低価格で建て替えるために知っておきたい、住宅会社の工夫と選び方

建て替えを検討する際、多くの方が気になるのが「できるだけ費用を抑えたい」という点ではないでしょうか。

ただし、価格の安さだけで住宅会社を選んでしまうと、後から追加費用が発生したり、性能や住み心地に不満が残ったりするケースも少なくありません。

低価格でありながら納得できる住まいを実現するためには、住宅会社ごとの価格の考え方や、コストのかけ方の違いを理解することが重要です。この記事では、住宅会社選びのポイントと、低価格な建て替えを実現するための工夫について解説します。

建て替え費用を抑えたい人が、住宅会社選びで知っておきたい3つのポイント

近年は、低価格を売りにした住宅商品も増えていますが、表示されている価格だけを見て判断するのは注意が必要です。

建て替え費用を抑えるためには、住宅会社ごとの価格の考え方や、コストがどこにかかっているのかを理解したうえで比較することが欠かせません。ここでは、住宅会社を選ぶ際に押さえておきたいポイントを3つにまとめました。

【ポイント1】表示価格ではなく、費用の「中身」を確認する

住宅会社がホームページなどで提示している価格は、建物本体価格のみであるケースがほとんどです。付帯工事費や諸費用がどこまで含まれているかは会社によって異なるため、表示価格だけで安い・高いを判断すると、後から想定外の費用が発生することもあります。

また、税込・税別の違いにも注意が必要です。一般的に、建物本体価格は建て替え費用全体の約7割程度を占めることが多く、実際にかかる総額は本体価格の1.4〜1.5倍以上になるケースも少なくありません。比較する際は、必ず総額ベースで確認するようにしましょう。

【ポイント2】低価格と設計の自由度には、一定のバランスがある

建て替え費用を抑えている住宅会社の多くは、仕様やプランをある程度規格化することでコストダウンを実現しています。資材の一括仕入れや施工の標準化、工期短縮といった工夫は、低価格な住宅を支える重要な仕組みです。

「自由設計」や「間取り変更可能」といった表記があっても、あくまで想定された範囲内での対応であることが一般的です。変更内容が増えるほど追加費用が発生しやすくなるため、低価格を重視する場合は、どこまで対応できるのかを事前に確認しておくことが大切です。

【ポイント3】展示場や広告にかかるコストも、価格に影響する

住宅展示場への出展や大規模な広告展開には、多くのコストがかかります。こうした費用は、最終的に住宅価格に反映されることも少なくありません。

一方で、展示場を持たず、地域密着型で活動している住宅会社や、紹介や口コミを中心に集客している会社では、広告費や施設費を抑えることで、住宅そのものに予算を回しているケースもあります。価格の違いがどこから生まれているのかを意識して比較することが、後悔しない住宅会社選びにつながります。

低価格な建て替えを実現するために、住宅会社が行っている工夫とは?

建て替え費用を抑えるためには、使用する建材だけでなく、住宅会社がどこにコストをかけ、どこを抑えているのかを知ることも重要です。

ここでは、住宅会社への取材を通して見えてきた、低価格な建て替えを実現するための具体的な工夫をご紹介します。

工夫1:広告費の削減

低価格な建て替えを実現するために、多くの住宅会社が見直しているのが経費のかけ方です。

今回お話を伺った住宅会社では、材料費を無理に下げるのではなく、人件費や広告費、施設にかかるコストを抑えることで、住宅そのものに十分な予算を充てられる体制を整えているといいます。

複数の営業担当を置かず、代表自らが対応することで人件費を抑えたり、ショールームを自社所有として多目的に活用することで、維持費や設営費を削減したりといった工夫が行われています。

