新築一戸建てへの引っ越し前に必要な準備

新たな土地で新築一戸建ての購入を決めたあと、新築一戸建てに引っ越すにはどんな流れで準備すればよいのか、具体的にイメージができない人も多いのではないでしょうか。

今生活している住宅から引っ越すだけならそのままゴッソリ荷物をまとめていけば問題はないだろうと想像する人も多いかもしれませんが、新たな新築一戸建てへの引っ越しには、ライフラインの手続きや、住所変更など、見落としがちな細かい各種手続きなどの準備もたくさんあります。

今回は、現在の住まいから、新たな土地の新築一戸建てへの引っ越しの準備に必要なことをおさえ、全体スケジュールの流れや、荷造りや梱包の仕方、何を購入しておくべきなのかをご紹介します。

新築一戸建てへの引っ越しの段取り

今まで住んでいたマンションや住宅から、新たな土地の新築一戸建てに引っ越しをするという方は、新築一戸建てへの引っ越しの準備や段取り、必要になる手続きなど、決めるべきことが多い分、戸惑うことも多くなると思います。

そこで、新築一戸建てに引っ越しする際に、効率よく準備を進めるために、全体のスケジュールや注意点を把握しておきましょう。

新築一戸建てに引っ越すときの大まかな流れ

新築一戸建ての購入が決まったら、次はいよいよ引っ越しの準備です。 引っ越しが決まったら、1カ月前には準備の段取りを組みましょう。

時間だけでなく、心にもゆとりをもつことは、余分な支払いが発生したり、各種手続きでの不備で、何度も役所に通うようなミスも防ぐことに繋がると思います。

引っ越しを決めた直後 現住居が賃貸の場合は、解約連絡をして、引っ越し会社の見積もりを取る。退去の場合は早めに貸主に伝えないと契約上家賃1カ月分損することもあるので注意する。
引っ越し1カ月前 引っ越し日、引っ越し業者を決める。新築の場合、世間一般的に吉日を選ぶことが多い。
可能であれば平日や忙しくない時期を選ぶと値引き交渉に応じてもらえる可能性もある。
引っ越し3週間前 家具・家電のうち、新居に運ぶものを決め、不用品は処分を検討する。荷物を減らせば引っ越し代も節約できる。
カーテンやエアコンなど、住居によって変わる家電や家などは、早めにお店に行って引っ越しに間に合うように購入しておく。
引っ越し2週間前 引っ越し前の手続きと荷造りを始める。荷造りはすぐに使い物を先に梱包し、ダンボールには運び先の部屋名や詳細を書いておく。
引っ越し前日 近隣に挨拶を済ませ、現金や手荷物をまとめる。新築一戸建ての場合、引っ越し祝いをもらうことも多いのでそのお返しも準備。
引っ越し当日 引っ越し作業に立ち会い、新居での荷解きを始める。ワックスをかけるなら先に行う。
引っ越し後 引っ越し後の手続きをする。
市区役所への届け出(入居届)、梱包資材の返却、近所への挨拶なども忘れずに。

新築一戸建てに引っ越しをすると、部屋数が増えることが多く、エアコンや家具の買い足しなども考えられるので、取り付け費用なども事前に見積もりを取っておくと安心です。

新築一戸建てに引っ越す際に必要な手続き

新しい土地への新築一戸建てへの引っ越しが決まったら、住所変更など特定の手続きをしなければならないことがたくさんあります。漏れがないようにチェックして計画的に行っていきましょう。

新築一戸建てに引っ越す前に必要な手続き

現住居の管理会社に退去の連絡 駐車場を借りている場合は、解約の連絡を忘れずにする。
不用品を売る・処分 リサイクル業者もしくはフリマアプリを利用するのも手段。粗大ゴミの処分は専門業者に依頼。
必要な資材を手配 引っ越し会社に依頼、またはスーパーなどでダンボールをもらう。
固定電話・携帯会社
インターネットの移転を手配
電話回線・プロバイダ事業者で手続き方法を確認。
携帯会社への住支変更登録も。
転出届・転校届 現住所のある役所で手続き(引っ越し14日前から受付)。 転出証明書を準備・在学中の学校長に提出
印鑑登録の廃止 転出届を提出するときに印鑑登録の廃止申請と印鑑登録証の返還。 現住所の役所に行き、印鑑登録証と廃止する印鑑が必要。
国民健康保険の資格喪失届 国保に加入の場合、現住所の役場で資格喪失の手続き(引っ越し前後の14日以内)。保険証、印鑑、顔写真付き身分証明書が必要。(本人以外の手続きには、委任状と代理人の身分証明書)
その他住所移転に関する連絡 ①ガス・電力・水道局 ②NHK・ケーブルテレビ  ③郵便局の転送手続き ④携帯電話会社

