家を建て替えるなら、解体前に不要なゴミを処理して家の中をからっぽにする必要があります。 ただ、家の中を「からっぽ」の状態にするには大量のゴミを処理しなければなりません。
当然、色々な疑問が出てくるかと思います。
「このゴミってどう処理したらいいの?」
「自分でゴミの処理しないとダメ?」
「解体前に残していいモノってあるの?」
「処理費用を抑えるポイントは?」などなど。
本記事は、そんな疑問をお持ちの方が建て替え前のゴミ問題を解決できるよう作成しました。参考にしていただければ幸いです。
解体前に知っておきたい!ゴミの定義
一般的にゴミとは、価値に関わらず本人が所有する意思を放棄したモノを指します。そして、ゴミは「不用品・不要品」、「残置物(ざんちぶつ)」、「廃棄物(はいきぶつ)」の3つに分類されます。
不用品、不要品
「ふようひん」は漢字の書き方で意味に若干の違いがあります。
不用品は使用できず壊れているモノを指し、不要品は使用可能でも本人にとって不要なモノを指します。不要品なら捨てずに誰かに売ることもできますね。
残置物
残置物とは、解体業者に家の解体費用を見積もってもらう時に家の中に残っているゴミを指します。家の中に残っているゴミとは、壁等に固定してある「家と一体化したモノ以外」のゴミのことです。
例えば、造り付けの家具や棚、収納スペースなどは基本的に動かせません。 なぜなら、あらかじめ部屋の壁等に固定して、備え付けられているためです。
解体時、家の中にゴミが残っている場合は見積もり金額に「残置物撤去費用」が含まれるので注意しましょう。
廃棄物
日常生活等に伴って排出、廃棄されるゴミを廃棄物と言います。解体業者はゴミを廃棄物と呼ぶことが多いので覚えておきましょう。
なお、解体工事では廃棄物(ゴミ)を大きく分けて産業廃棄物と一般廃棄物に分類します。
産業廃棄物とは、解体工事に伴って出る20種類のゴミのことです。
対して、一般廃棄物は廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく産業廃棄物以外のゴミを指します。
産業廃棄物以外のゴミとは、簡単に言うと私生活で出るゴミのことです。私生活以外の会社で出るゴミや家を取り壊す際に出るゴミは、産業廃棄物に該当します。
産業廃棄物と一般廃棄物で処理費用は異なる
原則、ゴミが産業廃棄物なのか一般廃棄物なのかで処理する人や処理費用は異なります。解体前に産業廃棄物と一般廃棄物の違いについて確認しておきましょう。
産業廃棄物
産業廃棄物は、解体工事のような事業活動に伴って出る廃棄物のうち「廃棄物処理法」で規定された20種類の廃棄物のことです。 なお、20種類の廃棄物に含まれるのは以下の廃棄物です。
- 燃え殻
- 汚泥
- 廃油
- 廃アルカリ
- 廃プラスチック類
- ゴムくず
- 金属くず
- ガラスくず及び陶磁器くず
- 鉱さい
- コンクリートの破片等
- ばいじん
- 紙くず
- 木くず
- 繊維くず
- 動植物性残さ
- 動物系固形不要物
- 動物ふん尿
- 動物死体
- その他、産業廃棄物を処分するために処理した廃棄物
産業廃棄物を処理するのは、解体業者です。
そのため、解体工事の依頼主は解体業者に産業廃棄物の処理費用を払う必要があります。
一般的に産業廃棄物の処理費用は種類ごとに1トンあたりの金額で見積もられます。
例えば、関東地方の木くずの処理費用は1トンあたり1万4,000円が相場。1トンあたりの最低価格は7,500円で最高価格は4万2,000円です。
なお、処理費用は解体工事の場所によっても異なります。より詳しい産業廃棄物の処理費用相場が知りたい方は、下記のサイトをご確認ください。
参考 全国産業廃棄物処理費用・相場全国産業廃棄物処理費用・相場一般廃棄物
産業廃棄物以外のゴミは一般廃棄物です。また、家庭から出るゴミは家庭廃棄物と呼ばれ、一般廃棄物に含まれます。 具体的な家庭廃棄物は下記のとおりです。
家庭廃棄物 | |
---|---|
可燃ゴミ | 残飯等の生ごみ、ちり紙、新聞、雑誌等の紙くず、木くず、衣類など |
有害ゴミ | 有害物質が含まれるゴミ(乾電池、蛍光灯など) |
家電4品 | 冷蔵庫・冷凍庫、エアコン、テレビ、洗濯機・衣類乾燥機 |
