建て替えの際はご近所さんに挨拶しよう|のし紙や挨拶状の見本あり

建て替え前後の挨拶こそ、ご近所さんに誠意を伝えるチャンス!!

今住んでいる家屋を建て替えるときは、ご近所さんにきちんと挨拶しておきましょう。
工事中は、何かとご近所さんに迷惑をかけてしまうからです。

ただ、挨拶といっても、具体的に何をすればよいのか迷ってしまうかもしれません。
顔なじみのご近所さんが相手だからこそ、難しく感じてしまうものです。

そこで、この記事では建て替えで挨拶する場合に、事前に知っておきたいポイントについてご紹介いたします。

なお、のし紙や挨拶状のサンプルも載せておきました。どうぞご利用ください。

挨拶によってご近所さんにご協力をお願いする

建て替え前の挨拶には、2つの意味があります。

1つ目は、ご迷惑をお掛けすることへのお詫びと、ご理解・ご協力への感謝を伝える意味。
2つ目は、工事情報を提供して、ご近所さんの生活に対する影響を抑える意味です。

ご近所さんにご協力いただくためには、建て替え前の挨拶が欠かせません。

建て替え前の挨拶はトラブル回避のために必要

建て替え工事が始まったら、施主は仮住まいに引っ越します。
この間、ご近所さんとの細かいやり取りが難しくなるので要注意です。

建て替え工事、とりわけ最初の解体工事では、凄まじい騒音・振動・ホコリの飛散が発生します。
施工業者さんは影響を抑えるために厚手のシートを設置するといった対策を講じますが、ご近所さんの暮らしに対する影響を完全になくすことは不可能です。

だからこそ、建て替え前に挨拶回りを行い、「万全の対策を講じます。もし何かあった場合はすぐに対応いたします」とお伝えしておく必要があります。
事前に誠意ある対応をお約束しておくと、大きなトラブルを避けられるからです。

ご近所さんと良好な関係を保つために、建て替え前には必ず挨拶しておきましょう。

向こう三軒両隣と裏側三軒のお宅を中心に挨拶する

建て替えの挨拶を行う範囲は、工事の影響を受けやすい場所かどうかを基準にして決めましょう。
一般的には、自分の家を取り囲んでいる、向こう三軒両隣と裏側三軒のお宅には必ず挨拶します。

向こう三軒両隣と裏側三軒の例

向こう三軒両隣と裏側三軒の例。
黒色で示した家が、建て替えるご自宅です。

公園や空き地を挟んで反対側にあるお宅も、挨拶する範囲に含めてください。
工事現場との間にさえぎるものがない以上、騒音や振動の影響を受けやすいからです。

また、トラックなどが目の前を通ることになるお宅にも、挨拶しておくことをお勧めします。
トラックが道をふさいで自家用車の出入りを妨げたり、タイヤの泥で前面の道路を汚してしまったりする可能性があるためです。

挨拶を行うべき範囲

赤色のお宅には必ず挨拶しておきましょう。
住宅密集地の場合は、黄色のお宅も対象に含めるなど、広範囲に挨拶しておくと安心です。

なお、自治会の長といった地域の代表者にも挨拶しておきましょう。
挨拶しなかったお宅からの問い合わせが、自治会に行くかもしれないからです。

必ず施主自身もご挨拶に伺う

工事が始まると、施工業者さんが現場に出入りするようになります。
知らない施工業者さんが出入りするとなると、当然ご近所さんは不安に思うでしょう。

そのため、最近では解体業者さんやハウスメーカーなどの建築会社さんが、建て替えの挨拶を行うケースが多くなっています。

だからといって、施主が挨拶しなくてよいわけではありません。
施主みずから挨拶に出向くことが、最大限の誠意を伝える方法だからです。

もし施工業者さんから「すべて私たちにお任せください」と言ってもらえた場合でも、「ご近所さんとのお付き合いを大切にしているので、一緒に挨拶回りをしたい」とお伝えしましょう。

ご近所さんの立場になって挨拶のタイミングを考える

建て替えの場合、挨拶に行くタイミングは悩みどころです。
たしかに、タイミングに絶対的な答えはありません。

ですが、ご近所さんの立場になったつもりで考えてみると、ベストなタイミングが見えてきます。

建て替え前後の2回は挨拶が必要

建て替えに伴う挨拶の回数は、2回が目安です。

1回目は工事前。これからご迷惑をかけることを詫びる気持ちを伝えます。
2回目は工事が終わって再入居したあと。ご理解・ご協力に対する感謝の気持ちを表します。

解体工事と新築工事をそれぞれ別の業者さんが担当するケースであっても、挨拶は2回行えば十分です。
解体工事を始める前に、施主・解体業者さん・建築会社さんの3者で一緒に挨拶回りをしておくとよいでしょう。

なお、解体工事と新築工事の間で、新築工事の無事を祈る地鎮祭(じちんさい)を執り行う場合があります。
この地鎮祭のタイミングで、あらためて挨拶する方もいらっしゃいます。

しかし、わざわざ3回もご挨拶に伺うと、かえって他人行儀だと受け取られる可能性があります。
ご近所さんの時間をいただいてしまうことにもなるので、形式ばった挨拶回りを行う必要はないでしょう。