新築一戸建て引っ越し当日に必要な手続き

現住まいの明け渡し 管理会社の立ち会いが必要。
ガス・電気・水道の開通 ガスは開栓に立ち会いが必要なのであらかじめ連絡しておく。

新築一戸建て引っ越し後に必要な手続き

転居届・転入届・転入学届け 転出証明書・印鑑を準備し、新居のある役所で手続き(引っ越し日から14日以内)。在学証明書・転入学願いなどを準備し、役所もしくは学校で手続き。
国民健康保険の住所変更、
加入・国民年金の住所変更
国民健康保険証・印鑑を準備し、新居のある役所で手続き(引っ越し日から14日以内)。
印鑑登録 登録する印鑑・身分証明書を準備、新居のある役所で手続き(引っ越し日から14日以内)。
運転免許証の住所変更 運転免許証・住民票・印鑑などを準備し、管轄の警察署・運転免許試験場で手続き。
自動車の登録変更
車庫証明の発行
新居を管轄する陸運支局で手続き(引っ越し日から14日以内)。

役所での手続きには、新築一戸建てへの引っ越しから「14日以内」の届出が必要などの期限が決まっています。他にも、自動車を保有している方は車庫や駐車場の転入手続きを警察署に申告したり、飼い犬がいる場合は、保健所に登録続きをする必要などもあります。

地域によって違う場合もありますので、引っ越し前に確認をしておくようにしましょう。

引っ越し業者の選び方と見積もりの仕方

新築一戸建てに引っ越すにあたり、新しい家具や家電を新調するなど、引っ越しの準備で必要になるお金はたくさん…。せめて引っ越しにかかる費用だけでもできるだけ抑えておきたいですよね。

そこで、新築への引っ越しを業者に依頼する場合、数多くある引っ越し業者の中から、より安くて安心な業者を選ぶにはどのように選んだら良いかをご紹介します。

賢い引っ越し業者の選び方

新築一戸建てへの引っ越しを引っ越し業者に依頼する場合、複数の会社に見積もりを依頼して相見積もりをとりましょう。インターネット上でたくさんの会社に一括で見積もりを依頼できるサービスを活用すれば、様々な業者の見積もりを入手することがで、比較もしやすいので便利です。

大手の引っ越し業者は特殊家具の扱いにも慣れており、充実した丁寧なサービスを受けられるメリットがあります。また、中小の引っ越し業者は、比較的に料金がリーズナブルで値段交渉がしやすいというメリットがあります。

安さや規模に関係なく、担当者の方の人柄なども判断材料にして、自分が信頼できる引っ越し業者を選びましょう。

引っ越しの見積もりの注意点と節約のコツ

新築一戸建てへの引っ越しは、時期や荷物の量によっても金額が変わります。引っ越し料金は5~1月までの通常期と、2~4月の繁忙期とでは、繁忙期の方が3割程度は高くなります。 土日も比較的料金が上がりやすい傾向にあるので、平日に調整することで費用が更に抑えられるかもしれません。

また、不用品を捨て、家の中の荷物を減せば新築一戸建てへの引っ越しの費用も減らせることができ、手間も省けます。最近の一戸建ては、収納スペースが増えている傾向もあるので、収納ケースやつっぱり棒など不要になってくる場合もあるので、引っ越し先の新築一戸建てで使わないと思われるものは処分しておきましょう。

引っ越し業者同士の見積もりを比較、競合させることで引っ越し費用は安くできます。値引き交渉の材料になるので、必ず数社で引っ越しの見積もりをしておきましょう。見積もり金額のズレを防ぎ、確実に見積もってもらうためには、実際に引っ越し業者に家に来てもらうことをオススメします。

見積もり時に準備するべき必要な情報

スムーズに引っ越し業者に見積もり依頼の作業をするために準備しておくべき情報を整理しましょう。

  1. 新築への引っ越し時期や希望日
  2. 現住所や新居の情報(建物の種類や、間取り、駐車スペースの有無など)
  3. 大型家具、家電の種類とその数
  4. ピアノなどの特殊な荷物や、現住居に搬入の際に苦労した荷物があるか確認