粗大ゴミ | 大型の電化製品、家具、布団、カーペットなど |
その他 | パソコン、自動車など |
家庭廃棄物(一般廃棄物)は原則住民が処分しますが、無料で捨てられることも多いです。
一般廃棄物(家の中のゴミ)はそのままでも可
解体時、解体業者に家の中のゴミを残したまま工事を依頼しても問題ありません。
なぜなら、前述でお話しした通り解体工事の見積り金額に「残置物撤去費用」が含まれるためです。
一軒家の場合の残置物撤去費用の相場は約15万円~30万円で、1立方メートルあたりの金額で算出されるのが一般的です。
ただし、具体的に残置物撤去費用がどのくらい発生するかは、「ゴミの種類」や「どのくらいゴミが散乱しているか」により異なります。
例えば、エアコンなどの家電4品を解体業者に処理してもらう場合、通常は追加料金が発生します。なぜなら、家電リサイクル法によりリサイクル料金が発生するためです。
また、荷物が搬入しにくい場所に大型のゴミがある場合は、ゴミを運び出すための負担がかかるため人件費として加算されます。
なお、解体業者が一般廃棄物収集運搬業許可を持っている場合は下記のように解体業者のホームページに掲載されています。
有限会社八栄興業。東京都にある一般廃棄物収集運搬業許可がある解体業者です。
画像引用:会社案内|有限会社八栄興業
費用を抑えたい方、法律に遵守したい方は、住宅に備え付けのモノ以外は家の中を事前にからっぽにしておきましょう。
費用を抑えたいなら家の中をからっぽにしよう
まずは、家の中にあるモノを見渡して「仮住まい先に持って行くモノ」と「仮住まい先に持って行かないモノ」に分けてください。分け方は、下記のように仮住まい先の状況を考えるのがポイントです。
- 仮住まい先に家具、家電は付いているか
- 仮住まい先の広さはどのくらいか
- 仮住まい先と今の家との距離はどのくらいか (引っ越し代はいくらになりそうか)
次に、仮住まい先には持って行けないけど建て替え後に使いたいモノと仮住まい先でも建て替え後にも使わない不要なモノに分けます。 最後に、不要なモノの中からゴミとして捨てるモノと買取などの他の方法で処理するモノに分けましょう。
具体的な処理方法については、「自分で処分するなら?迷いやすいゴミの処分方法」、「処分以外なら?ゴミ処理費用を抑えるポイント」で解説しています。
仮住まい先に持って行けないモノは一時保管
仮住まい先に持って行けないけど「建て替え後に使いたいモノ」がある方は、荷物の一時保管サービスやトランクルームをご利用ください。
一時保管サービスとは、主に引っ越し業者が倉庫などで一時的に荷物を預かるサービスのことです。 また、トランクルームとは収納スペースをレンタルできるサービスのことで、主にトランクルーム専門業者が提供しています。
引越し業者とトランクルーム専門業者の利用は、次のようにメリット、デメリットがあります。
引越し業者に頼むべきかトランクルーム専門業者に頼むべきか迷ったら、参考になさってください。
引越し業者
メリット | 1回の手続きで荷物の引き取り、保管、発送ができる |
---|---|
業者が梱包し搬入してくれる | |
引越し料金に含まれる場合がある | |
デメリット | 自由に荷物の出し入れができない |
温度、湿度が調整されていない場合がある |
トランクルーム専門業者
メリット | 荷物の出し入れが自由 |
---|---|
追加料金がない | |
温度、湿度の調整がされている | |
デメリット | 会員登録費、事務手数料、盗難保険料、火災保険料、敷金、礼金などが発生する |
自力で搬入する必要がある | |
解約時に手数料がかかる |
自分で処分するなら?迷いやすいゴミの処分方法
不要品をゴミとして捨てる場合は、モノによって捨て方が違ってきます。そこで、下記では比較的迷いやすいゴミの捨て方についてご紹介します。
なお、エアコン、蛍光灯、電球、備え付けのガスコンロなどは、取り外すのを忘れがちですが一般廃棄物です。処分費用を抑えたい方は、家の解体前に事前に外し処理しておきましょう。
家電4品(エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビ)
