がある方は、ぜひご覧ください。

宅配ボックスを設置するメリット

「宅配ボックス」と言うとマンションや集合住宅に設置されているイメージがありますが、一軒家だとしても宅配ボックスを置くメリットは数多くあります

不在時でも荷物を受け取れる

宅配ボックスを設置する一番の目的は、「不在時にも荷物を受け取れる」こと。 受け取り側はもちろんのこと、配送業者としても再配達の手間を減らす事ができる救世主のような存在です。

以前Panasonicが行った「京の再配達を減らそうプロジェクト」の結果によれば、集合住宅に宅配ボックスを導入したところ、再配達率が28%減少したとのこと。 夫婦が共働きの場合、基本的に昼間は家を空ける状況になりがちですよね。平日や時間関係なく、荷物が届いた瞬間に受け取れるのは大きなメリットと言えます。

宅配業者と対面する必要がない

在宅時であっても、宅配業者さんと対面できない、対面したくない時ってありますよね。 例えば「料理中で手が離せない」「タイミング悪くトイレに入っている」「赤ちゃんのおむつを変えている最中」など、日常の中で来訪者に対応できないケースはよくあります。

また、「ノーメイクで人と会いたくない」「家の中を見られたくない」といった理由でドアを開けるのが億劫な人もいるでしょう。 そんな時でも、宅配ボックスがあれば対面せずに荷物を受け取ることができます。

赤ちゃんや小さいお子さんがいても安心

赤ちゃんがいるご家庭で悩みのタネになるのが、「ピンポーン」というインターホン音。 赤ちゃんをせっかく寝かしつけたのにインターホン音で起きてしまう、という事は少なくありません。

また、小さいお子さんの場合は、お留守番をしている際にインターホンに反応してドアを開けてしまうこともあります。 宅配ボックスを設置することで、お子さんのいるご家庭でも安心して宅配を依頼できるのも一つの魅力です。

宅配ボックスの設置タイプ3種

新築(一軒家)に設置するタイプの宅配ボックスは、「簡易型宅配ボックス」「設置型宅配ボックス」「埋込み型宅配ボックス」の3種類です。

簡易型宅配ボックス

引用:サンワサプライ、置き配に利用できる簡易型宅配ボックスをECサイトで発売 | 日本ネット経済新聞

簡易型の宅配ボックスは、クーラーボックスくらいの箱を玄関先に置いておくだけの手軽なタイプです。 畳んでドアノブに掛けておけるタイプもあり、普段は場所を取らないのも嬉しいポイント。

ただし、布製のモノが多いため、雨風に弱く防犯性も低いのが難点です。

簡易型の特徴
  • 【価格帯】数千円~
  • 【メリット1】数千円から購入できる
  • 【メリット2】普段は場所を取らないタイプが多い
  • 【デメリット1】簡単に盗むことができる
  • 【デメリット2】雨風に弱いタイプが多い

設置型宅配ボックス

設置型の宅配ボックスは、簡易型よりもしっかりとした造りになっており、金庫のような見た目のものが多いです。 基本的に壁や床に固定して設置をするため、盗難のリスクが低くなります。基本的に後付で工事をするタイプが多いですが、接着剤で取り付けるタイプも存在します。

設置型の特徴
  • 【価格帯】数万円~
  • 【メリット1】頑丈で雨風に強い
  • 【メリット2】簡易型より盗難リスクが下がる
  • 【メリット3】竣工後でも設置可能
  • 【デメリット1】簡易型より高額
  • 【デメリット2】一度設置したら動かすのが難しい

壁埋め込み型宅配ボックス

宅配ボックスを家の壁に収めた造りになっています。 他のタイプとの大きな違いは「室内にいながら荷物を受け取れること」。よりスムーズな受け取りが可能になります。

ただし、埋込み型の場合は新築を建てる際に工事を行う必要があります。設計段階で造り手に相談してみてください。

埋め込み型の特徴
  • 【価格帯】数十万円~
  • 【メリット1】外からの見た目がスッキリする
  • 【メリット2】室内にいながらも荷物を受け取れる
  • 【デメリット1】新築時に組み込む必要がある
  • 【デメリット2】工事費を含め数十万円が掛かる

宅配ボックスの選び方

続いては、宅配ボックスを選ぶ際に重視したいポイントを解説していきます。

素材はなるべく金属製を選ぶ

宅配ボックスの素材は主に「ポリエステル」「プラスチック」「金属」の3種類があります。 結論から言うと、宅配ボックスはなるべく金属製のものを選びましょう。

金属製は防水性や耐久性が高いだけでなく、床面にしっかりと固定することができるため、防犯性能に最も優れています

対してポリエステル製やプラスチック製は、手軽に設置できるメリットはありますが、耐久性が低く簡単に中身を盗むことができてしまいます。 素材を選ぶ上では「防犯性能」と「防水性」と「頑丈さ」を重視してみてください。

容量が十分かをチェック

宅配ボックスにどれくらいの荷物を入れられるのかは、確実に調べておきましょう。 せっかく宅配ボックスを設置しても、荷物が入らなくて再配達になってしまったら意味がありません。 ちなみに、ゆうパックが使っているダンボール(大)の大きさは「縦315mm×横395mm×高さ225mm」、Amazonが使っているダンボール(大)の大きさは「縦370mm×横470mm高さ×270mm」です。 これらのダンボールが複数届くことも考えて、宅配ボックスの容量を選んでみてください。