「途中で荷物が破損したらどうなるか?」「追加料金はどんな場合に必要か?」など、万一の場合の対応について、見積もりを依頼した引っ越し業者に同じ質問をあえてしてみるのもいいと思います。

新築一戸建ての引っ越し先で必要な購入物と作業

予算も限られている中での新築一戸建てへの引っ越しでは、なるべく無駄な出費は減らしたいですよね。必要性を感じて買ったものの、使わなかったというような無駄遣いをなくし、逆に購入せずに引っ越し後に困ってしまうという見落としもないように事前に準備をしておきましょう。

では、新築への引っ越しで準備しておきたい道具や雑貨を確認します。

  • 荷解きをする際に使用する道具

    はさみ、ボールペン、メモ帳、ティッシュ、タオル、ガムテープ、メジャー、しばり紐、ゴミ袋などの簡単な文具や掃除道具は、すぐに分かるように他の荷物とは別に準備しておくと便利です。

  • 家具や家電の準備と設置

    照明やカーペットなどのラグ、カーテンなどは、予め設置しておくと防犯的にも安心です。意外と高いものなので、余裕を持って選ぶ時間を持つためにも事前に準備しておことをおすすめします。また、荷物搬入の際に、床などをキズをつけないようにするためのパットも準備しておくといいかもしれません。

    ソファなどは、実際に新築一戸建てに暮らしてみて、どの程度のスペースを占有するか確認してから買えばよかったという人が多いようです。

    家具や食器などは、アウトレットを利用する手段もあります。購入後に保管をしてくれるお店もあるので上手にお店の使い分けをしてみてください。

新築一戸建てへの引っ越しに伴うご近所への挨拶

新しい土地で新築一戸建てを構えて生活を始めるにあたり、ご近所さんとは長い付き合いになることを心しておきましょう。新築一戸建てへの引っ越し前にも、ご近所や大家さんへの挨拶をしておくと、ご近所付き合いもスムーズにいくと思います。

また、近隣の方だけではなく、地区の会長さんなどへのご挨拶も忘れずにしましょう。「ゴミ捨て」や「町内会」などの機会もあるので、それなりに気を遣うことが大事です。

引っ越しの粗品の予算としては1,000円~2,000円程度で、お菓子やタオル、洗剤などの日用品などが定番のようです。

特に子どもがいる家庭の場合は、防犯の意味でも地域住民との関わり方は重要となると思いますので、交流を深めておくと良いでしょう。

新築の引っ越し準備についてのまとめ

今回は、新築一戸建てへの引っ越しのときに準備しておくべきことをご紹介しました。

引っ越ししてから困らないためにも、新築一戸建てへの引っ越しまでの流れを確認して、引っ越し前と後にやるべきことをリスト化しておくと、手続き等にも見落としなく、スムーズに引っ越し準備に取り掛かることができると思います。

引っ越し費用でも損することがないように、引っ越し業者の選び方や、節約ポイントを参考にしてみてくださいね。 心にも時間にも余裕を持って、新築への引っ越し準備にとりかかりましょう。

著者情報

コノイエ編集部

コノイエは、東京都港区に本社を置く株式会社アールアンドエーブレインズが運営するオウンドメディアです。累計80,000人以上が利用する「解体無料見積ガイド」の姉妹サイトとして、住宅関連コンテンツを発信しています。人が生活する基本となる「衣・食・住」の中でも、コノイエでは「住」にフォーカスして独自の情報をお届けします。

監修

中野達也

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事
解体工事業登録技術管理者
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)研究会員
一般社団法人東京都建築士事務所協会 世田谷支部会員

静岡県出身。日本全国の業者1,000社超と提携し、約10年間で数多くの現場に関与。自身でも解体工事業登録技術管理者としての8年間の実務経歴を持つ。現在では専門家として、テレビ番組をはじめとする多数メディアに出演。これまでに一般家屋はもちろん、マンション、ビルなど様々な建物の取り壊しに従事し、工事を行いたい施主、工事を行う業者の双方に精通している。また、大手から中小まで様々な規模の住宅メーカーへの販促支援、コンサルティング事業に携わり、住宅購入者心理の理解を深める。家を「壊す」ことと「作る」ことの専門家として、全国の提携パートナーと共に家をとりまく様々な問題に取り組んでいる。

出演メディア
ひるおび!(TBS系列)、情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)、バイキングmore(フジテレビ系列)、他多数...

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