家電リサイクル法により、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビは粗大ゴミとして処分できません。経済産業省が推奨する処分方法は引き取りで、大きく分けて次の3つです。
・製品を購入したお店か買い替えるお店に引き取りを依頼
「使わなくなった家電のリサイクル」を依頼してください。お店によって引き取り方法が異なります。
・処分のみで購入したお店が分からない場合は、市区町村の案内する方法で処分する
市区町村ごとで方法が異なりますので、市区町村のホームページ等で確認しましょう。
・郵便局振込方式で料金を支払い、指定引取場所に直接持ち込む
メーカー名、テレビの場合は画面サイズ、冷蔵庫・冷凍庫の場合は内容積を書いたメモを持って郵便局へ行ってください。
参考 3秒でえらべる家電の捨て方|一般財団法人 家電製品協会3秒でえらべる家電の捨て方|一般財団法人 家電製品協会上記の方法で家電4品を引き取ってもらうには、リサイクル料金と収集・運搬料金がかかります。ただし、直接持ち込める場合は収集・運搬料金がかかりません。
なお、指定引取場所に直接持ち込む場合でエアコンの取り外しが済んでいない方は、「家電量販店」や「エアコン専門業者」、「引越し業者」などのプロに取り外しを依頼してください。
自分たちで取り外すことも可能ですが、安易に素人が取り外すと故障や事故のおそれがあります。
リサイクル料金はメーカーごとに料金を設定しています。また、収集・運搬料金は販売店ごとに異なります。収集・運搬料金については各販売店やお住まいの市区町村にご確認ください。
リサイクル料金は下記を参考にしてください。メーカーが定めたリサイクル料金(2022年)の目安です。
エアコン | 990円 |
---|---|
テレビ(ブラウン管式 15型以下) | 1,320円~1,870円 |
テレビ(ブラウン管式 16型以上) | 2,420円~2,970円 |
テレビ(液晶・プラズマ式15V型以下 ) | 1,870円 |
テレビ(液晶・プラズマ式 16V型以上) | 2,970円 |
冷蔵庫・冷凍庫(内容積170L以下) | 3,740円 |
冷蔵庫・冷凍庫(内容積171L以上) | 4,730円 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 |
参考:再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)|一般財団法人家電製品協会
なお、正確なリサイクル料金は下記、「一般社団法人家電製品協会」のサイトをご確認ください。
参考 再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金) | RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金) | RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター粗大ゴミ
家電4品以外の家具、寝具、電化製品、自転車などが該当します。ただし、多くは一辺の長さが30cmを超えるなどの規定があります。
ゴミが粗大ごみかどうかは下記、「ごみサク」をご確認ください。 市区町村ごとに「ごみの分別方法」が検索できます。
参考 ごみサクーあなたの街のごみ分別辞典ーごみサクーあなたの街のごみ分別辞典ー処分方法はお住まいの地域によって異なりますが、家電4品と同様に回収してもらうのが一般的。
回収してもらう場合は、粗大ごみ受付センター(東京都の場合)や市区町村などへ事前に電話、インターネット、FAX等で申し込む必要があります。
申し込みから回収日までは2~3週間ほどですが、2月~4月の引っ越しシーズンなどは通常より回収に時間がかかります。
なお、下記は一般的な回収までの流れです。
↓
指示された料金分のチケットを購入
↓
粗大ゴミにチケットを貼って自宅近くの回収場所へ運ぶ
※自治体によっては、回収当日の午前8時以前に出すことが禁じられている場合があります。
ガスコンロ