こうした取り組みについては、Likes Homeへのインタビューで詳しく伺っています。

追加費用Likes Homeの会社情報・口コミ

工夫2:自宅をモデルハウスとすることで施設にかかる費用を削減

低価格な建て替えを実現する工夫の一つとして、自宅をモデルハウスとして活用している住宅会社もあります。

常設の展示場を構えず、実際に暮らしている住まいを見学の場とすることで、建設費や維持管理費といった施設関連のコストを抑える考え方です。

実際の生活空間を見ることで、間取りや動線、設備の使い勝手を具体的にイメージしやすくなる点も特徴です。余計な施設コストをかけず、その分を住宅の品質に回すための工夫といえるでしょう。

有限会社光風舎一級建築士事務所の会社情報・口コミ有限会社光風舎一級建築士事務所の会社情報・口コミ

工夫3:創意工夫で高性能と低価格を両立

高性能でありながら価格を抑えた住まいを提供するために、工法や仕様を工夫している住宅会社もあります。

耐震性に優れた工法を採用したり、断熱性の高い窓を標準仕様としたりすることで、安心で快適な住環境を確保しながらコストを抑えているとのことです。

また、一定の施工棟数を確保できる体制を整えることで、性能を落とすことなく全体のコストダウンにつなげています。

こうした高性能かつ低価格な家づくりの考え方についても、菅家建築計画工房へのインタビューで具体的に語られています。

菅家建築計画工房の会社情報・口コミ菅家建築計画工房の会社情報・口コミ

低価格な建築会社についてのまとめ

低価格での建て替えを実現するためには、単に安さだけを見るのではなく、価格の仕組みや住宅会社の工夫を理解したうえで選ぶことが大切です。

表示価格の見方や設計の自由度、広告や施設にかかるコストの違いなどを意識して比較することで、価格と品質のバランスが取れた住宅会社を見つけやすくなります。

自分たちの希望や予算に合った住宅会社を選ぶことが、後悔のない建て替えにつながるでしょう。

著者情報

コノイエ編集部

コノイエは、東京都港区に本社を置く株式会社アールアンドエーブレインズが運営するオウンドメディアです。累計80,000人以上が利用する「解体無料見積ガイド」の姉妹サイトとして、住宅関連コンテンツを発信しています。人が生活する基本となる「衣・食・住」の中でも、コノイエでは「住」にフォーカスして独自の情報をお届けします。

監修

中野達也

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事
解体工事施工技士 登録番号:23130106
石綿作業主任者 修了証番号:13820
解体工事業登録技術管理者
公益社団法人 日本建築家協会(JIA)研究会員
一般社団法人東京都建築士事務所協会 世田谷支部会員

静岡県出身。日本全国の業者1,000社超と提携し、約10年間で数多くの現場に関与。自身でも解体工事業登録技術管理者としての8年間の実務経歴を持つ。専門家として、テレビ番組をはじめとする多数メディアに出演。これまでに一般家屋はもちろん、マンション、ビルなど様々な建物の取り壊しに従事し、工事を行いたい施主、工事を行う業者の双方に精通している。

出演メディア
めざまし8(フジテレビ系列)、ひるおび!(TBS系列)、情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)、バイキングmore(フジテレビ系列)、CBCニュース(CBCテレビ系列)他多数

当協会の運営サイト「コノイエ」は、工務店・ハウスビルダー・建築家・建築設計事務所等の500以上のインタビュー記事を掲載。また、新築・建て替えを検討中のユーザーにとって有益となる情報を発信しています。
当協会は、建て替えに伴うお住まいの取り壊しのご相談を年間で2,500件ほど承っており、各地域の住宅関連会社の情報が集まります。今後も「コノイエ」では、新築ユーザー様の発注先や評価、住宅関連会社様への独自インタビューといった当協会ならではの独自のリアルな情報をお届けします。

新築・建て替え時の
解体費用ぐっと安く
6社無料一括見積り

解体工事をぐっと安く無料で6社見積比較!

電話で無料相談(フリーダイヤル)

0120-978-124

お電話の受付時間 8~20時(土日祝も対応)