難易度の高い施錠は避ける

宅配ボックスの施錠には、ダイヤル式南京錠ワンプッシュ式など様々ありますが、あまり難易度の高い施錠はオススメしません。 配送員の方が少しミスをしてしまったら受け取りトラブルになるような、難解な施錠方法は避けましょう。 例えば、荷物を入れたらワンプッシュで施錠ができ、その後専用の鍵で開けるようなタイプが簡単でオススメです。

おすすめの宅配ボックス3選

続いては、販売実績があるオススメの宅配ボックスを3商品ご紹介します。

簡易型宅配ボックス「OKIPPA」

OKIPPA

引用:OKIPPA

近年、簡易型の宅配ボックスとして人気を集めている「OKIPPA」。ドアノブに吊るすだけの簡単な宅配ボックスですが、2リットルのペットボトルが18本入るほどの容量があります。

また、スマホのアプリと連携して宅配の完了を教えてくれるのも嬉しいポイント。防犯性能も高く、専用の南京錠が付属してきます。 値段は月額タイプで月297円、買い切りタイプで4,980円とお手頃な価格です。

OKIPPA

引用:OKIPPA

大容量設置型宅配ボックス「ルスネコボックス」

ルスネコボックス」は大容量の設置型宅配ボックスです。 『宅配業者が選ぶ配達先に使ってほしい宅配ボックス』でNo1に選ばれ、配達員さんからも重宝されています。 ルスネコボックスの魅力は、なんといっても容量の広さ。高さ80cmとコンパクトながら、複数の大きなダンボールを楽に入れることができます。 固定しないことも可能ですが、コンクリートに固定することで防犯性が向上します。

宅配ボックス付きポスト「Le-grand」

Le-grand(ルグラン)」は、ポストと宅配ボックスが一体となった設置型の宅配ボックスです。 宅配ボックスとしての容量はしっかりと確保しつつ、ポストとしての役割も兼ね備えているため、普通の宅配ボックスよりもお洒落な見た目になっています。

玄関を彩るアイテムとしても優秀で、自宅に設置する方が増えています。

参考 【2021】売れ筋のおすすめ宅配ボックス15選!徹底調査比較 – ガチ比較!com【2021】売れ筋のおすすめ宅配ボックス15選!徹底調査比較 – ガチ比較!com

【注意】宅配ボックスに荷物を入れてくれないことがある?

実は、宅配ボックスを設置したとしても、業者さんが荷物を必ず入れてくれるとは限りません。 このトピックでは、「例外的に宅配ボックスで受け取れないケース」を解説します。

設置した宅配ボックスを100%使いこなせるように、ぜひご確認ください。

郵便局からの郵送物

郵便局からの郵送物は、基本的に対面での受け取りが求められます。普通の配達物とは異なり、よりパーソナルな荷物を取り扱うため、届け先に本人が住んでいるかを確認しなくてはいけないのです。

郵便局からの荷物を宅配ボックスに入れてほしい場合は、事前に郵便局へ「指定場所配達指定」の申請をする必要があります。 詳しい手続き方法は、下記の日本郵便ホームページからご確認ください。

参考 宅配ボックス等への配達(指定場所配達)のご利用方法 - 日本郵便宅配ボックス等への配達(指定場所配達)のご利用方法 - 日本郵便

表札を出していない

家先に表札を出していない場合、対面での本人確認を求められるケースが多くなります。 宅配ボックスは、届出先が間違っていないことが前提で使用されるため、表札を出していないと宅配ボックスに荷物を入れてもらえない可能性があるのです。

宅配ボックスを設置する場合は、必ずセットで表札も設置しておきましょう。

食品(特に生モノやチルド)

食品を宅配ボックスに入れるのは禁止されていませんが、配送員が宅配ボックスへ入れるのをためらう場合があります。 特に生モノは、宅配ボックスで放置される可能性を考えると、入れずに持ち帰るケースが多いようです。

食品が届く場合はなるべく直接受け取りできるタイミングで依頼をすれば、再配達を防ぐことができます。

新築の宅配ボックスについてのまとめ

本記事では、新築における宅配ボックスの必要性や、宅配ボックスの選び方などをご紹介してきました。 お互いが気持ちよく引き渡し、引き取りを行うために、簡易的なものでも良いので宅配ボックスを設置してみましょう。

なお、埋め込み式の宅配ボックスを使う際は、設計段階で相談する必要があるのでご注意ください。 再配達率を減らし、スムーズな配送を実現させましょう。

著者情報

コノイエ編集部

コノイエは、東京都港区に本社を置く株式会社アールアンドエーブレインズが運営するオウンドメディアです。累計80,000人以上が利用する「解体無料見積ガイド」の姉妹サイトとして、住宅関連コンテンツを発信しています。人が生活する基本となる「衣・食・住」の中でも、コノイエでは「住」にフォーカスして独自の情報をお届けします。

監修

中野達也

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事
解体工事業登録技術管理者
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)研究会員
一般社団法人東京都建築士事務所協会 世田谷支部会員

静岡県出身。日本全国の業者1,000社超と提携し、約10年間で数多くの現場に関与。自身でも解体工事業登録技術管理者としての8年間の実務経歴を持つ。現在では専門家として、テレビ番組をはじめとする多数メディアに出演。これまでに一般家屋はもちろん、マンション、ビルなど様々な建物の取り壊しに従事し、工事を行いたい施主、工事を行う業者の双方に精通している。また、大手から中小まで様々な規模の住宅メーカーへの販促支援、コンサルティング事業に携わり、住宅購入者心理の理解を深める。家を「壊す」ことと「作る」ことの専門家として、全国の提携パートナーと共に家をとりまく様々な問題に取り組んでいる。

出演メディア
ひるおび!(TBS系列)、情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)、バイキングmore(フジテレビ系列)、他多数...

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