ガスコンロは、粗大ゴミとして出すのが一般的です。 ただし、家に付いているガスコンロを自分で取り外せるかはガスコンロの種類により異なります。
ガスコンロがテーブルコンロの場合は、自分で取り外し可能です。 ガスの元栓を閉めてから、ガスコンロに繋がっているホースを抜きましょう。
なお、ホースの中にもガスが残っている場合があります。ホースをガス栓から抜く際は、コンロの火をつけて火が自然に消える=ガスを全て出し切ったのを確認してから抜いてください。
対して、キッチンに組み込まれているガスコンロの取り外しはガス工事が必要です。 ガス工事は、ガス工事をする資格がある者がしますので自分でせず業者に依頼しましょう。
電球
電球は、燃えないゴミや有害ゴミとして捨てられることが多いです。
ただし、大量に電球や蛍光灯を捨てる際は、ゴミ袋代を考慮して電球の回収ボックスを利用する方も多いです。
なぜなら、通常は家電量販店などに電球の回収ボックスが設置されており無料で使えるからです。※お住まいの地域によってはない場合もあります。
蛍光灯の回収は行っていますか?店頭の回収ボックスにて、回収を行っております。
ぜひ、お近くに家電量販店がある方はホームページや電話で確認してみてください。当然ですが蛍光灯や電球を取り外したら暗くなります。取り外しは明るいうちに引っ越し前や解体前の最後にしましょう。
スプレー缶
スプレー缶は、引火のおそれがあるため中身を使い切って捨てるのが一般的です。
まずは、中身が残っているか缶を手で振って音を確認してください。「シャカシャカ」といった音がする場合は、中身が残っているおそれがあります。
中身を出す方法は、大きく分けて次の3つです。
穴あけ器で穴を開ける
※穴あけ器は、ホームセンターなどで購入してください。
新聞紙などの紙類に吸い込ませる
スプレー缶は、ガス抜き用のキャップやボタンがついている場合がほとんどです。商品に記載された使用説明を確認して、キャップやボタンがあるか確認しましょう。 なお、ガス抜き用のキャップやボタンの使用例は下記サイトをご確認ください。
参考 ようこそ(社)日本エアゾール協会のHPへようこそ(社)日本エアゾール協会のHPへキャップ等がある場合は、人のいない屋外で中身を出しましょう。中身を出す際は、新聞紙などの紙類に吸い込ませると引火のリスクを軽減できます。
ガス抜き用のキャップやボタンなかった場合は自治体に相談してください。
なぜなら、自分で穴を開ける必要があるかは自治体によって異なるためです。以下のように、自治体のホームページなどを確認すると「穴を開けることはおやめください」などと記載されている場合があります。
※カセットボンベやスプレー缶に穴を開ける必要はありません。中身を使い切れない場合や大量にある場合みなとリサイクル清掃事務所までご相談ください。缶に穴をあけることは大変危険ですのでおやめください。
なお、自分で穴を開ける場合はホームセンターなどで購入した専用の穴あけ器を使ってください。キリなどで無理やり穴を開けると、中身が一気に出てしまうなどで引火のおそれがあります。
中身を使い切るか捨てたら、透明な袋に入れて各自治体の指定日に捨てましょう。ただし、正確な出し方は各自治体の指示に従ってください。
処分以外なら?ゴミ処理費用を抑えるポイント
ゴミは、家電などのモノによっては捨てるだけでもお金がかかってしまいます。 そこで、下記では不要品などのゴミ処理費用を抑える4つのポイントをご紹介します。
引っ越し業者の建て替えプランを利用する
建て替えプランとは、引っ越し業者が行う「仮住まい先への引っ越し」と「仮住まい先から建て替え後の新居への引っ越し」を一つにまとめたプランのことです。 2回分の引っ越しを一つの業者に任せられるため、通常より引っ越し料金が安くなる場合があります。
また、建て替えプランの中には一時的な荷物を保管する「一時保管サービス」があるのが一般的です。
さらに、業者によっては建て替えプランの中に不要品の買取や処理サービスが含まれている場合も。つまり、無料で不要品を引き取ってもらえるケースやモノによっては買取をしてもらえるケースがあるということです。
そこで、下記では建て替えプランの中に「不要品の買取または処理が含まれている」引っ越し業者を3つ、厳選してご紹介します。