工事が始まる2週間前には挨拶を済ませておく

建て替え工事が完了するまでには、一般的に半年ほどかかります。
長期にわたって工事が続くだけに、早めにご近所さんへ予定をお知らせした方が親切です。

ちなみに、早めに挨拶を済ませておくのは、施主自身のためにもなります。
建て替え工事が始まる直前になると、仮住まいへの引っ越し作業に追われて忙しくなってしまうからです。

したがって、建て替え工事が始まる2週間前には挨拶を済ませておくとよいでしょう。

休日の昼過ぎから夕方までの間に挨拶するのが基本

挨拶回りは休日に行いましょう。
平日は、仕事で家を空けている方が多いからです。

また、挨拶に伺う時間帯は13~17時の間が望ましいと考えられます。
午前中は仕事の疲れで寝ていらっしゃる方が少なくないためです。

ご近所さんのスケジュールがある程度分かっている場合は、もちろん上記の時間帯以外でも構いません。

挨拶の際に持参するべきものは粗品と挨拶状

すでに触れた通り、建て替えの挨拶には2つの意味があります。
お詫びと感謝の気持ちを伝える意味工事情報を周知する意味です。

そこで役立つのが、粗品挨拶状です。
建て替え前の挨拶では、この2点を持参しましょう。

ちなみに、建て替え後の挨拶については、特に持参するべきものはありません。
建て替え前にお会いできなかったお宅に、粗品を持っていく程度です。

なお、粗品と挨拶状は施工業者さんが用意する場合もあります。
自分で準備する前に、施工業者さんに確認しておきましょう。

どなたでも気軽に使える粗品が一番喜ばれる

持参する粗品は、500~1,000円くらいの生活必需品が望ましいと考えられます。
高価なものや形に残るものをお渡しすると、かえって相手に気をつかわせてしまう可能性があるからです。

基本的には、無地の白タオルやラップ、スポンジ、高級ティッシュなどをお渡しするとよいでしょう。
これらは、どのご家庭でも必ず使えるものだからです。

石鹸や洗剤なども粗品として人気はありますが、相手の好みに合わない可能性もあるため注意が必要です。

菓子折りを贈りたい場合は、日持ちする柔らかいものにしておきましょう。
お渡しするタイミングが遅れたり、相手がご高齢だったりしても、あまり問題にならないからです。

なお、粗品には「ご挨拶」と書かれたのし紙を付けるのが一般的です。
以下に、のし紙の見本を載せておきます。参考にしてみてください。

外のし紙の見本

のし紙の見本。
なお、建て替えの挨拶で贈る粗品の場合、包装紙の外側にのし紙を付ける「外のし」にするのが一般的です。

挨拶状はご近所さんにとって貴重な情報源

建て替え工事をしている最中はホコリが舞うので、洗濯物が干せません。
また、窓を閉めていても我慢できないほど大きい騒音や振動が伝わってくると、家に居られないでしょう。

そのため、ご近所さんは工事を行っている時間帯を避けて、洗濯したり出かけたりしたいと思うはずです。

そこで役に立つのが工事情報です。
工事情報は、ご挨拶に伺ったときにお知らせするのが一般的です。

ただし、口頭でお知らせしただけでは、どうしても抜け・漏れが発生してしまいます。
のちに言った言わないのトラブルにつながる危険も考えられます。

ですから、必要な情報はすべて挨拶状に載せておきましょう。
ご不在で挨拶できなかった場合でも、ひとまず投函してお知らせしておくことができます。

もし挨拶状をご自身で作る場合は、以下のテンプレートをご利用ください。(必要に応じて行間をお空けください)

令和○年○月吉日

ご近隣の皆様へ

田中 太郎

建て替え工事のご挨拶

拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。

この度、自宅を建て替えることになりました。
つきましては、工事期間中に騒音や振動等で皆様に多大なご迷惑をおかけすることもあるかと存じます。工事には細心の注意を払いますので、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

敬具

工事名称:田中邸解体工事・新築工事
工事場所:○○市○○区○○町○番地の○
発注者:田中 太郎

工事期間:令和○年○月○日~令和○年○月○日
(雨天等により工事が遅延する場合があります)
工事時間帯:午前○時~午後○時
工事を行わない日:日曜日・祝日

施工業者:株式会社○○
所在地:○○市○○区○○町○番地の○
担当者:鈴木 次郎
連絡先:○○○-○○○-○○○○

以上

※解体業者が建築会社の下請けではない場合は、両社とも記載する。

まとめ

この記事では、建て替えで挨拶する場合に、事前に知っておきたいポイントについてご紹介いたしました。

建て替え前の挨拶には、お詫びと感謝の気持ちを伝える意味工事情報を周知する意味があります。
向こう三軒両隣と裏側三軒のお宅を中心に、粗品と挨拶状を持参してご挨拶に伺い、ご協力をお願いしましょう。

建て替え工事を行うと、どうしてもご近所さんに迷惑をかけてしまいます。
それだけに、ご近所さんから「協力してあげよう」と思っていただけるような、気持ちの良い挨拶をすることが大切です。

まずは、施工業者さんに建て替え前後で挨拶したいことを伝え、挨拶する範囲・タイミング・挨拶状・粗品などに関して話し合ってみてください。