なお、前提として引っ越し業者での不要品回収は状態により有料となること、買取の場合は値段がつかないケースがあることをご承知おきください。プラン名は業者により異なります。
ヴォイス引っ越しセンター
画像引用:建て替え&リフォーム引っ越しまるごとパック編|ヴォイス引っ越しセンター
埼玉県にあるヴォイス引っ越しセンターは、建て替えプランの中に「不要品の処理」、「リサイクル品の買取」、「使用済みダンボールの引き取り」などが含まれています。
不要になった粗大ゴミの引き取りは、家電4品以外は基本的に無料です。※一部例外もあります。
また、荷物の一時保管は3.5畳分で5ヶ月間無料だそうです。
その他、建て替えに伴い親族同士で同居する場合は「基本運賃15%オフ」のサービスがあります。
東都引っ越しセンター
画像引用:リフォーム・建て替え引っ越し|東都引っ越しセンター
福島県に本社がある東都引っ越しセンターは創業30年以上。 引っ越しの際には専用の保護資材で家財道具の梱包をしたり、新居の壁や床などを保護資材でカバーしたりしています。
また、建て替えプランのオプションとして不要品の買取や処分が含まれています。
買取や処分費用、オプション費用については、お見積もりを依頼する際にご確認ください。
なお、お見積もりは無料です。
フコクロジスティクス(ハトマークの引っ越しセンター)
画像引用:引越しリサイクルパック|フコクロジスティクス株式会社
東京に本社を構えるフコクロジスティクスは、引っ越しリサイクルパックという商品を提供しています。引っ越しリサイクルパックとは、引っ越しと不要品回収を同時に行うサービスのことです。
ただし、不要品の買取はしていません。
不要品の回収は無料でできる場合と有料の場合があります。
例えば、本棚などの家具の場合は購入から5年以内で傷や汚れ等が無いモノが無料です。
家電の場合は、機能しないモノでも無料で引き取り可能な場合があります。ただし、テレビなどの家電4品は2000年代に製造されたモノに限ります。
モノの状態によって引き取りが無料か有料か異なりますので、詳しくは直接ご確認ください。
買い取ってもらう
「不要なモノは売って収入にしたい」という方は、自分で売るのもオススメです。
自分で売る手段として広く知られているのが、メルカリやヤフオクへの出品。
ただし、販売手数料や梱包の手間がかかるといったデメリットがあります。 元が取れると確信がある方や手間よりも値段重視といった方は利用してみてください。
一方、自分で梱包するといった作業が面倒くさいという方は不要品の買取サービスを利用するのも手です。
買取サービスを行っているところでは、出張買取を実施している場合があるからです。
そこで、下記ではオススメの買取サービスを3つご紹介します。
高く売れるドットコム
画像引用:高く売れるドットコム
利用者数100万人以上を誇る全国対応の総合ネット買取サービスです。買取品目は10万種類以上で、冷蔵庫などの家電4品やパソコンなども扱っています。
買取方法は出張買取、店頭買取、宅配買取の3つから選ぶ選択方式。
出張買取の場合は、ご自宅までスタッフが伺って査定しますが出張費用は無料です。店舗買取の場合は、直接店舗に行く必要があります。
お近くに店舗があるかはホームページをご確認ください。 また、宅配買取の場合は郵送で送られてきた宅配キットで梱包が必要です。
ただし、送料は無料です。
なお、ネットか電話で買取価格の目安が分かる事前査定も実施中。 事前査定の結果は、1営業日以内に返ってくるそうです。
「値段がつくか不安な不要品がある」、「早く買い取ってほしい」といった方は検討してみてください。
ReRe(リリ)
画像引用:買取について|ReRe
ここで売ったモノは、自社のECサイトやヤフオク、楽天などで販売されます。
特徴的なのは、買取成立で1ポイント1円のReRe(リリ)ポイントがつくこと。 買取合計金額の1%がポイントとなります。有効期間はポイント獲得から1年間です。
また、買取方式は「高く売れるドットコム」と同じく出張買取、店頭買取、宅配買取の3展開です。 出張での運搬・梱包手数料や宅配での送料は無料。
店舗買取は、北から札幌、仙台、埼玉、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡で実施中です。 なお、店舗買取の場合は無料ドリンクサービスがあります。
箱や付属品、説明書がないモノや壊れているモノでも査定は可能です。 気になる方は、ReReのホームページをチェックしてみてください。
おいくら
画像引用:トップ|おいくら
全国のリサイクルショップや質屋の買取価格が一括で分かるサービスです。 一括で査定できるので、最大20店舗の買取価格を一気に見ることができます。
一括査定のやり方は、ホームページに商品情報等を登録して買取依頼を出すこと。買取依頼を出したら、査定価格がメールで届きます。
ぜひ、全国の買取価格や取引条件等を比較し「あなたに合った買取業者」を見つけてください。
なお、買取では上記の2社と同じく宅配買取、出張買取、持込買取を実施中です。
ただし、古すぎたり故障していたりする製品は買取できない場合があります。
格安か無料で譲る
画像引用:ジモティー
「不要品の処理ができれば格安でも無料でも大丈夫」
「なるべく早く不要品を処理したい」
そんな方は、お住まいの地域で不要品の取引ができる「ジモティー」もオススメです。
ジモティーとは、地元の人という意味で地元情報の掲載や閲覧ができる無料の掲示板のことです。
使い方は様々。サークルメンバーの募集や不要品を手数料無料で売ったり譲ったり、他のモノと交換したりできます。
不要品を格安で売ったり譲ったりする場合のメリットは、引き取り手が見つかりやすい傾向にあること。
家電4品など通常は処理費用がかかる不要品の場合は、処理費用を抑えることもできます。
ジモティーで不要品を誰かに売るもしくは譲る場合は、下記の【1】~【5】のような流れです。
↓
【2】不要品の写真を撮る
↓
【3】ジモティーに商品情報などを入力し投稿する
↓
【4】問い合わせに返信が来て相手の引取意思を確認
↓
【5】待ち合わせ場所に行くか、不要品の引取相手に直接家に来てもらって取引成立
なお、中には取引当日に「取引場所に来なかった」、「取引をキャンセルされた」といった事例もあります。 利用する場合はリスクを承知のうえで始めてください。
くらしのマーケットを利用する
画像引用:不用品回収|くらしのマーケット
くらしのマーケットとは、全国のハウスクリーニング業者や不用品回収業者が掲載されているサイトです。 掲載されているのは、個人事業主や比較的小規模な業者がほとんど。
個人事業主に依頼する場合は、サイトから事前に自宅に来る人の顔を確認できます。
また、「料金が安い順」や「口コミ評価の高い順」といったランキング形式で業者を探せます。 不用品回収の場合、料金が最も安い業者は軽トラック一台あたり8,000円です。
「安く不用品を回収してほしい」、「不用品回収業者の口コミを見て回収業者を決めたい」方にオススメです。
建て替えのゴミ処理についてのまとめ
本記事では、建て替え前に迷いやすいゴミの処分方法や、処分以外の不要品の処理方法などをご紹介しました。
今一度、費用重視なのか時間重視なのかあなたの優先順位に合わせてゴミ処理方法を考えてみてください。
費用重視の方は、解体前にできるだけ自分たちで家の中をからっぽにする必要があります。本記事でご紹介した処理方法を試してみてください。 時間重視の方は「一般廃棄物収集運搬許可」のある解体業者や不用品回収業者の力を借りましょう。
なお、弊社は本メディア「コノイエ」以外にも「解体工事の情報館」というサイトを運営しています。
「最適な解体業者の選び方」や「エリア別の解体費用相場、解体工事に伴う補助金制度」など、解体工事に関するお役立ち情報を掲載しているのでぜひ情報館も参考にしてください。
参考 解体工事の情報館 - 解体工事の悩み解決サイト。家の解体費用から解体業者の選び方解体工事の情報館また、『解体無料見積ガイド』では解体業者のお見積もりを無料で6社までご紹介しています。 ゴミ処理費用を抑えたい方や解体工事費用を抑えたい方は、ぜひ利用してみてください。 「お見積もり価格は妥当なのか」といった疑問や不安に対して、解体業者に精通したスタッフがプロの目線でアドバイスいたします。